デモに行く前に武装しているわけではない。学園祭までひと月を切り、放送委員会の学生が、代々の伝統イベント、野外ステージ設営を始めるところです。雨の日の鉄骨組み、危険が伴うだろうが、そこから連帯感が生まれるのだろうね。 この団体は140人から成り、熱い人の集まりと言える。学園祭イベントが終わると、自分たちで組んだステージの上で、3年生から2年生への代替わりメッセージを、夜通し述べるのだ。 男女ともに、泣きながら。 親世代のように戦争を経験していないし、 団塊・学生運動の世代よりも、僕は下である。闘争心も希薄だし、とりわけ連帯を求める意識もない。 青年たちが熱くなればなるほどに、少し白けてしまう自分がいる、(ダメかな?)