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「IoA」と診断士

2017-12-08 22:42:08 | 17期生のブログリレー
17期生の井上です。

本日は診断士二次試験の合格発表日ですね。
早速、何人か受験生の歓喜の声や無念の声が私のもとにも伝わってきました。
尚、合格者数が830人(合格率19.4%)と、昨年とほぼ同じ合格者数・率でした。


さて、この度は、前回の講義の3分間プレゼンにて話すことを考えていた「IoA」についてを記載させて頂きます。

「IoT」という言葉をご存知の方は多いかと思いますが、
「IoA」という言葉は耳にされたことがありますでしょうか。


「IoA」は、「Internet of Abilities」の略称となり、
「Ability」は日本語で「能力」を意味します。

つまり、「IoA」は、
人間の能力がインターネットでつながり、
能力そのものをネットワークを通じて交換できたり、
結合できたりすることを意味する「概念」となります。

以下にあげるような近年の技術革新にて、
「人間の能力」を「他の人の能力」や「人工知能やロボットの能力」と組み合わせ、より強化することができる未来が見え始めました。

1.次世代データ通信(第5世代移動通信システム)
2.ロボット・人工知能技術
3.仮想現実(VR)や超高精細映像(8K)などの映像技術
4.脳と機械を直接つなぐことを含む人間拡張技術

この「IoA」は、「IoT」の次のフェーズと言われていますが、
2020年の実用化に向けて、ここ最近、実証実験などが活発に行われはじめております。


これまで「ドローン」などのロボットをコントローラーで操作することはすでに行われております。

しかし、「IoA」の概念では、映像が映るゴーグルや、センサーなどを体に装着し、ロボットからの情報を体感しつつ、人の目や手足の動きでロボットを操作することができれば、今後、実現できること、解決できることが格段に増えてきます。

例えば、
医療現場において、現場にいる医師と国内外の様々専門性を持つ医師たちが、ロボットの遠隔操作により共同で高度な手術を行う、
高齢者や身体の不自由な方が、家にいながら旅行先にいる家族と一緒に遠隔観光を楽しむ
といったことが可能になります。


まるで映画やアニメの世界のようですが、上記以外にも、
「現場にいる担当者」と、「遠隔地にいる専門家」との「協調作業」により、
・災害現場での救援作業や復旧作業
・熟練技術者による若手技術者への技能継承や作業補助
といったことも実現できるようになると考えられます。

さらに、診断士の世界においても、
それぞれに得意な分野を持つ中小企業診断士や他の士業の方たちが、
インターネットやロボットを介して、専門能力を組み合わせ、
移動に時間をかけることなく、より高度な経営支援を共同で行う時代が
まもなく訪れるかもしれないと思いました。
コメント (1)
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