皆さん、お疲れ様です。塚本洋美です。
8月の独立後、比較的歴史の長い企業のコンサルティングをする機会があるのですが、どの会社も売上の確保に苦しんでおり、業績が下降している会社ばかりです。従来のビジネスモデルが、陳腐化し、市場ニーズに合わなくなってきていることが主要因として考えられます。
これら芳しくない会社の共通事項として、“自社の強みが分からない”、ということが言えます。実力のある企業でも、自社の強みに気がつかず、その強みを発揮していないことが、仕事が行き詰っている原因とは考えないものなのです。実は上手くいっていない会社ほど、社長が社長自身や自社の良いところを知らないのです。
中小企業の場合の強みとは、
・当たり前の中に埋もれている
・非効率なものである
・あえてこだわっていること
・自分自身が一番気づかないもの
といったところでしょうか。
長年、従事していると当たり前になってしまっているので、自分たちの強みが分からなくなっているというのが実情だと思います。また、このように考えたことがないという場合もあります。私の場合、会社の抱えている問題点よりも「強みの抽出」を優先し、ヒアリングすることにしております。事前に、決算書をいただいておりますので、財務分析など問題点を指摘させると思っていた経営者は、少し肩透かしを食らったような感じになります。
長期に渡り、会社を経営してきたのですから、どの企業にも強みがあります。いろいろな角度から質問をぶつけていくと、どんどん強みの輪郭がはっきりしてきます。初回で済まない場合は、2回目にも行い、十分抽出できるまで掘り下げることにしております。
ところが、企業のコンサルティングではできていても、これを自分自身に置きかえてみると、途端に分からなくなるものです。私の場合、「稼プロ!」に入って、同期と一緒に学び、アドバイスを受けることにより、おぼろげながら分かってきました。「診る」「書く」「話す」「聴く」に分割して、基本スキルを見直すことができたので、強みを考える上で貴重な1年間となりました。そして、自己評価ばかりでなく、他人の評価を聞いてみることが自分の強みの発見に役立ちます。
今は、自分の強みを活かした領域で差別化する方法を真剣に考えております。