てっきりS.スピルバーグ監督の成功譚と予測し映画館に行ったが、
ことのほか重いストーリーだった。
物語のスタートは1952年、両親とまだ6歳くらいのスピルバーグが、映画館に行くところから。
アッパーミドルのユダヤ系の家庭、父は当時将来の行末も判らないコンピュータ技師、母はピアニストである。
スピルバーグの感性は芸術家たる
母から受け継いだもの。
母を演じるのは、ミシェル・ウイリアムズ。悲しみを湛えた『マンチェスター・バイ・ザ・シー』の演技が忘れられない。
天真爛漫で自由奔放な母を演じ、
まさにハマリ役であった。
母の奔放さが後に、家庭に影を落とすことになるのだが。
ストーリー外では、ミシェル・ウイリアムズの1950年代ファッションに食いついてしまった。服飾の仕事をしている僕の倅・娘は必見かな。
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