ほっき貝で有名な苫小牧でジンギスカンを食う。
なんて微妙な、と思うところだが、別に変でないじゃないかい
ここ苫小牧は北海道
ジンギスカンは、北海道のものさ!
と言いつつの昨晩
一昨日の晩に引き続きお取引先さんと夕食を共にした。
寿司屋さんが満席で仕方なくジンギスカンにしたって流れだったが
久々のお肉は嬉しい美味さだった。
苫小牧のお取引先さんとはだいぶ長いお付きあいだ。
大変お世話になっている。
今会社を半分取り仕切る二代目は僕と世代が同じ。
話していて学びが多い。
先を見る力、ブレのない考え、世の動向と数字に対する読解力と
決断力は凄い。
当社商品もひじょーに気に入っていただいており
ディスプレイに力をこめてくださっている。
故に、うちのみたいな高い商品であっても
数を売る力が備わっているお店だ。
今回おうかがいし、商談も“そこそこ”
ジンギスカンを食べながら
お取引先さんが軽く口を開いた。
「店、閉じる事にした」
あまりの唐突な言葉に驚いた僕はジンギスカンを噛まずに飲み込む。
「もう無理だ。
こういう事は早い方がいいからね。
年内に閉じる」
僕はショックを隠せず、言葉を見失う。
対するお取引先さんは晴れやかなもので
もう次を考え、冗談まじりに展望を語っておられた。
最大手大型ショッピングセンターに入るお取引先さんは
それゆえに今の世の中にギューッとされ
ならば完全に絞られる前に閉めて出て次へゆこうと決めたらしい。
現社長さん(お父さん)のやり方で通用しなくなった今どきの経済。
新たなやり方でのお商売を模索追及した二代目だったが
我々が扱う“雑貨”という商品の多様化と
大型ショッピングセンターのやり方についていけなくなったってのが正直なところのようだ。
建った当時は“道内最大規模”とうたわれたショッピングセンター。
今や同じショッピングセンターでそれ以上の規模の箱はあちこちに作られている。
粗利が少ないこの業界で
“箱”が人を呼べなくなり、売れる数の絶対値が下がる。
家賃や諸経費は据え置きまたは上がる事もあり
しかも近頃のショッピングセンターは
オープンも早まれば閉店時間も延長と、営業時間が無駄に長くなっている。
ただそれだけで、人件費は単純に1人分増えている計算となり
売上と経費がまったく伴わず、状況は悪化の一途をたどるのだ。
そういった負の連鎖、ラットゲームは
今や日本全国あちこちで起こっていること。
いいや、日本が、世界が、負のメリーゴーラウンドから抜け出せず
何年も何年も回り続けているのである。
悪循環にもはや慣れた、と言っていた時代も今や昔
もう、落ちるとこまで落ちたと言われて
いやここへ来て更に底は下がったような気がする。
もう止められない
いいや、お取引先さんはそれを止めたわけだ。
まだ体力が多少残っている状態で雑貨事業をやめる事を決断した。
手打ちが早い。
仕事の話半分、下らない話半分でジンギスカンおひらき。
僕はホテルへ帰る。
実は出張初日に事務所から嫌な連絡があったばかり。
某地域のお取引先さんが倒産している。
一時代を築いた大きな会社だった。
当社は支払いひっかからなかったけど
負債の連鎖はでかいだろう。
道内のとある部門の巨大な問屋がつい先日倒産した話も聞いた。
やはり影響はでかかったようだ。
ホテルで色んな事を考えた。
全て自分の身に置き換えてみて
自分の会社についてそれこそ色々考えてみた。
これから当社は社員を1人採用しようとしている。
この時期に、人を雇うという意味
その深さと重要さ
そして、会社にとって、人と資金はどれだけ大切なものか
ということを、新人さんにゆっくり時間をかけて教えて
予算や資金を考えながら、会社の為を思う判断決断のできる人材に育てようと決意した。
発想力が柔軟で、吸収さえしてくれれば
会社の大きな財産となってくれるであろう。
会社は、人の関わり方と、代表が示す方向と決断で良し悪しが決まる。
今回の北海道出張、身が引き締まる思いでむかえ
引き締まったまま東北へ突入しようとしている。
僕が向かう方角から台風が近づいているようだが
もちろん僕は後退りすることはなく、進んでゆくのである。
めけめけ~。
写真。苫小牧の夜。
なんて微妙な、と思うところだが、別に変でないじゃないかい
ここ苫小牧は北海道
ジンギスカンは、北海道のものさ!
と言いつつの昨晩
一昨日の晩に引き続きお取引先さんと夕食を共にした。
寿司屋さんが満席で仕方なくジンギスカンにしたって流れだったが
久々のお肉は嬉しい美味さだった。
苫小牧のお取引先さんとはだいぶ長いお付きあいだ。
大変お世話になっている。
今会社を半分取り仕切る二代目は僕と世代が同じ。
話していて学びが多い。
先を見る力、ブレのない考え、世の動向と数字に対する読解力と
決断力は凄い。
当社商品もひじょーに気に入っていただいており
ディスプレイに力をこめてくださっている。
故に、うちのみたいな高い商品であっても
数を売る力が備わっているお店だ。
今回おうかがいし、商談も“そこそこ”
ジンギスカンを食べながら
お取引先さんが軽く口を開いた。
「店、閉じる事にした」
あまりの唐突な言葉に驚いた僕はジンギスカンを噛まずに飲み込む。
「もう無理だ。
こういう事は早い方がいいからね。
年内に閉じる」
僕はショックを隠せず、言葉を見失う。
対するお取引先さんは晴れやかなもので
もう次を考え、冗談まじりに展望を語っておられた。
最大手大型ショッピングセンターに入るお取引先さんは
それゆえに今の世の中にギューッとされ
ならば完全に絞られる前に閉めて出て次へゆこうと決めたらしい。
現社長さん(お父さん)のやり方で通用しなくなった今どきの経済。
新たなやり方でのお商売を模索追及した二代目だったが
我々が扱う“雑貨”という商品の多様化と
大型ショッピングセンターのやり方についていけなくなったってのが正直なところのようだ。
建った当時は“道内最大規模”とうたわれたショッピングセンター。
今や同じショッピングセンターでそれ以上の規模の箱はあちこちに作られている。
粗利が少ないこの業界で
“箱”が人を呼べなくなり、売れる数の絶対値が下がる。
家賃や諸経費は据え置きまたは上がる事もあり
しかも近頃のショッピングセンターは
オープンも早まれば閉店時間も延長と、営業時間が無駄に長くなっている。
ただそれだけで、人件費は単純に1人分増えている計算となり
売上と経費がまったく伴わず、状況は悪化の一途をたどるのだ。
そういった負の連鎖、ラットゲームは
今や日本全国あちこちで起こっていること。
いいや、日本が、世界が、負のメリーゴーラウンドから抜け出せず
何年も何年も回り続けているのである。
悪循環にもはや慣れた、と言っていた時代も今や昔
もう、落ちるとこまで落ちたと言われて
いやここへ来て更に底は下がったような気がする。
もう止められない
いいや、お取引先さんはそれを止めたわけだ。
まだ体力が多少残っている状態で雑貨事業をやめる事を決断した。
手打ちが早い。
仕事の話半分、下らない話半分でジンギスカンおひらき。
僕はホテルへ帰る。
実は出張初日に事務所から嫌な連絡があったばかり。
某地域のお取引先さんが倒産している。
一時代を築いた大きな会社だった。
当社は支払いひっかからなかったけど
負債の連鎖はでかいだろう。
道内のとある部門の巨大な問屋がつい先日倒産した話も聞いた。
やはり影響はでかかったようだ。
ホテルで色んな事を考えた。
全て自分の身に置き換えてみて
自分の会社についてそれこそ色々考えてみた。
これから当社は社員を1人採用しようとしている。
この時期に、人を雇うという意味
その深さと重要さ
そして、会社にとって、人と資金はどれだけ大切なものか
ということを、新人さんにゆっくり時間をかけて教えて
予算や資金を考えながら、会社の為を思う判断決断のできる人材に育てようと決意した。
発想力が柔軟で、吸収さえしてくれれば
会社の大きな財産となってくれるであろう。
会社は、人の関わり方と、代表が示す方向と決断で良し悪しが決まる。
今回の北海道出張、身が引き締まる思いでむかえ
引き締まったまま東北へ突入しようとしている。
僕が向かう方角から台風が近づいているようだが
もちろん僕は後退りすることはなく、進んでゆくのである。
めけめけ~。
写真。苫小牧の夜。