はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

ポ~ロリな気分でびろ~んっ!

2009年03月03日 19時30分49秒 | ほのぼの日記シリーズ
3月3日。
愛を込めて
『アホブログ』

♪あかりをつけたら消えちゃったぁ
お花をあげたら枯れちゃった
五人囃子は死んぢゃった
今日は悲しいお葬式♪

そんな不謹慎極まりない替え歌を口ずさみながら
3月3日ひな祭りの日の朝
僕は急いでラジオのスイッチをひねる。
本日火曜日は毎週聴いているラジオ『アホモーニング』放送日だ。
世の中についていけてない僕にとって
このラジオは必要不可欠な、いわゆる教材なのである。
今日もいつもの軽快なスキャット・オープニングテーマ曲で
ラジオは始まる。

「♪ボボボボボインパラッポ
ボ・イ・ンパラッポペ~
ウガウガガウンガガ
ビロリンチョチョチョラペポ~
ズ…ズズ…ズズズ…
ズゥベラッチョッ!
ブリ~ンペロベ~♪

アホのアホによるアホの為のアホモーニングッ!
グッ!ググッ!フグッ!
“ぷぅ~”
今日もホゲリンチョロピ~っとまいりましょうか!
もうすっかり世の中アホ尽くしとなってまいりましたが
リスナーの皆もバホッとアホ道極めている事と思いバホッ!
では本日はアホのスペシャリストであります
『アホ大統領』をゲストに迎え
よりアホレベルをアゲアゲてまいりましょう!
おしっこジョビジョバ~!
では本日のゲスト!
『アホ大統領』の登場です!
どうぞこちらへペロリンチョ!」

再び軽快なスキャットが流れ
『アホ大統領』なる人物が登場してきたようだ。

「♪ボボボボボインパラッポ
ボ・イ・ンパラッポペ~
ウガウガガウンガガ
ビロリンチョチョチョラペポ~
ズ…ズズ…ズズズ…
ズゥベラッチョッ!
ブリ~ンペロベ~♪

“ホゲ~”

出たぁっ!
一世を風靡した、あの、あの有難い『アホ大統領』のお言葉っ!
ホゲ~ッ!

“ホゲ~”

また出たぁっ!
本日2度目っ!
出しすぎですよ大統領!
ベロ~ンッ!
チンポベロ~ンッ!
では『アホ大統領』本日のアホワードはっ?

“びろ~ん”

うわぁ~!
びろ~んと出たかっ!
やられたぁ~!
!~ぁたれらや
はてさてその意味とはっ?

“ポ~ロリ”

ななななるほどっ!ザ・鼻毛ッ!
深いっ!
深い鼻毛っ!
!っ毛鼻い深
じゃ、皆さんも今日1日
“ポ~ロリ”な気持ちで“びろ~ん”とゆきましょうっ!

“ホゲ~”

どひゃ~っ!
またまた本日3回目!
ヒィヒィッ!苦しいっ!腹痛いっ!
大統領もう勘弁してクレチョビレッ!

“ホゲ~”

土俵土俵ドッヒョ~ッ!
またまたまた出目金!
ムケールムベンベ!モゲリンチョ!
これぞまさしく
びろ~~~~~んっ!
さっすが大統チョモランマッ!
アットンピ~…」

“プツリ…”

アホに乗り遅れぬよう毎週聴いているのだが
どうも着いていけない。
やはり今日も理解不能なまま時間が来てしまう。
外出まであと5分。
テレビをつける。

「♪今日のわんころハゲチョビレ♪
下町は谷中。
ムッシュムラムラのホゲチョビラなのが
このわんころハゲチョビレの『びろ~ん』
この時期、桜ホゲホゲボ~ンがポ~ロリした土手ドテチンを
ご主人『うんこもらし将軍』とカッポするのが楽しみの
『びろ~ん』なのでした。
バウワウッ!」

………
何だこれは…?
気持ちが悪くなってきた…。
とりあえず会社へ行こう。
家を出て電車に乗り込み会社へ向かう。
車内で女子高生が騒いでいる。

「CD買ったぁ?」
「ホゲ~。
『泰葉』びろ~んて良いよねっ!ホゲ~」

『泰葉』?
何、今『泰葉』が流行ってんのかっ?

「もやし、ちょー美味ぇ!
昨日、尻から食った!ホゲ~」
「ポ~ロリじゃんっ!ホゲ~」

うぷっ…。
吐き気をもよおし、なんとか堪える。
わけ分からず
脳が船酔いした感覚をおぼえてしまったようだ。
なんとか我慢し尽くして
会社最寄り駅ホームに飛び降りる。

アホ…
アホ…
どうすればアホになれるんだ?
どうしたら皆の様なアホになれるんだ?
僕は何をすれば良いんだ?
ここのところずっと悩んでいる。
早く皆に…追いつかないと…。

会社到着。

おはようございまぁす。
…え?
何だ!?
何だこりゃ!?
社長から上司から社員、パート、契約社員まで
皆一様にハゲ上がっている!?
ツルツルずるむけハゲて
脳天にまるで『サザエさん』の波平の如く
たったの1本だけ“毛”がひょろり伸び立っている!?

「おはようじゃないよ!
びろ~んて遅刻虫だぞなもし!」

1本の“毛”にドライヤーを“弱”であてながら
社長が一喝吠えてきた。
同じくハゲた経理のミキがお茶運びついでに耳打ち

「ホゲホゲ~。
ホクロ毛ボーボー社長
相当シオシオのパーよ」

ミキとは同期で
現在内密に社内恋愛中。

ミキまでかっ!?
ふざけるなっ!
世の中全体ふざけるなっ!

「君。
そんなにあたま毛ボーボーにして
遅刻虫ポ~ロリまでもして
ふざけるのもいい加減ホゲ~にしてクレチョビレよ!」

うぷっ…。

「ダッダ~ンと外回り行ってきたまえ!
ボヨヨ~ン、ボヨヨ~ン」
「ホクロ毛ボーボー社長!
ちょーウケる受け口ホゲ~!」

ミキの奇怪な叫び声を背に
僕は会社を飛び出した!
このふざけた世界は何だよ!
アホになれ!?
僕が皆に合わせてアホにならんとヤハリダメなのか!?
大体アホの定義って何だ!?
取り残された気分だ!
助けてくれ!
助けてくれ!
助けてくれ~!
いつの間にか取引先の前に立っていた。
気が重い。
躊躇しながらも
重い扉を開ける。

ぎゃー!

取引先の男性陣全員が全裸で
尻にロケット花火を挟んでピューピュー飛ばしている!
女性陣は上半身『マッドマックス』の衣装のようなトゲトゲを着込み、
下半身フンドシ姿で
男性陣が尻から放ったロケット花火を割り箸でキャッチしようと試みていた!

こんな状況ん中で商談しようなんて無理だ!
ここは勇気を振り絞り
彼らに歩み寄る努力を
つまりはアホになる努力をせねばなるまい!
アホチャレンジだ!
思い切り!
力強く!
え~いっ!ままよっ!

“ポ~ロリな気分でっ!びろ~んっ!”

一瞬

シーーーン

静まるオフィス。

皆の視線が僕に向けられ

「お前なんて事言うんだ!?
変態かっ!?」
と全裸尻ロケット男達が
「キャーッ!
変質者よーーーっ!」
とマッドマックスフンドシ女達が叫ぶ!

変態、変質者はお前らの方だっ!
何だよ…何だよ…
もう勘弁してくれよ…
僕もアホの仲間に入れてくれよ…
アホの仲間に入れてくれよ…
アホに…
アホになりたいよ…
「警察を呼べ!」
「危ない!こいつに近づくな!」
などと騒がれる中。
アホになりたい…
アホになりたい…
僕は一心不乱に叫んだ!

“お母さ~ん!アホになりたいよぉ~っ!ヘゲッ!”

そして
ジョジョジョジョ~と
僕は失禁していた。

再び場が凍りついたのだが
何だか様子が暖かい?

「…あは…あはは
すげーっ!こいつちょーびろ~んなヘロチョビレじゃんかっ!」

…へ?…な…何?

「ホゲ~!
アホ神様よっ!
アホ神様だわっ!
ヘロ~ン!」

え…?
認められてる?
僕が…アホ…と
認められてる…?

一同うなずく。

僕…アホに…なれた…?
僕はアホになれた!?

「ホゲ~。おめでとう」

気付くと我が社の社長や社員
そしてミキ
両親や親戚
女子高生やラジオDJ
知らない人々が
僕を囲み盛大に拍手!
アホになれた僕を祝福してくれていた!
涙が…
涙が止まらない…
「ポ~ロリ。やったわね。
びろ~ん。これであなたは立派なアホ神様よ。
ちんぽろスポ~ン」
ミキが僕の手を握り優しくささやく。
「ホゲ~。さぁ、みんなで祝福のマイムマイムだ!
ウンコロベロンチョ!」
社長がオナラでマイムマイムのメロディを奏でる。

マイムマイムの輪は
いつまでも
いつまでも崩れる事は無かった。

僕は幸福の絶頂にいた。

3月3日。
ひな祭り、おめでとう。

なーーーんじゃこれっ!

めけめけ~。

『イヨネスコー』戯曲
『犀』に愛を込めて。

写真。ドトールで書いてます。
写真逆さま。ホゲ~。