はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

『らーめん放浪記』麺15 本目。

2009年02月28日 13時13分10秒 | 連載書き物シリーズ
『らーめん放浪記』

〈1-(14)・沖縄〉


ウシ男は屋台に並ぶ行列を無理矢理掻き分け
強引に
そして乱暴に『黒猫』の“のれん”をくぐり

「おい!人に人を食わせて儲けてそんなにうれしいか!」

一瞬凍りつく間。

「………」
「共食いさせてうれしいのか!おい!」

そして

何食わぬ顔で
らーめん屋台店主『猫田 麺吉(ねこた めんきち)』が
怒鳴り込むシーサーに答えた。

「いらっしゃい」

笑っているのかヒキツっているのか
どちらとも取れる不思議な表情の猫田を
狂った目付きで睨みつけるウシ男。
そんな2つの“山”をぴょんぴょんと飛び越えて
猫が屋台外壁にかけられた板にタックルをかます。
『はじまり!』と殴り書かれたそれがクルリ反転し
『おわり!』
猫田が“銅鑼”の様な中華鍋を思い切り叩く。

“グワヮヮヮ~~~ン”

透き通った良い音色が夜空に響き渡り
「にゃーーーっ」
猫が鳴く。
それが閉店を知らせる合図であるのか
たちまち行列の輪が崩れ
人々はまるで蜘蛛の子を散らしたかの様に
夜の那覇市街へとワラワラ消えて行った。

睨みを決め込んでいたウシ男が、そんな光景をポカンと見送る。
不平不満を言うでもなく
“はじまり”が来れば淡々と行列をつくり
“おわり”となれば黙ってさってゆく。
ここではここの『決まり』があり
それに基づき全てが動いているかの様。
暗黙の了解。
不思議でならないさ、納得がいかないさ
おかしな感情がおっさんの中心でトグロを巻いていた。

「何故客を帰したさ?」
ウシ男がそう口火を切ろうとした瞬間
それよりも先に
「何故客を帰したかって?」
猫田が切り出す。
「!?……」
「それはおじさんがそうして欲しそうだったからさ」
なんさこいつ。
「食べるでしょ?」
麺の塊を乱暴にズンドウへ投げ入れる猫田。
乳白色の塊がフワリほどけて
グツグツ煮え立つ湯の中で海草の様にやわらかく踊る。
『どんぶり』に何やら2種類の液体を入れ
腰に手をあてながらジッとズンドウの中身を見つめている。
そんな猫田をカウンターごしにジッと見つめるおっさんウシ男。
俺の推理が間違いでないとするならば
今、目の前で『らーめん』とやらを作っているこの青年は
“人として究極してはいけない信じられない行為”で商いをしているさ。
こいつが手を下しているのか
はたまた他人が“さばいた”ものを“仕入れて”いるのか
どちらにしても最低な行為であって
最低な“スープ”さ。
もし、例えば俺の身内が“さばかれて”いたとしたならば
そんな許せねえ事は無いし
俺が“煮込まれた”として、それをまた他人に“摂取”され
他人の血や肉や骨となり
そいつがまた“さばかれた”としたならば
“人間として”そんな情けねえ事は無えさ。
遠い遠い記憶…
あの日の
あの島の記憶…
『ポール・マッカチン』との
『ペドロ』との
あの日の記憶…
『カニバリズム』
ウシ男の考えを断ち切るかのように

「来ると思ってたよ。おじさんがここに」

どんぶりに“スープ”を注ぎ込みつつ猫田。
凄い香り!
凄く上品な…香り。
自然と多量の唾液がウシ男の口内にて分泌され
「ゴクリ…」
飲み込む。
ちきしょう!
俺の推理が間違いでないとするならば
こんなゲスなもんに俺の体は自然反応しちまってるっちゅうこっちゃ!
人間て
人間ていったい何なんだとか思っちまう。
そう思うウシ男を全く気にもせず
「いや、来てもらわないと困っちゃうからね、実際」
猫田は頃合いの麺をすくい上げ
「つ・じ・つ・ま・がっ!」
“チャッ!チャッ!”と余分な水分を力強く振り落としながら
「合わなくっ!」
“チャッ!チャッ!”
「なっちゃうっ!」
“チャッ!チャッ!”
「からねっ!」
“チャッ!チャッ!”
「っと!」
そっと繊細に湯切りした麺をどんぶりに滑らせ
軽くなじませた後
“肉片”とキザミネギ、海苔をそえて
「“この物語、沖縄編のつじつまが合わなくなっちゃう”からね」
ニコッと笑顔で
「めんそ~れ!『黒猫』へ!」
「!………」
「へい、おまち」

“ドンッ!”

とおっさんの目の前に『らーめん』を置いた。
「………」
らーめん屋台『黒猫』の、あの憎い行列の『らーめん』
「チッ!」
心は拒否するも
またまた溢れ出る唾液。
「どうぞ」
「いらねーさ」
「食べてみないと分からないよ。
おじさんが“気になっている事”も」
「うるせーさ」
“ぎゅるるるるる~”
と腹の虫が鳴く。
「チッ!」
「あははははは!
遠慮せずに食べなって!
勿論僕からのおごりだからさ」
「ごくり…。
い、いらねーさ!」
「のびちゃうよ」
「率直に聞こう。
このスープは何さ」
「ん?」
「何を煮込んだスープさ。
この肉は何さ。
何の肉さ。
答えろ。
答えろ!」
「もう。
だから食べてみればいいじゃんかぁ。
いけず~」
「ふざけるな!
答えろ!」
「んもう~」
なにやら手に取り

「はい」

猫田がウシ男の顔面に
ページが開かれた分厚い『本』を突きつける。
「ここ、読んで」
「………」
「ほら、ここ、読んで。
ね。
食べないと“先に進まない”し
“つじつまも合わない”でしょう?」
「何だ…この…『本』?」
「『らーめん』食べれば分かるって」
ウシ男に突きつけた『本』を引き寄せて
パラパラページをめくり。
「“おーい!『カエダマ』~!
と、僕が僕の飼い猫の名前を呼んで”」
「にゃーーー!」
猫が鳴く。
「“と鳴きながら、『カエダマ』はそれに答えておっさんの側へやってくる”」
猫が来る。
「!?」

その分厚い『本』を大声で読みあげ出す猫田。

「“もうどうでもいい様な気持ちになったおじさんは
おもむろに『黒猫』の『らーめん』をひとすすり!”」
どうしちゃったんだ?俺?
なんだか“もうどうでもいい様な”気持ちになってきちまったさ…
この“猫顔”の青年が
食べれば分かるっちゅうんなら
俺の推理の正解が紐解けるっちゅうんなら
別に拒む必要性もない訳だしさ…。
割り箸を手に取り
唾液いっぱいの口にくわえて真っ二つに割り裂いて
「そう!おもむろに!」
おもむろに『黒猫』の『らーめん』を
「ひとすすり!」

“ずずーーーっ”

「!!!!!!!?」


爆弾が爆発したかのように
活発に脳内がピストン運動を繰り返し!
ぐるぐると右脳と左脳が行ったり来たり!
広がったり縮まったり!
引き出したりしまったり!

『あそこ、“違法助産行為”ちょーやってっし
流産、死産の率がはんぱねー!
しかも、めっちゃ“医療ミス”!
死体のチョモランマ!
それが全て“意図的”?みたいなっ!
う・わ・さ。
そんでその死体の一部だけど~
行方不明にもなったりしてるらしいのら~!
必要以上に解剖したりしてるって話だしね~!
ギャハッ!
裏の組織との繋がりもあっし
闇金、裏金もちょー動いてっし
院長あれちょーやばいわっ!
あれヤクザだわっ!
とにかくう~、あそこはぁ~、今やぁ~
“老人と子供の墓場”~!?
みたいなっ?状態?みたいな?状態?みたいな……』

ついさっきの泥酔状態な『白烏(しらからす)』が叫んでいた事と

『ア・ハッピーニューイヤー!
ドヤ!
ゲンキデタヤロ!
イガイト、ニンゲン、デッカイヤン!
ステキヤン!
ステキトレビヤン!
カニバリズムヤ!
カニバリズムヤデェ!
ウマイヤロッ!
キガクルウホド
ウマイヤロッ!
ドナイヤネンッ!
コノアジ
オマエントコデ
ツカエルントチャウン!?
ドナイヤネンッ』

遠い昔、『エロマンガ島』の記憶と

そして

目の前にあるこの『黒猫』の『らーめん』が
ウシ男の“頭骸骨”内側にある“脳みそ”の中で
“ビビビッ”
と繋がった!

と同時の瞬間!

「よしっ!カエダマ!行け!」

足元に寄り添っていた『カエダマ』という名の猫が大きくジャンプ!
ウシ男の頭に飛び乗った!
「ふがっ!!!???」

そのまた瞬間!

「“僕、猫田が中華鍋でおじさんの顔面を殴打!!!”」

青年の“朗読”声が聞こえたかと思ったら
目の前に黒い重厚な塊がスローモーションで迫り来て

“グワワワ~~~ン”

『黒猫』閉店時に聞いた合図の様な透き通った音色を響かせ
ウシ男の意識中で火花が散った!

ゆっくり真後ろに倒れ込むおっさん。
一体何が起こったというのさ!?
意識が途切れる一瞬手前
ウシ男の目に飛び込んで来た物は
狂った笑みを浮かべる青年の猫顔と
その青年が手に持った分厚い『本』のタイトルだった。

   『らーめん放浪記』

ポンコツテレビが見せる砂嵐の様な視界の後
まるで電源が切れたかのように

“プツッ”

とウシ男の意識が途切れた。

闇。

「陽罵琉カン太のおっさん!へい!おまち!」
屋台裏から『陽罵琉(やんばる)三兄弟』肉屋のカン太がニヤニヤしながら現れ
ウシ男の巨体を引きずって
再び屋台裏へと消えて行く。
猫『カエダマ』は外に飛び出し
屋台外壁の板にタックルかまし
“パタン”
と板が反転。

『はじまり!』

「にゃーーー!」
とひと鳴き。

そして
どこからともなく人が集まり
いつのまにかまた
屋台に行列が出来るのだった。


どれくらいの時間が過ぎたのだろう。
何も無いコンクリ打ちっぱなしの無機質な部屋で
ウシ男は意識を取り戻す。

“ゴギュウィーーーーーン!!”

凄い轟音。
何が起こっているのか理解する隙も与えられぬほどの
ウシ男にとっては意味不明な音&光景&雰囲気。
ヒュンヒュンと目の前を通りすぎる見覚えある顔“3つ”。
3つはどれもこれも無邪気に笑っているようだ。

重たい頭をブンブンと振り、さて起き上がろうとしたのだが
感覚が無い。
頭では起き上がっているのだが
おきあがっているといった“感覚”がまるっきし感じられないのだ。

おい!なんだ!?
と声を上げるも、口から出た言葉は
「あぷーーー」

自分という何もかもが思い通りにいっていない?

目玉をギョロリと下に向ける。
あれ?
俺って“足が無かった”っけ?
あそこに“転がってる”のって、俺の足?

「ひゃっほー!」

“ゴギュウィーーーーーン!!”

またしても轟音。
目玉を横に向けると
今まさに自分の腕が自分から“離れた”ところのようだ。
理解不能。

チェーンソーが頭上で回転している。
そのデカイ回転刃物が
ゆっくりと振り下ろされて
そこで初めてウシ男は気づく。

ああ
解体されちゃってるのね。
と。

そしてつぶやく。
「あぷーーーーでやぢゅーーっ(あはは。俺、死ぬわ)」

その後の一瞬!
ウシ男の脳裏に過去の美しい出来事が
パラパラ漫画の如く
無声映画の如く
駆け巡った。

愉快に楽しく『花』を歌いながら
陽罵琉三兄弟はるんるんにウシ男を切り刻む。
美声で
キレイに
ハモっちゃって。
「♪川は流れてどこどこゆくの
人も流れてどこどこゆくの♪」

あれ?
これって『走馬灯』ってやつ?
あはは。
なるほどー!
楽しかった日々
苦しくもあったが
結局全ては楽しさへ繋がっていたさな~。

「♪そんな流れがつくころには
花として 花として咲かせてあげたい♪」
美しいハーモニーはつづき

お?
これは『おばあ』の沖縄そば!
うまかったさな~。
でもやっぱこれさ!
『アンマー(母親)』のそば!
天下一品さ~!
『モッコ』…
お前のラフテー泣ける程美味かったさ~。
美味かったさ~。

「♪泣きなさい 笑いなさい
いつの日か いつの日か♪」

エロマンガ島。
あの味が忘れらんね~さ~。
人生後にも先にも
あんな美味くて怖いもん
食った事ないさ~。
もう1度
もう1度食いたかったさ~。
あの“ペドロ麺”
人肉
人骨
“ペドロ麺”
あはは。
何だか『伊丹十三・たんぽぽ』みたいさ。
おっかしくってわらっちゃうさ~。
あ~あ
なんでこんなに早く映像が駆け巡っちゃうんさ~。
もう終わっちゃうさ~。
未練?
無念?
そりゃそうさ~。
『ベ子』、ごめんさ~。
何か知らんが俺死んじゃうみたいさ~。
顔、洗えよ。
宿題やれよ。
歯みがけよ。
また、あの世で~!
死体は桜の木の下に埋めてくれさ~。
毎年キレイな花をさかせるからさ~。
『ベ子』
お前に会う為に
お前に会う為に
花を咲かせるからさ~。
あんせ~や!ぐぶり~さびら!
(じゃ~ね!さよなら~!)

「♪花を咲かそうよ♪」

「ひゃほほ~う!!!」

長男『陽罵琉トン吉』の愉快な掛け声とともに
ウシ男のコンセントは抜かれ
ただの


となったのだった。

そして
それは皮肉にも
ウシ男のもっとも身近な存在の体内に入るという形で
再び最愛の人とめぐり合う事になるのだが
決して
決して花を
花を咲かす事は無いのだった。

『ウシ男』
臨終。


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。


『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。
登場する人物、建物、団体名等はすべて
架空のものです。


写真。野良猫、駅猫。
にゃーーー。

ゆっくり徐行、気持ちはスピード違反?

2009年02月27日 15時21分16秒 | ファッションシリーズ
ここのところ寒い日が続いている。
雨も少なくない。
冬の悪あがきか
「春よこい、早くこい♪」
というみいちゃんへの冬の嫉妬か
涙雨か
どうでも良いが営業にとっちゃ回りずらくて仕方ない。
堪忍せいっ!冬っ!

しかも本日東京は雪がちらついた。
なるほど
寒い訳だ。

朝の電話を会社にかける。
雨の中ご苦労様ねと部長。
いやいや雪ですよ!
あらまあ!
そっちは雪!
そしたら東京も降るかもねぇ。
今日は冷え込むって言ってたしねぇ。
…僕今東京ですよ。
えぇ!?
…外見てくださいよ。
あらまあ。
なんて。

何処にいると思ってたんだか。
部下の行動を把握してないオトボケ上司って
これこそまさに
「あらまあ」
だ。
「あじゃぱあ」
とも言う。

さて先週今週と関東地方を重点的に回っている訳だが
当社今期の新商品に対する評判がとても良い。
雑貨部門もペット部門も好感触だ。

去年、ペット部門はちょー快調だったのだが
雑貨がかなりの苦戦を強いられた。
景気の低迷といったら言い訳になるが、要因はそれだけではない。
思い切った発想の転換が、思いもよらぬブレを呼び
イマイチな結果を招いてしまったのだ。
これはつまり当社主流のテーマでない亜流に手を出し
しかも多分そのタイミングも少しばかり早かった為
世間的には突拍子もない感じにとられ
なおかつ素材や材料の選択にもケアレスミスを見せてしまい
微妙に良からぬ方向へズルズルずれてしまった結果であろう。

ただこれ、全ては当社社長が長年やりたかった事。
社長自身が我を通した趣味的分野だったのである。
だから多少失敗しても
社長本人の責任なもんで文句の1つも言いませぬ。
ははは。
ちゃっかりしたもんだ。
あ、でも売れてなかった訳じゃないすよ。
“そこそこ”売れてました。
“ぼちぼち”とも言う。

ただ“そこそこ”“ぼちぼち”じゃあ会社的にマズイ訳。
売れてますか?→売れてますよ!
売れてますねぇ→おかげさまで!
こうなってくれないと困る。

で、発想を戻しつつ
良い意味爽やかにリフレッシュさせた商品が昨年秋に出て
それがヒット!
いまだに売れててヒット&ラン!
勢いそのままにと考え出された今春の新商品がこれまたヒット!
まさにヒット&ラン&ランニングホームラ~ン!
言い過ぎか。

にしても評判が良いのは嬉しい事。
出荷したお店様からのリピートも早い。
っちゅう事はエンドユーザにも気に入っていただけた訳で
そこで売れてはじめて“売れた”となる訳だから
本当、有難い事だ。
ペット部門も去年より増して絶好調。
新アイテムも好評を頂き更に深みを増している。

このブログを読んで下さっておられるお取引先皆様
頑張ってお伺いいたしますゆえ、もう少々お待ち下さい。
っつっても、ほとんどのお店様はブログ、知らないんだけどね。
こんなヒドイの、やたらに教えちゃ人格疑われちゃうものね。
あははは。

ところで、冒頭の写真は
僕の友人『オサムシ君』
又の名を『まけいぬさん』が営むTシャツメーカー『B+C』の商品だ。
当初は『半T』メインだったのが、この秋冬に『ロンT』も出し
同時に『トートバッグ』もはじめた。
サイズは大きめで色々入って便利で良い。
レッスンバッグとしても買い物バッグとしてでも
これだったらば使い勝手が良いだろう。

『オサムシ君』又の名を『まけいぬさん』は…
う~む…
面倒なので名前をドッキングさせて
『まけオサムシいぬさん』は今、
新商品制作に向けてイラスト修行中との事。
また新たな分野への参入を考え
編物の修行も始めたらしい。

『まけオサムシいぬさん』……
あー!変な生き物名みたいで気味悪い!
え~
『まけいぬさん』のブランド『B+C』は僕個人的にとても気に入っているので
是非とも頑張ってもらいたいのだが
んな事言われる前に内容を深め、着々と分野も広げ
もうすでに頑張っているようだ。

『オサムシ君』又の名を『まけいぬさん』から→『まけオサムシいぬさん』→『まけいぬさん』と
名前が変化し進歩してゆくように
我が社の商品も変化し進歩してゆき
でもシンは、どっしり強く持ち
どんどん良い商品を提供していけたらなぁと
本日また絶好調に営業回りながら思うのであった。

前向きに少しづつでも頑張って
背伸びせず、ブレず、ズレず
雨ニモ風ニモ雪ニモ寒サニモマケズ
ゆっくりで良いから着実に前進し
欲深野郎の僕ですが
ホメラレモセズ
…ぬ、ぬぬ
…褒められたい!
クニモサレズ
…ぬ、ぬぬぬ
…そりゃそれにこしたこたぁない。
ソウイウモノニ ワタシハナリタイ

無理だろうな~!
僕は!
ははは。

ん?
お前じゃねぇよっ!
会社が、だろがっ!
あぁ、会社?
なれんじゃねぇの?
いや
「なってもらわにゃ困る!」
とも言う。

めけめけ~。

『5時もまるまる・ばんぱくの、めけめけサーズディIN 何回行くんだっ!千葉』・じゅうく

2009年02月26日 17時01分38秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ザッ
キュイ~ン
…アクアラインは料金高すぎの為ガラガラにつき
順調に流れております。
ハマコー!お前が率先して走れっ!
次の交通情報は6時50分からです。

ありがとうございましたぁ。
さぁ時刻は間もなく5時になります。

“個人CM!”
♪僕の肝臓きれいだよぉ
僕の肝臓役立つねぇ♪
“酒!”
「飲まねー!」
“タバコ!”
「吸わねー!」
“麻薬!”
「とんでもねー!」
♪レバレバレバー
借金苦だよ
マグロ漁船も乗りました
後、残されるのは体だけ
誰か僕のレバー片方買ってくれレバー!
僕も君も助かルバー♪
借金苦の宮田さんが
5時をお知らせします。
“CM料金を返済にあてレバー!?”
♪レバーーーッ!♪
5時DEATH!

モッコリもくもく木曜日
『5時もまるまる・ばんぱくの、めけめけサーズディ』

〈Music・IN〉
♪欽ドン!シャランランランランラランラ~
萩本一家の3人息子♪
良い子「父さん」
悪い子「親父ぃ」
不通の子「工事中で通れない、なーーーッ!」
ど~も
お~い!
山口良一~!
今週もクソみたいな時間がやってまいりました。
嫌がらせの様に毎週毎週きっちりとやってまいりますが
どうか皆さん『ワルオ』のリーゼントぴろぴろ伸び縮みな気分で
聴いてやってくださいね。
聴いててイラッとくる方は
今すぐ周波数を変えて!
急いでFMに変えて!
まあ聴いていても頭痛と吐き気をもよおすくらいで
別に害はありませんから。
今日も最後までゲロッてお付き合いくださ~い!

この放送は『くじらのたれ』の提供で
千葉ポートタワーの先端にぶっ刺さった『目が“ちば”しってるよ!ラジオ放送局』より
エリアを絞ってローカルにショボ~くお送り致します。
ほっ!よっ!ほっ!
っと、3人組体操で“ピラミッドーッ!”

さて最近めっきりモッコリ玉置浩二と石原真理子が電撃復縁しましたねぇ。
DAKARA何ッ!
今更気持ち悪いっちゅう話っ!
「真理が散歩して、僕は反省して
散歩の帰りを待ってたら24年経っちゃった。
ジジィ化しちゃいましたがまだ、ときめいています」
ど~でも良いですよ♪
金玉置浩二のちんこにとっての『安全地帯』は
キ○ガイプッツン『ふぞろいな秘密』石原真理子だった!
DV!リターンズ!
こんな『前田忠明』みたいなネタ
ど~でも良いですYO!♪
ところで!
花粉炸裂で街はマスク人間続出となっております!
白い布で顔半分を覆って
花粉やホコリ、ウイルスをブロック!
サーブ!レシーブ!トス!ジャンプ!スパイク!アタック!
サインはV!で
マスク軍団ブイブイ言わしちゃって
石原軍団もたじたじでございます。
外からの異物をガードすると共に
内からのうんこ臭い口臭も外へ漏れずにダブルガードで
サインはW!で『Wの悲劇』!
唾液ガードでマスクはべちょべちょ
息もガードで隙間から温さが漏れて
眼鏡曇っちゃってメガネクリンビュー!
どうせ見えねぇんならと眼鏡からグラサンにかけ変えて
グロンサン飲んで頑張ってる奴
マスクと曇り眼鏡とグラサンでお前、誰?みたいな!
笑ってんだか悲しんでんだか分かんねぇし
そもそも正体不明の指名手配犯になっちゃってんぞ!みたいな!

はい!そこで!
“マスク狩りデスマッチ”開催!
我こそはスーパー花粉人だ、花粉のプロだ、花粉症の中の花粉症だ!
というマスク人間を大募集いたします!
狩り合え!
FAX番号は
『047の(835)の4047』
『047(835)4047』
『押しな!婆さん、腰押しな!』
まで、どしどしFAXお待ちしております!
え~メールでも受け付けております。
アドレスは
『@@yabaikotoninarukara.chigawaruika-hakkirishitokou.ne.jp』
『後々ヤバい事になるからドッちが悪いかはっきりしとこう
ドットエヌイージェーピー』
です!ヨロシク!シクヨロ!
マスク人間あつまれ!まれあつ!

では本日の1曲目まいりましょうか。
勝浦市ラジオネーム
『笹に死期、腰光り』さんからのリクエスト。
千葉県出身『X JAPAN』
『紅』

〈Music・IN〉
♪嵐吹くこの街がお前を抱く
吹き抜ける風にさえ目を閉じる
お前は走り出す何かに追われるよう
俺が見えないのかすぐそばにいるのに
……♪
〈Music・END〉

『XジャンプJAPAN』で
『化け物アゴ男TOSHI!豪邸を僕に“くれない(紅)”?YOSHIKI』
聴いていただきました。
さて先程募集いたしました
『“マスク狩りデスマッチ”に伴うマスク人間集まれ』ですが!
早速
「花粉症をバカにしないでよ!」
といった苦情FAXが殺到!
「私達の身にもなれ!」
っちゅうクレームメールもじゃんじゃん届いております!
ありがとう!
バカにしてもいないし身にもなれないよね!
っちゅうか僕も“KAFUNSHOU”DEATH!
マスクはしないけどね!
垂れ流しDEATH!
という事で
企画変更!
花粉症の花粉症による花粉症のための
『花粉SHOW!』
僕、私の花粉自慢大募集!新種の花粉&花粉人間大歓迎!
どしどしお待ちしておりますっ!
僕も参加するぜよっ!

さてここでお便り紹介しちゃおうかな。
え~ラジオネーム
『千葉のケンカ番長』さんから。
「ばんぱくさん、なーーーっ!」
長江健次!
「私は千葉でブイブイ言わしているヤサグレ野郎です」
ど~でも良いですよ♪
「今、房総は『イチゴ狩り』で大盛況!
もうじきすると今度は桜の季節!
そして次は薔薇の季節となり
八千代市にあるバラ園の薔薇も綺麗に咲き乱れます!
私こう見えてカワイイ物に目がないのです」
こう見えてってハガキだからお前の姿見えねぇYO!
「狩りと言えば昔は私もチンピラの端くれとして
弱者を狩り込んで金品をまきあげてまいりましたが
今ではそれも卒業し
もっぱらイチゴや梨や葡萄や紅葉を狩り込んでおります」
チンピラで既にゲスなのに、その端くれとはヒドイ!
「千葉は自然がいっぱい。
海に山にと恵まれ、しかも適度に街は栄え、東京へ出るにも便利。
私にとってはうってつけな土地です。
『弱者』を狩り、『草花果実』を狩り、ここまで狩り尽くしで生きてきた私の次なる対象物は
やはり人間原点に帰って原始的に『動物』となるのでしょうか。
ただ近年野生動物は激減しております。
海に出る事も考えましたが
それでは“狩り”でなく“漁”になってしまいますし。
一体私はどうしたら良いでしょうか。
ばんぱくさん、教えて下さい!
なーーーっ!」
『千葉のケンカ番長』さんありがとう!
成る程、狩りですか。
んなもんまさにど~でも良い事だよね!
鳩やら雀やらそこいらにうじゃうじゃいるし
野良猫、野良犬もいるし
いよいよとなったら動物園にでも侵入して
バシバシ狩れば良いんじゃねぇの?
変なこだわり捨てて“漁”にも出りゃ良いじゃん。
チンピラの端くれな君なら出来る!
ではそんなブタ野郎からのリクエスト。
私ばんぱくの新曲!
『ハイスクールララバイ』
『イモ欽トリオ』の名(迷)曲、レゲエバージョン!
発売早々、廃盤決定のNEWシングルです!
どうぞ!

〈Music・IN〉
♪こんなに好きなのにつれないなぁ
“なーーーッ!”
なーなーなーなななっなー
ヘイ・ジュード!
ヘイ・ジュード
透明金原ぁー
(ドント メイク イット バッド)
ズッチャカ、ズッチャカ
“なーーーッ!”
なーなーなーなななっなー
ズッチャカ、ズッチャカ
……♪
〈Music・END〉

皆さん買ってね!
売ってね~よ!
それでは続きましてはこのコーナー
『めけめけ!ラジオショッピング』!

冷え性で困ってるんですよねぇ
この包丁、切ったあと物がくっついちゃうんですよ
高い木の枝が簡単に落とせるハサミないかしらね
楽して痩せたいわぁ
頑固な油汚れってなかなか落ちないのよね
車体の傷、どうにかならんかね
羽毛布団て高いんでしょ
家にいながらパーフェクトボディにっ!
年寄りも簡単に使えるデジカメはないかね
青汁って苦手でねぇ
寅さんを全話一気に見たいのよ
収納って大変よねぇ
素敵な宝石ないかしら
青春時代のヒットソングをまとめて聞きたい!
最近腰が痛くて
薄型テレビ、どれを買ったら良いのかしら
ハンドバッグは
煎餅は
三大珍味は
車は
携帯電話は
マンションは
保険は
墓石は
etc…etc…

そんなあなたにピッタリな商品が登場しました。
それら全ての希望や悩みを全部網羅し
一気に解消してくれる夢の様な商品がこちらっ!

“『おっぱいちゃん』”

実際ご購入頂いた
佐倉市ラジオネーム
『アイラブおっぱいちゃん』さん
痛い名前のビッチ野郎から早速大絶賛のビデオレターが届いております!

「なにかと辛い毎日を送っていましたが
『おっぱいちゃん』を使ったら、なんとっ!
冷え性がなくなり
切ったあと物はくっつかないし
高い木の枝も楽々!
笑っちゃう程体重も落ち
頑固な油汚れもチョチョイのチョイやで!
車体の傷もまるで新車みたいに消せて
『おっぱいちゃん』があるから羽毛布団いらず!
糞するだけでパーフェクトボディ!
『おっぱいちゃん』は撮影も簡単!
不味くないし
寅さんだけと言わず釣りバカも!
収納?楽らくぅ~♪
宝石?『おっぱいちゃん』が輝かせてくれます!
青春時代のヒットソング『おっぱいちゃん』が奏でてくれます!
フラフープ♪
薄型テレビ?『おっぱいちゃん』で充分!
ハンドバッグも煎餅も三大珍味も車も携帯電話もマンションも保険も墓石も
etc…etc…も
全ぇぇぇん部、『おっぱいちゃん』!!」

このように『おっぱいちゃん』のパワーは計り知れず
どなた様にも効果はてきめん!
早速僕も使ってみましょう。

おっ!
おほほっ!
あぁ~♪
へっ!?
うひひひっ!
い…いひひ…
えぇ!?
おぉ!
これは凄いっ!
僕も欲しくなっちゃったな~っ!

今回は特別、『おっぱいちゃん』本体に
どこでも手軽にいつでも一緒
『おっぱいちゃんミニ』
と、
前回ご紹介後、大反響を頂いた
『おしりちゃん』を
なんと2台もオマケにつけまして
さて気になるお値段は!?

500000000000円!
500000000000円でお届け!

ひひひひひひひひひひ孫の代まで分割可能な
分割ローン払いもご用意。
送料手数料は『目が“血ば”しってるよ!ラジオ放送局』が負担いたします。

今回訳あって『おっぱいちゃん』
数に限りがございます。
さぁ、お電話は今すぐっ!

『047(835)4047』
♪押しな~!婆さん~腰ぃ押しぃなぁ~♪

……………
かかって来ん…
こんなラジオ、誰も聴いちゃいないんだな…

“プルル…”
  “プルル…”
     “プルル…”
 “プルル…”
“プルル…”

おぉ!すげー数の電話!
大反響!
早速ガチャ。
はいは~い!『おっぱいちゃん』ご注文でっ!
え?
…『花粉SHOW』?
エントリー?
はぁ!?
あっちの電話もこっちの電話も
みぃんなっ『花粉SHOW』!?

………
花粉にも強い『おっぱいちゃん』!
いかがっすかぁ!

めけめけ~!

写真。『千葉国体2010』巨大ポスター。

栃木のシティボーイズ。

2009年02月25日 18時00分51秒 | 演劇・芸能文化シリーズ
桜で春を感じたり
菜の花で春を感じたり
眠気で春を感じたり
はたまた花粉で春を感じたり
春はすぐそこ
感じ方も人それぞれ様々ですが
僕の場合はこれ
『シティボーイズ』

大竹しのぶ、喜多郎(シンセの)、細菌の3人コントユニットだ。
んなアホな。
大竹まこと、きたろう、斉木しげるだろが。

昨日マンションの郵便受けを覗くと
1通のハガキが入っていた。
黄金のハガキ。
なんじゃこれ?
見ると
『シティボーイズ』公演のDMだ。

最近『シティボーイズ』は個々の活動が目立つが
毎年、年に1度ゴールデンウィーク前後にかけて
3人+ゲストを招いてコント舞台公演を行っている。
僕はそれを春の楽しみとして
プレミアチケットを必死でゲットし
毎年欠かさず観に出掛けている。

今年も春が来た。

今回の公演は
『シティボーイズPRESENTS・そこで黄金のキッス』
出演・シティボーイズ、中村有志、細川徹、ふじきみつ彦、春山優
演出は初期ん頃は『三木聡』がしていたが
ここ最近はすっかり定番となった
『男子はだまってなさいよ!』の細川徹が引き継いでいる。

赤いちゃんちゃんこを着るくらいなおっさん達…?
爺さん達?の馬鹿騒ぎを観て
春のウキウキ感を感じたり
観終えたあと
春風が通り過ぎたかの様な清々しさを感じつつ
少し早くもまた来年の春を待ちわびる楽しみを味わったり。
そして
あぁおっさん達はまた今年も元気で頑張ってますねぇといった
“面白爺見届け人”的な楽しみもあったり
もはや内容云々を通り越し
すさまじい次元にまで行ってしまった感じの舞台だ。

センスは抜群で
さすが東のコントッ!
といった具合なネタやシチュエーション選び。
そして研ぎ澄まされた“不条理感”
最近ちょっぴりベタに走っている感じはあるが
それが不思議とPOPな方向に作用し
独特な『シティボーイズ』の世界観を作り上げている。

そんでもって3人のキャラがまた良いっ!
もはやまるで『ラッコ・パンダ・カピパラ』
愛くるしいマスコットと化しているのだ。
キグルミ着ている訳じゃないすよ
それくらいな観客の期待度っちゅう事。
頭を抱えてしまう程意味不明な斉木さんと
わがまま勝手なきたろう氏のやりたい放題に
理論派な大竹氏が狂った突っ込み入れるみたいな
このバランスがなんとも絶妙で可笑しい。

そんな天然記念物級なおっさん連中の不条理コントがまた見られる。
チケット取れるかなぁ。
今から楽しみだ。

本日群馬、栃木県回り。
朝早くに家を出て
電車にガタゴトゆらり揺られて群馬のとある街へ。
吉川ひなの似のフィリピン人が働く喫茶店でモーニングを食べ
タクシーに乗ってお取引先さんへ。
商談中
おばちゃんスタッフさん達の会話の5割から7割方が下ネタだっちゅう事に気付く。
すげーパワーだ!
下ネタに説得力がある!
力強さを感じる!
大したものだと感心した。
ただ何故だろう
男の言う下ネタよりもなまめかしさを感じてならない。
まぁおっさんでも気持ち悪ぃ下ネタ言う奴いるからなぁ。
僕か?
うむ。
言う人のキャラや言い方にもよるのだろう。

そんなこんなでまたタクシー、電車と乗り継いで
栃木県のお取引先さんへ。
途中駅前の『ドムドムバーガー』で昼食。
ジャンクばかり食っている。
エビバーガーのセットにオニオンリング。
なんとも文字を見るだけで胸焼けしそうなメニューを注文し
空いている席へ。
むしゃむしゃとバーガーを胃に流し込んでいると
隣のテーブルにいらしたご老人方が
何やらおかしな感じで盛り上がっていた。

「で、それ、いくら払ったのよ」
「せん…せん…せん…せん…せん…せん…せん…せん…」
「…………」
「…えん」
「千円かよ!
安いなぁ!」
「8千円だよ」
「何?」
「8回“せん”て言ったろう。
8千円」
「バカかお前!
ややこしいんだよ!」
「言い方なんてどうだって良いの」
「良くないよ!」
「伝わりゃ良いんだよ」
「伝わってないだろがよ!」
「結果こうして最終的には伝わったろう?」
「お前はバカか?
いいか、俺が“何それ?”って聞かなかったら伝わらなかったんだぞ!」
「あーはいはい、分かった、分かった
もう良いもう良い
せんせんせんせんせんせんせんせん、せんが8個で8千円払った!
分かりやすい!
これで満足か?」
「本当お前はバカだなぁ
で、あんたはさっきから何て食い方してんのよ!」

黙って黙々とバーガーを食ってた
もう1人の爺さんに向かって突っ込み。

「いやぁね、ハンバーガーもこうして分けて食べるとね
どんなもんかなぁってね」
「パン、肉、パン!分かるよ!」
「お前は分からなくて良いんだよ!」
「上のパンはね
ソースとケチャップの味が染みてて結構いけちゃうのよね。
肉は肉でこれがまた美味い」
「肉だけ食ったら“ハンバーガー”じゃなくて“ハンバーグ”だろがよ!」
「そうとも言うね」
「だからそうなんだよ!」
「下のパンの味はどうなのよ」
「聞くな!お前それ聞くな!」
「聞いちゃった後に“聞くな”ってお前も可笑しな事言うなぁ」
「うるせぇよ!」
「下のパンはね
パンだったねぇ」
「当たり前だろが!」
「若干、肉汁の味がしたな。
若干だけどね」
「どうでも良いよ!」
「いくらだったの?」
「うん。
セットでね
ひゃく、ひゃく、ひゃく、ひゃく
じゅう、じゅう…
えん」
「420円かぁ」
「バカかお前らは!」

2月25日水曜日
栃木のとある駅前の
『ドムドムバーガー』の入口くぐって右手のテーブル。
元気な爺さん3人組に
ちょっと吹き出し笑う僕。

栃木の『シティボーイズ』を
なんとなく見たような気がした。

春を感じる。

めけめけ~。

写真。DM。

髭&胸毛モジャモジャフンドシオヤジうじゃうじゃ。

2009年02月24日 19時35分36秒 | 漫画・アニメシリーズ
昨日『スピリッツ』を買ったらば
『美味しんぼ』の連載が復活していた。

漫画家『花咲アキラ』は
ちょっと前に『雁屋哲』原作の『美味しんぼ』を一旦終わらせ
『和田竜』原作『のぼうの城』を同誌『スピリッツ』にて連載していた。

『のぼうの城』…
歴史物でしたが
これがどうにも僕的にはイマイチ。

そしてこれも突然無理矢理的に終わり
再び昨日発売の『スピリッツ』より
『美味しんぼ』が再開された訳だ。

最新章は
話に登場してくる2大新聞の売り上げが低迷し
文化面を削らざるをえない状況に陥ったっちゅう感じでスタートする。
それに対し『山岡』がヘソを曲げ
「文化をないがしろにし
クソみたいな暗いニュースのみを
読者にばらまくような毒新聞にするんだねっ!」
みたいな事言ってスネちゃう。
そこで『海原』が
皆を和歌山物産館へ連れてゆき
お粥を食わせて
和歌山の食文化の歴史を語り
今の新聞社の状況と
この和歌山のお粥の歴史とをシンクロさせ
なんやかやと文化面での食対決の重要性を説いて
つまりは2社の社長を“海原マジック”で洗脳し
条件付きで文化面の維持を承諾させてぇの
さて次回より和歌山対決!
うんたらかんたら
みたいな塩梅の話だった。

正直『美味しんぼ』も僕的にはやはりイマイチ。
やたらに説明臭くて
グルメが鼻にかかった感じがするからだ。
ダラダラ長いしね。
お前のブログもダラダラ長いじゃねぇかっ!
コノヤローッ!
こりゃサルマタ失敬!

昔は気の向いた時や
たまに興味ある食材の回に読んでいたのだが
内容が読み手を助長している感じがし
決め付けた価値観で描かれているように思え
どうにもいただけない時が多少あった気がする。
アニメん時の場合はほとんど垂れ流し状態で見てた為
たいした嫌味も感じなかった。
文字読むのと映像で見るのって違うし
集中して見てなかったんだな多分。
ははは。
あ、
実写ドラマもあったけど
あれはよーわからん。
ははは。

漫画は
『山岡』が『栗田』と結婚する前の初期ん頃あたりまでは頻繁に読んでいたと思う。
しかしその後からは面倒臭ぇーって読まなくなった。

ここまでの長寿漫画だもん
人気あるし、毎週かかさず楽しみに読まれている方も多いハズ。
ただ僕にとっては
全ての内容ではないが
トータルイメージで何だか重っ苦しいのだ。
タメになったり考えさせられたりするんだけど
その情報が多量過ぎて食傷気味に陥る。
別に漫画でなくても良いんじゃねぇの?
とか思ってしまったり。

しかし不思議と暫く『美味しんぼ』読んでなかったからか
意外とすんなり楽しく読めた。
最新章を迎えるにあたって
何らかしら作品の意図に変化があったのだろうか。
実際ん所は分からないが。

昔、僕の知り合いで
「作品や娯楽にはテーマ性がないとダメだ
知性の供給を感じる物でないと認めない」
くらいな勢いの事を言ってた連中がいた。
そこまで極端ではないにしろ
近年、漫画やコラムやテレビに対し
やたら“ためになる”内容を求め過ぎている様に感じる。
最近では“ためにならなきゃダメ”みたいな風潮も。

まるで去年の『黒石蘇民祭裸祭』ポスター問題のように
リアルはダメ!
髭&胸毛モジャモジャ、フンドシオヤジうじゃうじゃはセクハラNG!
かわいくないとダメ!
キャラっぽくなきゃヤダ!
みたいなおかしな決め付け。
価値観の押し付け。
時代の流れや現代文化からの脅迫状みたいな。

いろんな分野がありいろんな趣味の人がいて
いろんな需要と供給が成り立っている今だもの
んなもん送り手、受け手はそれぞれ選んで上手い事チョイスするわ
てのは当然だし僕もそうしてはいるのだが
あまりにも事“ためになる”物風潮が強くなりすぎても
どんなもんかいなとか思ったりしてしまう。

僕がこうして書かせて頂いているものは
完璧内容ナッシングな“アーパー”物だ。
“ためになる”とは真逆になる。
しょーもない代物だ。
それはそれなりに“害”なく…
う~む…それはどうかな…
まぁ程々に成り立っているんじゃねぇの?とか思ったり。
えへへ。

テーマ性や知性の供給ってそんなに必要かねぇ。
勉強すりゃ良いんじゃねぇの?
極端な例えかもしれんが
僕の劇団は当初下らない事を追求した物作りをしていたのだが
途中からテーマ性を帯びてきて
最終的には複雑になりすぎ潰れてしまった。
これは過去の漫画やドラマ等々にも頻繁に見られる現象だ。
つまりは“媚び”がマイナスに働き、元がブレきってしまったのだ。
解散公演で原点に立ち返り大成功するも時すでに遅し。
解散だもんね。

ん?
何が言いたかったんだ?
まぁたまたま今週の『美味しんぼ』読んで
それが昔と少々違って読みやすかったっちゅう感じを覚えて
色々思い出し、こんな事を考えた訳です。

先日とある方よりコラムの依頼を頂き書かせて貰ったのだが
僕が色々考え過ぎて
コンセプトガチガチなものになってしまった。
原稿を送るとその方が
いつもの“ゆる~い”感じで良いですよ
との事で
“ゆる~く”書き直してOKを頂く。
いつの間にか僕も
現代の風潮に多少毒されてしまっていた様だ。
あぁ恐ろしや~
恐ろしや。

選べる範囲は広い方が良い。
それを強制的に狭める必要は無いように思う。
“アーパー”なものから“ためになる”ものまで
楽しいじゃないですか!
だから
「ドリフ見ちゃダメ!」
をちょっぴりゆるく考えて頂けたら
意外と『ドリフ』も深いんですよぉ。
ないがしろにしちゃ、や~よ!

あ、『美味しんぼ』
まさにそんな感じの話でした!

ちゃんちゃん。

めけめけ~。

写真。以前『らーめん放浪記』の写真でも登場した
茅ヶ崎のお得意先さんで売ってる猫&犬のバッヂ。
作家さん物。カワイイッ!

気狂ってケロケロ笑え!

2009年02月23日 19時26分47秒 | お仕事シリーズ
寒いっ!
眠いっ!
雨いっ!
“雨いっ!”なんて言葉
無いっ!
アホかっ!

今日は朝から“寒い、眠い”
なんだか地方のデパートみたいだが
『丸井今井』
なんて。
暑がりなこの僕が
「冷えるなぁ」
と感じるっちゅうんは相当寒いんだろぅ。

ボケた頭を無理矢理奮い起こす事もせず
「ちゃっぷい、ちゃっぷい」
言いながら冷え込んだホームで電車を待つ。
いやぁ眠い。
とにかく眠い。
何だ、この眠さは!
単純に、毎度馬鹿馬鹿しい休みボケだ。

ホームでガタガタ震えていたら、じきに電車が入って来た。
乗車。
温いっ!
温いと頭がボーッとしてきて
眠いっ!
外は雨いっ!
だから“雨いっ!”って何っ!?
しつこいっ!

目をつぶり、頭ん中で
“ボーーーーーッ”
と唱える。
いつの間にかウトウト。
僕は夢の中の会社にいた。

現実のそれと全く同じ間取りの事務所で
僕は社長を“いじめて”いた。
「売り上げ欲しけりゃケロケロと鳴けっ!」
“ビシッ!”
縄で縛られ『サルグツワ』をくわえた社長を
『ムチ』と見せかけた『ニシキヘビ』でしばきあげる。
「うぐ…えおえお…」
社長は“ケロケロ”言っているつもりの様だが
なにせ『サルグツワ』をくわえているもんで
発音が困難とみられ
「えおえお…」
「“えおえお”じゃねぇんだよっ!
“ケロケロ”だよっ!バカヤローッ!」
“バビシッ!”
「あうっ!」
その
“あうっ!”
っちゅううめき声がエコー掛かって辺りに響き渡り
“あうっ!”
の残響がいつの間にかアナウンスに変わる。

「中央線は
先程三鷹駅でおきました信号トラブルの影響で
上下線共に運転を見合わせております」

“はっ!”

と目覚めると、私鉄の終点駅に到着していた。
下車。
乗り換え。

JR某駅改札をくぐると
人!人!人の山だった。
凄いっ!
人いっ!
“人いっ!”なんて言葉も無いっ!
アホかっ!

三鷹駅のトラブルも解決し
電車は徐々に動き出しているとのアナウンス。
しかしどうやら50分もの間不通となっていたようだ。
50分間で溜まった人の群れが
この駅にも、どの駅にも溢れかえっているのだろう。

駅や電車は月曜の朝が最も混雑し
行き交う人々はまた最も眠そうに目を擦り
最もボケた顔でいて
内心最もイライラしている。
僕はそんなイライラで溢れかえった“糞詰まり”の様なホームを
かき分けかき分け少しでも空いているであろう場所
つまりはホームの後方へと歩を進めた。

とりあえず電車最後尾位置の乗車口に出来た列に並ぶ。
各駅に停車していた“糞詰まり”状態だった電車が
ゆっくり徐行運転で
次々ホームに入って来る。
入って来た時点で車内は猛烈に混みあっているのだが
それでも乗れるだけは乗り込み
詰め込めるだけは詰め込んで
ドアを閉めては蓋をして
次の駅へと走り去る。
この繰り返しで少しづつ少しづつ
順序良く列が小さくなってゆく。
気付いたら僕は列の先頭付近にまで到達していた。
やっとの事次の電車には乗れそうだ。

僕の隣
さっきからサラリーマンおっさんが
狂った様な大声で携帯電話に向かって叫んでいる。
良い歳して
身なりは立派そうなのに
なんとも非常識な感じ。
「はっ!
私は○○という所に住んでおるのですが
その○○駅が今大変な事になっておりましてっ!
はっ!」
何だかヤバそうなオヤジだなぁ…。
「三鷹駅で何やら不具合が発生したとかで
私、今、全く動きが取れない状況でありますっ!
はっ!」
そんな大袈裟なもんじゃないだろうに…。
「電車は、はっ!
動いておりませんっ!」
ウソつけっ!
すでに復旧して立派に動いとるがなっ!
「つきましては大変申し訳ないのですが
到着が大幅に遅れる見込みでございまして
はっ!」
こいつ、元々遅刻してたな…。

“プーーーッ”
と電車の音。

「はっ!
また連絡致します。
はっ!」
何だこいつ…。

電車がホームに入って来る。
開くドア。
降りる人。
その変なオヤジは我先にと突っ込んで行く。
まだ下車している人がいるというのに
いるんだよなぁ、こういう奴。

さて、完全に下車が済み
いざ、乗り込めぇ~っ!
『風雲!たけし城・谷隼人』バリな勢いと共に
乗車っ!
と同時に後方に並んでいた方々の突進を背中にくらい
まさに“すし詰めっ!”
いや、本当に寿司ならもうネタもシャリもぐちゃぐちゃだろう。

すると僕の前方から
「はっ!
押しすぎだよぉっ!
押しすぎだってよっ!」
怒鳴り声がこだまする。
“さっきの『気狂いオヤジ』だ”

オヤジは僕に向かって
「てめぇっ!
押しすぎなんだよっ!
はっ!」
と凄んできた。
その顔がっ!
ヤバいっ!
ヤバいっ!
おもろすぎぃっ!
しかも
“押しすぎ”
って表現!
何!?
“押しすぎ”って!?
何!?
“程よく押せ”
っちゅう事?
又は“ソフトに押せ”?
“押しも適量に”か?
なんじゃそれっ!
そして
そんなオヤジにこらえきれず
おもわず笑いっ!
“ぷっ!ニヤニヤ!”
「はっ!
何笑ってんだよっ!」
僕の悪い癖でして
こういう状況になると
無性に可笑しくなっちゃって笑けてきてしまい
それが結果、喧嘩を売っているような形となっちゃう訳だ。

「はっ!
“押しすぎ”だっつってんだよっ!」
“押しすぎ”まだ言うかっ!
「あのねおじさん
押さなきゃ皆乗れないでしょ?
それに僕が押さなくても
後ろに並んでる人達が押すんだし
おじさんだけの電車じゃないんだから仕方ないでしょ?」
「はっ!
うるせぇ!“押しすぎ”のブンザイでっ!」
この期に及んで
また“押しすぎ”!?
その時だ。
『気狂いオヤジ』のそのまた奥にいたおっさんが

「うるせぇ!
1番押しすぎてたのはお前だっ!」

と、『気狂いオヤジ』を一喝!
『気狂いオヤジ』シュンとなる。

“ぷっ”

周囲の人達が皆
笑いをこらえきれず
思わず吹き出しちゃっていた。

朝のホームは戦場である。
満員電車の車内も然り。
そんな戦場からまた次の戦場へ
次々と兵士が送り込まれてゆく。
そんな緊迫感漂う場所だもの。
真面目に気狂いすればする程
何だか可笑しくなっちゃって
あぁ、不謹慎だけど
何か
笑っちゃうのです。

そして
眠気は覚めた。

めけめけ~。

写真。ケロケロ笑え!

『“うん”ち』掴んでます。

2009年02月22日 19時19分23秒 | 競馬・ギャンブルの世界
本日東京競馬場では
久々のG-1ダートレース『フェブラリーS』が行われていた。

結果は
1着15番『サクセスブロッケン』
2着14番『カジノドライブ』
3着2番『カネヒキリ』

諸々の用事があり馬券買う事が出来なかったのだが
なんと!
もし買っていたら
馬連&三連複みごと的中していた!
あ~あ、買っときゃ良かった。
でも万馬券じゃないし
買った所で大した金額買ってなかったと思うし
まぁ良いか。
でも買ってたら当たってた訳だし…
って、未練がましいんだよバカヤローッ!
ムム…無念っ!

こんな風に
買うとハズレて買わぬと当たる。
ギャンブルなんてそんなもんだ。
でもそもそも買わなきゃ当たる物も当たらぬし
買ってたら当たってたし…
ってまだ言うかっ!

僕はギャンブルってあんましやらない。
パチンコは昔
初めてやってみた時に500円で12万近く勝って以来全くやってないし
麻雀も出来ない。
勿論、競輪や競艇もしないから
やっているのはこの
たま~に賭ける競馬くらいなものだ。
それも大体が100円200円といった掛金で
1000円以上は滅多に注ぎ込まない。
レースを楽しむ為にちょびっとお金を賭ける程度な遊びだ。

まぁそれでも当たったら嬉しいもの。
ニコニコしてしまう。
当たって苦しいのは“食中毒”だ。
ヒィヒィしてしまう。

昔、極貧1人暮らしで芝居をしていた頃
謎の『ハイパー腹痛』に襲われた。
勿論貧乏だから『河豚』にあたった訳ではない。
んなもん食えん!
生活苦の若者だもの、そんなプクプクの魚など
見る事すらできん!
では何にやられたのか。
それが未だに不明なのだが
とにかく『ハイパー腹痛』は突然、僕の身に襲いかかって来た!

始めはただの下痢だろうと思ったのだが
どうも様子がおかしい。
いつまでたっても痛いのだ。
何度も何度も『共同トイレ』に駆け込み
何度も何度もゆる~いうんちを排出。
そのうちそれすら出なくなり
ただの茶色い水が
“バホーーーッ”
と流れ出るのみ。
痛いっ!苦しいっ!
じきに熱が出始め
嘔吐までもよおす始末。
滝の様な汗にまみれ
もがき苦しみながら時が流れる。

2日、3日、4日、5日、6日…
そして1週間。

四畳半一間、バストイレ共同、雨漏り付きの
カビにまみれた不衛生極まりないアパートの部屋で1人
ただひたすらに苦しみと戦った。
そう。
そんな不衛生なキッタネー生活してたら
そりゃいつか腹も壊すわな。

当時は多少…いや多々腐ったもん
つまりは完璧に腐敗してるもんでも平気で何でも食っていた。
貰ったもんも落ちてるもんも
畑の野菜も山のキノコも池のコイも
何だって食っていた。
アホなくらいアホなものを食いまくっていた。
体重も48キロから50キロを行ったり来たり
ヘロヘロな状態で生きており
生きながら「うんこだ、ちんこだ」と
芝居でくだらないギャグをヘラヘラかまして喜んでいた。

そんなアホ的“負”の要素が蓄積され
溜まりかねてイッペンに爆発した結果がこの『ハイパー腹痛』だったのだろう。

つまり原因は不明でもなんでもなく

“己れ自身”

だったのだ!
アホだ。

しかもしかも
死ぬ程辛い『ハイパー腹痛』の日々が続いていたにもかかわらず

“医者に行く”

っちゅう発想が全く芽生えなかったのだから
どうにもしょーもない。
アホだ。
病院行け。

結局その時は
何だかんだと2週間くらい苦しんでいたように記憶している。
完璧な“大当たり”だ。
そして
よく死なずに済んだもの。
これもまた考えようによっちゃあ立派な“大当たり”だ。

その後は当時の反省を生かし
もう二度とそのような生活は…
してましたねぇ。
懲りずに同じ生活続けてました。
まぁでもそんな『ハイパー腹痛』は
今の所それが最初で最後。
体に抗体が出来たのカモ。
なんてなー。
んな訳あるかっ!

『真心ブラザーズ』の『YO-KING』の歌で
♪ツイてねぇんじゃねぇ
運がねぇんじゃねぇ
それはお前自身のせいだ♪
っちゅうんがあるが
当時の僕は『下痢』により『うんち』出し切っちゃって
『運』がつきていたのカモ。
なんて。

『フェブラリーS』の『運』を逃してしまったのは
まぁ買わなかったんだもの仕方ないが
しかしやらずに『運』を逃すのも勿体無いもんね。
それが『人生』ともなればなおさら。
そこいら中に『運』はゴロゴロ転がってんだもの。
動いて仕掛けて『運』を掴み取らなければ
『損』しちゃうから。

それもこれも全ては僕自身のさじ加減だろうから。
ねっ!

『運』を掴めっ!
『うんち』じゃないよっ!

めけめけ~。

写真。『フェブラリーS』

『らーめん放浪記』麺14 本目。

2009年02月21日 11時53分15秒 | 連載書き物シリーズ
『らーめん放浪記』

〈1-(13)・沖縄〉


『鉛筆銀 豊(ぺんぎん ゆたか)』のアパートでの騒動後
東京からやって来た新聞記者『白烏(しらからす)』は
その部屋に1人
ぽつねんと残されていたのだった。

「ふーん。『ゆたかくん』て『ぺんぎん』て苗字なんだ~」
おっさん連中があまりにも『鉛筆銀、鉛筆銀』叫ぶから覚えてしまった。

それにしても
『ヤンバル病院』の院長『陽罵琉(やんばる)』氏にそっくりクリソツな
組長。
に、そっくりクリソツな
肉屋。
そっくりクリソツなおやじが
“3人”?
しかもゆたかくんを襲ってきた?
何がどうして、どーなってんの?
『???』
“?”達が白烏の頭ん中を駆け回る。

それは逆もしかり。
襲った側の頭ん中もまた
“?”がダッシュしていた。
なんで“奴”の部屋に女が?
なんで新聞記者の女が?
マズイ所を見られてしまった?
マズイ所を撮られてしまった?
ヤンバル病院院長『陽罵琉トン吉』とみたらし組組長『陽罵琉チン平』は
いやらしく黒光りしたベンツの車内で考えていた。

逃げ出した鉛筆銀を肉屋店主『陽罵琉カン太』が後追いした後
いきなり鉛筆銀の部屋の窓に現れた“下着姿”の女が
「ぎゃはははっ!
スクープいただきぃ!」
と絶叫して我々にカメラを向け
機関銃をぶっ放すかの様にシャッターをきってきた。
いきなりの事で初めは理解に苦しんだのだが
その素性、状況はすぐに解明される。

頼んでもいないにも関わらず
その女はたいそうに
「ぎゃはっ!
全ては見させてもらったわっ!
己ら何おもろい顔してんねん!
何おもろい事してんねん!
病院とヤクザと肉屋が
何仲良く肩組んでんねん!
ほっほー!なるほどなー!
三つ子とは笑かしよるなー!
何をたくらんどるかは知らないが
良ぉ見とけっ!アタシのこの顔良ぉ見とけっ!
見といてその後、憶えとけっ!
これから己らおやじの悪行を
この顔、この顔、この顔が
バッサバッサと切りまくり
バッサバッサと暴きまくったるわ!
『スポコン』新聞記者!
都会のハイエナ白烏嬢とは
アタシの事じゃーーー!
シュパッシュパッ!」
と見得をきって簡単な自己紹介をし
名刺を手裏剣の如くばら撒きだしたのだ。
何を考えてんだか
アホな女だ。
しかしこれは
マズイ所を見られてしまったカモ…?

この思い、これまた逆もしかり。
またやってしまった…。
マズイ所を見られてしまった…?
っつうか見せてしまった…。
白烏サイドもそんな事を思い
とっちらかった部屋で1人後悔していた。

興奮すると押さえが利かなくなり
頼まれてもいないのに自分の素性をどんどんばらしてしまう。
記者としてはこれ、欠陥商品だ。
また今回も…やってしまった。
はぁ…。
ま、いっか!
開き直りも早い。
顔を売っておいた方が手っ取り早い。
コソコソするよりズケズケと行った方が
おもいっきり出来るしね。
直球勝負で早期解決!
で、おいしいとこ撮りでスクープゲットだぜ!
ほっほっほ!面倒が省ける。
そう考えながら
ペンのインクでお歯黒になった口を流しで漱ぎ
顔を洗い化粧を直す。

それにしても、『ゴーヤ』と『木彫り人形』がゴロゴロとある以外は
なんとも殺風景な部屋だ。
男性の部屋にはよく陰毛が多量に落ちているが
まるでそんな感じで
この部屋には『ゴーヤ』と『木彫り人形』が“落ちて”いる。
陽罵琉の3人が手荒な真似をしてまで
身柄を確保しようとした『ゆたか』というこの男
そしてこのシュールな部屋
いったい何者なんだ?

部屋の隅に無造作に置かれたパソコンを立ち上げる。

♪テンテロテロテンテ~ン♪

立ち上がるまでの僅かな時間の手持ち無沙汰。
ふっと横を見ると
宅急便送り状の束が積み上げられている。
『クロネコ戦艦ヤマトの宅急便』
手に取る。
ん?
すでに送り先が印刷済みだ。
「東京都台東区…鳩山豆郎…」
んん?
「鳩山豆郎!?」
同姓同名なんかじゃない!
この名前、この住所!
間違いなく犬山の部下、『上野の森警察署』の『鳩山』刑事だ!
まさかこんな所で

“ダーリン”

の名前が拝めるなんて!
ウソ!マジで!
でも何で何で!?
と立ち上がったパソコンに目をやると!
「うわっ!」
画面の壁紙が
『北の国から・五郎』のアップだ!
しかも
らーめん屋で五郎が
「子供がまだ食っている途中でしょうがっ!」
と店主のおばはんに怒鳴るシーンの
そのセリフ「でしょうがっ!」の
「がっ!」の部分をはいた瞬間の邦衛、顔アップ壁紙!
すごい迫力だ。
びっくりした。
パソコンをいじる。

“カチカチカチカチ”

ほう、ほうほう、ほうほうほうほう!
「ネット店舗運営責任者、鉛筆銀 豊!」

“クルクル、カチカチ”

「ハオ!ゆたかくん、ネットビジネスやってんだ~!」
顧客リスト…ほうほうなるほどー!
『鳩山豆郎、にがうり15本』
『鳩山豆郎、にがうり15本』
『鳩山豆郎、にがうり20本』
『鳩山豆郎、にがうり30本』
『鳩山豆郎、にがうり………』
“ダーリン”このサイトの上得意客!
『弥生販売』カチリ!

“カチカチ”

「ぎゃはっ!
“ダーリン”、ゴーヤ買いすぎ!みたいな!
ちょーアホ!」
ゴーヤにいくらつぎ込んでんだー!

“カチカチ”

「ゆたかくんすっごーい!
『おばぁのにがうり』ってこれ『楽天』で表彰されてんじゃん!
おっ金もちぃー!
って、これほとんどアタシの“ダーリン”のお・か・げ?
みたいなっ!
ぎゃはっ!」

“カチッ”

おや?
おやおや?
マイドキュメントん中に『純』『蛍』っちゅうファイルを発見。
まずは『純』から
開いちゃおっ!
クリクリクリック!

“カチリッ”

ん!?

『ヤンバル病院患者カルテ・治療記録』

「ちょっと…これ…」

“カチカチカチ”

何!?何!?
ネットビジネスやりながら
「ゆたかくん…医者?…みたいな」
にしてもこれ
ちょーヤバくない…?
治療記録って言うよりか、これって…
これって!?
「ちょーウケるんですけど…」

『蛍』ファイル。

“カチリッ”

『ヤンバル病院における
産婦人科・脳外科・内科
“部位さばき”マニュアルとその記録』

<産婦人科>
・赤子の経過、維持の方
・母体の食と栄養の循環について
・取り上げ時の注意事項
・男女比率
・死産方法とその比率
・解体方法
・鮮度を保つ方法
・保存方ならびに保存所
・母体に危険が及んだら
・肉と骨の取り扱いについて
・即使用物と………
……………

まじっすか…
これまじっすか…
ゆたかくんて、
ネット店舗運営責任者でありーの
医者でありーの…
そんでもって

「ぎゃはっ!ぎゃはっ!ぎゃはっ!ぎゃはっ!ぎゃはっ!ぎゃはっ!」

こんな“おもろい”出来事が続くなんて!
興奮の絶頂の絶頂な白烏は
何故か片手で自分の股間をおもいっきりむさぼりながら
もう一方の手でマウスをぐるぐる動かして
目ん玉ひんむき画面を食い入る様に見入り
ひと叫び。

「殺人者でもあったんだっ!
ぎゃはっ!!」

画面の明かりを顔に浴びながら
般若顔で
「ちょーーーーーーーウケる!」

『屋台・黒猫に流す部位とその質』
の項目をダブルクリックするのだった。


その頃

大型温泉施設『島んちゅぬ湯』事務室の奥にある社長室にて
“まぐろの解体ショー”ならぬ
ソーキそば屋『ガジュマル』店主
“『比嘉 ウシ男(ひが うしお)』の解体ショー”が
3人のおっさんの手により
華々しく行われていた。


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。


『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。
登場する人物、建物、団体名等はすべて
架空のものです。


写真。桜の森の満開の下。

忍びの者。

2009年02月20日 18時43分07秒 | 病気・病院シリーズ
寒ぅ!
雨の朝だ。
少しは花粉も落ち着いてくれるだろうか。

雨になると傘があるぶん
電車ん中は余計混むし
街中も余計混むし
その分人混みや傘の群れに気を使っちゃって
余計に疲れてしまう。
傘というオプションが増えるだけで
なにかと拘束されている感じがして
普通じゃないのがむず痒くて心地悪いのだ。

“傘がある”日は
“傘がない”日の
有り難みを知る日だ。

“傘がなきゃならん”日に“傘がない”様な
♪都会では自殺する若者が増えている♪
『井上陽水』じゃないが
僕は“傘がない”事が多い。
いや正確に言うと
“傘を極力持たない”『傘嫌い』だ。

そんな僕でも流石に今朝の雨では“傘あり”体制。
白いビニール傘持参で営業に出る。

朝の電車は混んでいる。
潰れて臓物が口から飛び出ちゃうんじゃないかっちゅうくらい混んでいる。
冬は皆着込むから
車内は余計かさばった感じだ。
これで雨だ。
皆“傘がある”。
これまた余計な混雑だ。

そこへ、ちょーデカイ鞄持った僕が乗り込む。
しかも今日は“傘がある”。
デカ鞄&傘。
ちょー迷惑!
ちょー邪魔!
唯一許せるヶ所があるとするならば
“薄着”ってトコくらいだろう。

だから必死に
「すんません、すんません」
言いながら、思いながら
なるべく荷物を自分に引き寄せる形で乗り込んでゆく。
で、後はひたすら辛抱!
こんなんしょっちゅうだからコツも掴んで慣れてもしまったが
にしても周囲には申し訳ない気持ちで一杯となる。
逆の立場なら
「何だこいつウザいな」
と思うだろうから。

時間で動く営業なもんで
なかなかオフピークに動けない。
「堪忍」
これにつきるのだ。

上手い事、満員電車の揺れで波乗りしながら耐えていると
周囲になんとも強烈な香りが。
香水だ。
先日ブログは寿司屋の店員からの香水の匂いだったので
ありゃ論外にダメなのだが
電車ではいろんな方が乗っているのだもの
仕方ない。
が、僕はどうも香水の香りが苦手だ。

アレルギー性鼻炎で花粉症な
フィルターがかった今の僕の鼻でさえキツイのだから
これがツーツー通るそれならば
ダイレクトにくらって嘔吐してまうだろう。
価値観は人それぞれだから仕方ない。
これはこれで耐えるしかない。

ふと横を見ると
“ババーン!”
東京ではあまり見慣れない『虎柄のおば様』が!
匂いの発信源はどうやらこの『ラムおば様』らしいっちゃ。
辛抱たまらんだっちゃ!
でも
嫌がらせで香らせている訳じゃないし
耐えるしかないっちゃ!
耐え忍び、耐え忍び
やっと新宿で解放!
何だかやたらに敏感なもんで
そういう点において少しは柔軟性が持てれば良いのだが
こればかりは仕方ない。

敏感といえば
以前ブログにも書かせて頂いたが
僕は肌も敏感である。
アクセなんかつけると、その部分がかぶれるし
髭そり負けはヒドイし
蒸れたり乾燥したりすると
たちまち“カイカイ病”になる。
今日なんか、ふと気付くと
商談しながら無意識にヒジやらヒザやら
ボリボリとかきむしっていた。
きっと先方は
「何だこいつ…べらべら喋りながら
むっちゃボリボリかいて」
と思っていたに違いない。

そんな“カイカイ病”の成れの果てが
これまた以前ブログに書いた『臭汁病・アテローム』だ。
あ、『臭汁病』は臭ぇ汁が出るからって
僕が勝手に付けた病名です。
正式名は『アテローム』の方ですので
あしからず。

その『アテローム』が先月末頃再発した。
前回手術をした箇所と同じトコだ。
幸い症状は軽く、なんとか自力で治し
今は完治している。
いじらないよう徹底的に我慢をし
消毒をマメにし
絆創膏を貼りまくった。
再発しやすい病気だとは聞いていたのだが
こんなに早くまた腫れ上がるとは
ちょっぴりショックである。

ただ実際今回の再発は
身から出た錆。
痒くてムカついて
「キィーッ!」
ってかきむしり
「ア゛ア゛ア゛ッ!」
って小さな腫れを握り潰したからだ。
自業自得なり。

しかし治ったのは良いんだが
いかんせん弱い肌なもので
絆創膏を貼った部分周辺がかぶれてしまった。
これが痒くてたまらん。
また暫く耐えて耐えて、耐え忍ぶ
我慢の日々が続きそうだ。

午後より雨は上がり
人々は皆傘をたたんだ。
街中はその分ゆとりが出始め
電車内も…
いや結局傘は皆持ってるから
車内は変わりないか。
ただやっぱり極力、傘は持ちたくないものだ。
そんな事考えてっから
取引先さんに傘を忘れてきちゃいまして。

なんて書きながら
今は帰りの電車に乗っているのだが
帰りは帰りで帰宅ラッシュが!
満員電車も耐え忍び
そして…
ぬぬ…
今まさに
もよおしてきた尿意にも耐え忍んでいる所…
暫く下車出来ないし…
これまた我慢の時間が続きそうだ…。

あっ…

めけめけ~。

写真。ガラガラの日もあるが
都内は結構この鞄。

『5時もまるまる・ばんぱくの、めけめけサーズディIN 静岡』・じゅうはち

2009年02月19日 19時38分51秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ザッ
キュイ~ン
…道路は茶畑からカテキン達が大脱走した影響で
一部通行止めとなっております。
これに伴い、お茶愛好家の老人倶楽部調べで
カテキン不足による高齢者の健康被害が懸念されております。
次の交通情報は6時50分からです。

ありがとうございましたぁ。
さぁ時刻は間もなく5時になります。

「あなた、お茶どうぞ」
「おいおい、どんぶりにこ~んな並々いれちゃって
こりゃ流石に」
『“多い!”お茶!伊藤』
「耳には赤ペン、左手には競馬新聞
そして右手にはこのお茶!
やっぱりトゥインクルにはこれだよなっ!」
『“大井(競馬場)”!お茶!伊藤』
「おい、風呂」
「はいはい」
「おい、飯」
「私はあなたの家政婦じゃないのよ」
「おい、お茶」
「離婚させていただきます」
「お、おい、お前っ!待ってぇっ!!」
『おぉ~いぃ!お茶!伊藤』
が、5時をお知らせします。

♪オチャーーーッ!♪
5時です!

モッコリもくもく木曜日
『5時もまるまる・ばんぱくの、めけめけサーズディ』

〈Music・IN〉
「本日はボーイング413型機、略して“爺さんジェット機”極楽行きにご搭乗頂き
まことにありがとうございます。
機長を勤めますのは教官『村沢浩』
客室乗務員は私
ドジでのろまな亀こと『松本千秋』が
皆様に快適で安らかな極楽浄土への旅を
ご案内させて頂きます」
「松本!そんなんじゃダメだっ!」
「教官っ!」
今週もクソみたいな時間がやってまいりました。
嫌がらせの様に毎週毎週きっちりとやってまいりますが
どうか皆さん『風間杜夫』の暑苦しさで
聴いてやってくださいね。
聴いててイラッとくる方は
今すぐ周波数を変えて!
急いでFMに変えて!
まあ聴いていても頭痛と吐き気をもよおすくらいで
別に害はありませんから。
今日も最後までゲロッてお付き合いくださ~い!
教官っ!

この放送は『伊東に行くならハトヤ』の提供で
温泉の源泉成分中にマクロサイズで浮遊しております『干物ラジオ放送局』より
エリアを絞ってローカルにショボ~く
のぼせた感じでお送り致します。
松本っ!

さてまだまだ寒さも残る中
最近めっきりモッコリ春が顔を覗かせてまいりました!
徐々に日も長くなりつつある昨今
花粉もボンボコ!ボンボコ!
ボンボコボコボコッ!
ボンボコボコボコッ!
ドンドコドコドコッ!
ドンドコドコドコッ!
サンバッ!サンバッ!
伊豆の踊り子サンバッ!
ボンボコボコボコッ!
飛びまくっております!
花粉小、花粉中、花粉高、花粉大とエスカレート方式の
生粋!花粉学校出身なエリート花粉症の僕は
ひっきりなしに受粉しまくっちゃって大変!
そんでもって僕ん中のメシベとオシベがくっついちゃって
モッコリッ!芽が出て膨らんで花が咲いたら
ドンドコドコドコッ!
ボンボコボコボコッ!
今度は僕の股間から花粉が飛びまくっちゃって
この春も1人花粉製造マシーンでてんやわんやであります!
リスナーの花粉症な皆さんは
花粉に対する傾向と対策
もうお済みになられましたでしょうか!
旺文社発行『篠沢教授の、私はこうして花粉をブロックしましたダービーに5000点』
によると
花粉症を克服するには、まず『石坂浩二』に3000点
続いて『竹下景子』に5000点入れてからの
『鼻うがい』で全部が良いでしょうとの事ですが
篠沢教授の事ですからね
あてにはならないでしょう。
僕の場合は『ヘソ』でうがいをした後に茶を沸かし
沸騰した所で再度受粉を繰り返すという荒行で
花粉症を克服してきておりますが
はい!そこで!
あなたの花粉症対策を大募集いたします!
次世代の新手な対策を教えて下さい教官っ!

FAX番号は
『0558の(19)の2263』
『0558(19)2263』
『オー!GO!GO!バイクに二郎さん』
“飛びます飛びます”
まで、どしどしFAXお待ちしております!
え~メールでも受け付けております。
アドレスは
『ni@ranzo-sono.garano-jaketto.ne.jp』
『似合っとらんぞ、そのドット柄のジャケット
ドットエヌイージェーピー』
です!ヨロシク!

では本日の1曲目まいりましょうか。
下田市ラジオネーム
『パジェロ!パジェロ!』さんからのリクエスト。
最近では大リーグ、イチローのテーマでもお馴染みのこの曲
『石川さゆり』で
『天城越え』

〈Music・IN〉
♪何があっても もういいの
くらくら燃える 火をくぐり
あなたと越えたい 天城越え
……♪
〈Music・END〉

『女王石川熟女さゆり』で
『謎の道路陥没で!天城越えられず!』
聴いていただきました。
さて先程募集いたしました
『あなたの花粉症対策』ですが!
早速、花粉FAXが殺到!
花粉メールもじゃんじゃん届いております!
ありがとう!
このままではスタジオが花粉でパンクしちゃいますので
ここで花粉回線締めさせていただきます!
“対策”を募集したのに
“花粉”送って来ちゃったみたいね!
自分周辺の花粉を全部僕に押し付けようって塩梅かな?
という事なら
お礼として送って来た奴ら全員にもれなく
“花粉100トン”プレゼントいたしま~す!
みんな楽しみに待っててね~!

さてここでお便り紹介しちゃおうかな。
え~ラジオネーム
『クリーミーマユミ』さんから。
「私の両手をこんな風にしたのは!
ばんぱくさん!あなたよ!」
片平なぎさ!
「寒い冬には手袋を歯で“バリバリ…”と抜き取り
決まって片平なぎさのモノマネをする私は
伊豆で暮らす36歳主婦であります」
OH!エネル義ッ手!
「この時期伊豆半島の河津町は
早咲きで有名な『河津桜』が見頃トナッテ
トッテモキレイデ、イイデスネー」
何故、後半カタコト!?
「1月から2月にかけて咲く『河津桜』は
強いようでいてとても繊細。
先日伊豆にも雪が降り
白く積もった天城の山肌に『河津桜』のむっちゃ綺麗なピンクが
“ぽっ”と引き立ってん。
めっちゃ素敵やん!」
何故いきなり関西弁!?
「河津は薔薇の町としても有名で
『河津バガテル公園』という立派なバラ園があり
私達を大いに楽しませてくれます。
ただしかし、この所の不景気からか人出が減っており
伊豆自体が乏しい潤いとなってしまっているのです。
一体観光客の皆様はどこに行かれているのでしょう。
ばんぱくさん、教えてクレデリッヒッ!
イッヒ!リーベ!リッヒ!」
何故ドイツ語!?
『クリーミーマユミ』さんありがとう!
成る程確かに厳しいカモ。
でもど~でも良い事だよね!
不景気だから何処にも行ってねぇ~んじゃね~の?
行ったとして近所の『イオン』とか?
1日中アホ顔で“ボーッ”と温まったり涼んだりしてんじゃねぇ~の?
いるだけならタダ!みたいな?
ではそんな『片平なぎさ』からのリクエスト。
私ばんぱくの新曲!
ドラマ『スチュワーデス物語』ん中で第478期訓練生の間で歌われてた変な歌。
スイス民謡バージョンのNEWシングルです!
ゲストにヤギのシロちゃんも参加!
どうぞ!

〈Music・IN〉
♪浩ぃは訓練所ぉで1番
イカスゥと言われぇる教官
自惚れ逆上せて得意顔
誰が射止めるそのハート
ち・あ・き!
ヨロレィヨロレィヨロレィヒィ~!
めぇぇぇ~
……♪
〈Music・END〉

皆さん買ってね!
売ってね~よ!
それでは続きましてはこのコーナー
『紅白をぶっとばせ!
めけめけ!野球けん』!
リスナーの皆とテレフォン野球けんをして
全裸になっちゃった方が負けっちゅう下らない企画ですが
さて本日の一発目!
三島市ラジオネーム
『鼻クソン木村』さん!
痛い名前のビッチ野郎ですね。
もっしも~し!
「あぁ…腰痛っ」
『鼻クソン木村』さん?
「はぃぃ、どうもぉ
あぁ…あちこち痛っ」
じゃあ早速いきまっしょう!

ミュージックスタート!

♪ジャンガジャンガ、ジャンガジャンガ
野ぁ球ぅ~をすぅるならぁ~
こういう具合にヒヤシンスゥ
アウトレットッ!
セーフティガード!
ヨロレィヨロレィヨロレィヒッ!♪

ぱぁ!
「あぁ…ちょき痛っ!」

うわぁ!
負けたぁ!
じゃあ僕が1枚脱ぎましょう。

♪ちゃんちゃからんちゃ
ちゃっちゃっちゃ♪

ちょっとだけよぉぉぉぉぉぉぉぉ
あんたも好きねぇぇぇぇぇぇぇぇ

“パーーーンツッ”

元々ブリーフ1枚でDJやってたから
全裸になっちゃったっ!
うわぁ!
全裸になった途端に
さっきの花粉達が僕の股間に受粉したっ!
芽が出て膨らんで花が咲いたら
ドンドコドコドコッ!
ボンボコボコボコッ!
股間から“花粉波動砲”発射5秒前!
4!3!2!1!

“チュドーーーンッ!”

地面に命中して
“ボガーーーンッ!”

花粉波動砲をくらった地面から温泉が吹き出して
“ピューーーッ!”

丁度全裸になってる事だし
温泉にでも浸かるかな。
どうせこんな糞ラジオ誰も聴いちゃいねぇし。
もっしも~し!
『鼻クソン木村』さんも
空間ワープでおいでよ!
「はいぃ…あぁ…肩痛っ
クルクルパピンチョパペッピポッ
ヒヤヒヤドキンチョの
モ~グタン!」

“ミョミョミョ~”

「こんちわっ!
あぁ~!
疲れがとれるぅ!
お~い!
みんなもおいでよ~!」
キィキィウキキィ!
ワンワン!
ニャー!
ピヨピヨピヨ!
ホロッホー!
ガルルル!
パオ~ン!
ガオーッ!
モォ~!
メェ~!
うじゃうじゃうじゃうじゃ…

獣風呂。
あぁ~ビバノンノ♪

めけめけ~!

写真。修善寺線。

過去の汚物、現代の異物。

2009年02月18日 19時57分08秒 | お笑い・タレントシリーズ
効果音『学校の放課後音』
「下校時刻になりました…」等の放送が流れる夕方の教室。
窓から夕陽が差し込み
そのオレンジな明るさも
徐々に暗みを増してゆく。
傾く夕陽。

教室の後ろ扉より
20代前半なスーツ姿の青年が
何故かランドセルを背負ってゆっくり入って来る。

教室をキョロキョロ見回す青年。
後、直ぐ様中央の1つの机に釘付けとなりつつ
教室へ入り扉を閉める。

閉める合図で
子供達の僅かな雑踏と
下校を促す放送がフェードアウト。
それとクロスするように
何故だか僅かな“いやらしい笑い声”が微かに微かに聞こえている。

男、お目当ての机に近づき
「え~り子ちゃん」
と迎えに来たかの様にひと声。

「え~り子ちゃん。
…えり子ちゃんの机。
えり子ちゃんの机」
触る。
ニヤニヤ。
机をさする。
頬擦り。
「えり子ちゃん、えり子ちゃん…」
何故か角をなめる。
「ちゅぱっ…甘酸っぱぁい」
ニヤニヤ。
椅子に手をやり
「えり子ちゃんが座っている椅子。
…えり子ちゃんが座っている椅子。
腰掛けちゃおうかな。
腰掛けちゃおうかな」
机下から椅子を引き出す。

「はっ!」
椅子の上から座布団みたいな布とワタの塊を手に取り
「えり子ちゃんが座っている椅子と
えり子ちゃんのお尻との間に
いつもいつも挟まれているこれ!
サンドイッチならばパンとパンとに挟まれたベーコン、レタス、トマト!
時にはカツ、コロッケと同じ役割のこれ!
防災頭巾!」
ニヤニヤ。
「えり子ちゃんの温もり。
かぶっちゃおうかなぁ。
かぶっちゃおうかなぁ」
キャラクター柄の防災頭巾をかぶる。
「…何だか妖怪になった様な気分だなぁ。
…ウゥ~ウゥ~
はっ!空襲だっ!
空襲だ空襲だっ!
(走り回る)
チュド~ンッ!
(倒れる)
地雷踏んじゃったよえり子ちゃん」
立ち上がり
「えり子ちゃん、これ貰っても良いかな」
女の子の声色の真似で
「ダメッ!」
「貰っちゃおう!
ウヘへ、ウヘへ」
ニヤニヤ。
さっき引き出した椅子に腰掛け
防災頭巾をランドセルにしまいこむ。

「はっ!」
手を机に突っ込んで
「駄目じゃないか…駄目じゃないか…
駄目じゃないかえり子ちゃんっ!」
中から取り出し
机の上に立てて
「たてぶえ!
ちゃんと持ち帰らないと
駄目じゃないか!
先生に言われただろ!
明日『キラキラ星』のテストをするから
練習して来いって!」
ニヤニヤ。
「言われただろぉ~。
ウヘへ」
たてぶえを意味深にいやらしく指で擦る。
「吹いちゃおうかなぁ。
奏でちゃおうかなぁ」
がぶっとくわえ込む。
『キラキラ星』を吹く。

♪キラキラ光る お空の星よ
瞬きしては みんなを見てる…♪
(ふえ音)

下手くそ。
途中よりメロディがめちゃめちゃになり
てんやわんや。
まるで『東京コミックショー』
「レッドスネーク、カモ~ン」
祭のお囃子の様なメロディ。
もはや『キラキラ星』は何処へやら。
「ウヘへ
僕のレッドスネークも
カモンカモンしちゃってきたよぉ。
ウヘへ
えり子ちゃん、これ貰っても良いかな」
女の子の声色の真似で
「嫌っ!」
「貰っちゃおう!
ウヘへ」
ランドセルにたてぶえをしまい込む。

「はっ!」
手を机に突っ込んで
「駄目じゃないか…駄目じゃないか…
駄目じゃないかえり子ちゃんっ!」
中から取り出し
「日記帳!
こんなレアなプレミアもんの
えり子ちゃん情報満載の宝箱を!
誰かに見られたりしたら!」
ニヤニヤ。
「危ないじゃないかぁ」
日記帳を手に取り
「読んじゃおうかなぁ。
読んじゃおうかなぁ。
えり子ちゃん、これ読んでも良いかな」
女の子の声色の真似で
「やめてっ!」
「読んじゃおう!
ウヘへ」

女の子の声色の真似で
「○月×日、晴れ
聞いて!聞いて!
報告!報告!
私、好きな人が出来たみたい!
その彼はね
背が高くってぇ、足が長くってぇ、ちょーカッコ良くってぇ、
バスケ部でぇキャプテン!
そう!
あ・な・た!
なんて!何気にコクっちゃったりして!」
素の声。
「よせやぃ!照れるぜ!
えり子ちゃんが僕の事好きだなんてっ!
…知ってたよぉウヘへ」

女の子の声色の真似で
「○月×日、曇り」
素の声で
「僕も君が好きだ
って交換日記かよっ!
バカヤローッ!
チッキショーッ!ふざけた野郎めっ!
えり子ちゃんをたぶらかしやがってっ!
こういう有害な野郎は
お仕置きだっ!」
そのページをビリビリに破り
ジェットライターで火をつける。
「ケケケ…
燃え上がれ、燃え上がれっ!
♪燃え上がれ燃え上がれ燃え上がれガンダム…
君よ…ハァ~
走れ…ハァ~
まだ怒りに燃える闘志があるなら
巨大な敵を
(日記帳をかざし)
撃てよ!撃てよ!撃てよ!
(拳で日記帳にパンチ)
正義の」
“バンッ”
と燃える炎に日記帳を叩きつけ消火。
「アホかっ!」
座り。

「はっ!」
手を机に突っ込んで
「またまた
駄目じゃないか…駄目じゃないか…
駄目じゃないかえり子ちゃんっ!」
中から取り出し
「給食の食器!
ちゃんと返さないと
駄目じゃないか!
いくら食べるのが遅いからって
証拠隠滅は悪い癖だぞ!」
ニヤニヤ。
「駄目じゃないかぁ」
トレーの上に並んだ食器類を見つめ
「えり子ちゃんの食べ残し。
えり子ちゃんの食べ残し。
いっただっきまぁす!
ムグムグ、ペロペロ」
貪り舐める。
「甘酸っぱぁい!
えり子ちゃん、これ貰っても良いかな」
女の子の声色の真似で
「これは給食のおばちゃんに聞いて!」
「貰っちゃおう!
構わぬ、うん、構わぬ
ウヘへ」
ランドセルにしまい込む。

「はっ!」
手を机に突っ込んで
「駄目じゃないか…駄目じゃないか…
駄目じゃないかえり子ちゃんっ!」
中から
「コッペパン!
食べきれないからって
机ん中に隠し持ってちゃ
駄目じゃないか!
はっ!
…またコッペパン!
はっ!?
またまたコッペパン!?
えり子ちゃんもしかしてこれ大好物だから取り置きしているとか!?
コッペパン!コッペパン!コッペパン!
いくつ隠してんだ!?」
机ん中から次々にコッペパンが出てくる。
「コッペパン!コッペパン!
アゲパンンン~!?
アゲパン!アゲパン!
何だこりゃっ!?
今度はアゲパンかっ!
何だか分からんが
こんだけあったら
僕の食費が助かる!」

アゲパンどんどん出てくる。
「ハハハ!アゲパン!
ハハハ!アゲパン!
どんどん出るぞ!
アゲパン!
ソソ、ソフト麺~!?
はぁ!?
ソフト麺!…ソフト麺!
ソフト麺、要らねーっ!
この塊、汁に入れてほぐして食って
不味いんだよなぁ!
…次は何だ?
コッペパンか!?
アゲパンか!?
えっと、それ!
ソフト麺!!
ハズレかっ!
ほっ!
今度は何だ!
リンゴ!?おぉ!
次は!
ゴリラ
ゴリラァ!?(ぬいぐるみ)
何だ!?
ほっ!
らっきょう!?うさぎ!?(ぬいぐるみ)ギャラガ!?(ファミコンカセット)
ガメラ!?ええ!?ラッパ!?パパパ、パンツ!?
うぷっ!鼻血がっ!
つ、月の輪熊ぁ!?まわし!?鹿!?カ、カッパ!?パイ!?
…これ“しりとり”になってねぇか!?
パイの“イ”、い…入れ歯!ば、バナナ!納豆!
う、う、うんこ!
うわぁ汚ぇ!
こ、こ、
はっ!
(嬉しそうに)コッペパン~!
おぉ出たコッペパン!」

机の周りは物だらけ。
「何だこの机!
四次元ポケットか!?
人間ポンプ、机バージョンか!?」
また手を入れる。
「痛っ!
何か噛んだ!」
机ん中を覗く。
「うわぁ、何かいるぞ!
モジャモジャでデロデロの宇宙人みてぇのが
こっちを睨んでるぞ…
何だあいつ…
昨日僕の額にチップ埋め込んだ奴にそっくりだな…
すっげー怖ぇ!
見なかった事にしとこ」

周りのパンやらなんやらの山を見回し
「え…えり子ちゃん
これ全部貰ってもいいかなぁ」
女の子の声色の真似で
「堪忍してー!」
「貰っちゃおう!
ウヘへ」
ランドセルに詰め込む。
が詰め込みきれない。
「入りきらん!入りきらん!
入りきらん時のためにこれ!
ランドセル!」
机ん中からランドセルを取り出す。
「おぉ!
やっぱり出てきた!
しかも黒!
すげー!
本当に出たよ!
よし、これにも詰め込んで詰め込んで…」

必死に詰め込む男。
詰め込みきれない物
パンツはかぶったり
まわしは絞めたり
なんだか凄いアホ姿。
すると
いつの間にか教室に男子生徒が入って来ている。

“ガラガラ”

「!?
…先生?…先生?…」
無我夢中で詰め込む男。
「先生?」
全く生徒の方を見ずに
「おう、誰だか知らんが手伝ってくれ!」
「はぁ?」
「よし、詰め込めた!」
前後に2つのランドセルを背負う。
「…何だか
いじめられっ子の下校風景みたいだな」
「おい!?」
「!?
な、何だ斉藤、いたのか」
「何やってんすか先生!」
「ええ!?
あ、いや、その」
「分かった!
教育実習生だからって見回りやらされてたんだ!」
「ん…あぁ!そうだ!
お前こそこんな時間に何やってんだ!」
「あ、色々忘れ物しちゃって」
さっきの机を見ている。
「あれ?たてぶえが無いぞ?」
しきりに探す。
「日記帳も無いな。
カッパも無い?
月の輪熊も無い!
入れ歯も無い!
ランドセルも無くなってる!?
おっかしいなぁ。
ちゃんと家に持って帰ったんかなぁ?
ま、いいや、とりあえず帰ろう。
じゃ、先生!また明日ね!」

“ガラガラ”

生徒退場。
アホな姿のアホ顔で
唖然呆然の中
証明フェイドアウト。

END

これは約19、20年前の高校生時代
クラスの有志が集まって学園祭で上演した
僕が書いた短編コント芝居の中の1本だ。
その後、僕の劇団の公演でも
ショートショートで1度再演している1人芝居の要素が強い脚本である。
そのままブログにうつしてみた。

かなり昔の物なので、ネタは古いわ、内容ヒドイわ、めちゃめちゃベタだわで
なんとも恥ずかし本なのだが
昨晩、ピン芸人ナンバー1を決める番組
『R-1ぐらんぷり』決勝を見ていて
思い出してしもたものでついつい書いてみた。

ピンの『笑い』って難しい。
ネタが良くても演技が下手だと台無しになってしまう。
上のコント芝居も
文面だけを読んでも分からない演技面のおもろさが
いっぱい詰まっている…と思う。
演じる人、演出によって
ただの気持ち悪いものになるか
笑える気持ち悪いものになるか
それとも意外とポップに笑えたり!?
ってなるか
随分と変わってくる。

当時の反応は
「いや~!」
「きもちわる~い!」
に混じった笑いと
やたら目立つ“男”の笑い声
といった感じだったか。

やはり笑いは
緊張と緩和。
次に何が!?っちゅう期待感が重要だろう。

今回の『R-1ぐらんぷり2009』決勝進出者は
・夙川アトム
・岸学
・バカリズム
・エハラマサヒロ
・サイクロンZ
・鳥居みゆき
・鬼頭真也
・COWCOW山田よし
・あべこうじ
・中山功太
の面々。

『バカリズム』『鳥居みゆき』らの健闘虚しく
優勝は『中山功太』!
ネタ的にも妥当だったかもしれない。
おもろかった!

今回はレベルがかなり高かった様に思う。
こんなんもアリか!
みたいな。
今の笑いって時代のスピードが早い分
良い意味でどんな切り口でもOKみたいな面があると思う。
お客さん達受け手のレベルも高いから
当然理解度も高い。
今の笑いは変幻自在に進んでんなぁって感じた。

今の僕がまた脚本書いたら
冒頭の様な本は書かないだろうなぁ
なんて思いつつ。
もっとベタになったりして!?
いやいや、ベタもおもろいですよ!
失礼。
“笑い”って難しー!

『鳥居みゆき』おもろかったなぁ~!

めけめけ~。

写真。昨日買った『ユニコーン』ニューアルバム『シャンブル』
パソコンぶっ壊れなもんで
ラジカセで試聴♪
良いねっ!

今日は特に!
特に長くてスンマセン。

水中それは苦しい。草津。

2009年02月17日 17時09分36秒 | 友達&知り合いシリーズ
♪雨に濡れ立つ おさびし山よ
われに語れ 君の涙のその訳を♪

古き良き味が残る地方の街は守られている。
まったく変わらないといったら嘘になるだろうが
しかし良き所は良きまんま残り
新しき部分で取り入れるべき物は取り入れつつ
少しづつ好転しながら
良い進化を遂げて今に至っている様に感じるからだ。

ドガーンッ!
と『イオン』などが必要以上にバッカバカ建ったりしとらん。
…と、思う。

本日は群馬県草津。
ここもまたそんな
“守られている”
と感じる街の1つだ。

僕が今の会社に入社したばかりの
神奈川と東京の県境に住んでいたおおよそ9年前
“突発的旅行”でこの地に来ている。

前日、友人『けんけん』(仮名)の
“突発的招集令状”により呼び出された悪友軍団は
チェーンの居酒屋にて
これまた“突発的”に“衝撃的”な一言を告げられる。

“明朝、草津へ立つから荷造りして今晩俺んち集合な!”

予期せぬ“草津旅行”発表にチェーン居酒屋の片隅がどよめき出す。
冗談だと疑う一同。
冗談じゃないんだね。
これは『けんけん』お得意の“業”である。
きちんと宿も予約済み。

んなもん急に行けるかーっ!
てな具合に当然集まり悪く
結局旅行者は3人。
言い出しっぺ『けんけん』とその弟『たけちん』(仮名)
で、当然参加の僕。
朝っぱらから男3人がモンモンと『けんけん』の車で
いざっ!草津温泉へっ!
出発ーーーっ!
っちゅう元気も僕は二日酔いの為無く…。

“ブーーーンッ!”

♪雪降り積む おさびし山よ
われに語れ 君の強さのその訳を♪

『アニメちびまる子ちゃん』の登場キャラを1人1人やっつけていく様に
モノマネを繰り返してるうち
車は『軽井沢アウトレットモール』へ到着。
ここで僕は意味不明な企画を立ち上げる。

“目についた店のソフトクリームを1店につき1ソフト必ず食うコーナー”

何の得もしない
むしろ金かかるわ腹下るわなヒドイコーナーだ。
しかし1度言っちゃったら引き下がらぬっちゅう
これまた意味不明な性格なもんで
腹ん中“ガバガバ”&“タプンタプン”になりながら
なんとか無数のソフトクリームを馬鹿みたいに食う事に成功。
『軽井沢アウトレットモール』まで来て買った物は
無数のソフトクリームのみっちゅう情けない僕らは
ひとしきり遊んで駐車場へと戻り
『けんけん車』でさて、草津へ出発っ!

“ブルル…パスパス…”
あれ?
“ブルル…パスパス…”
あっちゃ~…。

どうやらライト消し忘れて長時間駐車してた為
完全にバッテリーがあがっちゃった様子。
とりあえず電話でレスキュー(?)呼んで
寒い軽井沢の広い駐車場の狭い車ん中にソフトクリームで腹が膨れた男が3人
ボケーーーッとレスキュー(?)の到着を待つ。

レスキュー(?)到着によりなんとかバッテリーも繋がり
陽が落ちる前に草津へGO!
途中雪に見舞われるなか
当然ノーチェーン、ノースタットレスで爆進。
スリップしたりしながら死ぬ思いで
でも何故か大爆笑でなんとかかんとか
無事に草津へ到着した頃にはもう日も暮れていた。
はぁ。

とりあえず買い出ししてからホテルへ行こうと店を探すも見当たらない。
コンビニすらない。
地元の方に尋ねてやっと見付けた『マルエン』っつうスーパーで
閉店間際ギリギリに夜の宴の食材や酒を購入。
セーフッ!
何故かキャベツとマヨネーズを大量に買う。

キャベツが大量に入ったスーパー『マルエン』の買い物袋を両手で抱えた
ソフトクリームで腹ガボガボの男3人がフロントにてチェックイン。

“チェックイン”
て何だかカッコイイ響きだ。
もう1度言おう。
“チェックインッ!”

部屋に入り
宴!
キャベツ!
酒!
マヨネーズ!
べろんべろん!
泥酔!
で…

―翌朝―

当然二日酔いん中
ホテルの食堂で“無料”モーニングバイキングを貪り食う。
食った後で『けんけん』に
これ、俺ら食って良かったのか?
と聞くと
知らん。
つまりはこれ、朝食付きプランで宿泊のお客のみが食えるものだったらしく
慌てて僕らはその場からおもいっきり逃亡っ!
……を試みるもすぐに捕まり料金を支払う。

その日はホテルが経営するスパリゾートみたいな施設で遊ぶ事に。
プールや温泉が合体した立派な施設だ。

そこで
“水中いっせぇのぉせっ!ゲーム”!

両手をグーの状態でくっつけ
「いっせぇのぉ、にっ(2)!」
と言う様に
0から人数×2(つまりは親指の本数)の数字を叫んで
それぞれが親指を立てたり寝かせたりしながら競い合う“数当てゲーム”の様なものを
水中でやるっちゅう企画だ。

興奮気味の3人は早速ゲームを始めてみる事に。
ジャンケンにより僕から時計回りで数当て。
ゲーム開始!
せぇのっ!
で水中に潜り
「ブクブク……ブクッブクェブォ…ブァンッ!」
(ブクブク……いっせぇのぉ、さんっ!)

“ジャッパァッ!”

「はぁ…はぁ…
あはははははっ!」
水面に顔を出し大爆笑!
何故なら
水中では全く声を発する事が出来なければ
聞き取る事も出来ないっ!
しかも、よく見えないっ!
っちゅう事が判明したからだ。
当たり前だ。
水中だもの。
アホかっ!

こんな基本的なマイナス面にさえ気付かぬ程
何だか“プール”で興奮していた。

その後、“水中”ではなく“水外”
…う~ん…“空中”で
“いっせぇのぉせっ!ゲーム”を行い
負けた奴が度々罰ゲームをした。

『けんけん』の弟『たけちん』君は
海パンのまんまで外の森ん中に突入し
樹木にタックルし雪をかぶり
“ガオーッ!”
と雄叫びを上げる
っちゅう罰ゲーム。
しかも3回連続負けて
3回連続これをやらされた。
無念っ!

僕は
またホテルのソフトクリームを数個食う
とか
全裸でウォータースライダー
とか。
全裸になってウォータースライダーの階段登ったら家族連れがいて
「うわぁ」
言われ
滑り落ちた着地点のプールにはOLグループがいて
「ギャーッ!」
言われ散々だったが大爆笑な男3人。

何故か『けんけん』は負けなし。
やるなっ!
“いっせぇのぉせっ!ゲーム”マスターッ!
インチキだったりして。

散々遊んで
いよいよ着替えて草津の中心地へ。
草津温泉旅行のメインイベント
“湯もみ”
これを体験しないで帰る手は無い!
巨大な板でお湯をならし
♪草津よいとこ 一度はおいで ちょいなちょいな♪
と歌ったり。
さぁ!楽しみだっ!

…休み……

バカヤロー!!!
男3人、車ん中で
“♪草津ヨイトコッ!一度ハオイデッ!ジョイナジョイナッ!♪”
とヤケクソシャウトかましながら
夕暮れの草津を後にしたのだった。

草津に来る度思い出す。
無計画なこの旅の事を。
そして今もその頃と何も変わらぬ草津が
今日も仕事でやって来た僕を迎えてくれた。

不景気の影響で観光客が激減しているらしいが
草津温泉はいまだに良き町として守られている。

スーパー『マルエン』は『セブンイレブン』になってたけどね。

♪夕陽に浮かぶ おさびし山よ
われに語れ 君の笑顔のその訳を
ちょいなちょいな♪

スナフキンを
見たような気がした。

めけめけ~。

無理だ!ワニの腕立て伏せっ!…古っ。

2009年02月16日 17時46分57秒 | ゲーム・PC・家電など
パソコンがぶっ壊れた。
昨日のブログでもちょこっと書いたが
CD、DVD等が完全に読み込めなくなった。

ははは。

ぶっ壊れたは大袈裟か。
にしても、うんともすんとも言わない。
いや、正確に言うと立ち上げ時に
“ブィーン、ブィーン、ブィーン”
と3度唸りをあげて
その後は“グィーン”とも“ブィーン”とも言わないっちゅう訳だ。
参った参った。

僕のパソコンは5年前の『VAIO』。
『SONY』新商品は欠陥が多いと言われる中
無傷でここまで頑張ってきたなかなかの奴だ。
しかし先週の水曜日、2月11日の建国記念日に
『TSUTAYA』で借りて来た『タモリ』のCDを『iTunes』に落とし終えて以来
何故だかそのスロットルが全く作動しなくなってしもたのだ。
いや、別に『タモさん』が悪い訳じゃないっすよ!
原因不明。

ありとあらゆるCDやDVDで試してみたが無理。
レンズを掃除しても駄目。
ソフトを入れ替えても
問題がおきる前の状態に復元しても
余熱を逃しても
初期化しても
何しても意味無し。
根本的にそういう問題じゃない様子。

『VAIOサポートセンター』に電話した所
とにかく指示通りにと再度同じ様な作業をさせられ
別部所に回された挙句
にっちもさっちもいかないから
後日修理の部所より電話させますという事で終了。
ソフトがどうとかこうとかじゃねぇんだよ、多分。
根本的に機械がぶっ壊れなんだって、多分。
あくまで多分っす。
誰か、分かる方いらっしゃったら
教えて!教えて~っ!!

にしても『VAIOサポートセンター』の方は電話越し必死で原因究明。
考え込んじゃったり。
尋ねてみると
どんなに状態が酷いと言っても
サポートセンターとしてはやれる事全てを徹底的にやってみないと
次のステップへ
もしくは修理依頼には進めないという事らしい。

対応は先方からしたら慣れたもの。
さすがっちゃあ、さすがだ。
そりゃそうだ。
僕みたいな不具合やもっと酷いケース、
理不尽な苦情やありがちな状況など
日々うんざりする数の“迷える子羊”ならぬ
“迷える子パソコン”をさばいているんだもの。

冗談抜きで
「コンセントにコードは差し込んでおられますか?」
とか
「Windowsを立ち上げてみてください。
……
立ち上がりましたか?」
(パソコンを前にしておじさんがスクッと立ち尽くして)
「はいぃ。
さっきからずぅっと立ち上がっておりますが」
みたいにおかしな客も
2日に1人はいるかもしれないな。

そこまでヒドイかどうかは別にして
誰だって最初は無知なもの。
そのためのサポートセンターだもの
“さすが”である程熟知したプロフェッショナルでなければおかしいわな。
ただ、知識豊富であったとしても
それを上手い事先方に説明し伝えられるキレた頭と優れた話術がないと
上手い事いかないのカモ。
理解してもらえなきゃ意味がないからな~。

電話で物事を説明し分かってもらう事って結構難しい。
色々と伝えているうちにこんがらがってきちゃって

あの、その、つまり…
あれをあれして、そんで、ほら、ほらあれ!
それ!どれだ、あれ
ん?…あれ?

みたいな事に陥ってまう。
また伝わってない事が分かると焦りも出るし
必死になっちゃって余計悪循環。
仕舞いにはイラついちゃって徐々にどーでも良くなってきちゃったり。
分かってる側が分からない側に分かってもらう訳だから
そんなんでは駄目駄目である。

この場合相手の知識量や立場を把握した上での
“溢れんばかりなサービス精神”
がキーになってくるだろう。
受話器の向こう側にいる人はこの件に関してどれくらい今理解してるんだろう
一番聞きたい事は何だろう
もしも自分が逆の立場だったらどう説明してもらうと分かり易いかな
そういった“サービス精神”が相手の理解を俊敏に促し
迅速な対応に繋がってゆくのだ。

このブログに度々登場してくるどこぞや会社の鬼社長の様に
相手の話を最後まで聞かず
せっかちに
自分ワールドのみで物事を押し進めようとすると
電話やり取りした後日
“見に覚えの無い意味不明なパーツが50000個突然届いた”り
問い合わせて来て下さった店じゃない
ちんぷんかんぷんな取引先さんに
“間違って荷物を送ってしまった”り
っちゅう大きなミスを誘発させ効率悪くしちゃって
仕事に悪循環を招いてしまう。

やはり何事も効率良く事を進める為には
とかく先方から来た電話での対応には相手を中心に立て
きっちりメモをとりながら“サービス精神”第一で挑むのが良いだろう。
自己チューだと自分に都合良く物事を解釈しちゃいがちだしね。

でもこれって簡単に実行できそうでいて
なかなか難しかったりするもの。
分かっちゃいるけど何とやらな訳。

今日の午後も営業先に移動中
会社より電話があり
○○の名刺は何処だ!?
○○のリストはパソコンの何処に入っている!?
○○という店から注文が来たがこれは何だ!?
と突然“怒鳴り質問”された。
尋ねてんだか、怒ってんだか、まったく…。
いきなり一方的に怒鳴られると何だかテンパっちゃって

あ?
…あ、えっと、名刺はですね
えっと、社長のデスクの左前の机の…えっと
あ、つまりは部長の机の上に立て掛けてある茶色いあれ
あれあれ、えっと
す、す、あっ!スクラップブックに貼ってあります!

みたいな対応になっちゃって。
若干落ち着いてきて

○○リストは
『マイドキュメント』ん中の
『ギフトショー』っちゅうファイルん中の
『2009』ん中に全てありまして!

とスラスラ説明出来るくらい冷静さを取り戻しつつな時!
またしても

“何よっ!早く言いなさいよっ!”

とプレッシャー!
猛烈に急かされて
“ブッチーンッ!”

あのですね、言わせてもらいますが
この3つの件に関しては
“今日の午前中”にちゃんと報告、説明している事なんすけど
一体社長
その時何を聞いていたんですか?

っと言ってる最中の
「一体社長…」
の件あたりで

“もういいわっ!”
ブチッ…ツーッツーッツーッ…

一方的に電話を切られてしまう。
はぁ…。
まったくやるせないやら何やら。
向こうは向こうで自己チューの“サービス精神”ゼロな人間だし
こっちはこっちで向こうの理不尽さに対しては
“サービス精神”など持ってやるものかと思ってしまいがち。

あはは。
こりゃ駄目だわ。

で、何だかんだ言った所で
社長の人格も僕のパソコンもぶっ壊れたまんま。
パソコンは修理すりゃなおりますが
社長は…?
いやいやいや
無理無理無理無理ぃぃぃ!

老人社長にはせめて
バックアップした後の初期化か
バージョンアップをお願いします。

めけめけ~。

写真。横浜市営地下鉄キャラクター。

たまにはリズムを少しずらして。

2009年02月15日 19時40分26秒 | 風呂・サウナ劇場
事は昨日。
アルコールのせいで昼過ぎに起きた為
土曜日のブログ
連載小説シリーズ『らーめん放浪記』を書くのが長引いてしまい
終えた頃には日も落ちて外はすっかり暗くなってしまっていた。

『らーめん放浪記』も地味~に連載して早13話目。
小説や音楽などは好みもあるかと思いますが
良かったら是非、読んで頂けたら幸いであります。
なんて宣伝したりして。
よろしくお願いいたしますっ!

なんてその『らーめん放浪記』のおかげで
いつもは軽く風呂入って髭剃ってから出掛ける所を
時間も時間なもんで
起きてそのまんまの身なりで外出。
薄暗い中をそそくさとチャリンコ走らせて
気ままにいつもとは逆方向の
滅多に行かない銭湯へ向かってみる事にした。

デカイ一級河川を越えて
電車で言うと2駅先の小さな町中にあるそこは
銭湯の施設としてはとてもキレイで立派である。

『東京都浴場組合』が定める入銭料は今450円。
それにプラス250円支払ってオプションのサウナを付けて入る。
毎度の事である。

サウナのお客は風呂のみのお客と違う入り口から入る。
そこにはサウナ客専用の脱衣室と洗い場があり
大きな水風呂がぽっかり口を開けて僕らを出迎えてくれている。
重い扉を開くと共通浴場に繋がっていて
そこで初めて風呂のみのお客達と合流する仕組みだ。
しかも階段を登った2階にはサウナ客専用の休憩室も完備され
たった250円プラスするだけで至れり尽くせり。
何だか豪華な気分にご満悦なのだが
ただここのサウナは僕にとってはちょっと熱すぎる。

そんな所はたまにきず
ゆっくりゆったり疲れも取れて
あぁたまにはいつもと違った所にも行ってみるもんだなぁ
なんて思うのであった。

銭湯を出て瓶のコーヒー牛乳を
“ポコン”
と蓋取りベタに“手は腰”で一気飲み。
これも普段はしない事。
いつもはもっぱら炭酸飲料でして。
気ままに、気ままに。

チャリンコに股がってその銭湯近くの
これまた滅多に行かないスーパー『マルエツ』へ寄ってみる事に。
普段行かないからおもろい、おもろい。
見慣れない惣菜やら飲料やらがゴロゴロ。
で、安い!
ついつい買いすぎてしまったのだが
あぁたまにはいつもと違った所にも行ってみるもんだなぁ
なんてここでもまた思うのであった。

帰ってマンションのエレベーターに乗ると
鏡に写った僕の顔が何だか“黒い”。
ん?
何だこりゃ。
よ~く見て納得。
「髭剃ってなかったんだった」
思わず笑ってしまう。
たまに剃らないとすぐ黒くなる。
でもまあこれはこれで
怪しくっておもろいか。

深夜
先日復活した『ユニコーン』の特番を見た。
メンバー皆、充実した表情で楽しそう。
ゲストとコラボして
『ELT・持田香織』と共に『すばらしい日々』
『くるり・岸田繁』と共に『ディゲーム』
『斉藤和義』と共に『ヒゲとボイン』をやってたが
何だかとっても感じ良く
ググッと見入ってしまう。

一度全てを解消させて再び構築してみると
いろんな発見や楽しさが湧いて出てくるのだろう。
マンネリや煮詰まりって
意外と簡単に陥るけれど
実は単純にどうにか出来るもんなのかもしれない。
まぁそこには実力と向上心がなきゃ
そもそもが台無しなんだろうが。

復活して楽しそうに“遊んで”いる『ユニコーン』を見ていて
だいぶ前に解散した僕の劇団を思い出した。

煮詰まり、思想のズレが生じ、考え方が行き違い
借金がかさみ、生活苦になり、全ての意識がバラバラ。
そんな当時の僕らにはリセットする事以外に方法は何も無かった。
僕にとっても芝居を辞めてサラリーマンになる事しか
道は残されていなかった。

あれから十数年…。
1度てんでバラバラになったものを再構築する事は
そして失った信頼を取り戻すという事は
全く容易ではないのだが
もしも
もしも再び当時のメンバーが集まって
下らなくも切ない我が劇団を復活させる事が出来たとしたならば
今の僕らは昔の僕らより
楽しんで何かしら凄い事が出来るのだろうか。
そんなこんなをちょびっと考える脱力系な僕がいた。

1夜明けた今日。
昼間のほとんどをぶっ壊れたパソコンいじりに費やしてしまい
またまた夕方
今度はいつもの銭湯へ
ちゃんと髭は剃って出掛ける。

平日はあまり銭湯行かないので
いつもの銭湯なのだが結果的には1週間ぶりとなる。

サウナに入り直ぐ様汗が吹き出し始める。
ふと思う。
やっぱりサウナの温度は
ここのが僕の肌に合ってるなぁ。
同じ銭湯も
たった1週間抜くだけでも何だか新鮮さを感じる。

帰りにこれまた、またまた久々の『ヨーカドー(現・セブン&アイホールディングス)』で買い物。
やはり久々なのでちょっと楽しい。
今晩は滅多に食べない『そば』に決定。
断然『うどん』派な僕は
ほとんど滅多に『そば』は食わない。

『そば』
見ていてなんだか美味そう!

腹へったぁ!

たまにはいつもと違ったもんを食ってみるってぇのも
良いかもね。

なんて思うのであった。

あぁ新鮮、新鮮。

めけめけ~。

写真。ヨーカドー。

『らーめん放浪記』麺13 本目。

2009年02月14日 13時18分43秒 | 連載書き物シリーズ
『らーめん放浪記』

〈1-(12)・上野〉

平日の午前9時をちょっと回った時間。
上野松坂屋7階、特設催物会場横に
ずらりと長蛇の列が出来ていた。

上野で行列と言えば『パンダ』
いやいや
『ダ・ヴィンチのモナ・リザ』
古い古い
『ドラクエ』はおもちゃ売り場だしって
だから古いっつーの!
あ、分かった!
『韓流スター』の握手&サイン会!
そう思ってしまう程“おばさん率”が高い今時の行列のお目当ては
『北海道物産展』の『花畑牧場・生キャラメル』

先頭の主婦なんかは
前日から並んでいるっていうから
その人気は凄まじい。
まるで甘い汁に群がる蟻の行列の様に
おばちゃん達がゾロゾロと
そしてペチャクチャと
平日の朝っぱらから並んじゃって10時の開店を待っていた。

その列の中
そう前から丁度5人目の位置に
誰がどう見ても場違いな格好の青年が1人
『北海道物産展』のチラシを握り締めて突っ立っている。

さっきから周囲の視線は彼に釘付け。
おばちゃん連中にイジられ
子供達にはからかわれ
道を聞いてくるご婦人もあれば
なぜだか差し入れを持ってくるご老人も。
青年はそれら全てにいちいち答えながらも
チラチラ腕時計を見ては時間を気にしつつ
流れ出る汗を拭っていた。

そりゃそうだ。
“こんな職業のこんな格好をした”奴が
“こんな時間にこんな所で”並んでいたらば
誰だって気になるし、目だってしまって仕方ないだろう。
“本物か?”
はたまた
“ただの変態コスプレ野郎か?”
こんなんありえない。
いや、あっちゃならない。

周囲の視線が集まれば集まる程に
緊張が青年を襲い、汗が吹き出てきてしまう。

♪ティリティ~ティリティ~ティ~リティリティ~♪

着メロ『太陽にほえろ』のテーマ。
青年の携帯が鳴る。
よりいっそう注目をあびる中
渋々電話に出ると何やら先方の怒鳴り声。
苦虫を噛み潰した様な顔で携帯を耳から遠ざけて
「はっ!申し訳ございません!
今重要任務中につき、済みましたらばすぐに向かいます!」
青年は大声でそう告げると
そそくさと電話を切り、電源をOFFった。
時計をみる。

9時50分

もう少しだ。
もう少しの辛抱だ。
噴出す汗を拭いつつ
“差し入れ”に頂いた“あんぱん”をほおばり
やっぱし“張り込み”…いや行列には“あんぱん”だよねと
アホな事を思ってはほくそ笑む。

『韓流スター』とまではいかないが
そこそこ美形な顔つきのマダムキラーな青年警察官
『鳩山豆郎(はとやままめろう)』のお目当てもまた
『花畑牧場』の生キャラメルだ。

『地方物産品フェチ』というちょっと特殊な趣味を持つ『鳩山』は
この日を待ちに待ちわびていた。
職業柄、休みもロクに取れず
旅行も満足に出来ない中で
地方の特産品、物産品を満足ゆくまで堪能できる手段といえば
今の『鳩山』にはこういった催物かネット、カタログ通販を利用する他ないのだ。

職場である『上野の森署』からほど近い『松坂屋』。
昨晩の宿直を耐えに耐え
警察官の活動制服まんまな姿で
今朝の5時にはここに駆けつけたのだが
その時にはもうすでに“4人も”おばちゃんがならんでいた。
『鳩山』はそこでおばちゃんの底力を知る。

それにしても『田中義剛』は凄い奴だ。
ついこの間まで売れない歌唄いか、つまらない事ばかり言うタレントだったのに
知らず知らずの間にこんな“凄いキャラメル”を開発してしまうとは。
あぁ、こんな事なら『オールナイトニッポン』
ちゃんと聴いておけば良かった。
あの下らない喋くりのどこかに
『花畑牧場』成功の秘訣が隠されていたかもしれないものな。

“あんぱん”を貪り食いながら
そんな身も蓋もない事を思い巡らせて時間を潰していると
足元から小さな女の子が話かけてきた。

「おまわりさんのおじちゃん」
ん。
お、“おじちゃん”?
僕は“まだ”28歳なんだけどな。
このくらいの子から見たら
僕くらいの年齢じゃあもう“おじちゃん”なのかもしれないな。
「ん?あーい?」
“なあに?”と言ったつもりが
“あんぱん”をほおばり過ぎていて上手く喋れない。
「きゃはははっ!おもしろーい!」
「おおいおいあい?あいっああ~。おっおっおっ」
面白いかい?まいったな~。ぽっぽっぽ。
「おまわりさんのおじちゃん。
なんでそんなにあせかいてるの?
いまは、ふゆでしょ?
ふゆはあせ、かかないんだよ。
ヒナちゃんのパパやママとおんなじだね!
こーねんきー、こーねんきーっていってるんだよ」
「よしなさいっ!もう!恥ずかしい!ごめんなさいね!」

とその子の母親が叫んだのを合図に
時計の針は午前10時を指し
催事場の幕が開き
『上野松坂屋』開店のアナウンスが館内に流れ出す。
せっかく規則正しく出来ていた行列も
我先にといったおばちゃん達のパワーによりもうグッチャグチャ。
係員の制止も空しく
『北海道物産展』になだれ込むおばちゃんの群れは
そのまま一直線に『花畑牧場』のブースへと押し寄せていく。

女の子の母親の突っ込みが
あまりにもおば様特有の絶妙感を持っていたので
その俊敏さにあっけに取られてしまった『鳩山』は
なだれの波に乗り遅れ
1人ぽつんと会場前に残された形となってしまった。

あれ?
まじで?

足元を見ると
さっきの女の子が制服のズボンをしっかり握り締め
にっこり微笑んで『鳩山』にひとこと。
「おまわりさんにママがね、
“ヒナちゃんをよろしく”だって」
ま…まじで?
「よろしね、おじちゃん」
大小にかかわらず
女ってのはしっかりしてるわ…。
「おおいうえ…。おっおっおっ…。ああ~」
よろしくね…。ぽっぽっぽ…。はぁ~。

口ん中の“あんぱん”を諦めムードで噛み砕いていると
腰元の警察無線が!

“ブブ、ジーザザー”
「おい!鳩山ぁ!てめー携帯電源切りやがったな!コノヤロー!」

驚いて“あんぱん”を一気に飲み込み
喉に詰まらせ“ゲホゲホ”むせる。

「何食ってんだバカヤロー!」
「ゲホッ!はっ!あんぱんでありますっ!」
「あんぱん~?んなもんどうだって良いんだよコノヤロー!
今どこにいるんだバカヤロー!」
「はっ!署の近所であります!
ですから、戻ろうと思えばすぐに戻れる場所でありまして!はい!」
「松坂屋だろコノヤロー」
「!?いえ!はい!あ、いえ!」
「またかお前バカヤロー!
警察官が勤務時間内に物産展なんて並んでんじゃねー!クソヤロー!」
「はっ!自分はクソ野郎であります!」
「早く戻れコノヤロー!」
「はっ!」
「『犬山』が“音信不通”になった。
お前も沖縄行きだ」
「はっ!……は?」
「沖縄行って『犬山』捜して来いって言ったんだよバカヤロー!
『源さん』はお前のいわば『おやっさん』だろがコノヤロー!」
「は……はぁ…」
「良いから早く戻って来いクソバカコノヤロー!」
「は、はいっ!」

無線を切り
とりあえず『鳩山』は女の子と手をつなぎ
トボトボと『上野の森署』
…ではなく催事場へ入っていったのだった。

時刻は間もなくお昼の12時。
賑わう『アメ横』をすっかり落胆の表情で
肩を落として歩く『鳩山』の手には
函館の『いかめし弁当』やら
帯広の『ぶた丼』
明らかに底上げされた器にもられた『海鮮丼』などがつまった
手提げ袋が空しくぶ~らぶら。
本来の目的物『花畑牧場』生キャラメルは
おばちゃん軍団による買占めで即完売。
もう泣きたい気分だ。
仕方ないやとご当地弁当を買いあさってしまったが
こんなに食えない。
署の皆に差し入れるとするか。

それにしても沖縄?
僕が沖縄?
上司である『犬山源五郎』が沖縄旅行に行ったのは知っているが
旅先でなぜ失踪?
旅行じゃなかったのか?
“音信不通”って、何かの捜査の為の沖縄旅行だったとか?
っつうか『源さん』事件に巻き込まれた?
そもそも、その“事件”て何?
僕にその“事件”をどうにかしろとでも言うのか?
いったいどうなってんだ?
と考えながらも何故かどんどん『鳩山』の顔がほころんでゆき
しまいにはもうデレデレな顔つき。

沖縄、沖縄、沖縄っ!

「イヤッホーッ!OKINAWA!!」
思い切りジャンプ!
猛烈な笑顔!
ゴーヤが食える!ゴーヤが買える!

ゴーヤ、ゴーヤ、ゴーヤッ!

「ブラボーッ!ゴーヤパラダイス!!」
物産展で購入した弁当の入った手提げ袋をブンブン振り回し
スッキプ!スキップ!ランランラン♪
ゴーヤ好きの『鳩山』にとってこの『源さん』捜索沖縄行きは
天から舞い込んできた奇跡そのもの。
さっきの生キャラメル事件はどこへやら。
最高に、最高にうれしい!

最近までずっと購入していたサイト『楽天』の
『沖縄発、おばぁのにがうり』が謎の閉鎖となり
ここの所、上質のゴーヤが手に入らず
強烈なゴーヤ不足に悩んでいた所だ。

それに、
“音信不通”といえば
沖縄へ行ったっきりの歳の離れた兄『ムネ彦』の行方も気になっていた所。
らーめん屋になると告げ
半ば『鳩山家』を勘当された形で
沖縄へと強引に旅立って行ってしまった兄『ムネ彦』。
連絡も付かず時は流れたが
実の所『豆郎』は仲の良かった兄が心配でならず
この職ツテを使っては少しずつだが『ムネ彦』について調べてはいたのだ。

沖縄。

急に舞い込んできたこの幸運!
『鳩山』は飛ぶ様に急いで
ついさっきまでは戻りたくもないと考えていた『上野の森署』へ
一目散に帰っていったのだった。

“ビューーーーーン”

「沖縄だバカヤロー!」
上司に怒鳴られつつ
何らかしら色々と事の経緯を説明されたのだが
『鳩山』の頭ん中はもうゴーヤでいっぱいで
他の事が入る隙間は残されておらず
当然まったく聞いちゃいない。

ぐちゃぐちゃになった『北海道物産展』の弁当を
署の方々に差し入れて
「ぐちゃぐちゃじゃねーかコノヤロー!
こんなん残飯じゃねーかクソヤロー!」
と言う声を背に
すぐさま台東区の自宅に戻り
荷造りを済ませ羽田空港へ。

モノレールの中ウキウキ気分な『鳩山』は
地面から15センチは宙に浮いているんじゃなかろうかってくらいのテンションで
沖縄に想いを巡らす。
ゴーヤ、ラフテー、ゴーヤ、島ラッキョウ、ゴーヤ、サーターアンダギー、ゴーヤ、ちんすこう、ゴーヤ、タコライス、ゴーヤ、ソーキそば、
ゴーヤ、ニポポ人形…
おっと
『おばぁのにがうり』のおまけで貰いすぎて間違えちゃったっ!
ニポポ人形は違うぞ!
おっおっおっ!
ぽっぽっぽっ!

搭乗手続きを済ませ
ジャンボジェットに乗り込んだ『鳩山』の身に
この後まるで
ジャンボジェットが墜落するかの如く
テンションが急降下する出来事が待ち構えているのだが
それはもう少し先のお話。

はてさて『犬山源五郎』の部下
『上野の森署警察官・鳩山豆郎』28歳に春一番は吹くのだろうか。

「豆郎くん。めんそ~れ」
沖縄の地が浮き足立った『鳩山』を
暗く、暗~く出迎えた。

鈍感な彼にはそれを感じる術もなく…。

♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。


『らーめん放浪記』つづく。


(注)この物語はフィクションです。
登場する人物、建物、団体名等はすべて
架空のものです。


写真。鳩。