はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

ちびっこ新聞。

2010年03月01日 17時07分05秒 | 読書・書物シリーズ
どーでも良い事ですが
昨日東京マラソンやってたことを忘れてました。
っつうか自分走ってねーだろう!
だから何!?
どーでも良い事ですが
壁紙変えてみました。
パソコン版携帯版共にスッキリとカエルでゲロゲ~ロ。
何故カエル?意味無し!
マジでどーでも良い!どーでも良い!
どーでも良いけどこの壁紙での当めけめけブログに
またしばらくお付き合いくださいな。
よろしくねっ!

で、こちらも相変わらずどーでも良い内容で本日もお送りいたします。
冒頭のどーでも良さそうな写真は
新潟県の小学3年生のちびっこ達が書いた新聞です。
あ、“どーでも良さそうな”とは失礼か。
先日の出張時にいきなり路上でもらいました。

A4サイズの小さい方は『びしゃ門じょうほう』で
四つ折り見開きの方が『僕たちの浦佐の魅力』です。
味のある文字でびっしり書かれてあります。
言い方を変えれば汚くってひらがな多い小学3年生らしい新聞です。
まるで僕の出張報告書みたい。
おっさん、しょうさんと同レベル!
読んでて親近感がわきました!
あはは。

先週の出張で富山県黒部市から新潟県長岡市へ入り
長岡で泊まった翌朝
さぁ今日も頑張るぜとばかりに駅の喫茶店でモーニングる。
お腹もいっぱい!さて仕事だ!ってんでタクシー乗り場へ向かう途中
ロータリーに大勢のちびっこを発見しました。
二、三十人くらいはいたでしょうか。
みんな手に紙の束を抱えています。
ちびっこ達はひと組4人のグループに分かれ行動している様子。
中心に先生らしき大人が2人ついていました。

何をしているのか気になって暫く眺めていると
僕の横下の方から
「すみません、ちょっとだけお時間いただいてもいいですか?」
と声が聞こえて来ます。
声の主は男の子
どうやらちびっこ達の1グループのようです。
「良いけど何?」
ぶっきらぼうに答える僕を前にちびっこ4人は
「お前が言え」だの「いやお前が言え」だの揉めておりました。
「どうした?何か用か?」
そのまましゃがんでちびっこらを覗き込むと
何故かビビりながらもリーダーっぽい男の子が
「これは僕らが僕らの街の事を書いた新聞です。
良かったら読んでみて下さい」
と僕に冒頭写真のそれを手渡してきました。
「あぁ?」
暫く手渡された新聞とやらを眺める僕。
そんな僕を不安そうな表情で見つめるちびっこ達。
無言のやり取りが続いた後
別に受け取りを拒否する理由も無いし面白そうなので
「ありがとう。読むよ」
僕はそれを貰う事にしました。
ちびっこ達は嬉しいんだかおびえているんだか微妙な表情で
「あ、ありがとうございます」
と言い次の誰かに新聞を配りに行っちゃいました。

僕は仕事もあるのでとりあえず“ちびっこ新聞”をカバンにしまい
タクシーに乗り込みグ~ルグル。
長岡で一仕事終えて新潟駅へ向かう電車の中で
“ちびっこ新聞”を広げて読んでみました。

内容は?
『さくらももこ』の『神のちからっ子新聞』を彷彿とさせる可笑しさ!
『びしゃ門じょうほう』の方は
多種類の木の実の紹介
しんこもちの紹介
ロウソクの紹介
等が書かれており
『僕たちの浦佐の魅力』では
『びしゃ門じょうほう』の内容をより詳しく
…まぁ実際はさほど詳しか無いんだけど
掘り下げて特集してあって
何やら祭の紹介と
水行、押し合い、もちまきについてを中心に書かれておりました。

ガハハ!
意味不明で摩訶不思議!
全て読み手が“もう知った体で”書かれているため
情報が“いきなり”で
説明もなにもあったもんじゃないのですが
そのシンプル過ぎる程シンプルな構成と内容が
かえって斬新で読みやすく
書き手のちびっこらの気持ちがストレートに伝わって来ました。
なかなかやるな!おもろいぞ!ちびっこらよ!

とかく情報てんこ盛りな現代。
正しかろうが間違っていようが
無数の情報が望む望まざるに関わらずこちら側に垂れ流れて来ます。
それらの中から必要なモノを選ぶ
チョイスするのは各々ですが
当然要らんモノも嫌なモノも同時に見え聞こえしてしまう。
生活の中で情報に無駄が多い中
この“ちびっこ新聞”はとってもスッキリ新鮮で
不思議と楽しめちゃいました。

中でも僕のお気に入りだった情報は
『びしゃ門じょうほう』の編集後記的コーナー!
『3月3日のはだかおし合いについての一言』!

イニシャルRS君とKY君のひとことが
多分びしゃ門のイラストをはさんで書かれてあるものです。
「絵にはないけどほんとうはやたいがたくさんだよ」
「夜にはもちまきがあります」
分かりやすい!良い!

それと、も1つ。
『僕たちの浦佐の魅力』の中の『しゃしんコーナー!!』

祭でおっさん達がうじゃうじゃ群がってる写真!
その写真に対する
「おし合いをしています」
「すごくあつい男のたたかいです」
っちゅう説明。
シンプルで良い!おもろい!

いや~ちびっこ達よ!
良いモノをありがとう!
おっさん腐った心が洗われたようだよ!
ちなみに、勝手に記事にしてごめんちゃいね!
あはは。

っと、そういえば新聞を僕に渡して立ち去る時に
ちびっこの1人が僕を見透かしたように
何か言ってたなぁ。
何だっけなぁ。
ぬあ!思い出した!

「ヤッベェ…
あのおっさんちょー恐ぇぇぇ!」

めけめけ~。

写真。ちびっこ新聞。

クリスマスにこんな話。

2009年12月25日 17時39分08秒 | 読書・書物シリーズ
『栗須マスオの聖なる夜は
苦しみが益々増すばかりだったという。
南無阿弥陀仏・苦離巣魔巣
完』

「ボツ」
駄目か。

自称小説家の『クリス増男』は落胆していた。
才能の無い自分が情けないと
ホトホト呆れ自らに失望していた。
たった今出版社にて
渾身の新作『南無阿弥陀仏・苦離巣魔巣』を持ち込み
すんなり“ボツ”を喰らって来た所だ。
2009年の年末にお先真っ暗
未来が…途絶えた。

編集の端くれみたいな若者につまらないと“罵られ”
田舎に帰れと“ドヤされ”てしまった。
勿論それはクリスの思い込み。
編集の若者は“罵り”“ドヤして”などいない。
そこまでエネルギーを使ってあげる程の小説ではない。
言うなれば“糞”
正直どうでも良かったのだろう。
出版社の編集に軽くあしらわれただけで世界の終わりだくらい凹む。
万年鬱気味な性格はクリスの悪いトコロである。

クリスはアメリカ人の父と秋田県民の母との間に生まれたハーフである。
どちらかといえば秋田美人の母よりも
ダンディなアメリカ人の父寄りに出来上がった顔付きだ。
残酷かなそいつが仇となり
幼少時代のクリスはしっかりイジメの標的になっていた。

「英語の喋れない外人!
クリス増男!」

呪文のように日々浴びせかけられるナンセンスな言葉。
しかもどいつもこいつも強い東北なまりの秋田弁でだ。
標準語もろくに使えないくせに英語がどうとか何を言えた事か!
辛い秋田生活の日々。
僕の国籍は日本だ!
日本に生まれ日本で育った純日本人の僕が
父の遺伝をついでちょっぴりアメリカンな顔立ちなだけで
何故に英語が話せなければ駄目みたいな事になっちゃうんだ!
そんなナンセンスな話の方が駄目じゃないか!
ふざけるな!

この件でクリスは言葉に対し異常にコンプレックスを抱き
そいつを克服する為に小説家を志す。
皆が僕を傷付けた“言葉”を敢えて武器にして
イジメた奴らに復讐するんだ!
なんとも複雑で病んだ心情構成だ。

それからクリスは猛勉強をし
ついでにルックスと言葉のギャップに悩み葛藤しながら
間違って文系でなく理工系の大学に進学。
屈折したまま秋田を離れ上京を果たす。
勿論すぐ退学。
小説家を目指して理工系て遠回りっちゅうか意味ないべ。
入学してから気付く。

無一文のクリスは持ち前のルックスで歌舞伎町のホステス宅に転がり込み
上手い事ヒモしながら今日まで“駄作の小説”を書き続けてきた。
編集の若者が言うように
田舎に帰って真っ当に暮らせば良かったものを
頑なに拒み中途半端な孤独に浸かって
ただただヒモとして認められない小説だけを書き続ける堕落の日々。

“田舎に帰れ”と言われても
クリスには帰れる田舎などもう無かった。
上京時ついでに親子の縁を切ってしまったのだ。
自分がこんなに屈折したのも元々はアメリカ人の親父のせいだ!
母さんも母さんだ!
秋田って!
せめて仙台で産んでけろ!
そんなん含めて過去とは全面絶縁だ!
これまた屈折した縁切り。
上京し故郷は想えど帰るは全てに負ける事なり。
クリスの信念は強かった。

これまでに
一体何本の駄作小説を書いたろう。
書いた数と同じだけ“ボツ”と言われ
ボツと同じ数の墓石が小説墓場に建ち
自分の産んだ小説達がそこに永眠る。
これからも…その繰り返しか。
いつもそんな事ばかり考えていた。

この日もそうだった。
死んだ小説達の事を想って憂鬱になっていた。
ボツは自分じゃないかとさえ思い
そんな出来損ないは死んだ方が良いのではとすら考えた。
実際クリスは疲れ果てていた。
疲労困憊の中クリスは幻を見た。
サンタが寺でお経をあげている幻だ。
ポクポク打つは木魚でなくトナカイの頭蓋骨。
サンタは唱える。
「南無阿弥陀仏・苦離巣魔巣」

これだ!

クリスは急いで居候先のマンションへ帰り
一心不乱に小説を書き殴った!
まるで何ものかにとり憑かれてしまったかのように
数日間寝ずに無我夢中で
机に向かい原稿と格闘した!
そしてついに
大作は完成した!

『南無阿弥陀仏・苦離巣魔巣』

出来た!出来たぞ!
最初の読者はお前だ!
どうだ、凄いだろう!
同居人のホステスに見せる。
「あんたも小説もどうでも良いわ。
もうあんたのSEXは飽きた。
それに英語の喋れない外人キモいし。
さよなら」
クリスはフラれた。
ヒモ生活の終焉である。

しかし!
この時のクリスは強かった!
何故なら今の彼には大作があるからだ!
絶対イケる、これは売れると確信出来る大作だ!
こいつで自分の過去を
そして糞どもを見返してやる!
「お前もか!
後悔させてやるからな!」
捨てセリフ吐いて
マンションから出版社へと急ぎ足で向かい
渋々出て来た編集の若者に
原稿突き付けふんぞりかえって評価を待つクリス。
どうだ!あまりの面白さに言葉も無しか!
さぁ僕を大先生と呼べ!
遠慮はいらん!
さぁさぁ!
「クリスさん。
これ、ボツだよ」
え?何?
よく聞こえなかったが?

「ボツ」

ボツ?ボツ?
えぇ!?
ボツーーーッ!?

駄目か。
クリスは全てを失った。

街をゾンビの様にうろつくクリス。
就職でもするか。
自分が35歳になっている事に
今更ながら気付いて呟く。
「駄目だ…遅すぎる」
それに
「あぁ不景気だ…」

日も暮れた。
イルミネーションが綺麗だ。
威勢良くケーキを売る売り子の声。
街はプレゼントを抱えたカップルで溢れかえっている。
今日は…クリスマスか。

うつむき加減で立ち止まり
足元に落ちていた紙切れを拾い上げるクリス。
「福引き…券?」
ふと見る目の前で
スーパーの歳末ガラポン福引き大会が
大盛り上がりを見せているではないか。
いつの間にかクリスはそんな輪に引き寄せられ
福引きを待つ行列に並んでいた。

いよいよ次はクリスの番だ。
前の家族は末等の白い玉しか出ず
スーパーの割引券200円分を貰っている。
「1枚ですか。
1回どうぞ」
係の若者に促され
クリスはレバーを握りしめた。
グルリ回す。
ガラガラ…ポトッ

“赤玉”

♪カランカラ~ン♪
「おめでとうございま~す!
1等賞世界一周旅行!」
会場が一気に沸いた!
唖然とするクリス。
ゆらゆらと前の家族にすがりつき叫んだ。
「こんなのいらないんだ!
頼む!
こいつとお宅の割引券200円分を
交換してくれ!」
びっくり仰天な家族から割引券を奪い
代わりに世界一周旅行の目録を手渡して
クリスは一目散にスーパーへ駆け込み
200円券でおむすび2個購入し
あっちゅう間に貪り食べたのだった!

あぁ涙がとまらない!
最高なプレゼントだ!
最高に幸せだ!
僕は今生きている!

クリスは聖夜の星空に向かって大声で叫んだ。
「It's delicious!」
とっても流暢な発音で。

価値観なんて
そんなもん?

クリスマスにこんな話。
いかがでしょうか。
何なに?

「ボツ」

めけめけ~。

写真。実際昨日近所のスーパーで福引きしまして
見事末等!
その割引券。。。
今日はそんな話でした。

最悪に邪魔だ。もう無理!

2009年10月09日 17時48分28秒 | 読書・書物シリーズ
『奥田英朗』の長編小説最新刊が発売されていた。
『最悪』『邪魔』に続いてタイトルは『無理』!
僕のツボに
ズキューンッ!
タイトルからしてヤラれてしまった!
WAO!

奥田さんの小説は手に入らないもの以外ほとんど読んでいる。
あ、前作『オリンピックの身代金』は買ってんのにまだ手をつけてなかったっけ。
前作読んでないのに新作を買ってしまった。
さて、どちらから読もうか。
楽しみが1つ増えた訳だ。

奥田さんの書く小説の世界はある意味分かりやすい。
何が?
内容もさることながら作風の色がだ。
分かりやすいくらい奥田さんという作者自身が色濃く現れていると思う。
エッセイを読むとそれがよく分かる。

僕がはじめて読んだ奥田氏作品はエッセイ『港町食堂』だった。
表紙に惹かれ図書館で借りて貪り読んだ。
日本全土をフェリー駆使して旅廻り。
各地港に女あり、かと思いきや
ただただ土地土地の港で美味いもの食べてあとダラダラ。
何事も起こらんようで
あ、やっぱり何事も起こらん
偏屈おっさんの旅エッセイだ。
ちょーおもしろくねぇ!?これ!
直感的な感想だった。
多分
日本全国営業回りしている自分とガッツリリンクしたのだろう。

その後間髪入れず立て続けに奥田作品を読み漁った。
『最悪』『邪魔』『マドンナ』『東京物語』『ガール』『家日和』
デビュー作『ウランバーナの森』
後に映画化される『真夜中のマーチ』『サウスバウンド』『ララピポ』
ぶっ飛んだ精神科医師が主役のシリーズ
『イン・ザ・プール』『空中ブランコ』『町長選挙』
エッセイ『延長戦に入りました』『野球の国』『泳いで帰れ』
等々。
ガーッと読んでしまった。

まるでネジ1本だけ外れたジェットコースターのような世界観だ。
言葉のチョイス
展開の持って行き方
ユーモアのセンス
そして内容全てが屈折しており
狂気一歩手前の緊張と脱力系な緩和が共存共栄している。
それらは“多分”頑固おっさんであろう奥田氏の卑屈な企みや
おもしろ人間性が如実に現れた形であるだろう。

小説を読む事で文字が容易に映像となって浮かび
その世界は奥田氏で包まれている。
エッセイを読めば読む程
そこらへんの感覚は僕の中で強まって
裏表紙の『奥田英朗』さんの写真を見るたび爆笑してしまうのだ。
そんな捉え方で読める小説はなかなか無い。
要するに“ハマった”訳だ。

単純浅はかに狂うでなく
作家本意に優しいでなく
“そこはかとなく揺らめく不安感”と“突き抜けた快便感”が魅力の世界
そこが『奥田英朗』さんの小説だと勝手に思うのだった。

買ってまだ1行たりとも読んでいない最新刊『無理』も
きっと僕の脳をかき乱し心揺さぶってくることだろう。
ページを開くのが今からとても楽しみだ。
「早よ読め!」
と奥田さんが目の前にいたらば突っ込まれそうだが。
その時は
「後で読む!」
と答えよう。
“後”っていつだかは分からないけどね。
なんじゃいそれ。

昨日の嵐から一変した今日の青空。
風はまだやや強いけれどもスカーッとした台風一過だ。

昨日首都圏混乱の中
半ば強引に早朝から静岡へ営業に出た。
早朝と言やぁまさに台風が四国から東海に上陸した所。
僕は嵐に突っ込んで行った形となる。
目的地は沼津やら伊豆やら。
途中何度も電車が止まりつつ
駅で立ち往生しつつ
向かって行った事が幸を奏したか
上手く台風とはすれ違い
ギリギリの線でクリアー。
混乱は僕の後ろの東京で起こり
僕の前である静岡県は落ち着きを取り戻していた。
無理か?と思っての行動だったが何とかなった訳だ。

土壇場ですり抜けた僕は
気の緩みでタクシーに傘を忘れ
昨日の今日で風邪気味となる。
身体がダルい。
思考が低下している。
なのに社長や上司の尻拭いをしたり
あちこち頼み事されたり
叱られたり
色んな事が重なって強い逆風となり押し寄せる。
仕方なやそいつを受け止めつつ
ボーッとした頭で本日都内を営業回りしながら
ボーッと僕は考える。
“身も心も慌ただしくない人生なんてあるんだろうか”

その答えは風の中さ
風が知ってるだけさ。

風邪ひいたクセにね。

疲れた。
もう、無理っ!

めけめけ~。

写真。『無理』

本人のまんま。

2009年09月15日 17時00分31秒 | 読書・書物シリーズ
朝風呂上がりの今朝
シーブリーズのスースーすぅ~液体を
博多っこバリな勢いで「身体にかけんしゃい」的に振りかけていたら
勢い余って数滴オチンチンに垂れてしまい
未だにまだ股間にスースーすぅ~を引きずっている私ばんぱくであります。
なもんで、今回のブログはスッキリスースーと
なるべく短めにを心がけてまいりたいと思います。
なんじゃそりゃ。

昨日雑誌『本人』を購入しました。
今号の巻頭特集は
“生きてるだけで丸もうけ”
『明石家さんま』ロングインタビュー。
雑誌のインタビューには滅多に登場しない『さんま』さんだけに
かなり珍しく貴重で期待度が高い。
部屋に帰り急いで封を切り慌ててページを開き一気に読み下しました。
これが非常に面白い!
『明石家さんま』という人物に心えぐられてしまいました。

テレビっ子だった僕が『さんま』さんの“笑い毒”にやられたのは
一体いつ頃からだっただろう。
気が付いた時には『さんま』さんはうちの茶の間に居座っており
いつの間にか僕は
“さんま流のベタベタな猛毒”にすっかりシビレさせられちゃっていたような。
『気付かぬうちにおった関西人』
それが僕にとっての笑いの猛獣『明石家さんま』さんでした。

そしてもう1つ。
関西の方々はファーストインパクトイメージ違うかと思いますが
僕が小さな頃は『明石家さんま』と言えば、そう
『ブラックデビル』!
気付けば『ドリフ』が『ひょうきん族』にすり代わり
“黒悪魔な関西人”『ブラックデビル』も
『ブラックデビルJr』『アミダばばあ』『ナンデスカマン』
『コーモリ星人』『サラリーマン』『しっとるケ』『パーデンネン』
と姿を変えながら
中身である『さんま』さんがいつの間にか時代になってゆく。
子供ながらに
「スゲー」
と思ったのを覚えています。
毎週毎週学校で『ひょうきん族』の下手くそなものまねをやりまくり
下らないと教師や大人にどやされる。
相当悪影響を与えていただきました。

そう、まさに昨晩
あの子供の頃同様に
“スゲー”
と、『本人』を読み終えそう思い
与えられた悪影響が自分の中で
沸々と蘇るのを感じました。
テレビを愛し、笑いに貪欲で、周りを飲み込まずに包み込むデカさ
そんな『明石家さんま』がインタビューには詰まってました。

師匠である『笑福亭松之助』氏に対する絶対的な信頼と尊敬。
昔、芸人は師匠についたが今は師匠でなく養成所。
怒られ慣れぬ若手と怒られる事を「おいしい」って思えちゃう昔の芸人。
「怒っていただいてありがとうございます!の時代は終わったんやなぁ。」
と語る一方で
「テレビも笑いも時代が変わったんだから
与えられた枠の中で良いもん作っていかなしゃあないやないか」
と、直ぐに受け入れまた時代をかっさらってゆく『さんま』さん。

言葉にも気を使い
規制だらけのテレビ界に果敢に挑み
師匠の教え
“下ネタを下ネタじゃないように聴かせるのが芸”
を踏まえて
『エッチ』
『ひとりエッチ』
など数多くの言葉を生み出すバイタリティーさ。
そんな数々のエピソードが
もういちいち「スゲー」であります。

自分にしか出来ない笑いをとことん追求し
ブレなくとことん突き進む。
いつも柔軟なスタンスで
貪欲に貪欲にハングリーにおもろく。
いつでも可能性を見出して
ちょっとの隙間でも滑り込んで来る。
そう、あのベタベタな説得力ある“笑い毒”で
『気付かぬうちにおって、いつまでも居座っとる関西人』
そんな『明石家さんま』は思った以上に“スゲかった”!

『本人』インタビューを全て読み終え雑誌を閉じて
深呼吸して僕は叫んだ。
「クェ~ッ!見事な攻撃だ!タケちゃんマン!
アミダくじ~ばばあ、アミダくじ~♪
なーんでーすかぁ~っ!
ひゃっほっほぅ!しっとるケェ!
♪アホじゃあ~りませんよパァ~でんねん♪
パァ~」
ほんのちょびっと『さんま』さんを知った分
あの頃よりも少しだけ
ものまね似ているような気がしたのでありました。

めけめけ~。

ってちょっと待った!
おいおい!今回のこれのどこが
スッキリスースーとなるべく短めになんだ!?
いつもと変わらず長いじゃないかっ!
いやいや、いつもに比べて
300文字程短くなっております。

セコいっ!

再度、めけめけ~。

写真。『本人』。

本人の本人による本人のための…。

2009年06月14日 16時34分06秒 | 読書・書物シリーズ
昨日街をぷらぷらして書店で購入した季刊雑誌『hon-nin(本人)』
劇団『大人計画』主宰の松尾スズキがスーパーバイザーを務める雑誌だ。
本人の本人、他人の中の本人、本人のふりした本人といった具合の
とにかく各方面色々な方々の自分にまつわる事柄が書かれた
私小説や漫画や詩などが掲載されている
本人が書く本人の雑誌である。

今号の特集は
『忌野清志郎・本人』
清志郎没後、関連の書籍や雑誌が数多く出版増版されている。
『本人』では『本人』らしく忌野清志郎の『本人』をえぐる様な内容で
上手くおもろく特集が組まれていた。
表紙写真もなかなか良い。

しかしまあ、忌野清志郎というスターの影響力には驚かされる。
やっぱり、やっぱり
やっぱり凄かったんだなぁ。

昨日ついでに立ち寄った『TSUTAYA』では
RCや清志郎のCDが全て貸出し中で
中古屋さんでも完売。
新星堂もやはり完売しており
RC伝説ライブ『ザ・ティアーズ・オブ・ア・クラウン』のDVDのみが
1枚ちょこんと立て掛けてあるのみであった。

そいつを手に取りジャケットを眺める。
そういや僕がはじめて聴いたRCサクセションのCDもこれだったよなぁ。
このライブDVDのCD版。
ジャケットがジャニスの『チープスリル』のパクリでカッコカワイイ。
中学生ながら凄い衝撃だった。

その中の1曲
『君はそのうち死ぬだろう』

♪君はそのうち死ぬだろう
このままいけば死ぬだろう
だからなんとかしておくれ
君が死んだら迷惑だから

君はそのうち死ぬだろう
手首を切って死ぬだろう
無理に生きてもしょうがない
迷惑だけど我慢してあげる

君はそのうち死ぬだろう
ビルから飛び降りて死ぬだろう
君にはそのほうがいいだろう
誰も死んだ人の事悪くは言わないよ

君はそのうち死ぬだろう
薬か線路に飛び込むか
生きていたって同じ事
早く片付けたほうがいい

君はそのうち死ぬだろう
誰かが発見するだろう
暫く誰もが泣くだろう
僕らも泣き真似してあげる♪

この曲は清志郎の友人の日隈君にまつわる色々な話がもとにあるのだが
その辺は割愛しまして単純に当時の僕はドキッとした。
このライブ当時学生の自殺が多発していたようで
そんなこんなでこの曲が当日歌われたようだ。
曲自体は当時よりもだいぶ以前に作られたものらしい。
この他の曲全て名曲揃いで
『ザ・ティアーズ・オブ・ア・クラウン』にはかなり打ちのめされた。
そんな昔の思い出がDVDジャケットからよみがえる。

僕はそのDVDは持っていない。
買おうかなと思いつつも
とりあえず棚に戻して店を出た。

本日先々週先週に続いて東京競馬場へ出向く。
『エプソムカップG3』
結果は先々週先週に続いてざ、ざ、ざざ惨敗!
ガッチガチにかたかった。
そんなかたい馬券買う訳もなく。
恒例のオケラ街道トボトボコースです。
負けたわ負けたぁ。
あ~あ。

そのまま出張の切符を取りにJRみどりの窓口へ。
明日より関西~北陸出張。
仕事では負けてられません。
さぁて明日よりまた頑張っていきまっしょい!

『ザ・ティアーズ・オブ・ア・クラウン』DVD買っちゃおうかなぁ。
競馬負けたのにぃ!?

めけめけ~。

写真。『本人』表紙。

『菊の花畑』

2008年10月24日 16時55分19秒 | 読書・書物シリーズ
『雨ニモマケズ風ニモマケズ…』

宮沢賢治の故郷岩手県。
雨ニモマケズ傘ささず
寒サニモマケズ半袖で
今日もぐるぐる回っております。

昨日お取引先様に
「あなたはそれで大丈夫なのかもしれんけんど
見ているこっちさ寒ぐなっから
何か羽織るもんさ着た方が良いんでねぇけ」
と半袖批判のお叱りを受けまして。
確かに!
もっともなご意見!
自分の体質を押しだまし我慢する気配りも
時には必要なのかもしれません。
オ取引先様ノ半袖批判ノオ叱リニモマケズ
半袖を着続ける。
だって半袖しか持って来てないんだもん。
どこかで長袖買うか。

季節の代わり目は体調を崩しやすい。
街でも電車でも
マスクをして咳き込んでおられる方を多く見かけます。
あるお取引先様では
スタッフ全員が風邪ひきでした。
オーナーさんが発症源で
次から次へ伝染していったのだというお話。
風邪ウイルスも
「ムハハハッ!
見たか吾輩の恐ろしさを!
増殖スピードも早いのだぞ!
吾輩の分身ウイルス数は
10万23個なのだ!
ムハハハッ!
この店の人間全員
風邪っぴきコンプリートなのだ!
ムハハハッ!」
と大喜びしている事でしょう。

気分の問題なのかもしれませんが
そのお店商談後、なんだか体がだるい。
火照った感じ。
喉も痛い。
耳元で囁き声が聞こえる。
「ムハハハッ!
このバカッ!
そんな無防備な格好で
ウイルスの館に飛び込んで来おって!
お前も風邪っぴきにしてやろうか!
このバカッ!
このバカッ!
このバカッ!
ムハハハッ!」
どうやら『デーモン風邪ウイルス閣下』のようだ。

あまりに「バカバカ」言うもんだから
おかげで僕は風邪をひかずに済んだ。
「バカは風邪ひかない」
ですからね。
デーモン風邪ウイルス閣下ニモマケズ。

幼少の頃から中学生くらいまで
僕は同じ内容の不思議な夢を何度も見ておりました。
ある時宮沢賢治の短編集を読んでいて目を疑いました。
僕が見ていた夢と似たお話があったからです。
何度か読み返しました。
やっぱ似てる。
ゾクゾク…。
僕のみた夢は
こんな感じです。

うつらうつらと
深い深い闇へ落ちてゆく。
ダウン・ダウン・ダウン
アリス ウェント ダウン ア ビッグホール。
中学英語の教科書みたいなビッグホールの暗闇へ。
気がつくと僕はいつも『黒』の中にいる。
四方八方に果てはあるのか
まるでビッグバンの爆発で広がったような闇。
すぐにでも気が狂ってしまいそうな闇。
身動きの取りようがない。
『怖い』以上に怖い。
『怖い』の最上級『怖est』以上に怖い。
自分の意識の中だけ自分の姿が見えている状態。
見失わないようにせねば。

精神を高め、神経を集中し、意識を内側へ集めている時
外側から何かが当たっているのに気づく。
何も見えぬ『黒い闇』のハズなのに
それが何なのかが不思議と分かる。
『こん棒』だ。
イガイガの付いたゴツい『こん棒』だ。
しかもそれを操っているのは巨体の赤鬼だ。
『ターミネーター』の『アーノルド・シュワルツェネッガー』より恐ろしい。

ゴツン…ゴツン…。
いったい何だ!?
「考えるな、感じろ」
『ブルース・リー』が飛び蹴りの姿勢で頭をよぎる。
「考えるな、感じろ」
内側へ集めた意識を
今度は外側へ向ける。
赤鬼はどうやら
前へ進めと小突いているようだ。
でもどちらが前なのだろう。
『黒い闇』では心のコンパス(方位磁石)も利かない。
己れが今向いているそのままの方角へ進めば良いのじゃ!ゲボハハハッ!
そんな調子でこん棒が背中を押す。
僕はつんのめりながらも
一歩前へ踏み出した。

ゴツン…ゴツン…。
テク…テク…。
どのくらい歩いたのだろう。
行けども行けども闇だ。
その間1度たりとも振り返る事はなかった。
振り返るべからずの法律みたいなものが
1人1鬼の間で暗黙の了解となっていたからだ。
『闇発、闇行きキップ』を握りしめたまま
ただただ果てしなく歩を進める。

…?
しばらく行くと『白い点』の様なものを見つけた。
何かを『見た』のはどのくらいぶりだろうか!
奇跡だ!
嬉しい!
奇跡は瞬く間に大きく広がった!
『・』は『○』になり
あっという間に『 』になった!
白すぎて何も見えない!
しばらく『白』に包まれる!
少しずつ少しずつ『うねうね』が見え始め
やがて色づき『1枚の絵』のような景色が広がった!

『菊の花畑』

中心の巨大な菊が
ゆっくりと花開く。
僕は思う。
「あぁ…また間に合わなかった…」

そこでいつも目が覚めるのです。
こんな夢を何十回となく見ました。
同じ内容の夢を。
ただ奇妙な事に年を重ねる程
『黒い闇』を歩く距離があきらかに短くなってゆき
短距離にもかかわらず
いつも最後は
「あぁ…また間に合わなかった…」。
間に合った時
僕はどうなってしまうのでしょうか。
いつの間にかその夢を見なくなり今日まで来ています。
似たお話が宮沢賢治の何という題名のお話だったのか
すっかり忘れてしまいました。
探して読んでみようとは思うのですが
夢がフラッシュバックしそうでなんだか怖estなもので。

『雨ニモマケテ…風ニモマケテ…
東ニ会社アレバ
出勤シテ叱ラレ
西ニナニワノ店アレバ
失敗シテドツカレ
南ニユルイ店アレバ
ユルサニツラレミスヲ犯シ
北ニシバレル店アレバ
イランイラントアシラワレ
楽シイトキハヘラヘラワライ
苦シイトキモヘラヘラワライ
皆ニデクノボートヨバレ
ホメラレモセズ
クニモサレズ
ソウイウモノニ
ワタシハナリタイ』
同時に
『私ハ貝ニナリタイ』

「あ!間に合っちゃった!」
と思えるその時
僕に何かが開ければ良いのですが。

♪銀河鉄道の夜 僕はもう空の向こう
飛びたってしまいたい
あなたを思いながら♪
山並み抜けて
夕刻の雨に濡れた線路を
電車はいざ、秋田へ走る。

めけめけ~!

写真。北上線。

無理ある無理ある昔話。

2008年08月21日 19時14分42秒 | 読書・書物シリーズ
むかしむかし、あるところに、お凜(りん)という、それはそれはたいそうブサイクな女の子がおったそうな。

お凜の家は代々ハンサムさん、かわいこちゃんの家系のため、お凜のブサイクさは一族大騒動を招いたそうな。

そのあまりのブサイクさ加減、父上母上を毎晩嘆かせたくらい。
少しでもましになればと、ありとあらゆる手は尽くした。
けれどもダメダメ。
父上母上が泣けば泣くほど、ブサイクさは日に日に増すばかり。
とうとうお凜は、もう手の施しようがないくらいのブサイクレベルにまで登り詰めてしまったそうな。

そんなある日。

「こりゃ~どげんかせんといかんっ」
「このままでは、家系も、家も財産もみ~んなあの鬼畜に喰われてしまう!」

ハンサム父上はある計画を企てた。

翌朝。

「お凜や、これから父上は山へ芝刈りに、母上は川へ洗濯にいくから、お前は母上について行ってお手伝いをしてあげておくれ」
「ぶひーっ!」

母上とお凜は川でじゃぶじゃぶ洗濯。
父上は
「山へ芝刈りに、
行くと見せかけて回り込んでどーーーんっ!」
と、お凜を川へ突き落としたそうな。
「ぶひぃぃぃ~」
「うらむでない、うらむでないぞ。はははは!ハンサム!」

お凜はそのままどんぶらどんぶら流れ流れて、気がつくと石像みたいなやつがうようよいる国に漂着。

お凜をゴミだと思ってか、誰も助けてくれないので、自力で這い上がり、
とりあえず一人、ウロウロする事にした。

お凜は思った。
「この国は、平井堅の国?こんなにたくさんの平井堅がウロウロ」

すると、その中でもひときわ平井堅チックなヤツが、お凜に話しかける。

「オマエ、ナマエハ?」
「私?私はお凜だけど」
「オマエ、ブタダロウ。」
「ブタ?私が…ブタ?」
「オリン、ピッグ!」
「お凜、ピッグ…?」
「オリンピッグ!
セカイサイキョウノ、ブサイクブタヤロウ!
ブタチャンピオ~ン!
ブタキンメダ~ル!」

こうしてオリンピックは幕を開けたそうな。
てな具合の、長~い長~いオリンピック誕生の物語…。

ウソだ~。こんな話し、アッテネ~よ!なんていう人は、平井堅に聞いてごらん。なんつって。

めっけめけ~、
めっけめけ~。