10年なんてあっという間だ。
ディズニーの『アリス・イン・ワンダーランド』を観たのは11年前。
キュートなキャラクターから一線を画すミア・ワシコウスカ(アリス)が冒頭、パン屋に向かって"baker!"と野太い声で呼びかけたのを覚えている。
本日紹介するのは、インディーズの64分作品。
ヒロインは不思議の国のアリス症候群の高校生。子ども時代の家庭内性的虐待による如何ともし難い傷を負っている。
ネグレクトなど家庭内の問題を抱えた未成年が暮らすファミリーホームが舞台。
他者には自堕落・怠惰・狂気に見える行いも、当事者にはそうせざるを得ないこともある。トラウマを抱える者たちは、一歩外せば奈落に真っ逆さまの崖っぷちを歩いているから。
自己弁護ではあるが、
50を過ぎて、アルコール依存に苦んだ僕にはよく分かる病みと闇と共に生きている人たちの有り様だった。
ラストの一条の光明が何とも言えず。作品テーマ曲は、尾崎豊作詞・作曲「群衆の中の猫」。
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