風の宝石箱

日々想うことを感じたまま 大切にしまっておきたい

M校長先生が教えてくれたこと

2008年09月18日 | ひとりごと
小学生の時の校長先生を思い出した。
当時のM校長先生は、恰幅が良く貫禄のある子供心にも威厳を感じるオジサンだった。
ひょっこり授業中の教室に現れることもしばしば。
私たちが体育の授業でグランドにいたときのことだった。
M校長先生は背広にネクタイ革靴姿で現れた。
少し、授業が中断になりM校長先生は話し出した、そしていきなり私たちの目の前で前屈を始めた。
大きなお腹が邪魔をして膝の少し下までしか手が届かない。
何度も何度も繰り返していたら、とうとう地面にM校長先生の指先が着いた。
その時のM校長先生の顔は真っ赤になって汗が流れていた。

「努力すること」

を身をもって教えてくれた。

子供にとって、大人は特に学校の先生は何でも知ってる出来る存在だった。
でも、大人だって出来ないことはある。
前屈なんて子供なら誰だって簡単にできたのに、もちろん担任の先生も出来た。

でも、その簡単だと思っていた前屈が出来ない事をM校長先生はわざわざやって見せた。

良い事はとてもよく誉めてくれた、廊下でも気さくに話し掛けてくれた。
悪いことをした時には、すごく怒られた。
M校長先生は子供が大好きだったんだな と今とても懐かしく思う。

今日、リハビリ室で「真っ赤になったM校長先生の顔」を思い出した。
私だって頑張れる。


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