分別盛りを通り越した無分別というか、隣席のジイさんが、キャラメルコートのポップコーンをずっと食べていて、最初は集中できなかった。だが、じきに画面の中にのめり込む見応えがある作品だった。
題名はアメリカの地名。英国マンチェスターはby the seaではないのに?と鑑賞前にずっと思っていた、フツウのおバカさんです。
故郷 マンチェスター・バイ....を出てボストンでひとり働いている主人公、故郷ではふつうレベルの鼻つまみ者だ。
心は固く開かず、瞬発的な暴力が感情の発露となっている。
突然の兄の死で、故郷に帰らざるを得ず、しかも兄の遺児(多感な高校生男子)の後見をしなければならない主人公。ストーリー最終盤まで反発し合う2人。
別れた妻とのやり取りが出色だが、この作品では、主人公の心の変容を台詞がないシ
ーンで汲み取っていくしかけだ。一瞬映しだされるラストシーンは、体調が悪く心が不安定な時に観たら、きっと大泣きしてしまうであろう。
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