不思議漂う作品でした。
もう1,2度観なければ理解できない部分あり。
天皇家の庭師とマレー人女性との切ない恋、と簡単に記せばそれで終わり。
されど、戦中・終戦直後・戦後30年の時系列をなぞるストーリーは壮大かつ複雑に錯綜している。
キーワードを羅列するなら、
『Japanese occupation、スパイ嫌疑、日本軍埋蔵金、慰安婦、日本庭園、刺青、法曹界のトップ女性』
もっとありそうだが。
阿部寛、ぶっきらぼうで器用に愛を表現できない日本男児(イメージどおり)。
相対するマレー人女優 アンジェリカ・リー(李 心潔)は華人であろうが、家系のどこかで西洋人の血が混じっているに違いない。透明感この上なし。1987年公開の相米慎二監督『光る女』(若き武藤敬司=グレートムタ出演作)の主演・秋吉満ちるを思い出した。
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