はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

ワインのばかの向こう側。

2010年11月30日 18時27分30秒 | お酒&泥酔シリーズ
いつの間にやらボジョレー・ヌーボーってやつが解禁とやらになっていた。
全世界共通で毎年11月第3木曜日に解禁となるらしい。
今年は先日の11月18日(木)だったようだ。

その日僕は秋田にいた。
そういやお取引先さんが
ボジョレー買ったのヌーボー買わんの騒いでいたっけ。
「良ぃっすねぇ」程度で大した盛り上がりもみせずに話題を流してしまった。

興味が無いとまるで食い付かん情報の為
その日から既にかなりの日数が経過した先日
近所のスーパーで剥がし忘れ気味なポスター『解禁!』っちゅうのを見て
「あぁ」と改めて思い出した次第だ。

『ボジョレー・ヌーボー』
正直良く分からんうちに世に言葉が定着していたような気がする。
知らぬ間にその名前は浸透し
言葉が世の中で独り立ちしているような気もする。

『ボジョレー・ヌーボー』
僕だって何の違和感も無く
「ぼじょれーっ!ぬぅぼーっ!」と今日まで言い放って来たが
そもそもボジョレーのヌーボーとは何ぞや?
なんてふと思ってしまった訳だ。

携帯でちゃちゃっと調べてみる。
なになに?
ボジョレー・ヌーボーとは収穫したぶどうを早々醸造してボトル詰めし
同年11月に各国へ即出荷される
フランスのボジョレーで生産された試飲用新酒(ヌーボー)の事。
成る程、要するに初々しいワインて事なのね。

「初々しい」「初」って響き、僕ら皆好きだもんねぇ。
ワイン大好き新しモノ好きな方々にゃたまらないモノなんだろうな。
ヌーボーから寝かしていくとまた味も変化してゆくのだろう。
その寝かす作業もまた楽しいのかな。
っつうかボジョレー・ヌーボーは寝かさないか。
直ぐ飲むか。
寝かしたらその時点でボジョレーのヌーボーじゃなくなるわな。
樽元で寝かすのかしれないが
それは多分普通にワインとして出荷されるんだろうな
う~ん、多分。

しかし「試飲程度にたしなむ」なら良いが
「たしなみ過ぎる」と大変な事になるのがワイン。
ボジョレー・ヌーボーだって同じ事。
とかく「初々しさ」にはトゲがあるもの。
その荒らさ加減がまたワイン好きをうならすのかもしれんが
若さ故の荒いモノって扱いにくかったりするから厄介だ。

クセがあったり無かったり?
クイクイいけちゃったり?
初モノはフタを開けてみないと分からない。
どちらにせよ僕ん中でワインは全般的に恐ろしいモノで
故に現在興味薄なお酒なのだ。

むかし演劇に携わっていた頃
芝居公演の打ち上げでワインをたらふく飲んだ事があった。
「初モノだよ」と差し入れて頂いたワインだ。
当時日本でボジョレー・ヌーボーという言葉が浸透していたかどうかは定かでないが
初モノってんだから多分頂いたワインはそうだったんだろう。

その他ご存知『メル○ャン』やら『ア○ダマワイン』やら
安めのワインも一緒に飲みまくった。
それにあれだ、ビール日本酒等もちゃんぽんした。
公演を終えた解放感から
とにかく飲んで飲みまくった。

その結果、翌朝強烈な二日酔いに襲われた。
そりゃかつてないくらいな過去1番の辛さだった。
奥田民生の曲の『ワインのばか』の
♪頭ひび割れそうだ ユウウツだな
何を飲んだんだ ワイン飲んだんだあ♪
まさにそんな感じだ。
いや「ユウウツだな」と思える余裕すらなかった。
もはや頭はひび割れ、何も考えられんような状態だった。

普段の二日酔いは
大量に水分をとりたくさん食べれば大抵昼には和らいでいる。
それでも引きずる時は寝れば治る。
しかしその日のワインによる二日酔いは
そう易々と僕を許しちゃくれなかった。

二日酔い、軽く3日は引きずった。
三日酔い、四日酔いだ。
症状は地獄だった。
目に見る世界が高速回転していたのだ。
当然立ち上がれない。
よしんば立ち上がれたとしても
今度は高速回転にあわせて高速で倒れてしまう。
そしてあちこちを強打。
傷アザだらけ。
しかし痛さより辛さが勝っている為それどころではない。
吐く!下痢!吐く!下痢!大パレードだ。
身体はダルいし胃痛いし
斧で何度も脳天かち割られているかくらい頭に激痛走りっぱだし
口もお尻も爛れちゃうし
辛過ぎて眠れないしもう最悪。
まさにアルコール恐怖体験実習だった。

そんなひどい辛さを味わって以来
僕は軽いワイン恐怖症にかかってしまった。
付き合いでたしなむ程度なら飲むけれど
自らすすんでパァっとワインは絶対に飲まん。
それに安ワインも飲まん。
安いモノは悪酔いする。
日本酒もそうだ。
焼酎やビールは安かろうがなんだろうが酷くはならないんだけど
マジ、ワインや日本酒はヤバい。
身をもって体験済みである。

多分体質もあるだろう。
身体に「合う・合わない」ってやつ。
「ワインは私の血液よ」みたいな程飲んで大丈夫な方もいるからして。
遺伝的にダメとか
昔はガンガンいけた口だったけど体質が変わったのかダメになったとか
ダメだけど飲みまくっちゃうとか人それぞれだろうな。

とか何とか
僕はお酒でそんな辛い思いをしてるのに
数日後にゃ「飲むぞー!」とか言っちゃってたんだもの。
さすがにワインは飲まねども
飲んべえってこりないやっちゃなぁと我ながら思ったり。

「酒の強さは孫に出る」とよく言われるが
確かに僕の爺さんは飲んべえだった。
そう、酒で死んじまったんだもの
熟成された飲んべえだ。

『ボジョレー・ヌーボー』
そりゃ爺さん知らなかったろう。
知っていたら
「解禁じゃー!」
ってこじつけに
飲んだくれていた事だろうな。

飲めりゃ何だって良い!
それが飲んべえの証!
飲んべえはワインの辛さの“向こう側”を知っているのかも。
そこはお花畑かアル中病棟か
どちらにせよ恐ろしや~だが
プロ飲んべえにとったら
ある意味どちらも命を考えた上での“パラダイス”なのカモ。

僕の場合
ワインと日本酒はたしなむ程度で!
爺さんに比べて
お酒にゃまだまだひよっこの
『飲んべえ・ヌーボー』だな。

そんなんで良い。

めけめけ~。

写真。スーパーにて。

『母を逃がす』観る。

2010年11月29日 16時04分10秒 | 演劇・芸能文化シリーズ
『大人計画』本公演『母を逃がす(再演)』を観に
先日、下北半島…NO!下北沢本多劇場へ行ってまいりました。

この演目が初上演された頃、僕は演劇に夢中で狂ってお芝居したりしておりました。
当時『大人計画』というこのファンキーな劇団の芝居が大好きだった僕は
入手困難なチケットを必死の思いでゲットして
劇場へ足しげく通い観たものでした。

ただこの『母を逃がす』は、上演日程がうちの劇団の稽古とかぶっていたのと
当時『大人』のあまりの人気っぷりでチケットがプラチナ化して取れなかったってのもあり
観たかったのに観られなかった公演の1つとなってしまいました。

『母を逃がす』、この魅惑的なタイトル。
想像がブワーッと広がります。
「単純そのまま、何者かから母を逃がす為に子が孤軍奮闘する様を描いた作品で
その逃がす理由と逃がしっぷり、逃がしている状況と、時折逃がし挫折ありで
逃がしてはとっ捕まったり、逃がす術をたくらんだり
逃がすフリして、実は逃がす気なかったり
逃がしてんのに首に縄繋がってたり、母、その縄に気付かず逃がしてよ!とか言ってみたり
うるせーな、分かったよ!今逃がそうと思ってた所だったんだよ!
とかなんとか、宿題争い的悪態をついて反抗しつつも
実はちゃんと母子の通い合った愛情たっぷり、ちゃんと逃がす事に成功して
子が殺され死んじまったり、なんつってうっそぴょーん実は生きてたりとか
敵味方各々が成長したり死んだりする一種入り乱れたしつこいロードムービー的お話」
そんな風に今日まで勝手に思っていました。
現実、観られないとほら、勝手気ままなものであります。

んで、そのまま作品を観る事も無く
上演戯曲本を購入するも、購入した事を忘れて今日まで読まずに来てしまいました。
だから何の情報も無いまんま、今回の再演を観た訳です。

『母を逃がす』…僕の勝手な想像と近からず遠からず、いいや近からずといったお話でした。
おはなし・あらすじ差し控え、『クマギリ第三農楽天』という東北弁飛び交う集落で巻き起こる
様々なあれやこれやと集落(コミュニティ?)の意義と住民達の生活維持システムと気狂いと愛と輪廻と勘違いと観念と
「うちはうち!よそはよそ!」的憧れと絶望と
『逃がす』と…。

次回公演のご案内が欲しいので毎回アンケートを書いているのですが
「新作でこれくらいおもろいのかいてください」
と思わず書いてしまった程『母を逃がす』は僕にとって結構当たりだった気がします。

大人計画主宰の『松尾スズキ』という人。
ここのところのこの方の描く作品には
「商品的演劇と疲労感と悪い方の意味での期待感とのギャップ」が感ぜられ
僕の勝手な解釈で言うところの「勢い」と「救い」がまるでなかったように思えていたのです。
単純に「くたびれている」感じがしてならず
「とりあえずこれで許してちょ、ねぇ、ファンなら許して!」と
うったえかけて来ているように見えてならなかったのです。
もうこの劇団に先は無いんじゃなかろうか
世界観のドン詰まりと、観るたび思い、でもまた期待して観に行っちゃう
僕自身はそんな繰り返しでした。
今回の『母を逃がす』は
これまた僕の勝手な解釈で
ヘドロの様な現代の演劇っちゅう中での『大人』と松尾氏の立ち位置的「救い」が
何気にプンプンと感じられたのであります。

相変わらずの「引き笑い」はいただけませんでしたが
それをさっぴいても作品と演出はとても素敵でした。
『池津祥子』さん演じる母の伸びた背筋。
それと『阿部サダヲ』氏と『宮藤官九郎』氏と『荒川良々』氏との全掛け合いシーン。
三役のセリフ回しと、そのセリフの中身に込められたもの全てが
『母を逃がす』と『大人計画』を物語っていたように思いました。
あ、勝手な解釈で。

今何故『母を逃がす』?
今何故『大人計画』?
僕的に何故『大人』の笑いと松尾氏の世界観を求めてしまうのか。

僕が演劇に携わっていた十数年間と
そこを抜け出した後の十数年間とのあれやこれやの中で
時代はどう変わっていったのか。
何も変わっちゃいなかった。
変わっちゃいなくて、そこに満足しているんだか否かしらんが
繰りかえして落ち着いたフリをしているだけ。
思い切りハズれてみる時もあるのだが、やっぱり一部分はどこかこちら側におきざりにして
いつでも逃げ道をつくっていたりする訳で。

そんな時代と僕らと、うだうだ続くお芝居とお芝居の中の世界は
はっきりとしたパラノイアでしょう。

母を逃がさずして逃がしてるが逃がしきれずまた逃がそうとするんだろうな
みたいな『母を逃がす』
若者の酔っ払いだらけの下北沢を歩いて駅から井の頭線で酔っ払いだらけの吉祥寺に出て
酔っ払いだらけの中央線に乗ってしても
僕の内から消える事が無かったお芝居でした。

「…ときどき困って、ときどき笑って、概ねつまんなくて、
…飲み込んで、飲み込んで。そして生活は、続く」

ああ、久しぶりにこの手のお芝居を観て
そして置き去りにしてきたあの頃の『母を逃がす』を今に観て
「感謝」!

めけめけ~。

写真。パンフ、戯曲、チケット。

お土産シリーズ・G1!

2010年11月28日 12時20分28秒 | 競馬・ギャンブルの世界
日曜、快晴、本日も無事二日酔い。
でろでろの中、掃除洗濯を済まし、パンとコーヒーでまどろ~む。
マドロ~ム?マドレーム??マドレーヌ!???

『ジャパンカップマドレーヌ』!!!?

昨日の土曜日
意味無しの思いつきで
急遽、友人『まけいぬ』氏と“まけうま”をしに東京競馬場へ行ってまいりました。
そう、まいりました、まいった~!負けまくりで!
もう、勝つ気が全くしないまま、馬の券にまたがり負け戦に挑む。
で、負ける。
「ヒヒ~ンッ!」と大泣きです。

しかし、まけいぬ氏は最終レースを取り、負け馬券分を取り返しプラスにもってってまして
全然まけいぬじゃないじゃーんっ!なんつって
そのまま夜の府中の街へ繰り出し
飲んだくれて泥酔です。

ってな訳で本日は『第30回ジャパンカップG1』!!!
昨日の段階で今日の馬券も前売り購入したついでに
競馬場&泥酔帰りの『お土産シリーズG1』!
イッてみようかっ!

毎度出張帰りに購入したモノをご紹介するお土産シリーズ。
今回は土曜の負け競馬&オケラへべれけ帰りに自分に勝った…いや買ったモノをご紹介。
そう、まずは先ほどの『ジャパンカップマドレーヌ』!
真っ赤に燃え上がるパッケージがかっこいい!とか言いつつノリで購入。
が…中身これ。

何のひねりも無ぇ、ただのマドレーヌじゃんかーっ!
もっとこう、馬の形してるとかさ~、中身小分け袋にこるとかさ~、あろうものを!
菓子工場からまんまマドレーヌ仕入れてジャパンカップの包装紙で包んだだけ!
よく見たら府中の老舗和菓子屋『青木屋』の商品でした。
良いね~!地元密着!
馬けりゃ…美味けりゃ良いんだけど
でもやっぱ、見た目にもうひとひねり欲しい!

で、も1つ勝った…買ったもの、これ

『みどりのマキバオー・マスコットお守り』!
馬つながりで売られているマンガ『みどりのマキバオー』マスコット。
これ、競馬場限定商品。
キュートなマキバオーの首にぶら下がるは頼れる“必勝”の真っ赤なお守り!
ジャパンカップの赤!前売り馬券よ、当たるが良い!
とばかりに祈りを込めて『必勝守りマキバオー』と共にG1馬券を写メり!

来いっ!オウケンブルースリッ!来いっ!ローズキングダムッ!
結果は、も少し後よ。うっふん。

さてさて2人の泥酔おっさんは府中本町の駅でお別れしまして
まけいぬおっさんは電車でガタゴト。
こちら“まけうま”おっさんは徒歩でトボトボご帰宅です。

途中コンビニにてパンやら何やら色々購入。
これも購入!

『くいだおれ太郎・純なお酒』!
ジャパンカップにちなんでワンカップなんちゃって、まだ飲むんかいっ!

そして、ジャパンカップが第30回記念っちゅう事にちなんで
こちらも同じく30周年という
コンビニ『ミニストップ』と雑誌『ビッグコミックスピリッツ』の記念コラボ商品たちを購入!

30周年コンビニと30周年漫画雑誌が記念タイアップした商品で
スピリッツの様々な人気漫画のキャラがミニストップ商品に化けている。
こりゃまたおもろい企画です。
大のスピリッツファンとしては買わぬわけいくかいなっ!

さてまずは『さすらいアフロ田中・ばくだんおにぎり』!

田中のアフロがおにぎりを形造ったナイスな逸品。
具はスタミナハンバーグ。
どこがどうスタミナなのかはさっぱり分からんかったが美味かった、うま勝った…
馬勝ったっ!おおっ!こりゃまたまた、なんと縁起が良い事でしょう!

このままの勢いで続いてはこれ!

こちらも『さすらいアフロ田中・カフェオレ』!
「オレやっぱり!!カフェオレが好きーーーっ!!」
と、田中が吠えております。

そんでこれも購入!

『伝染るんです。・かわうそくんのビタミンウォーター』!
こりゃまたたまらん魅力のパッケージ!
『吉田戦車』ファンとしては心くすぐられる商品です!

こんなん色々と勝って…買って帰宅してまた飲んで寝て
二日酔い…。
さてさて今日のジャパンカップG1はどうなる事でしょう。
もうじき発走です。
負けてマドレーヌやけ食い!?
マキバオーマスコットやけ食い!?
なんで~!?いやいや!
勝って豪遊!食いまくりです!
マドレーヌを…。

めけめけ~。

写真。色々。

『らーめん放浪記』麺101本目・引っ張る。

2010年11月27日 13時16分31秒 | 連載書き物シリーズ
「開幕!」

“ビィビィゴーーーグウィゴゴビィグオーーーウウウーーーーーッッッン!!!!!”

『勝男』という名の狂った男が
何度も何度も河豚型の銅鑼をマイクでぶっ叩く。
まるで
重厚な地獄の扉をノックするかの様に。

明らかにその音が“目に見えた”。
音はぶっとい“柱”となって
瞬く間に天高く上ってゆく。

高度30もしくは40もしくは50キロメートル。
銅鑼の騒音である轟音がちりちりばらばら
四方八方、嫌な粒子を撒き散らす。

夜空に咲く花火?
いいやこれは
もくもくと
まるで初夏の大木。
まやかし?
マッシュルームだ。

「開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!開幕!」

“ビィビィゴッゴッゴボッゴグウィーーーービビッゴーーーーーーーーーーギュウィーーーッ!!!!!!!!!!!”

まるで
気狂い坊主が
朝を知らせる鐘の音。

ありえん程
けたたましい爆音の連打で
化け物たちが目を覚ます。

“ゴッゴッゴッゴッゴッビビーッゴッゴッビビーッゴッゴッビビーッゴッゴーーーッ!”

直径1000いいや2000いいや3000メートルの音の雲。
こんな時代に
こんな場所で
こんな不謹慎な現実が
あってたまるか。

1945.8.6.AM.8.15
ここで起きた現実を
化け物たちは
知らない。

PM.19.15過ぎ
いたずらに
ただいたずらに
しばらく銅鑼の鳴り止む事は無かった。


『らーめん放浪記』純情旅情編。


〈3-(47)・引っ張る〉


まだまだ肌寒い
初春の夜の
広島県広島市。

市電がチンチン鳴きながら
ご帰宅急ぐ人々を
はたまた娯楽へ繰り出すご陽気者達を
ネオン書き分け運びに運ぶ。

街中を行き交う人々もまた
様々な目的と様々な思いでいる訳だ。

そんな中
皆が皆
平和記念公園に
“音の柱”が建つのを見た。

いつぞや誰もが写真や映像で見た事のあるような
平和ボケした現代にとっては既に非現実的な“奇妙な柱”だ。
まるでマジックでも見ているかの様なマッシュルームに
皆が皆おののいた。

マッシュルームは暗い夜をもっと暗くし
“グワンッ!グワンッ!”と広がって行く。

平和記念公園に
いつしか雨が降り出した。
夜の闇は冷たく透明な雨の雫を黒くうつしだす。
公園内外にいた人々は
音の洪水としょっぱい雨によって
数十分放置された麺のように
すっかり“のびきって”しまったようだ。

そろいもそろって耳を押さえ
そろいもそろって一旦ぶっ倒れ
そろいもそろって立ち上がり
そろいもそろって“麺の化け物”と化す。

まるでラーメン丼のような形に囲われた公園の
『らーめんバトル』会場内では
審査員、参加者入り乱れて
銅鑼の超音波微粒子爆弾により
脳味噌に奇妙なマイクロチップが埋め込まれたかのような
おかしな様子を魅せだした。
「らーめん!らーめん!らーめん!らーめん!」
銅鑼の音“ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!ゴンッ!”にあわせて
“らーめんコール”!
そろいもそろってマッシュルームのマジックに取り憑かれてしまったご様子。

けたたましくこだまする、そんな奇怪な叫びを
『ほたる』と『たがめ』は
会場外で“耳を押さえて”聞いていた。
“元(?)”上野の森署の刑事、爺さん『犬山 源五郎(いぬやま げんごろう)』の娘達である。
「ちょっと!入口どこよ!」
「わかんない!ああ!うるさい!気持ち悪い!もう!」
昨夕放送された報道番組を観て
慌て勇んで東京から駆けつけて来たのだ。

平和記念公園内
おびただしい数の桜のざわめきを
らーめん屋台『黒猫』の
『猫田』と『犬山』と『かえだま』は見つめていた。
2人と1匹は目一杯笑う。
「ニヤーーーーーッ!」

「♪さくらぁ
胸のつぼみ開くわ
あなたへひらり舞い降りて
素敵な大人になるの
さくらぁ
お願いそっと受け止めて
少し背伸びしたわたしを
抱きしめてKISSして
Darling 今わたしはあなただけのもの
……♪」

そう
彼らには
桜が大合唱しているかのように聞こえたらしい。

「勝男くん
あらら自分に酔っちゃって
オープニング、引っ張るねー!」
「ガハッ!しつこい!」


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。

写真。ドコ○ダケ。

バレても見逃せ!

2010年11月26日 17時55分22秒 | 会社天国編・地獄編
今更ながら
先日より当社は会社ブログをはじめた。
「当社は」と言えど、一応僕の仕事や社名はここじゃ伏せられている為
具体的な事はこのブログにゃ書けないし
書いたらヤバいし
当然会社ブログもリンク出来ないのだが…。

「今更ながら」と書いたのは
本当ならもっと早くはじめていた筈のブログだからで
毎度の鬼社長が何かとグチグチ妨害した為「今更」になってしもた訳。

この会社ブログ
社内情報、商品情報ならびに
日常の何気なエピソード諸々を書き綴った内容となっている。
ホームページの更新が数年前より止まっており生きた情報が激薄の為
ページを作り替えつつその繋ぎも兼ねて
最新情報を迅速且つカジュアルに伝えられたらといった目的ではじめたブログだ。

僕含めスタッフが交代制で書いており
なんと!社長も週1書いたりしている。
社長の記事、これがまた妙で面白かったりするし
ブログ自体の情報もなかなかどうして悪くない。

ただ…

実は会社ブログを始め
皆で書く当番制にした事により
社長やスタッフがランダムにログイン出来てしまう為
ブログサイト内のとあるシステム上の問題から
この『めげてめけめけブログ』が
一番バレて欲しくない方にバレてしまう恐れが浮上してきた!
僕はここ最近ビクビク恐怖におののいているのである。

当ブログを読んで頂いている方々は
僕のビビりに理解を示してくださる筈だ。
だって一番バレちゃマズイ人物とは
このブログでもお馴染み
泣く子も黙って放尿脱糞してしまう
そりゃもう恐ろしい当社サファリの猛獣
代表鬼締役その人なのだから!

僕はいつでも詰めがあまい。
何をするにも詰めのあまさが仇になり
過去数々の失敗をしてきた。
このブログも今日まで僕なりに何とか徹底保護してきたつもりだ。
しかし会社ブログの根本的な部分で初歩的なミスをしてしまった。
そしてそのミスに自らハマってしまったのだ。
バカな僕
「OH!なぁんてこったぁ!」
思わずポパイの名セリフを叫んだりする。

まぁあの方も暇じゃないし
ちょー忙しい人だし
いちいち探ったりしないだろうから多分大丈夫だとは思うのだが
それもあくまで“多分”な訳で
100パー、いや120パー大丈夫でないとマズイし安心出来ないのである。

なにせこの世にゃ「偶然」てもんがあるからして
「偶然」は点と線とで結ばれた時「必然」に変わる訳で
そりゃもう「必然」は「恐怖」なのである。

こういうの、人は「身から出た錆」と言うのだろう。
もしバレたら
その結果起こる様々な衝撃と仕打ちの地獄絵図は
まさに「錆」それに繋がるのだ。
僕から出た錆が僕自身をギチギチと痛めつける。
見事な自業自得である。

当ブログ内にて散々上司らをバカだ何だとコケにして
おまけに日々エログロお下劣下品極まりない事を書き連ねた自分が悪いのよ。
大体今日のこれだってヒデーもんな。

会社での自分のキャラとブログならびに素の自分のキャラは当然別物。
暴言吐いた事も多々ありますが
そりゃ仕事だもの、ある程度ちゃんとしなくちゃならない訳で。
だから「あ、多少に関わらずぅ」偽り過ごして来た。

十数年隠し偽ってきた変態気質。
数年間ひっそり書いてきたプライベートブログ。
そりゃもう、だから多分バレたらヤバいっす!
このブログはある意味僕の抜け道!
リハビリの場でありオアシスであり!
言わばサラリーマンにとっての赤提灯みたいな
行きつけのスナックやバーみたいなモノなのよ!
それを取り上げられちゃあかなわないわな。

今はただただ
会社ブログがいじくられていないか
めけめけブログのアクセス数と閲覧数が異常に増えていないかを
チェックする日々が続いている。
今ん所全くいつもと変わらず変動なし。
どうやらバレちゃいないようで一安心である。

とかく他人への興味が薄く
ブログとツイッターの区別もいまいちついておらず
ブログ自体に対して「くだらない」と否定的な目を持っている当社鬼社長。
仕事以外の目的でやたらとあちこちアクセスする事は無いと思うが
常に用心はしておいた方が賢明だ。

そうだ
予防線をはって
今日の記事に謝罪と弁解等々を書きつらっておくのも良かろう。

「今日まで当ブログにて書いて来た事に悪気はなく
ちょっぴりおもしろおかしく書き連ねた事が
もし社長の逆鱗に触れるのであるならば
この場をお借りして深く深く謝罪いたし…」
ません!

ああもう、ちまちま面倒っす!
バレたらバレた!
開き直るさ!
というかですね、十数年も僕が勤めてる会社の社長だもの
多かれ少なかれリスペクトしている訳で。
僕の知る社長はこんなブログでグチグチ言わん!
もし変な事になったら
逆にそんな器の小さい上司など知らんぷりなのだ!

“一応”尊敬する人を信頼して
こちらも信頼していただきだな
堂々と開き直ろう!
掴みどころ無き予測不能な方だからこそ
うじうじ考えても成るようにしかならんから仕方ないのだ!

「社長
もしこのブログを知ってしまわれたら
乗り掛かった船
是非最初から最後まで
日々の話からラジオ小説に至るまで
全記事一言一句あますところなく読破してください。
そこには本当の僕が
あぐらをかいてあなたを見ていますから。
そんでそのまま黙って見逃してケロ」

とか言いつつ
内心
「ビビっておしっこ漏れそーっ!」

めけめけ~。

写真。パソコン。

新シリーズ!第2話・ニッコリ王子とエガオのスペース自由研究・友好的日本観察『深谷』編。

2010年11月25日 17時45分28秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
宇宙TVCM

♪ジャバザネットジャバザネット~
夢のジャバザネットたかだか~♪

「ジェダイの復讐以来のご無沙汰DEATH!
たかだかこんな物をたかだかこんな銭で買えちゃう
ジャバザハットのスペースTVショッピング
『ジャバザネットたかだか』の時間DEATH!
本日ご紹介いたします商品はこちら!
『ビッグライト』!
かつて誰もが憧れたひみつ道具DEATH!
今回、皆様の熱烈なご要望に御応えいたしまして
(株)四次元の技術をもって見事復元に成功いたしました!
何でもかんでもデカくするビッグライト!
希望小売価格1千万スターの所
今回は発売元(株)四次元さんのご厚意によりなんと
1スター!
1スターにて皆様にご提供!
さて気になるお電話は?
♪291291の103♪
ニクいニクい父さんまで
今すぐ!」

プツッ

「エガオ!行くよ!」
「ニコニコー!(イエッサー王子!)」


ピコーン…ピコーン…

何億光年
地球から遥か遠く離れた宇宙の端くれに広がる『O-π(オッパイ)星雲』
ミルクをちりばめた様な小さな星ぼしで形成されているその星雲は
“宇宙の母”と呼ばれていた。

乳房の形を成す『O-π星雲』
左右2つの大きな渦の中心には
それぞれに乳首を思わす巨大な星が存在していた。

1つは強烈な異臭を放つ左乳首側の『HANAKUSO星』
そしてもう1つがひときわ美的な輝きを放つ左乳首側の『NIKKORI星』である。

一万ボルトの輝きを魅せる星『NIKKORI星』では
星民に絶大な愛情を分け与える尊きお方『ニッコリ大臣』に見守られながら
愛と希望と優しさに満ち溢れた生命体『ニッコリ星人』たちが日々平和に暮らしている。
今、その星から地球に向けて
キラキラ輝く小さな宇宙ロケットが放たれた!

ニゴーーーッ!

乗組員は博学美顔のちびっこアイドルパイロット『ニッコリ王子』!
「KARAより少女時代…いややっぱりKARAに胸キュンさ」
ちょっぴり優柔不断
地球年齢で8歳というまだまだ幼きとびきりかわいい笑顔のプリンス!
ニッコリ大臣のいとおしきひとり息子である!
お供に連れるは
「ニコニコ?」
オシャマで気高い宇宙ペットの『エガオ』ちゃんだ!

王子とエガオはどうして地球へ向かっているの?
それはね
『O-π小学校』担任、ふくよかな『ボイン先生』から出された宿題を達成する為さ。
そう、「宇宙にまつわる自由研究」
何を研究しよう?ニッコリ王子は考えた。
そしてひらめいた!
「地球と友好関係を築きたいと望むダディの為に
地球を調査しよう!
地球の良いトコ見つけちゃおう!
地球人と仲良しになれちゃうカモ!」
ドキドキワクワク!

ただ地球は広い!
そこで王子、まずは『日本』という土地を観察する事にした!
こうして王子とエガオのミッションが幕を開けたのである!


ニッコリ王子とエガオのスペース自由研究・友好的日本観察!
『深谷』編。


ニゴニゴー…
地球時間2010.11.25
小型ロケット『ホホエミ』は地球へ向けて宇宙空間を猛進していた。

さぁエガオ、始めるよ!
「ニコッ!(はい!王子!)」
今週も『O-π小学校』の宿題の期限が迫ってまいりました!
宿題忘れたらボイン先生の厳しい罰則があります。
隣星の下品な王子は毎週宿題を忘れてお痛くらっているけども
そんな罰などお利口さんな僕チンは無縁だよ。
あぁ1度貰ったご褒美『夢心地パフパフ』が未だ忘れられず。
よし!再パフパフ目指して今日も張り切って学ぶよ!

では今回の観察地を決めよう。
我が『NIKKORI星』が誇るハイパーコンピュータの『ニヒル』さ~ん!
「フフッ、真ナル道徳ナド存在シナイノサ。
ニヒルナ笑ミヲ浮カベルハイパーコンピュータ『ニヒル』トハコノ俺ノ事。
王子ガ今回観察スル土地ヲ弾キ出スゼ」

♪ピッピキピポパポピポーン♪

「フフッ
『サイタマ』トイウトコノ『フカヤ』ニ決マリダ!」
フ・カ・ヤ?
「『フカヤ』ハ不可ヤ可ヲハッキリ決メラレナイ
王子ソックリノ優柔不断ナ生命体達ガ住ム土地サ。
フフッ、迷い性の王子ニャオアツラエ向キカモネ。
デハ、健闘ヲ祈ル!
フフッ」

そうなんだぁ、仲良しになれれば良いな。
さぁ!ニッコリワープで『フカヤ』へ
レッツラゴー!
「ニコーッ(ゴーッ!)」

ミョミョミョミョ~!
キランッ!

ワープを抜け
ここは埼玉県は深谷上空。

うわぁ!
のどかで広大な台地が広がってるなぁ!
今や巨大な建造物が建ち並ぶスペースシティ『NIKKORI星』からしたら羨ましい限りだよ!
小さなハウスが密集したトコもあり、人口も多そうだ。
以前何かで読んだ事があるぞ
そっか!これがベッドタウンてやつか!
だよね『ニヒル』
「ピポパ!フフッ
近クニ大都市『トキオー』ガアルノサ。
『フカヤ人』ハ、ココカラ約2時間程カケテ『トキオー』ニ通イ日々労働ニ励ンデイルノダヨ」
成る程。
あ、あれはステーションかな?
灰色になって固まった『シブサワエイイチ』なる人物の頭の上に羽のついた生命体がうじゃうじゃ止まっているよ。
「灰色ノハ銅像トイウモノデ生物デハ無イ。
『渋沢栄一』ハ資本主義ノ父ト言ワレタ『フカヤ人』デ
可ヤ不可ヤ迷ワズ労働ニ励メト唱エタ生命体サ。
頭ニ集ルハ平和ノ象徴ハト
鳥トイウ生物サ、フフッ」
平和!?
この土地も平和なんだね!良かった!
だって平和が1番だもの!
平和だからニッコリなんだよってダディが言っていた!
「フフッ、ソウカイ」
ねぇ、あの広大な土地は何?
「畑トイウ土地サ」
じゃあその『ハタケ』に刺さった緑色の棒は何?
「アレカイ?フフッ
実際下リテ調ベテ来ルト良イ」
よし、エガオ!これを見よ!
今朝ダディがくれた『ブロマイド』というものだ!
日本人で今一番熱いと言われているこの生命体に変化して
緑の棒の謎を調査してくるのだ!
「ニコニコ?(どれどれ?)
ニコッ!(成る程!)
ニコニコ!(了解!)
ニコッ!(変化!)」

ドロンパ。
(注・エガオは見たモノに上手い事変化出来る技を持っているのだ)

ゴーッ!

地球人に変化したエガオは
ウインクワープでフカヤの地へ下り立った。

シュタッ!

「ちょっとぉ何よこの緑の棒は
あなた教えなさいよぉ。
何よそんな驚いた顔しちゃってぇ。
え?あたし?あたしはさそり座の女、美川憲一よ。
今年の紅白落選したのよ!
ふんっ!小林幸子と衣装対決しなくて済むと思うと清々するわ!
年末年始は桜塚やっくんと旅の特番で大忙しだからね!ふんっだ!
そんな事ぁどうでも良いのよ!緑の棒よ!何よこれ!
え?深谷ねぎ?食べ物なのこれ?
おたくら誰だい?農家?これおたくらが作ったの?
ふぅん。
美味しいのかい?え?
今年は天候が不安定で猛暑だった為?育ちが思わしくないと」
どうしたエガオ。
「ちょっと!
緑の棒は深谷ねぎって食べ物らしいんだけどさぁ
上手い事育たず農家の方々が困ってるのよぉ!
あんたどうにかしてあげなさい!」
成る程、引き受けた!
う~む、成長を促すには
そうだ!
さっき『ジャバザネットたかだか宇宙TVショッピング』で買った『ビッグライト』を照らすと良いカモ!
でもそれって根本的解決になっているのかなぁ、使うの止めよかなぁ
いや、大きくなる事にこしたことはないし、でもなぁ…

「王子!ご決断を!」

えぇい!ままよ!
それ!ビッグライト!

ピカーーーッ!

ゴゴゴゴゴゴー…!

ビッグライトを浴びた深谷ねぎはみるみる成長した!
が…
農家もエガオも建物も
そうつまりは光を浴びたフカヤにまつわるモノ全てが共に巨大化してしまい
地球の日本はパニックに陥る!

全てを元に戻すべく
王子は『スモールライト』を買わなきゃいけない羽目になり
悲しいかな、今週のおこづかいはひみつ道具の無駄使いに全部消えたのだった。

後日、『O-π星雲』の『O-π小学校』
ボイン先生に厳しい罰を受けるライバル『ハナクソ王子』を横目に
エリートである筈の自分の不甲斐なさに嘆く『ニッコリ王子』だった。

ボイン先生のご褒美
今回はおあずけ!
これで王子はまた少し
成長したのだ。

ニコッ!

めけめけ~。

写真。深谷キャラ、深谷ねぎの『ふかっちゃん』

こけし、ごめん。

2010年11月24日 17時26分03秒 | 過去の産物・回想録
こけしは元来こどもの玩具として作られた伝統工芸である。
子宝を願う縁起物としての存在も大きい。

子供の頃の僕の勝手な解釈では
そんなこけしって
何やらちょー怖い人形って事になっていた。
むやみやたらにこけしをバカにして使用し、触れたり持ったりしたら
呪われ罰が当たるものだと思っていた。
こけしは製作者や買った人間の願いが宿った人形で
各家庭を守っている存在だったり
はたまた時に怨念がのり移っちゃっていたりして
どっちにしろある意味魂が入った“木”なんじゃねーの?恐ぇ~よぉ~とか
こけしを見る度しょっちゅうそう思っていたものだ。
そう、「こけしは生きている」と。

だったら尊く眺めていれば良いものを
僕の悪い癖でそういうモノって「いじり倒したく」なってしまうから困ったもんだ。
あえてわざといじり倒して、呪われてみようって発想が湧いてきてしまう。
「こけしの罰とはどんなもんじゃい!出てこいや!」
ってな具合に調子こいてみたりしてしまうのだ。

その結果、これがまた不思議なもんで
こけしをいじった後には必ず何かしら“逆にこけしにいじられる”ような
“こけしにいたずらし返される”ような出来事が起こっていた。

いや~恐ろしや~なんつって
例えばこんな事があった。

高校生の頃
とあるテレビのバラエティ番組に出た時の事。
オーディション形式で進行してゆく番組の中
僕は『鼻ヨーヨー』なるネタを愉快に疲労していた。
そんな一発芸コーナーの後
何故か変ダンスコーナーなるものが行われた。
これは出場者が各々持ち寄ったアイテムを使用し好き勝手にダンスを踊って
そん中でおもろい踊りをピックアップするっちゅう下らないものだ。
そこで僕は家の居間から勝手に持ち出したこけしを使用。
股間にこけしを装着し、ただひたすらその頭をグリグリして
のたうち回る『こけしグリグリダンス』なるものを披露した。
これがウケにウケた。
その結果、僕はその日のチャンピオンに輝く。

しかし後日
僕の股間にブツブツが出来たのだ!
ぎゃーーーっ!!!
これはまさにこけしの呪いだ!

僕はちょー焦った!
「こけし様ごめんなさい!もうしません!」
とひたすら謝ったりしたもんだ。
勿論にわか謝り。
「もうしません!」なんてあり得ない訳で。

しかし実はこれ、呪いでも何でもなく
この頃いたずらにおちんちんの毛を剃ったもんだから
チクチクして痒くなって『タムシ』が出来ただけの事。
それを『呪い』と勘違いして僕は怯えていたのだ。
でもまあ、もしかしたらそんなバカ行為が繋がった結果から生じた
ある種の天からの罰だったのかもしれない。

こんな事もあった。
大学時代
友人『けんけん(仮名)』の実家に数名でお泊りした事があった。
「つまみを調達だ!」
とばかりに当時友人『まけいぬさん』がバイトしていた深夜のコンビニを
まるで海賊のように襲撃し
賞味期限の切れた弁当やら何やらを
まけいぬさん黙認の上バックヤードから大量にかっぱらって
お酒はちゃんと購入し
ゾロゾロけんけん実家に雪崩れ込んで飲んだくれていた。

通されたお部屋にずらり数体のこけしが飾られてあった。
見事なまでに大小きれいに並んだこけし。
それを眺めていたらもう我慢出来なくなって
僕らはこけし達をむんずと掴み頭に乗せたりマイクにして歌ったり悪ふざけをはじめる!
そんな姿をカメラにおさめる友人けんけん。
そして朝
案の定の重い二日酔いに悩まされながらも当時のアパートへ帰りその後
なんと数日間、謎の頭痛と吐き気と風邪に苦しむ事となったのだ!

これは多分、夜遊びから風邪ひいたのと食いすぎたのと等等が原因なんだろうが
やっぱりこけしの呪いや罰に結びつきそうな出来事だったりする。

だってこりゃまた驚いたんだけど
後日その時けんけんが撮っていた写真を見たら
頭にこけしをのせて白目むいてる僕の写真にこけしの霊“らしきもの”がはっきり写っていたのだ!
こけしを握った右手首らへんに、こけしの形っぽい白い影がボワン!
ぎゃーーーっ!!!
まあ光りの加減なんだろうが、偶然にしても何か怖い。

その後、僕の人生に於いて
こけしをいたずらせんばかりの場面が度々おとずれた。
その度僕はこけしをバットに野球をしたり
こけしを並べてボウリングをしたり
こけしをバトンにリレーをしたり
こけしの頭と胴体を切断しようと必死に試みてみたり
呪いと罰に挑むべく様々な悪さにチャレンジしてきた。

恐ろしい出来事は起こったり起こらなかったり。
まあそんなもんだろう。

先週の東北出張中、各地でたくさんのこけしを目撃した。
こけしってよくよく見るととってもかわいい物である。

今更かもしれないが
僕は今までのこけしに対する悪戯を謝罪すべく
出張中こけしに遭遇するたび心の中で手を合わせた。
「ごめんなさい」と。

ただこれまた僕の悪い癖で
謝りながらも心の奥で、しょーもない邪心が働いてしまう。
「こうして謝罪して回れば良い事があるかも!グッシッシーッ!」
当然良い事なんてありゃしない訳。

こけしは元来こどもの玩具。
もしかしたら、やっぱこけしも
今まで遊んでもらって喜んでいたのかも!
呪いや罰とおぼしき「タムシ」や「風邪」など数々の症状は
遊んでくれたお礼にと、こけしがくれた僕への『教訓』なのかもしれない。

こけしをいじって
いじり倒して痛い目みつつ
こうして悪ガキは、大人になってゆくのだ。

こじつけもいい加減に。

めけめけ~。

写真。三沢駅前の巨大こけしに合掌。

お土産シリーズ・勤労感謝して食う。

2010年11月23日 12時49分41秒 | 食にまつわるシリーズ
昨晩、東の北から東の京へと帰ってきたらば
これなんと、東の京のが寒かったっ!
♪コラ又どう云う訳だ!?世の中間違っと~る~ぅよぉ~!♪
ああ、上野駅でふるえながら「誠に遺憾に存じます!♪」
なんつってすっかりクレイジーなキャッツであります。

マジなんじゃいっ!ビックリしたわもうっ!
「アッと驚く為五郎!♪」
なんつって、つって、な~、またキャッツがクレイジーにっ!?
あれ?どうなってんの!

そんで今日はこれまた温かいって?なんじゃいこれ!
たまった洗濯物さばけるから良いか
と窓を開けると、あれ?寒いのかこれ?
いいや温かい!うう寒い!
全ては気のせいか?何でーーー!?
まあいいか。

休み無く、ぶっ通し東北出張も昨日で終わり
「せめて今日だけは!」と自分の勤労を自分で感謝しつつの祝日を過ごしております。
平和なのか否か、どうなの?さっぱりどうして
こうしている間にも世の中は
やれ辞任だ辞職だ惚れただ別れただ、持ち上げたりだの足引っ張ったりだの
喧嘩だの仲直りだの、核だ~ウランだ~、ベランダ~にさっき洗濯物干しただ~ってさ
動いている訳であります。

僕は1人、部屋でコーヒーなんぞを飲み
何や買って来たものをぱくついてみたり。
ってな具合で今回も出張帰りはこれ!

『お土産シリーズ』!
自分で自分に勤労感謝の意味合いで買って帰ったお土産を1人食って紹介するバカコーナーです。

今回の出張最終日は宮城県。
最終地は杜の都仙台でしたので仙台駅にてお土産を購入。
まずはこれをご紹介。

『萩の月』!

こりゃ定番中の定番であります。
春あたりの東北出張でも買っていました。
っちゅうか定番過ぎてしょっちゅう買っています。
「宮城野の 思い出胸に 萩の月」
そうパッケージに書き記されておりますが
僕の宮城野の思い出は
「新商品を紹介しまくって注文取って報告書を書いて
ダイエーで惣菜買って食って飲んだドー○ーインとサウナと風呂と
で、寝て起きてまた新商品を紹介して回ってぇの」
みたいな。
そんなんを胸に抱きつつ食う萩の月ってどんな味?

ふんわりやわらかで優しい甘~い味。
ぷっくぷくのカステラが包むまろやかなカスタードに僕自身がまた包まれちゃうみたいな。
そう「出張頑張ったねぇ、おつかれさま」的な
今や営業長期出張仕事も当たり前になっちまってる社内じゃ誰も言ってくれない
そんな労わりの言葉に似たスウィートな味わいであります。
こいつは美味いに決まってる!

そんでもひとつ!
萩の月の姉妹品、モンドセレクション最高金賞受賞のこれ!

『萩の調』!
単純に言うと萩の月のチョコレートバージョン。
早速お口に放り込み、ぱく、もぐもぐ
美味い!
ココア似なチョコの風味が口の中でふわっと広がり
瞬く間に鼻へ抜けました。
甘すぎないのも良い!

萩の「月」と「調」と2人の姉妹。
「サラリーマン 月の調べに 癒されて」
癒されちゃってトロけちゃう~ん、みたいな。
何かエロい、おいおい。
美味しゅうございます。

さてもうひとつお土産。

『伊達の牛たん本舗・牛たんいぶり』!
これははじめて買いました。
『伊達の牛たん本舗』なんつったら老舗中の老舗っすもんね。
早速昨晩これをつまみにホッピーをいかせていただきました。

スモーキーな香りがたまりません。
こりゃお酒をひきたてます。
またお酒が牛たんいぶりをひきたてます。
日頃仕事で「いぶられ」いやいや「いびられ」まくっている疲れがじんわり抜けてゆくお味。
こちらももちろん、おいしゅうございました。

仙台のお土産達に癒された勤労感謝の日。
働く人に感謝、働く事に感謝
今や仕事があるって事への喜びに感謝な世の中。
サラリーマンだって時には感謝もされたいっす。
仲間から、他人から、自分でもね。
そうしてまた頑張れる。
その感謝も、やっぱり職ありき。

様々なお仕事を考えながら365日のうちの1日をのんびり過ごすも良いもんです。
とか言って休んでいる僕と、今日も働いている方々がいる。
誰かが休んで誰かが働き
誰かが働き誰かが休んで
こうして世界は回っている。
そんなこんなの『お土産シリーズ』

♪ドンといこうぜ ドンとね
ア ドンガラガッタ
ドンとドンといきましょう♪
でした。

めけめけ~。

写真。お土産色々。

サンタいんこ発見!

2010年11月22日 16時34分23秒 | 出張中の日常シリーズ
東北は「シバレル」
朝、ひげそり後につける化粧水や乳液が冷えてて
ひんやりちょー気持ち良い。
驚きの寒さである。
今朝も化粧水&乳液冷たかったぁ!
朝からすっきり眠気も二日酔いも覚めて
シャキッと身の引き締まる思いである。

ただこれ、寒すぎで凍ったりしないのかなぁなんて思ったりするのだが
そんな思いは直ぐに撤回
どうでも良い事だし多分成分的に凍らんだろうし。
もし凍るのであるならば、そこまでの冷え込みはなかなかなモノだろうし。

だいいち化粧水や乳液が凍るならマニキュアやマスカラだって凍るだろう。
シャンプーリンスも凍るし
リンスインシャンプーも…同じ事だが凍るし
醤油やみりん、ミミズだってオケラだってアメンボだって
みんなみんな生きているけど凍っちゃうんだ
…よね。
でも凍らんのよね。
ほら、なかなか凍らない液体だってあるし。
ウォッカなど冷凍庫に入れてもトロトロにはなれど凍るまでにゃ至らない。
何が凍って何が凍らんのか調べりゃいいんだけどさぁ
まぁたかが思いの通りすがりだ
そこまでせんでも良いだろう。
たださぁ、色んなもんが凍るという、そのレベルの凍えなら
人間の血液も凍るだろう…し…凍らんかも…?
おいおい、東北を何だと思ってんだ!?
東北はアラスカじゃないよ!
てアラスカは色んなもん凍るんかい!
あぁ、またついつい考えちゃってるし、もう!
撤回!撤回!どうでも良いや!もう!

とにかくこの東北出張中
毎度ホテルの部屋で
冷たい化粧水&乳液にもん絶していた僕である。
気ん持ちE~~~ッ!

さてもん絶していたホテルだが
東北では山形と岩手以外は全て例の『ドー○ーイン』に宿泊している。
東北は北海道同様、このホテルチェーンが充実しているのだ。

当ブログでも度々書かせて頂いている通り
僕はこのホテルが大好物である。
他のホテルには無い、一風変わったサービスが満載で企画も絶妙に面白い。

宿泊料金はプランによって様々だが基本かなりリーズナブル。
例え安い部屋に空きが無くともついつい泊まってしまう魅力と価値があるホテルだ。
価格と設備・サービスとのバランスの取り方が上手いのである。
こちらが望むサービスレベルを確実に上回ってくるし
予期せぬ企画が目白押しだし
設備も予想を遥かに越えてキレイで快適なのだ。

パッと見「これなら1泊1万円くらいか?」って所を5千円前後でもってくるからして
このギャップにやられてしまいもする訳。
僕みたいに年がら年中出張ホテル暮らしの人間が
全国各地チェーンのこのホテルにちょくちょく泊まれど全く飽きないんだもの
とっても珍しい“変なホテル”なのである。

昨晩も仙台にてこの『ドー○ーイン』に泊まった。
仙台には何故か隣接して『ドー○ーイン』が3つもある。
本館・アネックス・駅前店だ。

そのどれにも全て宿泊した事がある僕から言わせてもらえば
3つもある意図がいまいち分からなかったりする。
本当はでっかいのドーンといきたかった所を土地がないからちまちま分けた
みたいな感じだ。
とりあえず増やしました、みたいな。
でも別にそれぞれが小さい訳でも無し
こんなにいっぱい『ドー○ーイン』要るかぁ?
僕みたいなファンからしたらそりゃ嬉しいけど、でも要るかぁ?
ある、って事は要るんだろうなぁ。

どうでも良い所に無計画でこんなスゲーのボコボコおっ建ててたらその会社はキチガイだ。
3施設、確かに設備に多少の違いはある。
1番新しい『駅前店』は
新しいだけありこのホテルの良さをギュギュッと集約したような魅力を感じる。
ネーミングも立地が全然駅前でもないのに『駅前店』て
それに本館・アネックスと近所なんだから
それならみぃ~んな駅前店だろうが!ってツッコミ所満載なのも良い。

値段や設備で3つが3つ何かしらの“売り”があったりするから
近くしてこれだけあっても良いのかも。
ちゃんとすみわけされてるし。

なにせ仙台は東北の中心とも言われる大都会だし
年中観光客もかなり多く訪れるだろうから
3つあっても充分ペイするんだろうな。
ペイさせる努力をしているのだろうし
それだけの魅力もあるしね。

仙台駅周辺にゃホテルがピンキリうじゃんとある訳で
その割にここはいつ行っても客室うまってるもの。
泊まっている方々が僕と同じ理由でここを選んだかは定かじゃないが
やっぱり『ドー○ーイン』には旅人を惹き付ける何かがあるのだろうと思う。

先日泊まった高崎店が
『ウェルカム生ビールサービス』を実施している事はその時当ブログ記事で書いたが
僕が昨晩泊まった仙台本館でも同じサービスが始まっていた。
フロントで
「僕がこの間泊まったのは約1年程前ですが
何か新しいサービス増えてますか?」
と聞いたところ
「それでしたらウェルカム生ビールサービスが増えてございます」

んな事聞く方も聞く方だが
こうしてマメにチェックしていないと
サービスに乗り遅れてしまう恐れがあるのだ。
もうその時点で何か変でおもろい。

そんなホテル『ドー○ーイン』
今後益々おかしくなってゆく事に大いなる期待を抱きつつ
僕は仙台を後にする。
次はどこの『ドー○ーイン』に泊まるんかな。
それは風まかせ
いやいや出張まかせである。

めけめけ~。

写真。このホテルのイメージキャラ『ドー○ーいんこ』のクリスマス飾り付けを
何と館内サウナ大浴場前にて発見!

いわてめんこいもろもろ。

2010年11月21日 18時09分38秒 | 出張中の日常シリーズ
岩手とかけまして、ペットショップととく
そのこころは
どちらも、わんこが盛んです。
『そばっち』です。

おしっこかけまして、そのまま放っとく
そのころには
すっかり溶けて亡くなるでしょう。
ナメクジです。

岩手の名物麺と言えば
盛岡冷麺と共に有名なのがわんこそば。
そんなイメージキャラクター『そばっち』に迎えられ
昨晩東北新幹線で八戸から盛岡へ到着。
ホームから改札へ進むと
そばだけじゃない
おわんの中に様々な食べ物が入った“おわんキャラ”のイラストを発見した。
そばっち含む『わんこきょうだい』達だ。

岩手をエリア別に分け
それぞれのエリアで代表される食材をわんこに盛り付けた
岩手の地域別キャラ達らしい。
以前信州信濃で見つけた変幻自在キャラ『あるくま』みたいなもんだな。
キャラレベルからしたら『あるくま』もかわいかったが
この『わんこきょうだい』らに至ってもなかなかどうしてである。

メインとなる『そばっち』は言わずと知れたわんこそば。
中部エリアを担当しているんだって。
県北エリアは『こくっち』。
こく?何じゃいそれ?
コクと香り…ダバダァ~♪
コーヒー?
違うか、う~むエロい意味のこく…こらこら!
お取引先さんで聞いたら「五穀米(穀物)」のこくだとの事。
成る程。
で、県央エリアは豆腐の『とふっち』。
微妙なネーミング。
県南エリアがお餅。
『おもっち』…上手い事収まった感がむず痒い。
最後、三陸エリアはウニで『うにっち』。
そばっち同様まんまなネーミングだ。
5キャラ合わせて『わんこきょうだい』
何やら戦隊キャラっぽく岩手を頑張って上手い事PRしている。

『そばっち』はさすがメイン張ってるだけあって東京でもよくお見かけしている。
その他のキャラはお初である。
岩手にゃこうしてキャラに出来る程
ざっと見積もっても様々な美味しい名産特産がある訳だ。

今日1日岩手県を回って色々お話を聞いたんだけど
農業漁業もみぃんな不景気で大変らしい。
不景気?つまりは不作か。
この異常気象でとれるべき時期とれるべく種の米や野菜や魚がとれないそうだ。
かと思えばとれない筈のものがとれ過ぎる事もあったりするようで
様々な影響をモロに受けており苦しいのだと言う。
不況で更に不作
だから益々お金が回っていかない。

農業漁業で成り立つ街は厳しいだろうなぁ。
自然を相手にした職業は辛いなぁ
自然にはどうにもならないモノがある。
やっぱ天気にゃ勝てないしなぁ
最近は天候も何だか異常だし
自然界の動きも異常なのかも
云々なんて言ってたら
とある地区で乗ったタクシーの運転手さんが
「いやぁ今は異常なのって天候だけじゃないすよ
もう政治やら何やら全てが異常
根本的に人間が異常だもんねぇ」

確かにそうだ。
いつ、何が起こるかなんて全く予測がつかない今である。
そんなん普通に考えりゃ当たり前な事なんだけど
その当たり前がちょっと違う感じになっているのが今なんだよな。
信じられない出来事が日常茶飯事に繰り返し起こる
異常、おかしくなっている時代だ。

天気は100パー予測がつかぬ。
現代人の行動や思考も100パー理解も予測もつかぬ。
普通に生きにくい世の中なのかなぁ。

岩手にゃ農業漁業だけじゃなく当然他のモノ
例えば工業でもってる街だってある訳だが
リーマンショックを境に苦しさは増すばかり。
それはどこも同じだ。
日本世界と見渡す限り、景気の焼け野はらである。

流れ行く東北の偉大でのどかで平和な景色を新幹線から眺めているだけでは
異常さやおかしさは微塵も感じられないのだけど
実際は現実の流れを掴めずにいるだけなのかもしれない。

新幹線と言えば
来月ついに東北新幹線八戸・新青森間が開通となる。
来年には新型車両『はやぶさ』も登場し
益々東京と東北が近く快適になってゆく。

昨日青森県を回っていた際新幹線関連のモノや広告を色々と見つけた。
青森ではかなりの盛り上がりを見せている
と思いきや、意外と温度差があったりもした。

便利になり様々な方々に来てもらいやすくなるという事は
逆にこちらから出て行きやすくもなっている訳で
益々地元にお金が落ちにくくなる恐れがある。

それに三沢のタクシー運転手の爺さんが言っておられたが
新幹線開通に伴い八戸青森間の特急電車が廃止になるらしく
鈍行の本数も減るだろうし意外と不便になるやもしれぬとの事。
また新幹線は新青森駅乗り入れの為
今中心になっている青森駅周辺が微妙になる恐れもあるし
御上の思わくが良き方向へ向いて進むとは限らない訳だ。
報道と現地、県民感情とはかなりの温度差があった。

様々な思わくが交差して
郊外やら駅前やらにショッピングセンターやらアウトレットモールやらが混在
山の如く溢れるホームセンター
減りゆく人口
かつての歓楽街は寂れ
価格破壊もいちじるしく止まる手段を見失う
東北…。
ある方々からすれば便利だったり
ある方々からすれば不便だったり。
でもやっぱり
何だかんだ言ったからといって世の中ガラッと変わる訳ないし
日々を着々と頑張って生きてゆく他は無い。
それは全国どこでも誰でも同じ事だ。

「こないだ家族でキ○レ大サーカス見に行ったのね。
そしたらさぁ、バイクスタントやる人意外は皆中国人だったのよ。
いわゆる昔の空中ブランコやら猛獣ショーやらといったサーカスのイメージはまるで無し。
中国雑技団の公演を観に行ってるみたいで
ビックリだわ唖然だわ
ちょっと拍子抜けしちゃった。
効率考えたんだか、成り手がいないのか
日本はどこまで沈んでゆくんだろうね」
今日伺ったお取引先さんから聞いた話である。
「サーカスまで!?」
僕は思わず笑ってしまった。

雨ニモ負ケズ風ニモ負ケズ…
宮沢賢治の岩手県。
『わんこきょうだい』の岩手県。
ダメな方じゃなしに良い方で
『じんるいみなきょうだい』でいきましょよ。
まだまだイケるっす!
そのこころは?
こころぉ?
根拠無くても言わねばならぬっ!

めけめけ~。

写真。わんこきょうだい。

『らーめん放浪記』麺100 本目・老麺。

2010年11月20日 19時07分23秒 | 連載書き物シリーズ
自分が作り上げた“『九 官鳥(きゅう かんちょう)』さんだった”『鳩山 豆郎(はとやま まめろう)』さんに抱き抱えられ
羊さんは夢の中。
今や愛するあの人でない
上野の森署の若き刑事に戻ってしまった“元九さん”の腕の中で羊さんは
懐かしアイドル『羊田 妖子(ひつじだ ようこ)』として夢の中。
妖子さんは歌います。

「♪さくらぁ
胸のつぼみ開くわ
あなたへひらり舞い降りて
素敵な大人になるの
さくらぁ
お願いそっと受け止めて
少し背伸びしたわたしを
抱きしめてKISSして
Darling 今わたしはあなただけのもの
……♪」
とっても楽しい!

魂と記憶は空を飛び
いつしか妖子さんは産まれ故郷の中国におりました。
あたたかな愛に包まれたあの頃の中国。
妖子さんの心がみるみる幼くなってゆきます。
見た目はアイドル、でも中身はすっかり“女の子”な妖子さん。
北京とおぼしき街中で1人、身動き取れずにたたずんでおります。

行き交う自転車。
また自転車。
自転車、自転車、自転車、自転車、自転車。
自転車、自転車、自転車、自転車、自転車。
自転車達は妖子さんの横をビュンビュンとすり抜けてゆきます。
その風で妖子さんの髪だけがなびきますが
自身の心は何にも決してなびきません。
いつしか妖子さんは内股で地面にペタンと崩れ落ち泣きじゃくっておりました。

その横をまた自転車、自転車、自転車、自転車、自転車。
自転車の風のヤツ、こんどは妖子さんの涙を宙に飛ばします。
駆け抜ける自転車の風圧で、飛ばされた妖子さんの涙がキラリ。

助ケテ

自転車
自転車
そこへ
自動車!?

キキーーーッ!
バタン

「“妖艶”!
どうしたんだい。
さみしい思いをさせたね。
さぁ、お乗りなさい」
「“お爺さん”」

バタン
キキーーーッ!

とバックしてUターン。

キッ!
ブーーーン

“お爺さん”運転の高級車は妖子さんを運びます。
車内で妖子さんは懐かしさいっぱいの香りに包まれて
幸せもいっぱい夢の中で夢心地。

ああ、大好きなお爺さん。
大好きなお爺さんの香り。
お爺さんに染み付いた
かぐわしい“湯麺”のスープの香り。

妖子さん
湯麺の湯気のように
天を泳ぐ龍のように
溢れる気持ちが空へと昇ります。
高級車は加速して北京の街を
あれ?
お空を飛んでおりますよ?
いつしか高級車は気品高き龍に見えていました。

そんな龍自動車の窓にべったり顔をくっ付けて
おめめをクリンと輝かせながら下界を見下ろす妖子さんです。

龍自動車は
街越え村越え山越え谷越え
「あ」
という間に“お屋敷”に着きました。

お屋敷で
お爺さんがお得意の湯麺を作ります。

無色透明キレイに澄んだ塩味の利いた鶏ガラスープに純白の細麺がゆれています。
おネギとニラと白菜と
にんじん、キクラゲ、シイタケ、もやし
炒めたお野菜こんもりのせて
鶏団子がスープにトポンと沈んだり浮かんだり。
スープ表面にはおしとやかに油がキラキラ。
虹色の輝きを魅せて水面を漂い
イタズラに妖子さんの食欲をくすぐり続けております。

お爺さんの湯麺は妖子さんにとってこれ以上ないモノ。
それはこの国でも同じ。
お爺さんの“これ”は中国じゃあ超超超有名です。

ギュルルルルルゥ~
お腹の虫が鳴きました。

「あははははは!
待ちきれないようだねぇ妖艶。
さぁ、“飛び込むよ”
それ!」

トポンッ!

大きな音とスープしぶきが上がったかと思った瞬間
なんて事でしょう!
お爺さんと妖子さんは湯麺の中を泳いでおりました!

スープの中では様々な成分達が微粒子状にぷかりぷかりと呑気にうごめいております。
どの成分も“出”が良い。
その存在たるや、まさに中国四千年の歴史の現れです。

妖子さんはスープをちょっぴり飲みました。
うん、間違いない
お爺さんの味です。
お野菜も鶏団子もかじります。
麺は…すすれないのでやっぱりかじります。
うん
お爺さんの味。

湯麺に包まれ、全身で大好きなお爺さんの味を感じ
妖子さんは感無量。
とっても美味しい!
美味しいは楽しい!
アタシ、今、とっても楽しい!

そこへ
天から“茶色のカーテン”がおりてきました。
粉雪の様な脂の粒も舞い降ります。
ハオ!ドウシタ!?
透き通った無色透明のスープがたちまち濁ります。
お爺さんは言います。
「妖艶すまん。
もう私の時代は終わったようだ。
私は天に帰るよ。
元気でな、妖艶」
閃光稲光と共にお爺さんは天空へ上ってゆきました。
まるで龍の様だったと言います。

妖さんは湯麺スープの水面から顔を覗かせ見上げました。
そこには
スープに網でガリガリと豚の背あぶらを削り落とす
お爺さんの“息子と孫”の姿がありました。

妖子さん、ギョッとして思わずスープに溺れます。
何コノ味!?
獣ノ味!?
獣豚醤油味!?
荒くれた味…。
お爺さんの味を奪う味…

もうお爺さんの時代は終わったの?
“龍の麺は進化して
湯麺から老麺(らーめん)へ”
そんな…
そんな…

妖子さんは
暗ぁい暗ぁいスープの底に喰ぁいつかれて
沈んでゆくのです。

何だかはっきりしない
嫌ぁな気分になりまして
しょっぱい涙が溢れます。

妖子さんは
羊さんに戻っていました。

助ケテ
助ケテ
助ケテケテ

ケテケテケテケテケテ!

何処からか聞こえてきた
気味悪い笑い声が
羊さんに巻き付いて離れません。

ケテケテケテケテケテ!

羊さんは
未だ夢醒めぬまま
沈んでゆくのです。

沈んで


『らーめん放浪記』純情旅情編。


〈3-(46)・老麺〉


「『らーめんバトル』とは
所謂らーめんという定義に基づいた麺類業界の異種格闘技戦でございます。
そもそもらーめんは中国生まれの日本育ち。
湯麺等、中国料理が日本で進化を遂げて
今や我が国の食文化の代表的存在、老麺(ラーメン)等々となっております。

ひとことで『らーめん』と言っても
製法や土地柄等で分類しただけで、もう様々!
麺、スープ、具材、食べ方に至るまで細かく考えていったらこれ、きりがありません。

『らーめん』は変幻自在進化する麺。
『らーめん』の可能性は無限大。

先ほど私“らーめんの定義”と申させていただきましたが
そもそもらーめんに定義なんぞ、あってないようなモノでございます。
ですから当バトルは『らーめん』の垣根を飛び越えた戦であって良いものと考えます。

つけ麺、焼き麺、煮込み麺、太麺、細麺、ちぢれ麺、そば、うどん、きしめん、ほうとう、パスタ、等々等々
食べた方々がそれを『らーめん』とみなせばそれは『らーめん』と成りうる訳。
あとは個性持ち味と人それぞれの好みがものを言う。
そこが当バトルの審査基準となる。
『らーめん』が多様化しているならば食べる側の基準も多様化していて良し
と、まぁそんな訳である。

あるからしてぇ
本日ここでジャッジを下し
栄えあるらーめんKINGを決める審査員は
誰でもないあなた!
そう、会場にお越しの多種多様な面々の皆さんなのです!

場内を取り囲む様にズラリ並んだ調理ブース!
“麺戦士”らによってこしらえられたるらーめんの
その調理工程から、味わい、色、風味、並びに接客対応に至るまでを見定めて
最終的にどの店のらーめん店が優れているかを
オーディエンスであるあなた方に決定致して頂きます!

そうです、もうお気づきの方もおられるかとは思いますが
審査員である皆さんは
挑戦者であるらーめん店のらーめん全種を食べなければなりません!
このイベント企画は
らーめん店が競い合うバトル!と同時に
店と客とのバトル!さらに客と当人の腹の限界とのバトルでもある訳!
そう、『らーめんバトル』は全員参加型のフード大戦争なのです!

もちろん、挑戦者であるらーめん店側が審査員でありますお客様側にらーめんを提供出来なくなったら
その店はその時点で、アウトッ!
それに吐いたり倒れたり死んだりしたお客様もその時点で、アウト!
失格とみなされ厳しい“罰則”が科せられます!

理不尽?
そりゃ言いっこ無しでしょう。
だって当イベントのチケットを購入する際に
様々な注意事項をご承諾の上サインなんぞ頂いとりますもの。
ね、でしょう?
それに皆さんらーめん大好きエキスパートさんじゃないっすか!
大丈夫、大丈夫。
美味いもんに罪は無し!

罰則や規定など諸々詳しい事例についてはですね
ここでは割愛させていただく事にして
お手元のパンフレットをご参照あれ。
さて、そろそろまいりましょうか!」

司会進行の『勝男(かつお)』がマイクを高らかに振り上げ
河豚型の銅鑼におもいきり振り下ろした。

“ビーーーッ!!!
グオォォォーーービーーォォ~~~ンッ!!!!!”
ひどいハウリングが
皆の脳を揺らす。

「さぁ腹ペコ野郎どもの為の至福の時間がやって来たゼィ!
時はらーめん戦国時代!
『フグさん便』プレゼンツ
麺バカの麺キチガイによる麺ジャンキーの為の『らーめんバトル』
開幕!」


助ケテ…

ケテケテケテケテケテ!


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。


めけめけ~。


『らーめん放浪記』つづく。

(注)この物語はフィクションです。

写真。電車内SOSボタン。

慣れ馴染み。

2010年11月19日 18時07分38秒 | お酒&泥酔シリーズ
東北出張も佳境にさしかかり
福島山形を抜け本日秋田回りをし
先ほど青森へと入って来た。

長年回り今回強く感じる事は
自分がかなり東北の方言に慣れてきたっちゅうことだ。
つい数年前まではほとんど何言ってるか分からなかった。
しかし今回は意外と「分かる!」のだ。
こりゃビックリ驚き嬉しい事実である。

例えば山形のとあるお店のオーナーさんの言う事が全く訳分からず
ずーっと苦労して来たのが
今回伺い話したらば分かるのなんの!
もう対等に話しができちゃうくらいだった。

本当以前は
「んだらはぁ~ほんだらほげだべぇ~んだんだぁ~ほれはげちゃべらだよぉ~」
くらいにしか聞こえず
もう開き直ってニュアンスで適度に「そっすねぇ」と
まるで具志堅の「ちょっちゅねぇ」みたいな相づちうっていたもんだ。
だから時々的外れな相づちしちゃって
「ん?なんだべ?おめぇ」
とかよく突っ込まれたりしていた。
でも今回はそれが無い!
通じるってなんと素敵な事だろう!

先日お食事させていただいたノア店長さんは
「あぁそりゃ慣れだ」
とおっしゃっておられた。
確かにそうかも。

その「慣れ」を「馴染み」と表現していた方もいた。
ブログ繋がりでお世話になっている『みぃさん』である。

さて
出張3日目の山形の夜
そんなみぃさん宅にお邪魔させていただいた。
みぃさんの旦那さん『ジョーさん』もブログ繋がりのお付き合いをさせて頂いている。
ご自宅へご招待を受けたのはこれで3回目である。
もうすっかり山形出張時の楽しみのひとつとなっていたりする。

『米焼酎尾鈴山蒸留所やませみ』と『一ノ蔵すず音』を持って
タクシーで山形市の住宅街、ジョーさんみぃさんのご自宅へと滑り込む。
街並みが僕の実家周辺にそっくりなのに気付き
何だか妙な落ち着きを感じていた。

~~~♪
チャイムを鳴らす。
みぃさんとわんこの『エース』君がお出迎えしてくれた。
興奮したエース君、しっぽをふって僕をペロペロ。
はじめてお邪魔させて頂いた時は近寄って来ないどころか吠えていたのに!
2回目ん時は寄ったり離れたりを繰り返し完全なるビビりだったのに!
今回はなんと何故かず~っと“かなりキテいる!”
そう、かなりなつかれていたのだ!

匂いを覚えてて「久しぶり!」って喜んでるんだよぉとみぃさん。
たった3回しか会った事ないヤツを覚えていてくれ
しかも会う度“なつき度”アップしてくれているなんて
もう驚き半分嬉しさ半分である。

ただちょいとなつき過ぎだったような…
僕が帰るまで常にハイテンションでなついて来ていたもんな。
段階積んで、少しづつで良いんだよ、エース君。
でないと僕、キミに直ぐ飽きられちゃうかもしんないからさぁ
なんつってみたり。

さて宴会前にお子さん『けんたくん』と“大人な”世間話。
「放課後友達と遊んだりしないの?」
「“ときに”するよ」
「お家に友達遊びに来たりするんかい?」
「“ときに”来るよ」
「何このポケモン録画?」
「うん」
「お!何だ?このモンスターの技!」
「この技は相手のポケモンが異性の場合メロメロにする事が出来るメロメロって技。
同性だと効かない」
「ふぅん。
絶対効かない?」
「効かない」
「“ときに”効かないの?」
「うん。
これは効かない」
「“ときに”?」
「効かない」

まるでおっさんが年下みたいな会話だ。
小学校1年生のけんたくんはしっかりしている!
おっさんばんぱくは“ときに”しっかりしたりする事もあるぞ!

今回は特別みぃさんがエレクトーン演奏を聴かせてくれた。
みぃさんはエレクトーン&ピアノの先生なのだ。
エレクトーン2台にピアノが1台。
かなり設備の整った見事なレッスン室をご自宅にお持ちである。

レッスン室の隅にちょこなんと座る僕。
さぁ、みぃさんリサイタルの始まりである。
一瞬の静寂の後
迫力満点な音がスピーカーからズドンと弾き出た。
いきなりみぃさんがでっかく見えた。
曲目は『スターウォーズメドレー』
圧倒されっぱなしの僕は
ただただ口をポカ~ンと開けて「おー」とか「ほー」とか言うばかりだ。

きっちりとした裏付けのある
音や作品や芸術や仕事や生き方に至る様々な物事というものは偉大だ。
こちらに圧倒的感動と喜びを与えてくれる。

演奏を終えたみぃさんは
いきなり“プロ演奏家”から“お母さん”の顔に戻り
お風呂から上がったけんたくんの着替えに向かう。
僕はあまりの感動にろくな言葉も出ず
拍手をしながら相変わらずの「おー」だの「ほー」だのをつぶやいていた。

さてさてジョーさんも仕事を終え楽しい宴が始まった。
今回はメインにトマトカレー鍋!
その他山形郷土料理や地のモノをふんだんに使った料理が盛りだくさんだ!
どれもこれもめっちゃ美味い!
本当ありがとうございましたな気持ちである。

美味い料理に美味い酒、おもろい話に花も咲く。
ジョーさんみぃさんご夫婦とお話させて頂く度に
お2人は互いに本当絶妙な関係を保ちながら人生を歩んでおられるんだなぁと思う訳である。
「そんなん当たり前、それが夫婦」と言われてしまえばそうなんだけど
支えあう事自体がかなり重い反面、姿勢が良い意味とっても砕けているのだ。
「いくら夫婦でもこれだけは言っちゃいけないって事を踏まえつつの言いたい放題」
そのさじ加減を保った夫婦関係の中身と維持は
これ一種の才能だと思う訳だ。

未婚の僕にゃ未知なる領域だが
まるで熟年コンビのフレッシュ漫才を見ているかのような
ジョーさんみぃさんの研ぎ澄まされたイビツさは
まったくもって羨ましいかぎりである。

今回はまた一歩踏み込んだお話が出来
より一層関係性が深まったように
まことに勝手ながら感じていた。
これもひとつの「馴染み」である。

宴会の途中みぃさんがけんたくんを寝かしに寝室へ行き
しばらくして戻って来られた。
毎晩絵本を読んで聞かせてあげているのだと言う。
「山形の方言絵本で
今日は庄内弁バージョンを読んだっけ
直ぐ寝ちゃったわ」
庄内弁独特の言葉やイントネーションが眠りを誘うようだ。
成る程、山形方言恐るべし
庄内弁恐るべしである!

夜も深まり
みぃさんがにぎってくれた大きなおにぎり2つをお土産にいただきホテルへ戻る。
お腹一杯なのに
何だか無性にかぶりつきたい衝動にかられ
ホテルの部屋でおにぎり1つ食べちゃった。
不思議ととっても懐かしい様な味に気付き
妙な落ち着きを感じたのだった。

楽しかった山形市内を抜けて昨日鶴岡酒田と庄内地域を回ったら
せっかく山形弁が理解出来るようになったのに
またまた何言ってっかまるで分からなくなってしまった!
あじゃぱぁ!
ドラクエでせっかく良いトコまでいってたのに
せっかくちょー苦労してレベル上げてきたのに
母ちゃんに
「ほれ、掃除すっからどけ」
とか言われてコンセントを抜かれた時の様な絶望感である。

「フリダシにもどる」
まさにそんな感じだ。

「慣れ」「馴染んだ」と思い込んでいた東北。
明日も明後日もそん次の日までも回るんだけど
あぁ東北を極めるにゃ
まだまだ時間がかかりそうである。

めけめけ~。

写真。いただいたおにぎり。
包み紙かわいい!
ありがたや(涙)

毒ラジオに次ぐ新シリーズ!第1話・ハナクソ王子とメクソのスペース自由研究・破壊的日本観察『山形』編。

2010年11月18日 18時59分29秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ピコーン…ピコーン…
何億光年
地球から遥か遠く離れた宇宙の端くれに広がる『O-π(オッパイ)星雲』
ミルクをちりばめた様な小さな星ぼしで形成されているその星雲は
“宇宙の母”と呼ばれていた。

乳房の形を成す『O-π星雲』
左右2つの大きな渦の中心には
それぞれに乳首を思わす巨大な星が存在していた。

1つはひときわ強烈な輝きを放つ右乳首側の『NIKKORI星』。
そしてもう1つが強烈な異臭を放つ左乳首側の『HANAKUSO星』である。

真っ黒どす黒暗黒の『HANAKUSO星』…。
邪悪な大魔王『ハナクソ大統領』支配下の元で
極悪非道な生命体『ハナクソ星人達』がうごめくまさに地獄黒乳首の星…。
今、その星から地球に向けて
ハナクソドリル型の小さな宇宙ロケットが放たれた!

ブビーーーッ!

乗組員は幼くしてニート予備軍のちびっこパイロット『ハナクソ王子』!
「事業仕分けする奴皆殺しクソー!」
若干8万歳、地球年齢で8歳!
ハナクソ大統領のかわいいひとり息子である!
お供をするは
「ホジホジ?」
食いしん坊でメスにゃ弱い宇宙ペットの『メクソ』くんだ!

王子とメクソはどうして地球へ向かっているの?
それはね
『O-π小学校』担任、巨乳の『ボイン先生』から出された宿題の為さ。
課題は「宇宙にまつわる自由研究」
何を研究しよう?ハナクソ王子は考えた。
そしてひらめいた!
「地球征服を目論むパパの為に
地球の実態を調査するクソー!」
親孝行と宿題が一気に出来て一石二鳥だね!

ただ地球は広い!
そこで王子、手っ取り早くピンポイントで『日本』っちゅう土地を観察する事にした!
こうして王子とメクソのミッションが幕を開けたのである!


ハナクソ王子とメクソのスペース自由研究・破壊的日本観察!
パート1
『山形』編。


ブビビビビビ…
地球時間2010.11.18
ハナクソロケットは地球へ向けて宇宙空間を爆進していた。

メクソ!
テンション上げて行くクソよ!
「ホジホジ!(うるせーバカヤロー!)」
さぁ今週も『O-π小学校』の宿題の期限が迫ってまいりました!
宿題忘れたら罰としてボイン先生のハードパイずり攻撃を受けなきゃなりません!
ハードパイずりは星1つ滅ぼす破壊力がありますから僕死んじゃうよねぇ!
しかし!
研究結果がボイン先生をウッフ~ンともん絶させる程素晴らしいモノならば
ご褒美に『夢心地パフパフ』をしていただける特典が受けられるクソ!
死にたくなし甘い密吸いたいから張り切って学びましょー!
まずは今回の観察地を決めるクソよ!
ハナクソ日本地図セットオン!

ゴゴゴ…ガシャコーン!

日本列島ハナクソダーツの旅!
さて今回の観察地は?

“パジェロ!パジェロ!”

♪鼻くそほじってぇ
取れた鼻くそをぉ
地図めがけてぇ
指で弾いてぇ
ハナクソダーツだ!
えい!♪

ピタンッ!

さぁ鼻くそは日本の
どの土地に付いた!?
今回の観察地は
『ヤマガタ』っちゅうトコに決定!

♪パカパーン♪

まずは予習だ!
ハナクソコンピュータ!よろしクソ!
「ピコポーン!
ハイハーイ!ハナクソコンピュータ略して『クソピュータ』ダYO!
『ヤマガタ』ニツイテ教エルヨ~。
ヤマガタニハ『ノコギリヤマガタ』ヤ『オオヤマガタ』ヤ『ミヤマヤマガタ』ッチュウ種類ガアルンダヨ~。
鋭イ2本ノ角デ敵ヲハサミ攻撃シテクルカラ
王子、充分ニ気ヲツケテネ~」

何か恐ぇな~。
まぁヤバくなったら皆ぶっ殺しちゃえば良いよね!
な、メクソ。
「ホジホジー!(殺せ殺せー!)」
さぁ!ハナクソワープで『ヤマガタ』へ
レッツラゴー!

ミョミョミョミョ~♪
バッフーッ!

『HANAKUSO団のテーマ・ヤマガタ編』
♪んだんだ、んだんだ
んだんだ、んだんだ
オイラはハナクソ王子ずら
こいつはペットのメクソずら
小倉智昭はズラだずら
(田原俊彦もね!)
HANAKUSO星からヤマガタへ
侵略、略奪、観察だっべ!
んだんだ、んだんだ
HANAKUSO団!♪

ブビッ!

ワープを抜けヤマガタ上空に到着クソ~!
早速観察を開始するのダー!
ハナクソスコープON!

シャキーン!
(注意。ハナクソスコープは神の目!全てお見通し出来るのだ!)

WAO!見えたクソ!
ここがヤマガタか。
2本の角の化け物などいないクソよ。
どうなってんだ?おい!
あ!あれは何クソか!?
ぐにゃぐにゃな丸い鼻くそを棒にぶっ刺して黄色い鼻くそつけて喰らっている生命体達がいるクソ!
「辛~い!でも美味しいよねぇタマキン」とか言ってるクソよ!
あのグレーのコロコロしたハナクソは『タマキン』と呼ばれるものクソか!
お!あっちは緑色やら白やらのネバネバしたハナクソを白い粒の塊にかけて喰らう生命体が!
あのネチネチしたやつは何だろう?
喰ってる生命体が「ダッシ!ダッシ!」と奇妙な叫び声を上げはじめた!
ん!あそこにゃたくさんの生命体が集まって地獄釜みたいに煮えたぎるうんこを喰らってる!
喰らった後残ったツユにまた固形うんこを投入したぞ!
クソピュータの情報といいこの情景といい
なんだ…なんなんだヤマガタって…。
おっかねぇ~なぁ~。
宇宙は広い!上には上の極悪非道お下劣な奴らがいるって事か!

よし!更に深く観察する為メクソ!変化してヤマガタに潜り込むのだ!
「ホジホジ!(うるせーバカヤロー!)
ムム…ムム…(屁が出る…屁が出る…)
あき竹城に変化!」
ぷぅ~。

ドロンパ。
(注意。メクソはご当地著名人に変化出来る技を持っているのだ)

ゴゴゴーーーッ!

あき竹城に変化したメクソは
オナラジェットで地球のヤマガタへ下り立った。
シュタッ!
「寒っ!
何だべこの寒さはよぉ!
凍え死ぬぞ!
おくりびとにおくられるぞ!
お!何だ?スゲー数のヤマガタ人がオラさトコさ集まって来るでねが?
やっぱあき竹城はヤマガタじゃスーパースターなんだなやぁ!
え?なに?
何かこいつらめっちゃ話しかけて来てるけど
どいつもこいつも、まるで何言ってっか分からねぇぞ?」
どうした!?メクソ!?
「お!バカ王子!
俺がよぉ、あき竹城になってんのによぉ!
言葉がまるで通じねぇんだぁ!バカヤロー!」
メクソの変化をもってしても、どうにもならず
恐るべしヤマガタ!
えぇい!面倒だ!
ヤマガタ星人め!これでもくらえ!
みな殺しだーっ!
ハナクソ爆弾!
ポチッとな。

ピューン!ピューン!
ビジャビジャー!

こうして今年の山形には
ちょっと汚い色をした
臭い初雪が降ったのでした。
「なんだべこの雪
ネチョネチョしてて鼻くそみてぇだなぁ」
「んだ、鼻くそみてぇだ」

山形を鼻くそまみれにした事により
宇宙警察に補導されたハナクソ王子は
後日『O-π星雲』の『O-π小学校』にて
ボイン先生に超ウルトラハードパイずり攻撃を喰い
頭蓋骨がこっぱ微塵に砕け散る。
「乳に代わってお仕置きよ!」
「ひでぶっ!」
尚且つ親父のハナクソ大統領にもお尻百叩きの刑をお見舞いされたのだった。
「父はワシだべ!お仕置きだべ~っ!」
「あべしっ!」
ハナクソ王子の宿題は未だ終わらず。。。

めけめけ~。

写真。山形弁が何言ってんだか分からなかったメクソくんには
『山形方言かるた』を買ってあげようポスター。

YAMAGATA Waiting Bar&居酒屋 AVANTI っぽく。

2010年11月17日 17時29分29秒 | お酒&泥酔シリーズ
こんにちは、『ぱくぱく』です。
とあるブログ内のとある方々に勘違いからそう呼ばれております。
「何でもぱくぱく食べるから『ぱくぱく』なのかと思っていたが
よく見たら『ばんぱく。』なんですね。
ついでにモーニング娘。みたいにお尻に『。』が付くんですね」と。

こんにちは
『ぱくぱく』ではない『ばんぱく』です。
ちなみに『。』は付いたり付かなかったりで意味ありません。
こだわりもね。

さて、その「とあるブログ」の方と昨日お食事させていただきました。
当ブログにブックマークさせて頂いており
うちの会社のお取引先さんでもある
山形のペットショップ『ノア』店長さんです。

毎度山形出張時は
営業お仕事そっちのけで楽しい夜のお供をさせて頂いとります。
夜のお供って…お前はうなぎパイか。
「違うのだ
ウナギイヌなのだ」
といった会話をしたかしないか
お忙しい中、天才バカボン好きの店長さんを無理言って連れ出しちゃって
夜の山形、夜の飲み屋で
僕の下らない話を聞いていただいたり
店長さんのおもろいお話を聞かせていただいたりしているって訳。

仕事を終えた昨晩
山形駅前で店長さんと待ち合わせをしてご近所の海鮮居酒屋へ向かいます。
「ちょー寒ぃ」言いまくる僕。
「七輪で魚介類でも焼いて食って飲んで温まろう」と店長さん。
平日の夜なのに山形の街はえらい賑わっております。
活気があって良い!

のれんをくぐり、とりあえずビールを注文し乾杯しようとしたら
ビール運んで来たお店の方が
「もしよろしければ乾杯の音頭をとらせて頂けたらと」
などと言い出した訳。
「いや、いらないよ」
と止める店長さんをふりきり
おかしな好奇心が働いちゃった僕は
やってもらおうじゃないかとお願いしちゃった。
そしたらば
「あぁりがとうございま~すっ!」
の掛け声を合図に
いきなり店内スタッフ総勢5、6人がワラワラ集まって来て僕らを取り囲み
「お客様!本日も大変大変お疲れさまでした!
乾杯っ!」
なんてちょー大声で揃いも揃って叫びはじめたもんだから
もうビックリしたのなんの。
まるでどこぞやの国の「万歳!(マンセー!)」みたいなおっかないノリである。

お願いしちゃった僕が悪いのよ。
なんてビビりながらも一応儀式的に乾杯。
目の前では店長さんがニヤニヤしております。
「し…知ってたんですか、こうなるの?」
「うん」
「じゃ、じゃあ本気で止めて下さいよ」
「いや、ばんぱくさんがどうしてもお願いしたいって素振りだったからさ」
「僕こういうノリ苦手で…」
「おもろいかなぁと思って」
なんてまた店長さんニヤニヤ。

僕は反応に困るようなこういった“ちょい寒”サービスや
こちらが意図せぬむやみな注目が苦手なんです。
どうしようもない恥ずかしさに苛まれ大汗が吹き出てきてしまう。
それを知ってか知らずか店長さんに「ハメられたぁ!」
なんつって赤面して大汗かきつつ
そんなんもまぁご愛敬です。

魚介類焼き焼きお酒飲み飲み仕事の話やら業界の話やらで盛り上がり。
とある話から店長さんが僕に
「いくらネット販売取引や電話営業が主流になっても
顔知らない会社や顔の見えない人間とのやりとりは
やっぱり何だかんだ言って継続困難なんだよね。
根本的に商品の善し悪しが1番なんだけど
何だかんだ結局最後は人って言うか
売ってる人の顔が浮かぶか浮かばんかってのはあると思う。
何かあった時に顔見えるのと見えないのじゃあ対処がまるで変わってくる。
だからこうして営業回るって
実は今時あまりない手法だけど最先端なんだよ。
有難く思う」
なんて嬉しい事言って頂く。

「今、時代がこんなんだからさぁ、なかなか厳しいけれど
やっぱどうせやるなら何事も楽しいと思ってやらないとね。
金儲けだけなら多分物事は継続しないしね。
前向きに“思い込む”ってのが結構大事だったりして」

思い込む。

「薬は“効く”と信じて飲むのとそうでないのとではまるで効果が違うとよく言われるけど
それと同じように薬の効き目は
それを処方する医者のスタンスによっても変わってくるっちゅ話があるのね。
この薬は絶対的に効く良い薬だ!と自信を持って患者に処方する医者と
まぁ効くんじゃねぇかなぁ程度の思いで薬を処方する医者との薬の効き目は
不思議なもんでまるで違うらしいんだよね。
何だか宗教ちっくな話になっちまったが
そういうのでなしに、これが本当人間面白いもんで
思い込むようにちゃんとなっていくんだよなぁ。
ダメだ~思えばダメになるし、良いぞ!思えば良くなるし。
当たり前の事のようだけどこの本質ってなかなか重要。
だからハッタリでも何でも思い込んだもん勝ち!」

成る程。

何だかラジオ『Waiting Bar AVANTI』っぽくそんな話をしたり。
後はほぼバカっ話で盛り上がって
そのうち前の出張時にも一緒に飲ませて頂いた店長さんのご友人『トメさん』とも合流。
3人で近場のバーへ。

そこでの話題は大半が胃カメラの話。
胃カメラ入れた事無い僕にお2方が
「私は喉から」
「私は鼻から」
「こないだは肛門から」
とまるでベンザブロックのCMみたいなトーク炸裂。
喉はツラい!鼻は楽!肛門はエロい!とか言ってるうちに話題はピロリ菌に。

先日ピロリ菌を退治したばかりの店長さんが僕とトメさんに
「ピロリ菌はあなどれない!
身体は資本だ!検査してみた方が良い!」
と言う。
そしたらトメさん
「大丈夫!病は気から!
俺は健康だと思い込んでるから!
思い込みでピロリを殺す!」
だって。

「そういうこっちゃないのよねぇ!」

真夜中の山形の街に
店長さんのツッコミ声がこだました
そんな夜でした。

極寒でも温かい
相変わらずの山形に
「乾杯!」

めけめけ~。

写真。ノアさんにて購入
タムドールキャット。

流れ行く風に踊らされ。

2010年11月16日 17時44分26秒 | 出張中の日常シリーズ
今朝、宿泊先のホテルにてテレビを見ていたらば
まさに今日明日と回る山形県の話題が上っていた。

フジテレビ朝の情報番組のとあるコーナー。
インターネット検索ランキングで急上昇中の話題スポットが
ここ山形県米沢市にあるらしい。

レポーターとカメラが現場へ急行。
そこには既にたくさんの車が停められており
多くの方々が携帯やカメラを片手にスポットを激写していた。

みんなが群がる話題の注目スポット
特に今流行りのパワースポットって訳じゃない
こじんまりと木々が集まった小さな森
それこそまさに『トトロの森』だ。

何故トトロなのか。
数本の巨大な木々で構成されたカタマりで
てっぺんに2本のツノがある。
その風貌はまさに宮崎アニメの化け物
そう、カタチがトトロなの。
だから『トトロの森』
そのまんまの理由である。

山形には鮭川村だかっちゅう所にも同じような『トトロの森』があるようで
そちらが元祖らしいのだが
こちら米沢の方に先日取材が入って
今やおニュートトロが元祖を抜いて有名になってしまっているようだ。

マスコミの力ってのは凄いが
マスコミに心揺れ動かされる人々の動きってのもある意味凄い。
まさに、風になびくが如く流れ行くってなもんだ。

ちなみに元祖の映像も見たが
元祖はトトロっちゅうより愛・地球博のモリゾーって感じ?
いやいやそもそも新旧どちらもモリゾー?
トトロにゃ近からず遠からず
上部2ヶ所が多少出っ張った緑のモジャモジャにすぎない。
それを言っちゃ身も蓋もないか。

当然それらは最初から『トトロの森』と呼ばれていた訳じゃない。
『となりのトトロ』ありきの名前である。
だからトトロの上映以降に付けられたネーミングだ。

じゃあ昔はどう呼ばれていたのか。
『鬼』だそうだ。
2本のツノから『鬼の森』
そう呼ばれ気味悪がられていたらしい。

今や愛くるしいトトロ。
鬼からいきなり大出世のようだが
呼び名よりも中身である。

はてもさても
もしかしたらこの森
本当に鬼の魂が宿った『鬼の森』だったりして。
昔っからの言い伝えって結構真実味を帯びているもんだ。
だとしたら「トトロだ!」言われて拍子抜けしているに違いない。
よってたかってそんな事言われちゃ~、もう悪さ出来ねぇべ!
なんてすっかりシュンとしちゃった風貌が
鬼をトトロにみせているのかも。

流行り過ぎて人が集まり過ぎると『鬼トトロの森』も
「やんだぁ!あんまし見ねでけろ!恥ずかしいでねが!」
とかなんとか
照れに照れまくり早々に紅葉しちまいそうだ。

観光客らは恥じらいからポッと真っ赤に染まった『トトロの森』を見て
「お、おお、鬼だー!」つって引いちゃって逃げちゃってさ
慌てた森が
「ちょ、ちょっと待ってけろ!おらトトロだよ!トトロになっただよ!
ほら!だから逃げねでけろ!」
叫んでも伝わらずまたひとりぽっち。

温もりを知った『鬼の森』は寂しさと悲しさのあまり
全身の毛が抜け落ちてしまった。
「さ…寒ぃべぇ…」

大丈夫、『トトロの森』にはまた来年会えるから。
『トトロの森』
実は優しい鬼さんからの人間へのプレゼント。
ただ人間てヤツはこれ厄介者で
コロコロ気変わり激しい生き物だったりする。
所詮『トトロの森』だって流行り廃りのモノなのかもしれない。
だってほら、きっかけはマスコミの仕業だもん。
しかし鬼さんは毎年そこでトトロになって
ブレずにモクモクと皆を待つだろう。
わがまま気ままな人間とずっと楽しく暮らす為に。
おしまい。

ってオイオイッ!
何だか話しがズルッとずれちまったが
そんな話題を情報番組で見たからと言って
仕事で来ている訳だから『トトロの森』を見学しに行ける訳も無く
本日米沢じゃない山形県をぐるり回る。

この時期あまり東北に来ない為あなどっていたがマジちょー寒くて驚いた。
ただこんなのは序の口なんだろう。
これからが冬本番、冷え込みは増すばかりに違いない。

かと思えば建物ん中や電車の車内はこれちょー暑ちぃ訳。
暑がりな僕にはこの差がたまらなく辛かったりする。
脱いだり着たり脱いだり着たりだ。

でもやっぱ冬は寒くなくちゃ!
季節通り巡ってくれないと!
でないと冬らしいモノが売れにくくなっちゃうもの。

鬼もトトロに着飾るように
「今年の冬!」って感じにオシャレして出掛けてみては?
今年はファーが大流行だって。
今朝の情報番組で言ってたっけ。

ファー、暑そう。
僕がしたらキモい!

めけめけ~。

写真。トトロの森でなく
天童の将棋ポスト。