はやしんばんぱくの、めげてめけめけ、言論の不自由ブログ

全国各地へ飛び回り、めげてめけめけめげまくり、色々書いていましたが、ブログ終わりました。過去を読めばいい!サラバじゃ~!

『らーめん放浪記』麺50 本目。

2009年10月31日 10時18分29秒 | 連載書き物シリーズ
翌朝。
午前9時きっかり。
今日もセミナーが始まった。
毎度お馴染みタコトレーナーがマイク片手に朝の挨拶。
「おはようございます」
挨拶を返す参加者連中。
「おはようございます!」
「いよいよ今回のこのセミナーも4日目となりました」
「すみません!」
「……え~」
「すみませんトレーナー!
ちょっと良いすか!」
割って入ったのは秋翔。
話の腰を折られた形で機嫌を損ねるタコトレーナーだが
“死んだ鯖の目の笑顔”で秋翔に話を促す。
「はい、どうぞ超天狗君。
何ですか?」
「鼠先輩が、いなくなりました」
「ではセミナーをはじめます」
「え?」
「本日4日目もこちらからご覧頂きましょう」
「…え!?」
“パチンッ”
タコトレーナーの合図で会場は闇に包まれ
お馴染みの映像が流された。
「ちょっ……あの……
えぇ!?」
秋翔1人立ち尽くし呆ける。
こちらも又お馴染みの曲。
初日から何も変わらぬ朝である。

♪We Are The ミート
We Are The チルドで
We Are The ボーン
今日の良き日に 良き人の為に
あちこちチョイスされ
新たに生まれ変わる
それが我々の理想郷♪


『らーめん放浪記』

〈2-(27)・スペースタコワールド&福岡〉


「“3ピースバンド『OCTOPUS ARMY』で『We Are The ミート』聴いて頂きました。
オツムパッカァ~!私ぁこの曲大嫌い!
聴いてっとムラムラしてくるんだよねぇ。
何故か“食われたく”なってきちゃう!
“この身を捧げたく”なっちゃう!
何に?誰に?
良ぅ分からんけど食われるなんて遠慮したいねぇ。
んもう危険これ!大っ嫌い!
じゃ何で流したの?
当番組『午後サタ』プロデューサーからのリクエストでした!
こらこら何のこっちゃ!おい!プロデューサー!
あんたは趣味悪っ!
なんつってそんなプロデューサーは只今向こうでニヤニヤしとります。
あぁこりゃヘラヘラとも言うのんかいな。
こらっ!何をニヤけとるんじゃ!
何をヘラけとるんじゃ!
シャキッとせい!シャキッと!
…はっはぁ~…
…ありゃまぁこれまた踊っとるわ。
プロデューサー蛸入道みたいにくねくねとタコダンスしとる。
ご機嫌だね~。
こりゃ!ご機嫌は良いが仕事中に何踊っとんじゃ!
シャキッとせい!シャキッと!
全くこりゃこりゃ、つべこべつべこべ…
っちゅう訳で相変わらず福岡県に未だ監禁状態!
愛しき東京へ帰れずにおります人気絶頂落語家
わたくし『熊猫家 康康(ぱんだや かんかん)』が
え~毎度毎度な『ばってんメンタイラジオ放送局・博多親不孝通りスタジオ』より
もういい加減ホームシックのオツムパッカァ~状態にて
今日も病気気味にお送り致しておりまっす。
あははぁ。
福岡県警も何をモタモタやっとるかねぇまったく。
私の弟子『飛飛(ふぇいふぇい)』殺害事件の捜査も暗礁に乗り上げ
そのまま今九州は様々な摩訶不思議事件が多発しとります。
そう!
つい先日もこのスタジオの直ぐ近所にありますライブハウス『チロルチョコ・FUKUOKA』のクロークから
そりゃもうおびただしい数の“シャレコーベ”が出てきたとかで事件になっとりましたわ。
洒落た神戸違いますよ皆さん!
シャレコーベですよ!ガイコッツですよ皆さん!
どーなっとるのかね九州っ子諸君よ!
どーなっとるのかね警察諸君よ!
もっと頭使って捜査せい!
あんたらのオツムはパッカ~かいな!
とにもかくにも早いトコなんとかしてちょ~だいっ!
ってな具合でここでちょいと報道センターからニュースですと。
ほいほい、良いニュース伝えてよ~!
『ゾンビ』さぁ~ん!

はい、『存尾(ゾンビ)』です。
ニュースをお伝えします。
大分県セントポルタ商店街連続放火骨無し事件の続報です。
最初の被害に遭い未だ行方不明となっている精肉店『三匹のこぶた』の店主
『豚舌 トン吉(ぶたした とんきち)』さんの物とみられるバッグが今日
福岡県はJR久留米駅前にありますカラクリ時計の中から発見されました。”」



「ブーーーーーーーーーーーーーーッ!」

“キキーッ!”

「うわぁっ!」
突然な友人『ブータン』の叫びに反応し
思わずハイウェイで急ブレーキを踏んでしまった『地頭鶏 燻(じとっこ いぶし)』!
宮崎から福岡方面へと急いでいた燻の車は左右にグラグラと揺れ
一旦追い越し車線を跨いだ後に左へ寄って減速
ドライブイン入口近くの路肩でなんとか停車した。
幸い周囲を走る車が無かったから事故は免れたものの
一歩間違えたら大惨事となる所だったろう。

「あわ…あわわ…まっことヤバかぁ…」
「な、何ね!ブータンどうした急に!
ビックリしたがね!」
「あわわ…兄ちゃんが…?」
「え?」
「ブータンの…兄ちゃんの店が…?」
「え?何?
まさか今のニュースの」
「あわわ…大変な事になったとブー…」

『豚舌 トン吉』はブータンの兄だったようだ。
ブータンはラードの様な脂汗を滝のように流し
完全に気が動転し游いだ眼で燻を見つめていた。
ブータンに兄弟がいたなんて燻はこの瞬間までまるで知らずにいた。
長い付き合いではあるが、そういえば身辺に関する話はトンとした事がない。
「ブータン…兄弟いたんだ…」
「あわわ…こげんコツになるんなら…
兄弟仲良う店を継いどれば良かったブー…」
両親から譲り受けた肉屋の経営で揉めて
若かりしブータンは実家を飛び出したのだそうだ。
「こげんニュースじゃ情報薄すぎちょって何も判断できんとよブータン」
「あわわ…あわわ…」
「大丈夫!
お兄さんばきっと生きとぅとよ!」
ニュースをあまり見ない燻とブータンにとって
このニュースの内容はどうやら遅れた情報のようだった。
“事件の続報”?“未だ行方不明”?
時は既に流れている。
根拠の無い燻の“大丈夫!”は壊れたブータンには全く届かない。

「あわわ…イブシさん…」
「ん?」
「ブータンここでおろしてくだしゃいブー…」
「え、ブ、ブータンここ高速の上だぞ?」
「おろしてくだしゃいブー…」
「そんな…こげな所でおりてどうするとよ」
「ブータン大分に戻りますブー…」
「お!…大分!?
今から!?ここから!?
ブータンここもう福岡とよ!」
「ブータン大分行きますブー!
兄ちゃんとこ行きますブー!
今すぐここから大分向かいますブー!」
眼の焦点が定まっておらず
パニックに犯され動揺しきって頭かき乱した様な状態のブータン。
「…ブー…タン…」
「イブシさん!イブシさん!イブシさん!イブシさん!
ブー!ブー!ブー!ブー!」
「分かった!!!
分かったよブータン…」
燻はブータンの肩を強く抱いた。
「大分行きな!
今すぐお兄さんトコ行ってやりな!ブータン!」
「イブシさんっ!イブシさんっ!
ブーッ!ブーッ!ブーッ!ブーッ!」
ブータンの瞳から真珠の様な大粒の涙が止めどなく流れ落ちた。
幸い直ぐそこがドライブインだ。
そこからブータンをタクシーに乗せて大分へ向かわせよう。
ブータンにとって大切なお兄さんがいるように
自分には…
そう自分には大切な妹『コケ子』が博多で“助け”を待っているのだ!
もたもたは禁物。
ブータンには悪いが先を急がねばならない!
燻がひとまず車をドライブインへ移動させようとしたその時
いきなりブータンがフラフラと車から飛び降りた!
「!?
ブータン!?
ちょっと待って!」
カーラジオからは未だ呑気な『午後サタ』康康の声が流れている。



「“……なんて事件が続くと不安でしゃあないわ。
どの事件も全部繋がってんじゃないの?
裏でデカい組織や企業の影がチラリズム!
なんちゅう根拠無い事言ってたらバチ当たりますわな。
バチが当たったらえらいこっちゃ。
本当リアルに“オツムパッカ~”されちゃう。
お~怖っ!
明日は我が身なんて考えちゃうわな。
どうせ死ぬなら私ぁやっぱり咄家として寄席で死にたいわぁ。
お得意のこばなしで寄席の爆笑かっさらった後に死す。
粋だねぇ!
どーでも良い所で訳も分からず死にとぅ無いわな。
そう!まさにこんなラジオ局のスタジオなんか嫌だねぇ。
死んでも嫌だ。
あ、死んだら嫌も糞も無ぇか。
なははははは!
んじゃまここらで1曲。
え~長崎県はラジオネーム『不眠症』さんからのリクエスト。
お!『不眠症』さん!常連さんだ!
有難いねぇ!
皆さんもどしどしお便りちょーだいね~!
オツムパッカァ~!
リクエストは?なになに?
懐かしヒーロー『愛の戦士レインボーマン』の敵組織『死ね死ね団』の団歌
『キャッツアイズ&ヤングフレッシュ』で『死ね死ね団のテーマ』。
ほっほ~う。
私ぁ『We Are The ミート』なんかよりこっちの方が好きだわぁ!
はい、どうぞ!”」



「WAO~~~!!!
ビンゴビンゴビンゴッ!」

こちらはまたハイウェイを爆走する軽トラック『(有)根津工務店』御一行。
「3戦3勝!リクエスト3度目通過ネッ!」
リクエスト曲が大好きなラジオ番組でかかりご機嫌な
銃刀法違反で指名手配中の外人『梟(ふくろう)・デ・リトマス』。
「がははっ!ご機嫌よのぅ!リトマスよぅ!」
ハンドル握るはこちらも同じく指名手配中の青年『根津 実』。
「あうあうあ~!」
助手席で大人しく包帯ぐるぐるミイラの青年『瓜坊』。
こちらの3人も大切な仲間である秋翔を“かっさらいに”
いざ博多へと向かっていた。

カーラジオ大爆音!
リトマスリクエストの『死ね死ね団のテーマ』が流れる。

「“♪しね!しね!しねしねしねしねしんじまえ~
黄色いブタめをやっつけろ~
金で心をよごしてしまえ!
しね!(あ~)しね!(う~)しねしね~
日本人は邪魔っけだ!”」

“軽(有)根津工務店”がノリノリで上下にバウンドしている。
「サッスガMEガ尊敬スル康康師匠!
デカイ組織ヤ企業ガ絡ム!
『アウアウ』ノブログ情報カラシタラ
ズバリ!ビンゴタイ!
ナァ!アウアウ!」
「あうあ~!」
「バリタコインターナショナルKKタイ!」
興奮気味に跳び跳ねるリトマス。
“ボヨ~ン!ボヨ~ン!ボヨ~ン!”
「危なかばってんリトマスあまり跳び跳ねんとね」
ハンドル握り直す秋翔。
スピードが増す。
車のバウンドも増す。
ついでにカーラジオのボリュームも増した。

「“黄色い日本ぶっつぶせ!
しねしねしね しねしねしね
世界の地図から消しちまえっ!
しね!
しねしねしね~
しねしねしね~♪”」

「♪黄色イ日本シネシネ~!
真ッ赤ナ『晴流屋』シネシネ~♪
ハッハッハッ!」
曲が曲だけに、歌に紛れて日本批判する外人リトマス。
助手席で大はしゃぎ!
シートがきしむ尻バウンド!
東京タワーのキーホルダーも強く揺れる。
「おいおい一応俺と瓜坊日本人よ。
日本に魂ば売りよった外人のクセしよって
こん後に及んで日本批判とは
こら!リトマス気!何ば歌っちょろうかいね!」
「ガッハハハハハ!」
なんてジャレていると
突然!
何者かがフラフラとハイウェイ道に現れた!
片手でこちらに手を振っている!?
「!!!?」
秋翔慌ててハンドルを若干右にきる!
“キッ!”
とタイヤが軋んだ!
「ブータン!」
「!?」
もう1人別な男が現れた!
停車している車から降りて先の男に近寄ってゆく!
「何ば!?」
「新手ノヒッチハイカーカッ!?」
間一髪!
“キッ!キキーッ!!!”
秋翔は“それら”をかわす!
軽自動車(有)根津工務店はそのまま猛スピードで博多方面へと消えて行った。

“ブーーーーーンッ!!!”



「ブータン!何しちょる!危なかよ!」
「あわわ…ヒッチハイクブー。
ブータンの事はブータンでどうにかするブー。
イブシさんは博多へ…
コケ子ちゃんばおる博多へ…」

“ドーーーーーンッ!”

「!?ブーーーーッ!」

「へ?」

い・き・な・り・!?

どこからともなく現われよった?
“黒塗りのベンツ”が?
ブータンに体当たり?
身体が弾かれたブータンは?
回転しながら宙を舞う?
空飛ぶブタ?
ブータンは?
まるで一流新体操選手の演技みたいに?
綺麗な軌道を描きながら空中を移動して?
路肩の植木に?

“ドサーッ!グチャッ…”

ブータン?

“ドガドガーーーーーーンッ!”

「へ?」

またまたどこからともなく別な“黒塗り”が?
自分のお気に入りの車『ミニ』に激突?
ベーゴマみたいにぐるぐる回転して?
ブータンが落ちたより少し手前の?
路肩の植木に突っ込んだ?

あは…あははは…

目の前で凄い惨事が繰り広げられているのに
静かだ。
とても静かにゆっくりと時が流れている。
まるで映画のコマ送りだ。

こんな現状目の当たりにしたら
叫んで気狂うのが普通だろうが
何だろう、この穏やかな心持ちは。

あぁブータンが?
何者かに抱えられ?
“黒塗り”に引きずり込まれてゆく?

あれ?
何かこっちにも来たぞ?
イカツイ男が数人?
笑ってる?
“死んだ鯖の目”で笑ってる?
男の拳が?
俺の顔面に?
近づいて来る?
近づいて来る?
あと数十センチ?
あと数センチ?
あと数ミリ?
拳がデカく見えて?

“バチコーンッ!”

あれ?
何が起こった?
俺、男達に抱えられ?
“黒塗り”のトランクに放りこまれ?

“バタンッ”

意識が遠退き?
黒く塗り潰された。


こうしてブータンと燻は
何者かによって拉致られたのだった。

大破した燻お気に入りミニのカーラジオからは
『午後サタ』康康の軽快トークが
半ばショート気味に流れていた。


「“ジザー…♪…ね…しねしね…♪
オツムパッカァ~!
長崎県『不眠症』さんからの悪趣味なリクエストでしたぁザザ…
死ね死ね言っても死んだらダメよぉ。
おい!マジで。
さぁて続きましては…ジザー…
へ?何?
何よプロデューサー
スタジオ入って来ちゃって
ん?
ザザ…!……
へ?何?
ザザ…おい…“物騒な物”持ってよ、おいおい…
ザ…おいこら!…ジザザザー…
何のつもりザザザ…
わ…わわ…止めろキサマッ!
“ゴッ!!!”
ジザー…
なっははっ…ザザ
あれ?あれれ?
頭から大量出血?
な、なっははははははははははははは!!!
おいこらっ!これってザザ…
オツムパッカァーーーじゃないかいっ!
“ドサッ…”
キュインジザーーーーーー……”」

落語家、熊猫家康康はラジオ生番組中に姿を消し
拉致られた。



「ちょっ…と…何だよこれ…」
たたずんだままの秋翔を他所にいつもの映像は消え
代わりに会場を明かりが包む。

福岡県北九州市八幡『スペースタコワールド』内セミナー会場Eastホール。

「立派な他己になるべくおこなって来た実習も
本日を含めて残す所あと2日となりました」
いきなり喋りだすタコトレーナー。
「え?…タコ…トレーナー?
っちゅうかおい!おっさんよ!
鼠先輩がいなくなっちまったって言ってんだろうがよっ!」
「では早速本日の実習をはじめたいと思います」
秋翔などお構い無し。
叫びは虚しく宙に散る。
「おい!」
「が、その前に」
「へ?」
「頑張っている皆さんにご褒美です。
究極のご馳走を振る舞って差し上げましょう。
出でよ!タコタコシェフ!
チュウチュウ!」

タコトレーナーの合図に合わせて後方の暗幕が勢いよく左右に開かれた!
と同時に

♪ゴォ~~~ン!♪

銅鑼の音が響き
チャイニーズソングが会場に流れて~♪
なんと“らーめん屋台”が現れたではないか!

真っ黒な屋台。
看板には屋号『黒猫』の文字。
その前にショボくれた爺さんとふくれた猫顔の若者
それに猫が1匹仁王立ちしている。
何やらバスケットボールくらいの塊を片手に掲げ
爺さんが口を開いた。

「ニーハオッ!諸君!」

会場がザワつく。

と!!!
「ギャーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!」
後方から悲鳴が!
秋翔の姉『夏子』である!

夏子は目玉をひんむいて
全身を小刻みに震わせその場にしゃがみこんだ。
「…あお…はる…さん……」
一気に失禁する夏子!
秋翔は突如現れた謎のらーめん屋爺さんの手元を睨み付けていた。
爺さんの掲げていた塊は
明らかに“人間の頭”だった。

「ん?何じゃ?
青春さんは美味しいぞ!
それ!」
爺さんはスープの入ったズンドウにその“頭”を放り入れた。

“ドポーーーン”

「もう、爺さん大人しくしてろよぉ!」
「ガッハハハハハ!」
空気の読めぬ爺さんに
猫が鳴き声で突っ込む。

“ニャーーーッ”

魅惑的な香りとチャルメラのメロディが
会場を包み込むのだった。

♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪


街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。

(注)この物語はフィクションです。

写真。浅草花やしきで買ったストラップ。
パンダカー!

「んあ」

2009年10月30日 17時14分13秒 | 食にまつわるシリーズ
今日は会社出勤日ではないのだが
会社最寄り駅に最近出没するおっさんの話。

僕は外回り営業なので直行直帰が多く会社に出勤する事は少ない。
僕の会社は東京の中央線某駅より徒歩5分くらいの所にある。
最寄り駅周辺は夕方ともなると
飲食店のビラ配りやらホストホステス客引きやらが続出するが
朝方は静かで平和なものだ。

電車をおりて階段を下り改札を通過しエスカレーターを下ると外だ。
駅前の雑踏が見える。
そのエスカレーター下に
ある日突然料理人ぽい白衣を着たおっさんが現れたのだ。

はじめて見かけたのは1ヶ月半程前だったろうか。
白衣のおっさんはエスカレーター下でかなり怪しい動きを見せていた。
分厚い紙の束を片手に持ち
モジモジその場で足踏みをしている。
おしっこを我慢する子供みたいにモジモジモジモジ
困った表情を浮かべキョロキョロ
絶望的な面持ちだ。

最寄り駅の利用者はかなり多い。
朝などまさに通勤通学ラッシュの戦場だ。
当然エスカレーター利用者も多い。
次々と下りて来る人々をいちいち目で追っては泣きそうになっている白衣おっさん。
僕もそんなエスカレーターで地上へと下った。
白衣おっさんがこちらへ近づいて来るのか
いやいやこちらから白衣おっさんに近づいてってるのか
いつの間にか僕は白衣おっさんの真横へ下り立っていた。

手に握られた紙の束をチラ見する。
ん?何や食べ物の写真が。
成る程おっさんは脱サラしてオープンしたばかりの弁当屋さんの店長で
お客様獲得の為必死にビラ配りをしているって訳か!
おっさんもオドオドしながら頑張ってるんだ!
ほんなら1枚くらい貰ってあげよう。
そのビラくれ!
ってな具合で手を出すとおっさん
「んあ」
とか変な声を発して目をそらせ数歩後退した後結局ビラをくれなかった。

何だ!?
何だ何だ何だ!?
おっさん弁当屋の店長でビラ配ってんじゃなかったの!?
え!?違うの!?
普段はビラなど受け取らないが
せっかくだから貰ってみようと手を出したのに
おっさん一体何がしたいんだ!?
何故ビラ配らん!?
おっさん一体何者なんだ!?
その朝は腑に落ちないまんま過ぎていった。

また翌週の朝も、その次の朝も
白衣おっさんは某駅エスカレーター下に立って
配る為の紙の束を配らず持ってモジモジしていた。
僕はもう自らビラを貰いには行かず
ましてやおっさんの目の前を通り過ぎるのが何か嫌だったので
エスカレーター使わず横の階段を利用して下ったのだった。

つい先日
会社で当社社長が最寄り駅前に群がる客引きが邪魔だっちゅう話をしていた。
ついでに僕は最近現れた白衣おっさんの話を持ち出してみた。
すると他の社員やパートさん達もその白衣おっさんが気になっていたようで
その日の昼休みは謎の白衣おっさん話で持ちきりとなった。

たかだか小さな会社ん中で
白衣おっさんに注目していた人がこれだけいるにも関わらず
驚いた事に誰1人として肝心の“おっさんビラ”を貰っていなかったのだ!
いやあの白衣おっさんの様子からしてこれは
“貰っていない”のではなく
正確には“貰えていない”のだろう。
配らないビラ配りとは可笑しなもんだ。
おっさんの謎が広がる。
行動が気がかりだ。
もしマジで弁当屋なら
そんなおっさんの弁当を食ってみたいものだ。
おっさんがモジモジ作った“モジモジ弁当”を。

出張帰り出社した先日の火曜日朝。
僕は会社最寄り駅の改札を通りエスカレーターを下った。
上から見下ろす。
白衣おっさんはこの日もちゃんとモジモジそこにいた。
下へ下へ向かう。
エスカレーターの速度でゆっくりおっさんに近づく。
白衣おっさんの前に到着!
おっさんの左手にはビラの束が
右手にはビラが1枚握られていた。
その右手のビラを指差し
「貰って良いすか?」
とひと声掛けた。
「んあ」
おっさん一瞬驚きの表情を見せるも
その固い表情は直ぐ様和らぎ
手のビラを僕に差し出してくれた。
不思議と白衣おっさんが喜んでいるように見えたのだった。

貰ったビラが冒頭の写真だ。
何て事ない、おっさん某居酒屋チェーンのスタッフだったのだ。
どうやらそこがランチもはじめたようで
そのメニューのビラだった。

しかし白衣おっさん
果たしてその居酒屋でどれくらいの地位にいる方なのだろう。
ひょっとして店長だったり?
あはは、そりゃないか。

謎解けて又謎増える。
何だか切ない謎だ。

でもさぁ白衣おっさん
接客業で人を怖がってちゃいかん。
そんなビラの配り方じゃあ誰も貰ってくんないよ。
きっとその居酒屋のランチタイムはガラガラだろう。

「おっかしいなぁ。
毎朝たくさんのビラをまいてるハズなのに
その割りにゃ客が来ん。
どういうこっちゃ?
なぁ、シゲさん」
「んあ」

めけめけ~。

写真。ビラ。

古い!新しい!ヒューヒューだよ!

2009年10月29日 15時26分06秒 | ゲーム・PC・家電など
昨晩
夕飯のぶり大根を煮込みながら
晩酌のホッピーを呑みつつたくあんかじりつつ
『ザ・ベストハウス123』を観ていた。
観ていたというよりも何となく眺めていたといった方が正確か。
しかし番組中後半のプレゼン『伝説のシリーズCMベスト3』に僕の眼は釘付けとなる。
現在に輝く数多くの大女優を生み出した懐かしの伝説シリーズCMだ。

第3位がパナソニックの『きれいなおねえさん』!
第2位は三井不動産『三井のリハウス』!
んで第1位がJR東海『クリスマス・エクスプレス』だった!

クリスマスの定番となった山下達郎『クリスマスイブ』をバックに
初々しい深津絵里やら牧瀬理穂やらが微妙な恋心を熱演。
遠距離恋愛でシンデレラエクスプレスが流行ったのもこの頃だろうか。
これが今更ながらになかなか良かった。

番組ではノーカット完全版で流されていた。
ストーリー性が強く前向きで可愛く切なく温かくポップな作り。
時代的には国鉄からJRに変わった頃。
CMとしてはとても夢があり斬新でインパクト大だ。
「熱い熱い!ヒューヒューだよ!」の牧瀬理穂はともかく
深津ちゃんフリークな僕としてはかなり甘酸っぱくキュンッとなった。
なんておっさんキモい!

今では昔のCMでもセンスはかなり新しい。
良い意味余裕と遊びが感じられる。
時代の良さが画面から強烈に伝わってきた。
CMは時代と文化を切り取る映像大百科である。
良いもん見れた。

さて冒頭の写真だが
『クラブニンテンドー』という任天堂のサイトにて
ポイントを登録して集めたら貰える景品である。
左側が『GAME&WATCH COLLECTION』で以前応募して貰ったもの。
で、今回またポイントが溜まったもんで応募して
右側の『GAME&WATCH COLLECTION・2』をゲットした。
先日宅急便にて送られて来たものだ。

これらは昔1980年代に任天堂より発売された携帯用液晶ゲーム機『ゲーム&ウォッチ』のDS版ゲームソフトで
勿論『クラブニンテンドー』景品のみの扱いで非売品である。
『ゲーム&ウォッチ』はゲームと時計の2つの機能を備えポケットサイズでいつでもどこでも遊べる
当時からしたらかなり画期的なオモチャだった。
このDS版2つのソフトには懐かしの定番ゲームがいくつか収録されている。

まず『GAME&WATCH COLLECTION』では
バケツで漏れたオイルを上手く受け止めて火事を防ぐゲーム『オイルパニック』と
言わずと知れた『ドンキーコング』
そんで、温室内で育つ花を害虫から守る『グリーンハウス』が楽しめ
続いて『GAME&WATCH COLLECTION・2』では
スカイダイバーを救命ボートでサメのいる海から救う『パラシュート』
大ダコの攻撃をかわしながら沈没船から財宝を引き上げる『オクトパス』
それにおまけ版で2つのゲームがドッキング『パラシュート×オクトパス』が遊べちゃって盛りだくさん。
僕ら世代にゃマストなソフトである。

どれもこれもものすごく単純なゲームであるが
僕らが子供の時分にはこれで充分だった。
たかだかタコの攻撃を避けながら財宝運ぶだけで
いつまでもいつまでもバカみたいに夢中になれたものだ。

ゲームも今やゲームの領域を遥かに越えたレベルにまで達し
グレードは日に日に想像を軽く上回ってゆく。
正直おっさんよく分からんくらいゲームの世界は果てしなく広がっている。
今になって『ゲーム&ウォッチ』をプレイしてみたらば
これがかなりおもろくて意外と夢中になれたりして
決して古くはないと思ってしまった。
なんつーの?インベーダーに相通ずる原点つーの?

先のCMもこのゲームもそうだが
昔も今も時代は変われど
人に楽しみを与えるものは錆びないんだなぁと
やっぱり遊びは文化を伸ばすもんだなぁと感じた。
うんこ…いやいや
温故知新ってやつっすね。

なんの分野でもそうだろうが
廃りをマジで捨てたらもったいないっすよね。

めけめけ~。

写真。『GAME&WATCH COLLECTION』と
『GAME&WATCH COLLECTION・2』

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ所沢&八王...

2009年10月28日 17時02分39秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ジィ~ザザ~…。
くしゃみ時計が5時をお知らせします。
“ハァ~、ハァ~、ハァ~、ハァ~
アクションッ!”

〈番組ジングルMusic・IN〉
♪ハカハカ墓場で!センセン洗濯!
ゴシ!ゴシ!ゴゴシゴシッと擦れ!
週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ!
もへ~♪

はや)チッチキチィ~♪
どうも~はやしんDEATH!
ばん)ばんぱくDEATH!
はや&ばん)愉快痛快奇々怪々!
あそこカイカイ毛じらみコンビの!
はやしん&ばんぱく略して“早番”DEATH-YO!
はや)早番のクセに早起き苦手SA!
ばん)名前だけでも覚えてNE!
はや&ばん)ジュクジュクチッチキ♪スクラッチ!
はや)なんじゃそりゃ。
ばん)いや~前回の第2回放送からもう1週間!
早いね~。
はや)早いね~。
最近『時間』は早漏気味なんじゃないのかい?
ばん)はやしん君、これまたやんわりと下ネタかい。
はや)全く、のび太が眠るスピードより早いよねこりゃ。
ばん)そうそう!
そういうPTAに怒られないようなキレイな例えにしてよ!
はや)そののび太も早漏なんだけどね。
ばん)下ネタに戻っちゃったよ!
はや)のび太包茎の早漏。
ばん)のび太を汚すな!
はや)のび太の特技は包茎の早漏あやとり。
ばん)意味分かんねーし!
はや)そんなのび太がドラえもん利用して時間操ってんじゃねーの?
だから時間が早く流れるんだ!
ばん)もう!
のび太さんを悪く言わないで!
はや)お前はしずかちゃんか!
“ズブッ!”
ばん)はうっ!
“グリグリッ!”
ばん)あわわっ!
“ポキッポキッポキッ”
ばん)ふぐっ!ふぐっ!ふぐっ!
はや)え~ラジオですからリスナーの皆さんには見えてないですけども
今はばんぱく君の前立腺にポッキー刺してます。
ばん)立場が逆に!?
“ポキッ!”
ばん)はうっ!
はや)いつもより余計に刺さって血塗れ!
ポッキーがイチゴポッキーになっております~。
はや&ばん)ヒドいお下劣ネタでございま~す!
はや)ばんぱく君がおかしな感覚に浸っちゃってる隙に
今日は俺はやしんが番組タイトルコール
させて頂きましょう!
ゴホン。
“週の真ん中水曜日!
真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの、今日もめけめけウェンズディ!”

〈Music・IN〉
ばん)早番のモッコリめけンズディ!
この放送は、カッパのマークの『カッパ寿司』
出っ歯のマークの『出っ歯寿司』の提供で
魔空空間にそびえ立つ『御陀仏墓場ラジオ放送局・所沢&八王子支局』をキーステーションに
エリア拡大!と思いきや縮小!全国マイナス48局ネットで
下ネタ満載にてお送り致しま~す!
はや)僕の仕事がっ!
〈Music・Out〉

ばん)いや~最近めっきりモッコリ!寒さも増してまいりまして
暑くてもそうですが寒過ぎても寝付きが悪い。
はや)俺なんか昨晩変な夢見たよ。
ばん)ほうほうそりゃどんな夢?
聞かせて貰おうじゃない。
はや)オバマが来日して来てさ。
ばん)ほう!あのアメリカのオバマ大統領が!
はや)そりゃもうオバマ!オバマ!の大歓迎よ。
ばん)ビートルズかヨン様かオバマか!みたいな!
はや)それはちょっと意味が分かんないけど。
ばん)ノって来いよ!
はや)それでオバマも日本の歓迎っぷりにもう大喜びしちゃって
パレードする!って言い出す訳。
ばん)ほう!パレード。
はや)どうせやるなら和と洋とを取り入れた感じで近未来的なものにしたい!
とか言ってエレクトリカルパレードみたく身体中ビガビガ電飾光らせて
大福やら饅頭やら和菓子食いながら銀座や渋谷なんかを練り歩く訳ね。
ばん)オバマスゲー!
はや)当然そんな日米親善エレクトリカルパレードは全世界の注目の的だわな。
しかしオバマ!各国メディアの目の前で和菓子リバース!
ばん)汚ぇー!
はや)出るわ出るわ!
ポンポンポンポン食いたてホヤホヤの大福が!
漏電してた電飾がゲロに反応しオバマ感電!
ばん)危ねぇー!
はや)電撃ショックでリーマンショック!
オバマのそんな失態は世界規模で大問題に!
そこでオバマひとこと。
和菓子を洋菓子にチェンジ!
イエスウィキャンディ!
ばん)下らねーよ!
はや)いや~ヒドい夢だったぁ。
ばん)本当だよ!
はや)で、朝起きたら横にオバマが寝てた。
ばん)まだ夢心地か!
はや)もう大福ゲロまみれ!
ばん)いい加減にしなさい!
っちゅうわけで寒さ増す今日この頃
温かい布団の中で見た面白い夢をテーマにお便りを大募集しちゃいます!
はや)冷たい布団で見たつまらない夢でも大歓迎DEATH-YO!
ばん)FAX番号は
『042(2142)4591』
『042(2142)4591』
はや)『オッシ!ニャンニャワン!死に地獄行き』
まで、どしどしFAXお待ちしております!
ばん)も・ち・ろ・ん!
メールでも受け付けております-YO!
アドレスは?
はや)『odabutu-hakaba-radio-tokoroouzi@gatun!-itaii!-hondanano-kadoni-koyubiwobutuketa!.harete-kutushita-hakezu.ne.jp』
ばん)『御陀仏墓場ラジオ所王子あっとガツン!痛い!本棚の角に小指をぶつけた!ドッと腫れて靴下履けず
ドットエヌイージェーピー』
です!ヨロシク!
はや)痛くて思わず「神様ごめんなさい!もうしません!」とか意味不明に謝っちゃうYO-NE!

ばん)え~では曲いきましょうか。
墓場の所沢ラジオネーム
『おい!ばんぱく!コンビの設定、読むの面倒くせーぞ!』さんからのリクエスト。
うるせー!バカヤロー!コノヤロー!
え~早いものでもう10月も末。
末…まつ…“松”と言えば!
『松崎しげる』で
『愛のメモリー』

〈Music・IN〉
♪美しい人生よ かぎりない喜びよ
この胸のときめきをあなたに
真っ黒い人面よ かぎりない黒光りよ
この胸毛よろめきをからだに
……♪
〈Music・END〉

CM。
♪カッパカッパ カッパのマークのカッパ寿司♪
デッパ出っ歯 キッスのマークは出っ歯茎♪
カッパ巻き?
ノンノン出っ歯巻き!

〈CMあけジングルMusic・IN〉
♪週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ!
ポロりもあるよ~♪

ばん)『まいっちんぐマチコちゃんが行く!
探検!発見!僕の町んこ!』
〈Music・IN〉
ばん)おまっとさん!
巷で大人気!町フェチ町オタ!町のアイドル“町ドル”こと『マチコちゃん』のコーナーDEATH!
さてマチコちゃん今日はどこの町にいるのかなぁ?
はや&ばん)マチコちゃ~ん!
「チョリ~ス!
『ユッキーナ』の真似してペロリ舌出しポーズをキメながら喋ってたら
舌噛み切っちゃってベロが喉に巻き付き苦しい
町が大好き!町ドルマチコだっちゃ!
ウチは今、埼玉県は所沢に来ているっちゃ!」
ばん)所ジョージ!
「そう!早速第1所さん発見!
すいませ~ん!所ジョージさんだっちゃ?」
ワシはジョージ秋山だ!
「キャッ!ヤダ!ジョージ違いの漫画家さん!」
銭ゲバッ!
「いや~ん!まいっちんぐ!
まいっちんぐワープ!」

“ビューンッ!”

「よいしょっ!
所沢からワープして
ここは東京都八王子だっちゃ!
ここ八王子は中途半端な都会と中途半端な田舎の狭間にあるジャングルだっちゃ。
今では絶滅に貧しているヤンキーが数多く生息し
暴力保護区に指定されてる土地だっちゃ。
保護されてずにのったヤンキーらはやりたい放題。
コンビニの駐車場やら山田うどん店内やらに夜な夜な現れたむろして
コンビニおでん勝手に食ったり
山田うどんのまるでボンカレーみたいなカレーを
これ確実にレトルトだろ!と脅してお会計拒否したりまるで鬼三昧!
そんなヤンキー達が年に1度元旦に大集合して
チームごとに分かれ高尾山頂を目指す『高尾駅伝』が最近の八王子名物。
今年はどのチームが優勝するか
ヤンキー達は今から頑張ってシンナーを抜き抜き
体調の調整に余念がないっちゃ!」
“ブンブン!ブンブン!”
「え?何これ!
王冠被った蜂だっちゃ!」
ギャハハッ!
おいらは“蜂王子”!
太~い毒針刺しちゃうぞ!
“プスッ!”
「キャ!
太いのが!太いのがぁ!
いや~ん!まいっちんぐ!」
ばん)マチコちゃん
そのまま『マチコの天気予報』お願いしまーす!
「チョリ~ス!
所沢&八王子におります今のマチコの天気はスッキリ晴れ晴れ。
気持ち良くってまいっちんぐ!
来週はあなたの町へ行くかもしれないっちゃよ!
まいっちんぐマチコでしたぁ!
大きな栗の木下ユッキーナ!でまた来週~!
いや~ん!まいっちんぐ!」

ばん)ヒドイ!
マチコちゃんありがとうございました。
来週はどこの町に出没するのでしょうか。
はや)1度で良いから見てみたい!

ばん)ところではやしん君。
先週募集したテーマ『あなたのマル肥!ダイエットリバウンド術』に
お便りが“0”だったのだよ!
はや)お前が悪いんじゃねーの?
ばん)しかも!
本日のテーマ『温かい布団の中で見た面白い夢』も“0”!
はや)それもお前が悪いんじゃねーの?
ばん)この番組誰も聴いてねー!
はや)お前の喋りヒドイからな!
ばん)ちょいちょい!
さっきから聞いてりゃ人のせいにばかりして!
下ネタやお下劣ネタばかり言ってんのはそっちだろが!
はや)ウルセー!バカヤロー!
大体ばんぱくお前はつまらねーんだよ!
ばん)お前なんかくだらねーだろが!
はや)何だと!お前の母さん出べそなクセに!
ばん)お前の親父はうんこ漏らし!
はや)何をこの陥没乳首!
ばん)ウルセー!このホクロ毛ボーボー野郎!
はや)殺すぞ!ハゲ!
お前の考えるネタはつまらないんじゃボケ!
ばん)なっ!
ち、チキショー!
解散だ!
コンビ解散だバカヤロー!
はや)ケッ!
望むところだチンポコドリル野郎!
帰るぜバ~カ!
ばん)帰れ帰れ!
はや)シュビビ~ン!

“バタンッ!”

ばん)……
フンガーーーーーーッ!
っちゅう訳で『はやしん&ばんぱく』は今日で解散致します!
が、ラジオは続けてまいります故ご安心を。
来週からは私『ばんぱく』と元糞相方『はやしん』と交互に
番組パーソナリティを勤めさせて頂きます。

キィーッ!
もう!
引っ掻いてやるわっ!

めけめけ~。

写真。西武鉄道の電車モデル自販機。
所沢にて。

半袖バカ、ひよ子を欲す。

2009年10月27日 18時49分05秒 | ほのぼの日記シリーズ
寒っ!
昨晩、九州から東京へ帰って来たらば
雨風強くてさすがの万年半袖バカな僕でも肌寒く感じた。
北九州の昨日は曇り空に晴れ間もちらほらな天気だったのに東京は大荒れ。
台風の影響だろう。
九州では僕以外にも半袖バカをちらほら見かけたが
さすがの昨日の寒さじゃ東京ではどう頑張って探しても僕1人。
しかもコートやジャケット羽織ってる方多数。
皆かなりの厚着。
やっぱりなぁ。
そりゃそうだ。
だって寒いもん。
日本は狭いようで広かった。

そんな九州からの土産は冒頭写真の『銘菓ひよ子』
九州、特に福岡土産のど定番である。
『ひよ子』?
東京着いてから買ったんじゃないの?
九州でわざわざ『ひよ子』買わんでも東京が本家なんだから。
なんて発想出来ちゃうのは
『銘菓ひよ子』は東京と福岡2つの顔があるからだ。

販売製造元『ひよ子本舗吉野堂』は福岡県の会社だが
業務を拡大し東京進出。
そのうち福岡と東京両方の銘菓として『ひよ子』は定着してゆく。
で、あるからして本家は福岡で会社は同系列だったっちゅう訳だ。
なんだかんだ言ってても実際蓋を開けてみたら同じ。
掘ってた穴も同じ場所へ通ずみたいな。

なにはともあれ早速“1匹”パクり。
美味い!
このホクホク感がたまらない。
分厚い“皮”をめくると“臓物”チラリ。
“内蔵”の“あん”も上品な甘味の良いお味。
『ひよ子』美味いよね~!
って何だかこんな書き方するとリアルな『ひよ子』食ってるっぽくて
不謹慎で悪趣味でキモいっすが
当然これは『銘菓ひよ子』の話です。

時々無性に食べたくなる土産物のひとつ『ひよ子』。
“鶏肉”はあとを引きますが今日は“1匹”で我慢!
てだからお菓子だって!
数日に分けてゆっくり頂こう。

嵐も一晩で過ぎ去り東京にも暑い朝がやって来ていた。
朝っぱらいきなり暑い?
はい、暑いす!
昨晩はあんなに寒かったのに?
はい、寒かったのに暑いす!
気温の変化が激しい季節の変わり目は体調を崩しやすい。
こりゃまたお葬式が増えるわ
なんちゅう不謹慎な事考えつつな出社の身仕度だ。
全く朝から縁起が悪い。
ダメ発想のダメ人間だ。

それはそうとダメはダメらしくもう10月も末なのに
無意識についつい半袖ポロシャツを着てしまう。
おっとととのおっとっと!こりゃまずい!
この時期半袖なんかで会社行こうものなら
またよってたかってヤイノヤイノ言われるのがオチだ。
仕方なくTシャツの上から長袖のシャツを羽織るスタイルにお着替え。
グリーンのスポーツカープリントのシャツだ。
お気に入りである。
そう、仕方なくお気に入りを羽織って出張帰り久々の出社である。

マンションを出て駅到着。
そこで核心的に思う。
なんじゃこりゃ~!
部屋より尚暑いじゃんかと!
こんなに暑いなら今日も半袖で良かった。
九州よりも寒い東京だけどさぁ
今日みたいな日はさぁ
電車内や町中にも半袖バカ見かけたしさぁ
半袖で良いんじゃない?
それもまぁ後の祭だ。

しかしまぁこりゃ体質と体温と世間と常識がアンバランスだ。
なんだかんだ言っててもいつか世間に妥協しないとね。
いつまでも半袖でいるわけにもいかんし。
世間体気にしたり会社にも気を使ったり。
今日というこの日は長袖に踏ん切りつける良いきっかけとなる日なのだろう。

だが!ガガ~ン!
せっかく色々考え気を使い
暑い中思い切って長袖シャツ羽織って社に出勤したのに
結局やたら厚着な冷え性の社のおばちゃん連中からしたら
僕の頑張りはそれでも薄手も薄手なイメージ!
やれ「寒そう」だのやれ「バカじゃなかろか」だのやれ「もっと羽織れ」だの
何だのかんだの言われまくる始末!
半袖でもバカ!って言われ
薄手な長袖でもバカ!って言われ
多分厚着して大汗流してたら
それはそれで「そんなに暑けりゃ脱げ」バカ!って言われ
結局は何でもバカ!って言われるのだ!

気を使おうが使わなかろうが
どんな格好したってわが社の人間にゃ反応は同じ。
福岡だろうが東京だろうが
社内だろうが何だろうが
半袖だろうが長袖だろうが
パーカー着ようがコート着ようが
何だろうがかんだろうがそう!
今更『半袖バカ』キャラは拭えないのである。

ならば極めてしまえば良い自分!
真の『半袖バカ』をっ!
なんつって
えっと、風邪気味です。

はは…ははは…。
寒っ!

めけめけ~。

写真。『銘菓ひよ子』
美味い!

良い店は良い!

2009年10月26日 17時05分45秒 | 出張中の日常シリーズ
『ゆ』めこちゃん!
『く』つろぎくん!
『は』つらつくん!
『し』あわせちゃん!
4キャラ揃って
『健やかで幸せ“健幸”な町 行橋』!

北九州福岡県の大分県寄りにある町『行橋』。
むかしむかしは宿場町として栄え
明治から昭和初期にかけては筑豊の石炭を港へ運ぶ途中ルートとして栄え
海山共に自然に恵まれた新鮮美味な食豊かな土地である。
炭鉱、港で働く舌の肥えた労働者や旅人を唸らせていた名残を現代に残し
新鮮な海の幸山の幸料理が頂ける美味い店が数多く軒を連ねている。

そんな行橋の居酒屋さんで昨晩お取引先さんと一杯やった。
以前にも1度連れて行って頂いた事のあるお店だ。
ここが美味いのなんの!
まず串ものはデカい!
食べ方も色々選べて楽しいし種類も豊富だ。
注文受けてから仕込み出すつくねが絶品!
下品な表現だがヨダレが止まらない!
で、刺身!
地物を盛り合わせで頼んだのだが
どれもこれも身がコリコリしてて
噛んだ後甘味がジンワリ溢れ美味い!
全てその日地元の港で水揚げされた新鮮なものを
生きたまま仕入れその日のうちにさばいて出すそうで
そりゃ美味い訳だとまた止まらぬヨダレを必死でおさえる。
昨晩のおすすめ『どじょうと地物ゴボウの柳川』
『ヤリイカの天ぷら』『牡蛎のフライ』等々も次々頂く。
どれも文句なく美味い!

ビールを途中から焼酎に切り替えた。
美味い肴だとお酒も進む。
お取引先オーナーさんお薦めで芋焼酎『侍士の門』っちゅうのを飲んだ。
芋焼酎フリークな僕だがこれは知らなかった。
美味い!
水割りで1杯、ロックで2杯頂く。
甘味があってまろやかながら芋焼酎本来の癖も忘れちゃいないニクい焼酎だ。
力強くそして気は優しい
味の深みはまさに侍だった!

劇団『大人計画』所属の俳優『皆川猿時』そっくりな店長さんが走り回っておられた程
店内満席大にぎわいな理由が味と接客に現れていた。
良い店は良い!
単純だが当然だろう。

「これ(嫁)が、これ(鬼)なもんで今日はおひらき」
なんて冗談言うお取引先オーナーさんは
エビマヨと串もの数本を家族土産にぶら下げて
「これ(嫁)とこれ(息子)が、これ(鬼)でうるさいから予防線で土産をね」
とかまた冗談混じりに『猿時』店長に挨拶。
少し早めにお店を後にした。
美味しかったぁ!ごちそうさまでした!

しかしまぁお取引先オーナーさんはお茶目なおっさんだ。
けれどもファーストインパクトは違っていた。
その雑貨屋さんと当社とは僕が入社するより前からの付き合いとなる。
はじめて伺った9年程前の時の印象は正直摩訶不思議だった。
まだ入社したての僕は新商品等を必死で薦めるのだが
頑固なまでに拒否され仕入れてくれない。
しかも2人の女の子スタッフはおっさんオーナーと仲良し気味で捉え所が無い。
おっさんの言う事をニコニコ聞いちゃってやりにくいしさぁ
おっさんオーナーは頭ガッチガチな堅物っぽいし
何だ何だ何だぁ!?
何とも気分優れぬ思いだった。

それから毎回通うに連れて
あぁこりゃ兄妹でやってる店なんだなと勝手に決め付け
自分勝手に納得し時は流れていった。
オーナーさんとはその後あまりお会いする事が無かった。
オーナーのクセに仕事はスタッフ任せか。
日々店に出ずして何をやっているんだ?
遊び歩いているのか?
ダメな兄に出来た妹で寅さんか?
これまた勝手な推測。

それからも営業へ通ううち仕入れ方の特徴も何となく掴めてきていた。
僕が新商品をやみくもに薦めて
それを仕入れたり仕入れなかったり
かなりな個性的選択をし続けておられたのには
お店のカラーやポリシーをしっかり追求している結果だったのだ。
当然と言えば当然のやり方なのだが
それってなかなか出来たもんじゃない。
大抵は世間の売れ筋を追いかけてゆき
景気の動向にも左右されるものなのだが
このお店は違っていた。
頑なに雑貨屋として攻めの姿勢を崩さない。
だから営業としてはその個性を知ったらばとてもやり易いお店だった訳だ。

ある時、当然留守のオーナーさんについて女の子スタッフさんについ
「“お兄さん”は今日もいらっしゃらないんすか?」
っちゅう変な質問をしてしまった事があった。
スタッフさんら大爆笑!
“オーナー”を“お兄さん”なんて言っちゃったもんだから
そりゃ当然と思ったら爆笑は違う理由だった。
えっと、オーナーさんは“お兄さん”じゃなかったのだ!
オーナーさんとスタッフさんは全く他人
“兄妹”でも何でもなかった!
そしてはじめてお食事に誘って頂いた時には
オーナーさんは店は見てるが基本的には別に本職がある事が判明!
なんと教員だった!
ほげ~っ!
そんでもって全然堅物なんかじゃなく
ゆるゆるな酒飲みでいてバリバリのバンドマンだったのだ!
ほげほげ~っ!
そんなお茶目なオーナーさんのもとで働くスタッフさん達も実はユルかった!
ほ~げ~っ!

こうして最初のイメージから一変した行橋のカワイイ雑貨屋さん。
知れば知る程印象はユルくなれども頑固な店へのポリシーは
9年前僕がはじめて伺った時から何も変わっちゃいないのです。

確実にあの頃から比べて相当不景気にもかかわらず
全く店が荒れていない。
それはオーナーさんの雑貨に対する思いと店へのポリシーが
ブレる事無く店舗に反映されており
スタッフさんらもそこをきっちり理解しており
そんな店がまた北九州は行橋の町に受け入れられているからなのでしょう。

良い店は良い!

めけめけ~。

写真。行橋駅前にて。

ズルズル笑え!

2009年10月25日 17時33分26秒 | お笑い・タレントシリーズ
昨晩カプセルホテルのサウナ室ん中で『エンタの神様』を観た。
サウナみたいな公衆の場の娯楽は
自分勝手にチャンネルを変えたりしちゃいかん。
大人しく画面に映ったお笑い番組を眺めた。

ものすげー久しぶりに観て
まだこんな事やってたのか!
未だにこんな笑いを作らせてたのか!
とビックリさせられてしまった。
0.000000000000000000000000000000000………1秒もおもろい箇所が無い!
バラエティでおもろくないってある意味革命的?
凄い事だが褒められたもんじゃない。

僕はサウナには1回につき約10分~15分程入っている。
それを約5回程繰り返す。
ちょこちょこ途中抜けてるがそれでも結構見れた方だ。
その間笑えない笑いが繰り返しサウナ内を包み込んだ。

僕の笑いに対する趣味や主義は気難しくもなければ何でもない。
笑いのツボのハードルも低い方だ。
おもろきゃ何でも笑っちゃう楽しみたい派の単純な人間である。
なのに笑えんかった。
思わず首をかしげてしまった。

1つの番組やムーブメントを作るとき
まとまりは必要である。
笑いの仕組みや波を
仕掛人、演出家であるプロデューサーやらディレクターやら寄りに作る形も
時代の流行を動かし掴んでゆくには否めない。
芸人の純粋なネタをいじくりまわし
時には作家の作ったネタをやらせたりするのも
これまた流れを作るには必要な手段なのだろう。
しかしなんちゅうの?
終わってるっちゅうの?
視聴率取れそうな芸人にはある程度やりたいようにやらせ
新人には徹底してネタをいじり『エンタ』風に形を作る。
だから売れてる芸人は手を抜くし
新人は“あるある”やら“フレーズ”やら“キャラ”やらが
ゴミ屋敷の如くぐちゃぐちゃ溢れる。
そんなんを未だに毎週土曜夜10時に電波でぶりぶり垂れ流しているのだ。
観ていて多少恐ろしくもなった。

視聴者の「NO!」という意思表示が無い訳だから未だに放送されているのだろう。
っちゅう事はあれが今の時代的に「YES!」な訳だ。
えぇ!?そんなぁ!
なんてサウナで腕組みしちゃってたらば僕の背後から
「チッ!」
と舌打ち音が。
ジッと画面を見つめてたおっさんが立ち上がり
「くっだらねぇっ!」
と捨て台詞を吐いてサウナから出て行った。

そうです!
ちょー広いサウナ室がちょー満員状態で
おおよそ1時間入れ替わり立ち替わり
『エンタの神様』観てたおっさんが誰1人としてクスリとも笑わんこの現実!
おっさんだから笑わんのじゃなかろうかって?
いやいやおっさんだって笑います!
おっさんこそ笑わせなきゃ!
逆に『エンタ』はおっさんすら笑わせられない番組だっちゅうこっちゃ。
博多のおっさんは笑うよ~!
だってバレーボールのCMに『珍獣ハンターイモト』が出て来ただけで
サウナ室内大爆笑だったもん!
ん?レベル低い?
あはは、まあまあ。

シラケたサウナ室は辛かった~!
熱い御通夜に汗だく全裸おやじ大集合みたいな。
要するに
おい!『エンタ』よ!
笑わせろ!
っちゅう事だ。


さてさて
鹿児島、熊本、長崎、佐賀、福岡と回ってまいりました九州出張でありますが
本日早朝、博多を後にし大分県入り。
大分から北九州に向かいそこから東京へ帰る為
今回宮崎県は飛ばしです。
トホホ。
社長命令ですから仕方ない。

仕事のプロデューサーに
アクセス悪く売り上げに満たないと判断されて飛ばされた宮崎県。
『東国原』氏が頑張っておられるが内情は厳しい。
そんな事言ったらどこだって厳しいのだが
まぁ売上と効率を考えたらこれ仕方ないこっちゃ。

ただ、効率ばかりを考えてたらこれまた悪循環である。
やってみなけりゃ結果は出ない。
これ当たり前。
虚像の空論で結果を勝手に決め付けては
いつまでたっても望む頂きにゃ到達できない。
とかく消極的になりがちで
無駄と決め付け軽々しく物事を排除しがちな昨今。
やり方次第でいくらでも効率良くしかも良き結果が出せるのに。

決め付けるのは簡単。
あきらめるのも簡単。
もっと前向きにずる賢くならなくちゃね。

例えば毎度飛ばせと言われてた佐賀へ今回無理矢理乗り入れて開拓したらば
とても良い結果が得られた訳。
行っても見てもいないのに
「あんな所はどうせダメ」
と決め付けちゃダメ。
そこにだって頑張ってる人達が必ずいて
良い結果を背負って待っているかもしれないんだから。
みすみす宝を逃す手は無いって事です。

行ってやってダメなら次に修正すりゃ良い。
でもなかなかそれを分かってくれる上のお方って少ない。
上のお方には上のお方の事情ってものもある。
それも重々分かります。
難しい所です。

でもいつまでもズルズルやってたって何も変化は得られないのは確か。
佐賀県は鳥栖で食べた名物『かしわうどん』ちょー美味かったなぁ。
佐賀行かなかったら食べられなかった訳だし
…って、そりゃまた別な話か。

厳しい時代だからこそフットワークは軽く!
なんて軽く言っちゃうのは簡単ですが
でもそこをなんとか頑張らないと!
でないと笑えん未来になっちゃうよん。
なんつって。

めけめけ~。

写真。佐賀県鳥栖名物『かしわうどん』地物アスパラ天ぷら入り。
かしわとは鶏肉の事。
大きめなそぼろ状の
甘辛に煮込まれた鶏肉が入っていて
ちょー美味い!
鳥栖へお越しの際は
是非食べてみて下さい。

『らーめん放浪記』麺49 本目。

2009年10月24日 18時45分45秒 | 連載書き物シリーズ
地獄儀式のような魔の3日目を終え
参加者らは『他己セミナー』の会場であるEastホールから
宿泊施設のある『スペースタコリゾート』へ
またまた全裸で“戻って”行った。
果たして“戻る”という表現が適したものなのか?
セミナーにどっぷりハマった人間からしたら
毎朝会場へ行く事が“戻る”事であって
この4泊5日の日程においての宿泊時間は
セミナーに向けての充電タイムに過ぎないのだろう。
ただ参加者の1人『白熊 秋翔』青年からしたら
『スペースタコリゾート』でのヒトトキは
糞セミナーの異常な状況から正常に“戻れる”唯一の安らぎだったのである。

キチガイ連中から解放されて愛する彼女である『コケ子』と過ごす時間。
自分がこのセミナーに参加している目的の1つは愛するコケ子を守る事
セミナーの馬鹿げたカリキュラムの輪の外にいるだけで
多少の安心感を得る事が出来ていた。
ただそれも昨日までの話。
今の秋翔に安心感はまるでない。

夕食前のつかの間のヒトトキ
安らげたハズの『スペースタコリゾート』内の宿泊部屋に秋翔とコケ子はいた。
相変わらずまとまり無く殺風景な部屋だ。
大した物が揃ってないクセに飾物はやたらある。
得体の知れぬ花瓶やら掛軸やら絵画やら武将の甲冑まで。
全く意味不明なガラクタだらけだ。
大体これらは秋翔の気を混乱させていた。
武将の甲冑なんか今にも動き出しそうで言い得て妙。
“中身”が常に目を光らせて参加者をじっと見張っているかにすら思えてならない。
うんざりする程悪趣味で気味悪い部屋だ。

そんな部屋の片隅で寄り添う秋翔とコケ子。
昨日までと何も変わらないハズなのに横にいるこの娘は“あの娘”ではない。
いつもの落ち着きと明るさを取り戻してはいるものの
ついさっきまで秋翔の目の前ではまるで別人
いや別人というより別獣だった。
“あんなもの”を自分は愛していたのか?
“あんなもの”を自分は守っていたのか?
そして今後も“あれ”を守ってゆくのか?
果たして自分に“あれ”が守れるのだろうか?
守る前に自分の命が危ないんじゃなかろうか?
一体自分は何をどうしたいと考え実際どうすべきなのか?
秋翔は時空の迷路に迷い込んでしまっていた。

心の中の記憶の迷路。
コケ子と共に生きて来た僅かな時間道を遡り細かに否定してかかる。
コケ子の存在をマイナスに追い込み自分自身をもマイナスに追い込む。
するとあんなに可愛かったコケ子なのに
何故だろうとても醜く見えてしまう。
秋翔の眼から涙が溢れた。
止めどなく流れる涙はいつしか横で寄り添うコケの髪を濡らしていた。
眠ってしまっていたコケ子は秋翔の涙で起こされる。

「秋翔泣いてるの?」
「おぇ…おぇ…」
秋翔は嗚咽と涙を抑えるのに精一杯だ。
「どうした?何があった?
誰かにイジメられたのか?
よしよし、よしよし」
泣きじゃくる秋翔の頭を優しく撫でて慰めようとするコケ子。
これは“あれ”じゃない。
いつもの可愛いコケ子だ。
いとおしい、けど苛立たしい思い。
そんなはっきりしない自分の心と頭がうざったい。
「私にも言えないくらいのツラい事があったんだね。
よしよし、よしよし」
「おぇ…おぇ…
……………」
ピタリ秋翔の嗚咽と涙が止まったその瞬間
コケ子の唇めがけて秋翔の唇がタックルを噛ました!
勢いよく重なり合う2つの柔らかい唇は
鉄琴の様に硬い歯により強か打ち付けられて
“ゴッドッ!”
と鈍い音を奏でた後に真っ赤な血しぶきを放った。
「!!!?」
コケ子は驚きはしたものの一切の抵抗を見せず
秋翔は自分の視界に星が瞬くもお構い無しに
無我夢中で不器用に身体を重ね合わせた。
“私、人を殺しました”という謎の言葉も
セミナー中のデブおやじとの行為も
タコトレーナーが言っていた『熊猫家 飛飛』という名前も
可愛いい笑顔も優しい声も
全てを振り払い半ばレイプに近いくらい乱暴な形で
秋翔はコケ子を一心不乱に抱いた。
止まらぬ涙を抑えようともせず
おぇおぇと嗚咽を繰り返しながら
まるで呪文の様に「忘れろ…忘れろ…」と唱える秋翔。
コケ子はそんな“男の子”を全身で受け止めて
受け入れながら笑顔で頭を撫で撫でし
「よしよし、よしよし」
と優しく彼を解きほぐす。
その時の彼女の顔はまさに“超天使”だった。

秋翔は部屋中に響き渡る獣の様な激しい息づかいを感じていた。
自分達以外の大人な息づかいが聞こえる。
不思議だ。
息づかいと共に花瓶や甲冑やらがカタカタ揺れた。
自分の心の中に響き渡る激しい吐息と揺れは
青年を大人に変える切なくも大きなため息と振動だったのかもしれない。
無我夢中な中で秋翔は生意気にもそんな事を考え
ふさわしくないニヤつきを見せたのだった。

奇しくもそんな歪んだ性交が
2人にとって最初で最後の愛の交わりとなるなんて。
気付くと横に甲冑が倒れていた。


その日の夕食はグループ『砂かけ』のみまたしても
リーダー『鼠先輩』こと『鳩山 豆郎』企画だった。
豚肉、ゴーヤに続いて今度は河豚。
山口県は下関から取り寄せたものらしい。
立派な河豚だ。
鼠先輩がさばいた。
頼りない。
本人は「ノープロブレム」と言ってはいたがマジで大丈夫なのだろうか。
危険な香りがぷんぷん漂うてっちり、てっさを
ヤケクソ気分でたらふく喰らった。
コケ子とは喋らず食事が終わる。

そして夜。
また定番の強制『UNO』をやり就寝。

翌朝目覚めると
鼠先輩が消えていた。



『らーめん放浪記』

〈2-(26)・スペースタコワールド〉



「おぬしを呼んだ“鼓笛隊”の“歌い手”クマミーとやらは
スペースタコワールドにおるぞ」
上から目線で気にくわない『犬山』の助言を頼りに
スポーツ新聞『スポコン』記者『白烏(しらからす)』は
腹立ち混じりで北九州市八幡の『スペースタコワールド』内『スペースタコリゾート』へ来ていた。
何が“鼓笛隊”だ!何が“歌い手”だ!
“バンド”だっちゅうの“ボーカル”だっちゅうのアホかっちゅうの!

熊本は玉名で偶然会った時のあの爺さんの態度といったらなかった。
何か吹っ切れたような悟ったような
透かした態度が妙に気に入らなかった。
“老いぼれ”が若々しく見えて
白烏が知っている犬山が何処か遠くに思え
寂しいやら苛立たしいやら複雑な心境に包まれる。
嫉妬にも似た感情が白烏の記者魂を揺り動かしていた。

沖縄の事件も一段落ついたハズなのに何故また九州にいる?
それに、何故“あの屋台”とツルんでる?
っちゅうか爺さん働いてたなぁ。
刑事の仕事はどうした?
まさか修行か!?
定年後らーめん屋でも始めようって魂胆か!?
沖縄で食べたあのらーめんは確かにちょー美味かったが
何も今更らーめん屋始めなくても
多額の退職金と貯金があるだろうから老後は心配なかろうに。
白烏にとって今の犬山は以前にも増して突っ込み所満載だった。
しかしそれよりも白烏の大好きな“事件”がここ九州にも満載だった為
ついつい犬山の変化を突っ込み忘れてしまっていた。

「今日までずっと否定して来た“こっち側”ってのは
こんなに刺激的で素晴らしい世界だったなんてのぅ
今更知っちまったよ、のぅ白烏。
遅れてた分の快感を急いで取り戻さんといかん」
屋台で漏らしていたそんな犬山の言葉が
今になって魚の小骨のように引っ掛かる。
が、「老いぼれが
な~に考えてるやら」
なんてこの時犬山の変化を軽く見過ごしてしまった事を
白烏は後々非常に後悔する事となるのだった。

リゾート内をウロウロした後
らーめん屋台『黒猫』店主の『猫田』という青年から聞いた
『スペースタコリゾート』内の『砂かけの間』へ忍び込む白烏。
ドアのセキュリティに予め教えられていたキーNoを入れたら簡単に開いた。
「ぎゃはっ!マジ開いたわ!
お邪魔しま~す…みたいな…」
リゾートにはふさわしくないまるで合宿所みたいな殺風景な部屋だ。
“ここへ行けば色々分かるよ。
先に“使えないスパイ”も送り込んでるし”
猫田とか言う青年はそう言っていたが。
「スパイて…ウケる」
辺りを見回しほくそ笑む白烏。
スパイはいないようだ。

しかしなんと悪趣味な部屋なんだ。
リゾートホテルに“甲冑”て。
「ぎゃはっ!ちょー武将!戦国みたいな!」
ひとり盛り上がり何故か甲冑を身に付けだす白烏!
アホか白烏!
そう今更ながらアホなのだ!
ウエディングドレスでも着こなすかの様に
甲冑を装着してご満悦の白烏。
ゴツい君には甲冑がお似合いだ。
「脱がぬなら 脱がしてしまえ ホトトギス
み・た・い・な!ウケる!
ちょーエロいんですけど!」
なんて事言ってたその瞬間!

“カチャ”

誰かが部屋に入って来た!
「!?」
慌てた白烏は“甲冑に隠れた”!
武将に成りきり気配を消す。
入って来たのは若い男女だ。
“…は?全裸!?”
驚いた!真っ裸の男女が外から室内に!?
“ウケる!裸族か!”
心で突っ込む。
あろう事か男女は“甲冑白烏”の直ぐ横に腰をおろし
2人寄り添いじっと黙ったまま物憂げに浸りだしたではないか!
“暗っ!若者暗っ!
しんきくさっ!
全裸だし、ちょーキモ暗いんですケド!
もしや!もしや彼らがスパイッ!?
あり得ん!こんな暗い全裸スパイあり得んっ!”
身動きせずただ寄り添う2人だ。

どれくらい時間が経ったのだろう。
“か…甲冑重ぉ~っ!
ちょっと!若者!動きなさいよ!
部屋でジメジメしてないで
若者はお外で遊んで来なさい!”
すると女の子から寝息が漏れる。
“寝るなーっ!
おい!青年!女子を起こせ!
こんな重い鎧兜身に付けていつまでもジッとしていられる程
お姉さんはたくましくないんだからね!”
「…シク…シク」
“え?”
「おぇ…おぇ…」
“何で?”
突然青年が泣き出した。
“青年!何で泣く!?
意味分かんねーっ!”
「…ん?
秋翔泣いてるの?」
“ぎゃはっ!
上手い具合に女子起きたっ!
その泣き虫連れて早よ外行けっ!”
「おぇ…おぇ…」
「どうした?何があった?
誰かにイジメられたのか?
よしよし、よしよし」
“ぎゃはっ!
頭撫で始めた!?ウケる!”
「私にも言えないくらいのツラい事があったんだね。
よしよし、よしよし」
“ダメッ!疲れた!重い!ツラい!
もう限界なんですけどっ!”
「おぇ…おぇ…………」
青年の嗚咽と涙がピタリ止まった。
“は?”
その瞬間

“ゴッドッ!”

いきなり青年が女子に頭突き!
“はぁ?”
で流血!
“はぁ~!?”
青年、女子をスリーパーホールド!
女子暫くもがいたが
完全に落ちたのかじき大人しくなった!
“何ここレスリング団体の合宿所だったの!?”
しかし様子がおかしい!
まるで犬の食事の様に青年が女子の身体をベロベロなめ
「おぇ~っ!おぇ~っ!」
と猛烈な嗚咽を吐きながら腰をカクカク動かしだしたではないか!
“ぎ、ぎゃはっ…ウケる…”
何やらぶつぶつ念仏のリズムで
「忘れろ…忘れろ…」
唱える青年と
こちらは笑顔で
「よしよし、よしよし」
そんな青年の頭を腰のリズムで撫でる女子。
“何これ交尾!?
何プレイこれ!?
ちょーウケる!ちょー興奮!
ぎゃはっ!ぎゃははっ!”
目の前の異様な光景に囚われて甲冑の重さも辛さも忘れる白烏。
それどころか沸き上がる性欲に踊らされ興奮しきっていた。
「フガ…フガ…」
自然と鼻息も荒くなる。
“ぎゃはっ!
成る程ここって“そういう事する団体の部屋”だったのね!”
鎧の重さと身体のウズウズとでとても立っていられる状態でない。
ガタガタと音をたてて甲冑が震えた。
目の前では若者の不恰好で醜いSEXが終わりを迎えようとしていた。
甲冑の下で汗まみれとなった白烏は

“ガシャン”

体力も限界、脱水症状気味にもうヤケクソで床に倒れ込んだ。
横になった白烏の兜の僅かな隙間から
青年が相手の女子を見て気味悪く笑っているのが見えたのだった。

誰も鎧を元に戻しても立たせてもくれず
しかも中に人が入っている事すらも気付いてくれず
中身白烏ごと甲冑は無関心に放置されていた。
若者2人がギクシャク出て行き部屋は無人となった。
「無視か!ウケる!」
人がいなくなったのを良い事に叫んだりする白烏。
ひとまず甲冑を脱ごう。
そう思い、あれこれパーツをいじってみたが
あれ?あれあれ?
多量の汗で内側が肌にへばり付き
パーツの繋ぎ目が固定されちゃってて脱げないではないか!
あれこれ試みるもダメ。
「ぎゃはははっ」
笑う甲冑。
「ウケる!」
ウケる甲冑。
こうなったらもう笑うしかない。
仕方ないやと諦めて
「ぎゃはっ!
もうだめ!疲れた!
気が、気が遠退くんですけど~!
あぁ~れぇ~!
寝るっ!」
そのまま深い深い眠りの底へと
白烏は落ちていくのだった。

“グゥ~ZZZZZzzzzz。。。。。”

「ぎゃはっ!本気寝した!」
白烏が目覚めた頃
時計の針は深夜1時を指していた。
さてと締め切り間近の原稿を書かねばな…
…っと起き上がろうとするのだが身体が何故か不自由だ。
しかも視界が狭い。
あれ?あれあれ?
ああ!
“ぎゃはっ!そっか!
甲冑被って『砂かけの間』とやらにいたんだったわ!
忘れてた!自分家と勘違いしちゃった!ウケる!”
兜の隙間から光が入り込む。
“まぶしいなチキショーバカヤロー!”
きゃははきゃははと盛り上がる声。
“うるせえなチキショーバカヤロー!
ぎゃはっ!”
ほっほぅ。
人・人・人が集まり何やら盛り上がっているではないか。
あ、先程の青年と女子もいる。
私が寝てる間に皆帰って来てたのね
なんて“外の景色”を観察。

「ウノッ!ウノッ!ウノッ!」
「何度も言ってますけど鼠先輩ルール知ってます?」
「ぽっぽっぽっ!
知ってる知ってる!
ウノッ!ウノッ!」
「だからそれ全然カード減ってませんし」
「リバース!」

おや?
何この聞き覚えアリアリな声は。
白烏、耳をダンボにし目を見開く。
「ウノッ!ウノッ!ぽっぽっぽっ!」
おやおや!?
情けなくもたくましいこの声は!
この世でたった1人の
愛しのママママイダーリンッ!
「ウ~ノッ!
ぎゃはっ!“スパイ”見っけ!」
確かに“使えない”スパイだわ!
ぷっと吹き出す白烏。
さてどうしようか。
とりあえずスパイさんには聞きたい事が山の如し!
だけど今動いちゃ当然マズイよねぇ。
マズイっちゅうかヤバいわこの格好。
甲冑のお化けが出た~!て大騒ぎになるわ。
仕方なし
白烏はそのまま静かなること林の如く時の流れをジッと待つ事に。

んで深夜。
さて皆が寝静まった所を見計らって
白烏は渾身の力を振り絞り立ち上がると
ズンズンと“鼠先輩”のもとに近づいていった。
「ダーリン…ダーリン」
耳元で囁きユサユサと肩を揺らす。
「むにゃむにゃ…
こんなにゴーヤは食べられません…
むにゃむにゃ…ぽっぽっ…」
何言ってんだコヤツは。
よ~し。
コホン!
「おい!鳩山豆郎!事件だ!」
「はっ!事件!?」
さすが刑事。
たとえ夢心地でも事件と聞くなり直ぐ様飛び起きる。
心強い男前!
「ぎゃはっ!ダーリン!」
「!!!?
ひ…ひぃ!
甲冑のお化けが出た~っ!」
そりゃそうなるわな。
白烏だけど鳩山から見たら武将だもの。
他の人達が起き出しちゃって騒ぎになるのは面倒だ。
慌てて白烏は甲冑プロテクターで思い切り鳩山を
“バチコーンッ!”
とぶん殴る。
「ふがっ!」
鳩山は容易く気絶し、すっかりのびてしまった。
「ぎゃはっ!やっぱ弱いわダーリン!」
さて、大股を広げ気合いを入れて渾身の力を振り絞り
思い切り全身燃えたぎる火の如く
「フンガーーーーーーーーーーーッ!」
白烏はぐったりした鳩山を持ち上げてそのまま猛進!
『砂かけの間』を飛び出して
深夜の遊園地へと駆け抜け消え去って行った。

夜空に甲冑が軋む鈍い音が響く。
“ガチョンッガチョンッ
ガチョンッガチョンッ”

そんな誘拐の一部始終を寝たふりし盗み見るコケ子。
ニヤリ笑う八重歯が気味悪く夜の闇に光る。
“超悪魔”降臨の瞬間だった。


翌朝。
午前9時きっかり。
今日も『他己セミナー』が始まった。
毎度お馴染みタコトレーナーがマイク片手に朝の挨拶。
「おはようございます」
挨拶を返す参加者連中。
「おはようございます!」
この後お決まりの映像を見るのだがその前に
トレーナー今日のひとこと。
「いよいよ今回のこのセミナーも4日目となりました。
皆さん今日まで本当に頑張ってきた事と思います。
さて…」
「すみません!」
「……え~」
「すみませんトレーナー!
ちょっと良いすか!」
言葉尻に噛み付いて割って入ったのは秋翔。
話の腰を折られた形で機嫌を損ねるタコトレーナーだが
“死んだ鯖の目の笑顔”で秋翔に話を促す。
「はい、どうぞ超天狗君。
何ですか?」
秋翔はコケ子をチラ見した後
タコトレーナーに向かって大きめな声で告げた。
「鼠先輩が、いなくなりました」


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。

(注)この物語はフィクションです。

写真。甲冑。
偶然発見!鹿児島にて写メり。

しかし!『炭酸文明』。

2009年10月23日 18時10分20秒 | 愚痴をポロリの日
冒頭写真はサントリーから発売の炭酸飲料『炭酸文明』ってやつ。
福岡のスーパーで見つけて思わず購入。
THE胡散臭い!
しかし!
天下のサントリーだもの
商品的にはおかしな物ではなかろう。
九州でしか売ってないものカモ!?
とか思って得意気に買ったけど
普通に考えたらサントリー商品だから全国どこでも売ってるわ。
あはは。

説明文を読む。
なになに?
「炭酸の起源は
古代エジプト文明に王族が飲んでいたブドウの発泡炭酸がはじまり。
そんな言い伝えをモチーフにした炭酸飲料です。
さわやかな白ブドウの香りとエキゾチックな味わいが特徴です。
ローヤルゼリーエキス配合!」
だって。
炭酸の起源は古代!
へ~へ~へ~。
3へ~。
いち、にぃ、“三へい”です。
ギャグ古っ!
ギャグが古代だっ!
なんて福岡くんだりまで来て何言ってんだ俺!

とりあえず飲んでみる。
“ゴクリ、シュワシュワ~”
美味いが甘い!
ハチミツの香り!
パッケージに“古代へGO!!!”と書いてある故
気分は古代へタイムトラベル!
なんてんな事あるか!
古代知らないからタイムトラベルなど出来んわ!
エキゾチックな味わいて意味不明!
とか何とか言いつつすぐ飲んじゃった。
連日サウナ入りまくっているから出してる分の水分補給もしっかりしないと
倒れてしまっちゃ大変だからねん。
その水分は別に『炭酸文明』でなくても良かろうに。
まぁまぁ。
皆さんも『炭酸文明』いかがでしょうか。
怪しいです!
あ、いや、美味しいです!

なんて九州出張と全然関係無い炭酸ジュースの話題は置いといて
本日も晴天の中福岡県回り。
実は昨日の夕方会社へ報告の電話した際に
またしても当社糞鬼社長がやってくれました!

雑貨の新商品の一部が大不評。
その報告をしたら婆さんちょーヒステリー。
その反応が気に入らないとご立腹で僕にとばっちり。
“報告の電話”なんだからそりゃちゃんと報告するでしょうに。
しかし!
「そんな報告聞きたくないわ!
良い事しか言わないでよ!
バカの批評や意見は聞きたくないのよ!」
だって。
でた~!お得意の自分以外みんなバカ!
上手くいかないとヘソ曲げ耳ふさぎ攻撃!
疲れがドッと溢れます。

そしてその後にも問題勃発!
取引上で不具合が生じた問題について
去年会議を開いてきっちり決まった事がありまして
僕は今日までその決定事項に基づき仕事してきたのですが
どうやら“ちゃんと決定した事”が“うやむや”に
“いつの間にか消え”て
“無かった事”になってた事が発覚!
これも昨日の電話での事です。
簡単な事、つまりは“老害”!
婆さん達皆忘れてるんです。

しかし!
その決定事項は社長が自身で書面化して残したハズ。
その場に僕もいたから間違いない。
なのにそんなもの知らない、言ってない、聞いてない、会議?したっけぇ?
ですって、マジビックリです。
あまりに開き直りヒドイんで僕がボケちゃったのかと思いましたもの。
でも事実は事実、ボケちゃいない。
電話で必死に伝えると社長
「何とな~く覚えてるカモ~」
だって。
この“~”←がムカつく!
おいおい、いい加減にしろバカヤロー!
しかも仕舞いには
「もううるさいわね!
時代は流れてるのよ!
たとえ決定したとしても
それは日々めまぐるしく変わるの!
何?あなた私に謝って欲しいわけ?
そんなもんも理解しないあなたがバカなんじゃないのよ!」
とまぁ逆ギレ。
バカって言った奴がバカだっちゅうの!

お社長様の会社だからお社長様のさじ加減で構わないが
もし変わったとしたらそれは報告すべきでしょう。
っちゅうかそもそも都合良く“忘れてた”んだからね。
それでお取引先さんに迷惑かけて
しかも僕の言う事と会社の対応が違くっちゃ
僕はウソつきだって事になっちゃう。
当然苦情は僕に来るし
こんなんで株式会社だってよクソヤロー!

電話の会話はいつの間にか理論のすり替え&屁理屈の押し付けに。
最終的にはまた生意気だと叱られる始末。
感情がビジネスに勝った歴史的瞬間である。
個人的感情むき出しで爆発発泡しちゃって
ビジネスが正常に機能しない文明の退化。
おっ!これぞまさに『炭酸文明』!
お後がよろしいようで。

♪チャンチャカツクテンテン♪

なんつって
こんな愚痴ブログよろしくないわ!

遠方でのゴタゴタが最も困る。
出張中の理不尽なもめ事なんてしょっちゅうだからなぁ。
慣れてしまってる自分が怖いが
いやはや全くたまったもんじゃない。
呆れてものも言えん。
なんつって
炭酸ジュースと社長の愚痴と
今日のこのブログも
呆れてものも言えんわな。
バカ、お互い様!?
あはは。
はぁ~…。

あぁこりゃこりゃ。

めけめけ~。

写真。『炭酸文明』

『ホテルの窓から』明太遠投!(嘘)

2009年10月22日 19時30分56秒 | 出張中の日常シリーズ
『ホテルの窓から』こんちは。
なんとまぁ珍しい“個室”のカプセルがある
博多のカプセルホテル6階多目的ルーム窓から

“パシャリ”

このブログで数回書かせて頂いているカプセルホテルだ。
博多は毎度の事ここに泊まっている。
昨晩から博多入り。
ってな訳でいつの間にか勝手に始まった企画『ホテルの窓から』の今回は
福岡県は博多であります。

石川県は金沢のホテル、名古屋のカプセル、岡山県のホテルに続き
ここ博多泊ホテルの窓からの風景は冒頭のこんな感じ。
目の前に見える建物が今リニューアル工事中のJR博多駅。
向かって左に博多路の玄関口であります博多交通センター。
そこから真っ直ぐ伸びる道は中洲川端や天神といった繁華街へ繋がっており
九州博多は良かトコばい!といった華やかさと勢いが感じ取れる。
九州新幹線全面開通と共に2011年春のリニューアルオープンへ向かう博多駅。
一体どんな姿を僕らに見せてくれるのか今からとても楽しみだ。

さてさてそんな景色の見える窓の持ち主カプセルホテル。
“個室”のカプセルとは如何なるものか。
通常一般的なカプセルはまるで蜂の巣状態。
通路を挟んで左右壁一面に二段の穴が連なっており
その穴がうなぎの寝床のような個室となっている。
個室といっても丁度布団1枚分の洞穴。
その中へニョロリ入ると
テレビがありラジオがあり時計がありちょっとした物置台があり
でもって何不自由はなく良い夢見れるプライベート空間が広がっている訳。
つまりは秘密基地的二段ベッドが無数に連なる空間みたいなもんだ。


その“個室”バージョンが只今宿泊中のカプセル。
おかしな話であるが要はホテルのちょっとした部屋ん中に
何故かカプセルがあるっちゅう状況である。

部屋の扉を開くとロッカーと机と椅子と“カプセル”がある。
摩訶不思議である。

でもこれが良いんです。

カプセル内部は一般的なそれより随分と広いし
なにせカプセルホテルのクセしてプライベートな机とコンセントがある!
これってかなりポイント高い!
個室カプセル、僕的には大いにお気に入りだ。

寝転がった風景がこちら。

そしてここの居酒屋的食堂がまた美味い!
しかもキレイでざっくばらんでとても寛げる。
毎度の事ながら昨晩早速ボトルを入れた。

焼酎『のんのこ』。
飲みかけの生ビールと共に。
博多には4泊する為こいつをチビチビ楽しむのである。
砂ずりのたれ焼きと鶏の天ぷらで一杯やった。
美味い!

一晩明けて本日から福岡回り。
博多駅前のホテルを出る。
それにしても暑い!
ギンギンに太陽が照りつけている。
半袖の方もちらほら。

春日原やら油山やら糟屋やら天神やらグルグル。

西鉄電車。
カワイイ色合いの車体である。


春日原のお取引先さんに明太子を頂いた。
今日僕が来る事を忘れて遅刻したお詫びとの事。
前回来た際にも明太子を貰っている。
当然半年くらい前のこのブログにも明太子の写真があったりする訳で
僕は度々忘れられ、度々明太子を貰っているのだ。
おもろい!
「テヘッ!忘れとった!
お詫びたい!食べて!」
オーナーのおばちゃん、かわいらしく舌をペロリ。
あ、“おばちゃん”なんて言い方したら怒られちゃうわ。
それくらい若い!
みのもんた風に言おう。
「お嬢さん明太子ありがとうございます」
忘れられれば明太子が貰えるとなりゃどんどん忘れて欲しいものだ。
あはは。
許せちゃうキャラである。



こちら天神『新天町商店街』は秋の装い。
新天町は博多らしい華やかな商店街である。

僕の中でここは入社当初からキラキラしたイメージがあるのだが
ここ最近は随分と地味になった気がしてならない。


渋滞で有名な天神周辺の道路も空いていた。
まぁ平日の昼間だからね。
でもやっぱり不景気なのだ。

博多と言えばとんこつラーメンが有名だが
実際土地の人間はさほどラーメンを食べないそうで
それよりもやっぱりうどんらしい。
そういえば福岡出身タモリさんもテレビでそんな事言ってたっけ。
そんな話をお取引先さんでしてたから無性にうどんが食べたくなって
新天町のうどん屋さんで『月見ごぼてんうどん』を食べた。

これ!写メり!
ダシの透き通った上品なつゆにぷるっぷるのうどんがからんでちょー美味い!
ごぼてんも揚げたてサクサクだし
月見を崩すとトロ~り甘さが増して絶品な味と化しあっちゅう間に完食!
美味かぁっ!

で夕方仕事も終わり
“ふりだしに戻る”みたいに再び博多駅。

あ、これが近くから見た工事中の駅。


でこれが駅前の道。
屋台街で有名な中洲
きらびやかな天神へと繋がる。
上から見るのと下で見るのとじゃ当然違う風景だ。
夕暮れて道も徐々に混んできた様子。


さぁて、ここがカプセルホテル。
帰りました。
1日が終わったぁ!
ホテルの窓からみた風景の中でひと仕事終えて
再びホテルへ帰ったのでありまして
これからちょいと一杯といきます故
今日のところはひとまずサヨナラ!

めけめけ~。

写真。ホテルや博多や色々。

週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ長崎・ 2

2009年10月21日 17時50分17秒 | 毒ラジオ・毒宇宙!
ジィ~ザザ~…。
腹時計が5時をお知らせします。
“グゥ~、グゥ~、グゥ~、グゥ~
チョキ~”

〈番組ジングルMusic・IN〉
♪ハヤハヤ流行りの!シンシン新スーツで!
バン!バン!ババンバンっと決めろ!
週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ!
ズッキュ~ンッ!♪

はや)チッチキチィ~♪
どうも~はやしんDEATH!
ばん)ばんぱくDEATH!
はや&ばん)愉快痛快奇々怪々!
あそこカイカイ毛じらみコンビの!
はやしん&ばんぱく略して“早番”DEATH-YO!
はや)早番のクセに早起き苦手SA!
ばん)名前だけでも覚えてNE!
はや&ばん)ジュクジュクチッチキ♪スクラッチ!
はや)なんじゃそりゃ。
ばん)え~既にお馴染みの自己紹介ラップで始まっちゃいました新番組の糞ラジオも
早いもので2回目の放送とあいなりました!
はやしん君、スタートからあっと言う間に1週間が経っちゃいましたよ。
はや)当たり前だバカヤロー!
うんこしてても時間は流れてんだクソヤロー!
ばん)コラコラうんこて。
いきなり汚いな~。
はや)時間は流れてもうんこ流れず。
うちは未だボットン便所だクソヤロー!
ばん)上手くもないし自慢にもなってないよ!
はや)吸い取れバキューム俺の糞!
ばん)もういいよ!
はや)余ったうんちは家庭菜園に。
ばん)だからもういいっての!
はや)俺のうんちで育ったきゅうりで又俺が育つ。
ばん)うるさいな!
はや)でまたまたそのきゅうりがうんことなってブリブリブリキュウリ。
ばん)しつこいよっ!
“ズブッ!”
はや)はうっ!
“グリグリッ!”
はや)あわわっ!
“ポンッポンッポンッ”
はや)ふぐっ!ふぐっ!ふぐっ!
ばん)え~ラジオですからリスナーの皆さんには見えてないですけども
今はやしん君の前立腺にロケット鉛筆刺してます。
“ポンッ!”
はや)はうっ!
いつもより余計に刺さっております~。
はや&ばん)お気持ち良ぅございま~す!
ばん)はやしん君がよがっちゃっている隙に
私ばんぱくが番組タイトルコール
イッときましょか!
“週の真ん中水曜日!
真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの、今日もめけめけウェンズディ!”

〈Music・IN〉
ばん)早番のモッコリめけンズディ!
この放送は、カステラの『文明堂』総本店
背中サスってらの『泥酔どう?』総吐いての提供で
魔空空間にそびえ立つ『御陀仏墓場ラジオ放送局・長崎支局』をキーステーションに
エリア拡大!と思いきや縮小!全国マイナス48局ネットで
脱力系にてお送り致しま~す!
はや)ぷぅ~。
〈Music・Out〉

ばん)いや~最近めっきりモッコリ九州へ営業にやって来たらば暑いのなんの!
はや)俺なんかもう脱いじゃったよ。
ばん)本当Tシャツ1枚でも良いくらい。
はや)全裸だよ。
ばん)捕まっちゃうだろ!
はや)でんでん太鼓!
“ピタッピタッピタッピタッ”
ばん)分かったよ!
腰ふってお粗末な物を太ももにあてて音鳴らしてんじゃないよ!
くだらないな~!
はや)もう秋だっつうのに信じらんないよね。
ばん)あのな、普通に喋ってっけどお前今全裸だからね!
はや)政府には早急に地球温暖化対策へ取り組む姿勢を見せて欲しいね。
ばん)説得力無ぇっ!
はや)抜本的に!バッポンテキに!バッポン…
ばん)うるさいよ!
お前それ言いたいだけだろ!
はや)バッポン!
ばん)何だよそのポーズ!
いいから早く服着なさい!
はや)服なんて元々着てねーよバカヤロー!
不況で服買う金も無ぇ!
ばん)じゃあ僕のこの服やるから着ろよ!ほら!
はや)有難いが今度はお前が全裸になっちまっただろうが!
ばん)涼しくて清々するわ!
はや)チッキショー!
誰がお前の服など着るか!
ばん)何だと!
はや)お前ひとりを全裸なんかにさせてたまるか!
ばん)はやしん君!
はや)俺達はいつでも一緒!
仲良し変態コンビだからな!
はや&ばん)変態!大変!
OH!モーレツ!

ばん)っちゅうわけで我々裸の大将が、なな、長崎にやって、き、来たんだなぁ!
はい!そこで本日は
長崎はぁ今日もぉ雨だったぁ♪と題しまして
あなたにとっての長崎の今日の天気をテーマにお便りを大募集しちゃいます!
はや)天気は雨じゃなくても結構DEATH-YO!
日照り続きでカラカラ干からびもお待ちしていま~す!
ばん)FAX番号は
『095(8442)4591』
『095(8442)4591』
はや)『奥嫌よ!死に地獄行き』
まで、どしどしFAXお待ちしております!
ばん)も・ち・ろ・ん!
メールでも受け付けております-YO!
アドレスは?
はや)『odabutu-hakaba-radio-nagasaki@rida!-hikoukida!-a!-takechanman7da!.naha-naha!.ne.jp』
ばん)『御陀仏墓場ラジオ長崎あっ鳥だ!飛行機だ!あ!タケちゃんマン7だ!ドッとナハナハ!
ドットエヌイージェーピー』
です!ヨロシク!
はや)ナハナハ!コマネ-CHI!

ばん)え~では曲いきましょうか。
墓場の長崎ラジオネーム
『おい!ばんぱく!めけサズと内容あまり変わりないじゃねぇか!』さんからのリクエスト。
うるせー!バカヤロー!
え~長崎と言えばこの曲!
『内山田洋とクールファイブ』で
『長崎は今日も雨だった』

〈Music・IN〉
♪あぁ長崎は今日も雨だった
あぁ(小倉)智昭は増毛ハゲだった
……♪
〈Music・END〉

CM。
♪カステラ1番 電話は2番 3時のおやつは文明堂♪
♪ピップエレキバン 現場は悲惨 惨事のオヤジの運命どう?♪
ザラメの紙食うなよ!

〈CMあけジングルMusic・IN〉
♪週の真ん中水曜日!真ん中モッコリ!
はやしん&ばんぱくの今日も早番めけめけウェンズディ!
モワ~ン♪

ばん)『まいっちんぐマチコちゃんが行く!
探検!発見!僕の町んこ!』
〈Music・IN〉
ばん)おまっとさん!
巷で大人気!町フェチ町オタ!町のアイドル“町ドル”こと『マチコちゃん』のコーナーDEATH!
マチコちゃんが突撃レポートする今一番熱い町とここスタジオとを中継で結び
町の人々に元気金玉を貰っちゃおうっちゅう元気印企画ですが!
さてマチコちゃん今日はどこの町にいるのかなぁ?
はや&ばん)マチコちゃ~ん!
「ハイ!ハイ!ハ~イ!
只今『宮尾すすむ』の真似して意味不明なポーズを繰り返しながら喋っております
町が大好き!町ドルマチコだっちゃ!
ウチは今、長崎県は諫早市に来ているっちゃ!」
ばん)諫早干拓地!
「早速ムツゴロウこと第1町ゴロウ発見!」
♪やるなら今しかね~♪
南の国から!長崎の黒板五郎こと黒板六つご郎よぉ!
天ぷらにすると美味いけん!
♪ヤルなら今しかね~♪
「キャッ!ヤダ!おじさんどこ揉んでるっちゃ!」
まだ食べてる途中でしょうがっ!
「いや~ん!まいっちんぐ!
まいっちんぐワープ!」

“ビューンッ!”

「よいしょっ!
諫早市からワープして
ここは長崎市内だっちゃ!
ここ長崎の人々は皆ザビエルみたいな格好して
黒マジックで“うどん”て書かれた“お皿”をツマミにガリガリ喰いながら
ビールや焼酎やウイスキーや日本酒やワインをちゃんぽんして
カステラのうんこをしてるっちゃ」
♪お前を嫁にぃもらう前にぃ言っておきたいぃ事があるぅ♪
ばん)長崎出身さだまさし!?
俺より先にイッてはいけない。俺より後にイッてもいけない♪
「キャ!
ハゲメガネが!何するっちゃ!?
いや~ん!まいっちんぐ!」
さだドリル~!
“グルグルグルグル”
ばん)じゃあマチコちゃん『マチコの天気予報』お願いしまーす!
「ハイハ~イ!
長崎県内におります今のマチコの天気は大荒れ。
今後のさだドリルの動きに充分な警戒が必要で~す!
いや~ん」
ばん)じゃあマチコちゃん!
ついでに先程募集した『あなたにとっての長崎の今日の天気』についてのお便り紹介もよろしく!
「ハイハ~イ!
佐世保死ラジオネーム『三度の飯よりマチコちゃん』さんから。
ありがとだっちゃ!
え~はやしん&ばんぱく&マチコちゃんうんこんにちは。
うんこんにちはだっちゃ!
僕にとっての長崎の今日の天気はユル~いうんちです。
オナラと一緒にチビったけん!
ブビビッ!」
はや)♪あぁ長崎は~今日も~ユルかった~♪
「来週はあなたの町へ行くかもしれないっちゃよ!
まいっちんぐマチコでしたぁ!
社長!社長!社長!
『宮尾すすむ』でまた来週~!
いや~ん!まいっちんぐ!」

ばん)今回もまたヒドイ!
マチコちゃんありがとうございました。
来週はどこの町に出没するのでしょうか。
はや)ゲロテロリスト!
ばん)え~と先程お便り紹介させて頂きました『三度の飯よりマチコちゃん』さんには
番組特製オシャレな岩を差し上げます!
はや)お部屋に飾って下さい。
重さ5トンです。
ばん)さて来週のお便りテーマをここで発表致しましょう。
来週のテーマは『あなたのマル肥!ダイエットリバウンド術』
はや)脂肪遊戯!
ばん)どしどしお待ちしておりま~す!
はや)採用された方には『ばんぱくの鼻毛』1年分プレゼント!
ばん)尚、僕の鼻毛はおしゃべりも出来ます!
鼻毛)コンニチハ。
はや)おぉ!鼻毛が喋った!
鼻毛)チナミニ、ボクハ、鼻毛爆弾ナ~ノダ!
はや&ばん)え!?

“チュドーーーン!”

♪やられちゃった~悔しいな~
今度こそ勝ちましょう
さ~ような~ら~♪

めけめけ~。

ばん)またヒドいっ!

写真。長崎市電の車内。

ハゲと加藤清正。

2009年10月20日 18時25分46秒 | 出張中の日常シリーズ
♪いつまでも いつまでも
センタープラァザ~♪

阪神百貨店と直結した
熊本交通センター(バスセンター)地下に広がるショッピングモールの歌である。
うるさいくらいしつこくモール内に流れているのでさすがに覚えてしまった。
モールといってもいわゆる今風のコジャレた感じでなく
地元密着型なレトロ感漂う地下商店街といった様子。
昔から今まで熊本交通センターの地下で
県民の生活を支えて来たのだろう。
そしてこれからも
より一層の真心とサービスをもって
ここ熊本の人々の暮らしをサポートしていくに違いない。
これからも、いつまでも
あぁまさに
♪いつまでも いつまでも
センタープラァザ~♪
である。

出張で熊本へ来るとセンタープラザで食事や夕飯の買い物をする。
今までもそうだったように
そしてこれからも多分飯食ったり買ったりで
センタープラザを利用する事だろう。
僕が熊本へ出張で来る限り
これからも、いつまでも
これまたまさに
♪いつまでも いつまでも
センタープラァザ~♪
である。

無意識のうちに洗脳されてる!?
実に良く出来た歌だ。
これからも、いつまでも
是非流し続けて欲しいテーマソングである。
♪いつまでも…
もういいか。

昨晩は熊本泊まり。
すっかり洗脳されている僕は
何の疑いも無しにセンタープラザで買い物をしてホテルへと向かった。
熊本交通センター横にある“例の”チェーンホテルである。
そう、度々当ブログに登場している“例の”
マジカルミステリープランやら奇妙な沖縄ストラップやら夜鳴きそばやらの
その“例の”チェーンホテルだ。

僕は定期的におかしなサービスを打ち出してくるこのチェーンホテルが大好きだ。
一見的外れな、それでいて面倒な事を“サービス”としてこちらに提供してくる。
その摩訶不思議なチャレンジ精神を僕は非常に買っているのだ。
そしてこのチェーンホテルの良い所は他にもたくさんある。
なにしろキレイで清潔だ。
そして全店サウナ大浴場付きである。
そのくせなんと宿泊料金が安い。
安くてキレイで癒されて尚且奇妙なサービス!
至れり尽くせりだ。

さぁ今回はどんなサービスが飛び出しているのか
ワクワクしながらチェックイン。
なんと『ザ・ベストキャンペーン』と銘打った
スタンプカード企画がスタートしていた!
1泊に1スタンプをカードに押してもらい
スタンプ3つ貯めたらこのホテルの名物キャラ『ドーミーいんこ』のストラップが
6つ貯めるとオリジナルトラベルセットがもれなく貰えちゃうキャンペーンだ!
更に!
集めた6つのスタンプで応募すると抽選で
1等には全国癒しの湯宿で使えるペア宿泊券が
80組160名に
2等には全国のこのホテルチェーンで使えるペア宿泊券が
190組380名に当たっちゃうというもの!
期待通りの微妙なキャンペーンだ!

貯めるべくスタンプ数は少ないにせよ期限がある。
こんなスタンプなんて僕みたいな出張族か
かなりの旅マニアでないとなかなか貯まらないぞ。
しかも3つ貯めたら貰えるストラップは
ホテル名を文字って作られた『ドーミーいんこ』っちゅう
不細工でふてぶてしい体の鳥キャラだ。
泊まる大人が喜ぶ代物では決して無い。
以前僕が北海道で味わった変な沖縄キャラぬいぐるみストラッププレゼント攻撃同様
こりゃおっさん達にとったら
“もれなく”という名の“強制的拷問”な押し付けである。
最近宿泊した際フロントにやたらストラップが吊り下げられてるなぁと
非常に気にはなっていたのだがこの伏線だったのか!

その延長上のオリジナルトラベルセットだって怪しいもんだ。
どうせラベルに『ドーミーいんこ』がプリントされてたりするのだ。
そんなキャラを全面に押し出して
このチェーンホテルは一体何を企んでいるのか。
『たれぱんだ』や『リラックマ』や『カピパラさん』みたいに
『ドーミーいんこ』を流行らせようと目論んでいるのか。
だとしたらお門違いだな。
かわいくないもん。
ギリギリ!ギリギリいけて今は無き『NOBAうさぎ』レベルだろう。

で、このキャンペーンで応募して当たる宿泊券の数も意味不明だ。
80組160名?190組380名?
中途半端!
何か意図があっての事なのだろうがそこらへんが全く見えてこない。
そこまでやるならもう切り良く100組200名と200組400名にくれてやれ!
微妙にケチってるのか!?

なんて事をぐちゃぐちゃ思いながら当のスタンプカードを開いて見ると
ちゃんと1つ『ドーミーいんこ』を型取ったスタンプが押されておりました。
あはは。
集めてストラップをゲット出来たら
このブログに載せますので皆様こうご期待!
って何のこっちゃ。

しかし今回のサービスはそれで終わりじゃなかった!
なんとこのホテルオリジナルの『おいしい水』をプレゼントしてもらう!
なんでも北海道は大沼公園の横津岳山麓から湧き出たミネラルウォーターらしい。
このラベルには『ドーミーいんこ』はプリントされていなかった。
惜しい!詰めがあまい!

で宿泊代も支払い終えて部屋に行こうとエレベーターへ向かうと
何てこった!
エレベーター脇のゴミ箱にスタンプカードがたくさん捨てられておりましたとさ。
やっぱりおっさん達、いらなかったのね。

で、先日の高松同様ここでも夜鳴きそばのサービスがありまして
夜10時に1階へ下りて頂きました。
美味い!ごちそうさまです!

こんな微妙なサービスを欠かさない
突っ込み所満載の絶品ホテル。
僕はこれからも是非泊まり続けてゆくでしょう。
これからも、いつまでも
♪いつまでも いつまでも
チェ~ンのホテェル~♪

めけめけ~。

写真。昨日に引き続きハゲと加藤清正像。
手前の“丘”が僕の頭。
熊本城横にて。

ハゲと大久保利通。

2009年10月19日 18時38分08秒 | 出張中の日常シリーズ
頭を丸坊主にした。
やっぱり坊主は涼しくて良い。
髪が伸びるだけ伸びて暑苦しくなってから床屋でバッサリ。
最近はもっぱらこれである。
オシャレなヘアスタイルは年中帽子野郎な僕には無縁なのだ。
本日より九州出張。
気合いも入れつつ丸坊主といった塩梅だ。

さて昨日の午後
京都競馬場11レース『秋華賞G1』と
東京競馬場11レース『府中牝馬ステークスG3』の馬券を
東京競馬場にて購入した後
テクテクと街へ繰り出しいつもの床屋さんへ向かった。
いよいよ秋競馬が始まったというのに
競馬場も馬券売場も街中も人が少ない。
これも不況の煽りか。
多少の不景気ならばパチンコ玉様やらお馬様やらボート様やらにすがろうも
ギャンブルをする余力すら乏しいって事か。
なんとも淋しい秋晴れの空である。

歩きに歩いてあぁそろそろくたびれたという頃床屋さん到着。
いつもは込み合う小さな店も今日は珍しく空いていた。
お客は僕ひとり。
そっと扉を開ける。
「すみませ~ん」
店奥の椅子に腰掛けて文庫本を読んでいた店主のおばちゃんが
「あ、いらっしゃい!
こないだは断っちゃってごめんねぇ!」
慌ててこちらへやって来た。

実は先日もここへ来ていたのだが
お客さんがてんこ盛りで時間が掛かるとの事だった為
切るのを断念していたのだ。
まぁおばちゃん1人で営んでいる床屋さんだ、仕方ない事だろう。
“ごめんねぇ!”はそういう意味だ。

直ぐ様
床屋さん特有“変幻自在椅子”に座り
例の“シャワシャワしたマント”を被り
“てるてる坊主”状態となる。
「今日はどれくらいにする?」
あ、坊主の長さだ。
「いつもと同じ5ミリで」
客の要望でバリカンの刃を付け替える訳。
しかしおばちゃん要領を得ない。
「5リン!?」
「え?いや5ミリで」
「5リンて言ったらツルッツルだよぉ!」
「えっと5“ミリ”でお願いします」
「はいはい、“7”ミリねぇ」
「いや5ミリで!」
「“3”ミリ?」
「5ミリ!」
何だかぐちゃぐちゃな会話は過去の僕が刈ってもらった長さから来るもの。
5リン、3ミリ、7ミリと刈って来て
最近やっと丁度程よい5ミリに行き立った訳だ。
こんなにコロッコロと坊主スタイルの長さを変えられたら
そりゃおばちゃんこんがらがるわな。
すったもんだの後に無事5ミリで落ち着いて
カット…っちゅうか“芝刈り”が始まった。

僕が5ミリになった訳―
それは“帽子が髪に一番引っ掛かりやすい長さだから”である。
つまり1年365日帽子を愛用している僕にとって
帽子の被り心地は生活の中において重要な地位を占めている。
5リンや3ミリだとツルツル過ぎて帽子が風で飛ばされてしまいやすい。
かといって7ミリだと自分の理想坊主より長すぎる。
5ミリが帽子生活に“丁度良い”のだ。

床屋さん店内には
おばちゃんとの熱いすったもんだのせいで
すっかり汗まみれとなった僕がいた。
頭から顔から汗が吹き出し
おまけに“てるてる坊主”の中まで汗でムシムシだ。
おばちゃんが親切に冷た~い濡れタオルで顔を拭いてくれた。
気持ち良い~!
一気に汗が引く。
暇だからか先日の事があったからか
この日のおばちゃんはサービス旺盛だった。
顔剃りや眉剃りはしなくていいと言ったのにサービスでしてくれたり
マッサージも入念にやってくれたり
しかも500円オマケしてくれたり
おばちゃんからこちらへお得感が満載の波が押し寄せて来た。
嬉しいかぎりである。

しかし何より嬉しかったのはそんなサービスよりも
おばちゃんから聞いた“温泉情報”だった。
僕が知らないうちに僕の住むマンション近くに温泉施設がオープンしていたらしい。
何でもちゃんと掘り出した天然温泉らしく
入泉料金もスーパー銭湯なみの700円とリーズナブル。
東京の温泉は真っ黒で苦手だわと床屋のおばちゃんは言ってたけれども
温泉&銭湯フリークとしてはそりゃ逃しちゃならない情報である。

いやしかし僕とした事が
そんな情報全く知らなかった!
悔しい!

後でネットで調べたら
食事も出来て岩盤浴もマッサージもあってと
かなり立派な施設でした。
九州出張から東京へ戻ったら是非行ってみようと心に決めつつ
情報くれて髪も刈ってくれた床屋のおばちゃんに感謝しつつ
散髪代支払い小腹を満たしに回転寿司へ。
6皿食べてお会計。
レジのおばちゃんがホールの若者に
僕の食べた皿の数を大声で聞いた。
「何皿ぁ?!」
若者が僕の皿を数えに向かう。
モタモタ面倒なので食べた皿数をおばちゃんに告げた。
「6皿です」
するとおばちゃん驚いた顔で
「え!?いや!
ご、ごめんなさい!お客さんにお聞きしたんじゃなくて!
ホールスタッフに聞いたんです!
いや、あの、ごめんなさい!」
知ってます。
僕はただ効率良く何となく言ったまでで
特に間違えたわけでも変な意味で言ったわけでもないすよ。
そしたらおばちゃん
「何だか気を使わせちゃったからポイント1つオマケしとくわ!」
ポチリとカードにハンコを2つ。
ここの回転寿司屋さんは500円でハンコ1つのポイントカードがあり
よく行く僕はポイント集めていたりする訳で
些細ではあるがこんな予期せぬサービスは嬉しいものである。
感激!

床屋さんといい回転寿司屋さんといい
お腹も心も満腹満足でいつもの銭湯へ。
番台でお代を支払うと
おばちゃんが僕に先日書いた記事の『1010の日・オリジナルタオル』を
「はい、これ」
と差し出して来たではないか!
「え?」
と驚いた顔の僕におばちゃん
「タオル集めてるんでしょ?
今年は“あのお兄ちゃん”来た?って
うちの人と話してたのよ。
こっそり取り置きしておいたから
さぁ早くしまって」

去年『1010の日』に出張が重なり銭湯へ行けなかった時
その前の週たまたまおばちゃんにタオルを収集している話をしたら
何と気を使って取って置いてくれてたって事があった。
そんな些細な事を1年越しに覚えていて下さって
また今度も気を使って取り置きしてくれたのだ。

実は僕はその日『真心』のライブだった為
別ルートの別な銭湯へ行きしっかりタオルはゲットしていた。
でもでも!なんと嬉しい事か!
涙ちょちょぎれる思いだ!
有り難く頂戴させて頂いた!
嬉しすぎる!

ところで馬券は全部ハズレたけれど
物凄い大当たりを引き当てたような昨日の1日だった。

一夜明けた今日も鹿児島にて仕事を終えてもう夕暮れだ。
九州の暑さには度肝抜かれた!
あぁ坊主にしといて良かった!
あぁ半袖で来て良かった!
熱い九州の熱い鹿児島。
どのお取引先さんも皆優しい。
人間て深~~~いなぁ
人生て深~~~いなぁ
なんて考えながら
ツルッぱげは鹿児島から九州新幹線『つばめ』に乗り込み
一路熊本を目指すのだった。

はげはげ~
でなくて

めけめけ~。

写真。大久保利通像の前で坊主さらして写メり。
手前の“丘”みたいのが僕の頭。

チョロQ、芋をガバ飲み!

2009年10月18日 12時49分07秒 | お酒&泥酔シリーズ
宅急便が届いた。
楽しみに待ち焦がれていた2つだ。
1つはペリカンが、もひとつは黒猫が運んで来てくれた。
「クワックワッ」「ニャーニャー」
ハンコ又はサインをやたらに要求してくる鳥と猫だった。
サインをばして荷物をば受け取る。
ご苦労様。

飛んで帰って行った1羽と1匹を見送り早速荷物を各々紐解く。
ひとつ目は黒猫が運んで来たこれ!

ダイドードリンコの自販機ポイントカードでポイントを貯めて応募していた
『CLUB DYDO』オリジナルレーシングカーチョロQだ!
こいつはなんと200ポイント貯めないともらえないエグイ奴!
ジュース1本1ポイントだから200本分の価値があるチョロQなのだ!

景品は50ポイントで貰える『ドリップコーヒー』から
500ポイント集めなきゃ貰えない『リモコンヘリ・ミニBee』『トートバッグ』『詰め合わせセット』まで幅広く様々。
その中で僕は毎年200ポイント集めてこの『CLUB DYDO』定番チョロQをゲットする事を恒例としているのだ。
例えば過去のはこんな感じ。

なんてことはないが、そこはかとなくかわいい奴らである。
だがしかし!残念ながら去年度バージョンのDYDOスケルトンチョロQは
ポイント僅かに貯まらず期限切れて応募出来ず貰えなかった。
でも今年は無事に頂けてうれしいかぎりである!


見よ!この輝くイエローボディーを!
そして「俺が!俺が!」と前へ出てゆく精神丸出しなボディーに描かれた“DYDO”ロゴペイントを!
恐れ多くて箱から出せぬではないかっ!
かわいい!かわいすぎる!とりあえず早速、部屋の“ガラクタ置き場”へ飾る。
こいつもガラクタの仲間入りだ。
しばらくながめて暮らすとしよう。
そのうち見もしなくなっちゃうけどね。あははは。

でだ、続きましてはペリカンが持ってきた荷物である。
そう、中身は冒頭写真の『焼酎』だ!
先日、僕がよく買わせていただいている九州の酒屋さんの通販HPにて久々に購入させて頂いた。
ちょこっと珍しく興味をこちょこちょくすぐられてしまった3焼酎だ。
届いたのは昨日。
さっそく昨晩楽しませていただいた。

まず封を切ったのがこれ!

ラベルがかわいいナイスセンスな『鼻つまみ焼酎・芋焼酎古酒』!

これは僕の大好きな芋焼酎『明るい農村』の蔵元『霧島町蒸留所』が
『明るい農村』発売25周年を記念して作った限定品である。
まさに『明るい農村』をベースとして作られておりかめ壷で5年に渡り仕込まれたものだ。
アルコール度数も通常の25度より高めな32度!
ロックで氷を程よく溶かして飲むのが良いだろう。

さてもさても、買ってまいりましたよロックアイスを!
焼酎グラスに氷をたっぷりと転がし、そこに『鼻つまみ』を惜しげもなくなみなみ注ぐ!
トクトクトク…っと良い音だ!

おおっと!つい数滴こぼしてしまった!もったいないのですする。貧乏性ねー!
                    
まずは香り。
こりゃたまらんっ!
成る程『鼻つまみ』なだけあって、鼻もつまみたくなるくらい強烈な良い香り!
なんつうか、木の温もりを感じるような、そんな甘~い香りである。
グラスをクルリと回転させて焼酎とロックアイスとを程よく馴染ませてひとくち。

ほっほ~っ!こりゃ濃いねっ!ズッシリ重い芋の味だ!
散々芋焼酎を飲んできた方にお勧めの1本だろう。
こやたまらんっ!
ゆっくりと飲み進めたが、時間が経てば経つほど氷と溶け合い味がまろやかになってゆく。
けれども決して薄まる事はない驚きの焼酎だ!

つまみをパクリ。


マグロとホタテの刺身である。
『鼻つまみ焼酎』にはマグロがどストライクだった!美味いっ!

続いてこれ!

こいつも僕の大好きな蔵元の1つ『大海酒造』の焼酎『くじらボトル』の新商品
『くじらボトル黒麹・芋焼酎』!
『くじら』で黒麹は珍しい!思わず即購入!
ラベルも黒麹用にくじらさんが心なしか勇ましい。


こちらも早速いただきました。
香りは『くじら・白麹』より若干強い。でもまろやかで結構すきな匂いです。
口に含み転がしてみる。
『鼻つまみ焼酎』を飲んだ後だったもので、えらくマイルドに感じた。
『鼻つまみ』が荒くれ者の野蛮な海賊だとしたら、『くじら黒麹』は海賊に心奪われるお上品なお姫様といった具合か。
どちらも別な意味個性が強くて良い。
お姫様だけに女性にお勧め出来る1本だろう。
先ほどのお刺身ならば、こっちはホタテに良く合う味だ。

贅沢にもホッピーで割って飲んでもみた。
ホップと芋が殺しあっちゃって微妙な味となる。
やっぱりこちらもロックが良いだろう。

もう1本は普段あまり飲まないものを購入させていただいた。
沖縄の蔵元『龍泉酒造』より『龍泉・甕貯蔵泡盛古酒25度』!

泡盛は時々しか飲まないが、こちらはラベルに惹かれて購入。
CDやアナログのジャケ買いみたいなもの?
焼酎買いとしちゃー軟弱な買い方だが、でもそれって結構当たったりするものである。
実は大好きだと言った先ほどの『明るい農村』は“名前買い”だったもんな。
ちょー当たりだったもの。この泡盛も期待しちゃう!

だってこのラベル!和紙に描かれたシーサーの力強い事!
このかわいいセンスなら焼酎も美味い事受けあいだろう!
が、昨晩は飲まず。3本全部封を切るのがもったいなくって。

楽しみはまた後日に取り置きしておいて
ひとまずは肴を白菜と野沢菜の漬物、それから芋にはこれとばかりの明太子にチェンジして
呑みに飲み進めてはたまた夜も更けてゆくのであった。

なんて散々九州の芋焼酎堪能しといて
明日より九州、出張でたっぷり行くんだけどねん。

酒飲んで チョロQ遊びも 飲酒運転!?
芋焼酎!イカすぜっ!

めけめけ~。

写真。チョロQと焼CYUU。

『らーめん放浪記』麺48 本目。

2009年10月17日 17時13分00秒 | 連載書き物シリーズ
♪男と女の間には 深くて暗い川がある
誰も渡れぬ川なれど エンヤコラ今夜も舟を出す
Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row

お前が十七俺十九 忘れもしないこの川に
二人の星のひとかけら 流して泣いた夜もある
Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row

あれから幾年漕ぎ続け 大波小浪ゆれゆられ
極楽見えたこともある 地獄が見えたこともある
Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row♪

『黒の舟歌』より。



『らーめん放浪記』

〈2-(25)・スペースタコワールド〉


“タコアシ”の状態で“タコチュウ”中
聞き手の秋翔は話し手のコケ子に向かい思い切って口を開いた。
「私、人を殺しました」
「え?」
面喰らうコケ子に秋翔はヒソヒソと続ける。
「第1段階で途中になったあの話してよ」
「え」
「あの話、して」
「そこ!
ヒソヒソと何をやってる!?」
そんなやり取りはタコトレーナーの冷たいひと言で断ち切られた。
他己セミナーにおいてどんな理由があろうともタコグランドルールは絶対である。
“聞き手は喋るべからず”
これもまた絶対だ。
ルールを破った秋翔は“シメタコ”という名の厳しいお仕置きを受けた。
仕置きの内容は秋翔にとって非常に屈辱的なものだった。
亀甲縛りで縛られた秋翔。
もがけばもがく程絡みついたタコの吸盤が如く食い込む縄だ。
三角形の木馬にまたがらせられ既にお尻がヒリヒリ痛い。
参加者全員の前で“プチ”SMショーが始まった。

女王様は姉『夏子』。
何考えてんだ!あり得ない!信じられない!ふざけるな!バカヤロー!
秋翔の叫びはくわえさせられた“サルグツワ”により揉み消されている。
フガフガ騒ぐ弟に容赦を知らぬ姉のムチ。
“ピシッ!”
「んぐぐっ!」
痛みを堪え言葉を噛み締め唾液を垂れ流す秋翔。
涙なんか流してたまるかっ!
お前らなんかに流すものは唾液で充分だっ!
頬をヒクつかせながら姉の夏子にひと睨みだ。
その視点の先から振り下ろされるしなやかなムチ。
“ビシッ!”
「んごっ!」
夏子もまた唾液を垂れ流している。
同じ唾液でも、秋翔のそれとはまるで違う意味の唾液だ。
恍惚な表情の夏子に固く信念を見据える秋翔。
SとMの関係がまるで成立していない立派なお仕置きの縮図だ。
そんな光景を歪んだ顔で見つめる約50人の参加者達。
夏子の心は仕置きとは無関係の所にあった。

弟秋翔をムチうつ度に夏子の心は
他己セミナーのタコトレーナーでもあり自分の婚約者でもある『羽犬塚 青春(はいぬづか あおはる)』との快楽の日々へ
エクスタシー探しの時間旅行をしていたのである。
しばらくご無沙汰の快楽と開放の儀式。
そしてこれからの明るい未来の儀式。
青春さんは今『タコインターナショナルKK』の別事業で大忙し。
私もアシスタコの仕事がみっちりつまっている。
お互い頑張って、もうしばらくしたら暇が出来るだろうから
そうしたらまた気持ち良い事しよう。
たっぷりねっぷり、まとめて数日、気持ち良い事しよう。

目の前の弟に向かってあきらかに別な要求を見せる姉夏子と
そいつを理不尽に受け止めて吐き出す全身ミミズ腫れの弟秋翔。
そんな歪んだ関係性にタコトレーナーが“水”をさした。
タコトレーナーの手にはゆらゆらと揺れるロウソクの炎。
そこからたっぷりの熱い液体が秋翔の肩から胸へと垂らされた。
「んがんごっ!」
仕置きを見せ付けられた参加者の中から悲鳴が漏れる。
当然目を逸らす者もいる。
そんな参加者へタコトレーナーから容赦ない罵声が飛ぶ。
「はい、そこ!視線を逸らさない!
ここ、見る、はい、早く!」
夏子のムチ。
“ビシッ!”
「んんっ!」
「タコグランドルールは絶対です。
絶対とはどういう意味か、しっかり考えてください。
あなた方は全ての絶対を了解して今ここにいる。
それは何を意味する事なのか。
そして
それに背いた時、あなた方はどうなってしまうのか
しっかりその目に焼き付けておきなさい」
股間に垂れる蝋。
「あうっ!」
悶える秋翔。
タコトレーナーは言葉を続けた。
「タコアシの状態でタコチュウ中
聞き手は喋るべからず!」
「喋るべからず!」
夏子が言葉に続く。
そしてムチ。
“ビシッ!”
「ぐぐっ!」
ムチの勢いが増しているのを秋翔は肌で感じていた。
間髪入れずトレーナー。
「さあ、みなさんも続いて!
タコグランドルール。
ひとつ・時間厳守!」
参加者達、アシスタコ達が後に続く。
「ひとつ・時間厳守!」
ムチ“ビシッ!”
「あうっ!」
秋翔の叫び。
またトレーナー。
「はい!
ひとつ・口外禁止!」
「ひとつ・口外禁止!!」
“ビシッ!”
「あうっ!」
「はい!
ひとつ・メモ録音等禁止!」
「ひとつ・メモ録音等禁止!!!」
“ビシッ!”
「あうっ!」
“タラタラ~”
「あううっ!」
「はい!
ひとつ・完全全日程参加!」
「ひとつ・完全全日程参加!!!!」
“ビシッ!”
「うう」
「はい!
ひとつ・飲酒、性交禁止!」
「ひとつ・飲酒、性交禁止!!!!!」
“ビシッ!”
「………」
繰りかえす度に小さな群集の声はグングンと大きくなっていた。
秋翔は抵抗を諦めていた。
諦めながら統一感が増す参加者の気味悪い叫びを感じていた。
「はい!
そしてそれらタコグランドルールを守るという約束を守る。
これは“絶対”です!」
「はい!!!!!!」
「良いでしょう」
「チッ……」
舌打ちひとつ、うなだれた秋翔の目線の先で
姉夏子が震えながら悶絶しきってイっていた。
「二度と絶対を破る事の無きように。
秋翔君、いや、超天狗君、わかりましたね」
「………」
「わかりましたね」
「……チッ…ああ」
「返事が違う!」
「……」
「わかりましたね」
「…チッ…チュー…チュー…」
「良いでしょう」
タコトレーナーが秋翔の目の前で指を鳴らした。

“パチンッ!”

一瞬の闇が訪れ
その暗闇は限りない広がりを見せた後
すぐさま光に追いつかれた。
秋翔は冷たく薄い布団の中で覚醒した後
頭をフル回転してみせたが
なかなか状況が掴めずにいた。
小鳥のさえずり。
窓からの木漏れ日。
…朝か。
今のは、夢だったのか?
リアルな夢だった。
っつうか実際に体験したセミナー初日の出来事のまるまるを
再体験した夢である。
今日は!
今日はセミナー何日目!?
2日目か!?
違う!昨日が2日目だ!
いや本当か!?
さっき初日を終えたばかりだ!
いやいやあれは夢だ!
豚肉バーベキュー。
すんなり終わった昨日の2日目。
ゴーヤチャンプル。
じゃあ今日は3日目。
あれ?分からなくなってきた。
もしや僕たちは
この糞セミナーに眠りの中まで支配されているのか!?
寝ても醒めてもセミナー漬けにされ
頭の中がぐちゃぐちゃだ。
隣で寝ている彼女の『コケ子』をユサユサと揺さぶり起こす。
「起きて、起きてよ」
まだ眠たそうに瞳を両手でこすりながら目覚めるコケ子。
「んん?なに?どした?」
「今日ってこのセミナー何日目だっけ」
コケ子は不思議そうな顔で答えた。
「あれ?初日?」
「!?」
「わかんない」



「3日目です」
スピーカーから流れてくる気持ちの悪い声。
「おはようございます」
毎度の如く死んだ鯖の目の笑顔でタコトレーナーが今日も全裸で現れた。
「おはようございます!」
これまた全裸で挨拶に答える約50人の参加者達。
馬鹿馬鹿しい光景である。
「早いものでみなさんにとってのセミナー第2段階も終盤にさしかかってまいりました」

福岡県北九州市八幡『スペースタコワールド』内セミナー会場Eastホールでは
本日も朝8時30分に集合した参加者やアシスタコにより
9時きっかりセミナーがスタートされていた。
3日目ともなると参加者達の目付きもすっかり“セミナー寄り”の“たくましい死んだ鯖の目”に近い輝きを放ち
腐った数々の講習もお決まりに近い奇妙な盛り上がりをみせていた。

この日も朝から例の同じ映像を見せられた。
他己、タコ、地球、人、人、人。
♪We Are The ミート
We Are The チルドで
We Are The ボーン
今日の良き日に 良き人の為に
あちこちチョイスされ
新たに生まれ変わる
それが我々の理想郷♪
らーめん、桜の花びら。
“今こそ解き放て…永遠(とわ)に”
『晴流屋』社長、含み笑いで指を
“パチンッ!”で照明ON。
こんな映像、ちゃんと見る気にすらならない。

そのあとはまた幾つかのふざけた講習、実習が行われた。
秋翔は正直もううんざりだった。
ある程度それらに乗っかる“フリ”をしなければいつまでたっても次へ進まないし
また少しでも歯向かうならば初日の様な仕打ちを受ける事となる。
“ウソ”をつき続け“フリ”をし続ける事はもの凄いパワーを要するのだ。
この日もたっぷり“ウソ”をつき通し“フリ”をし通した。
秋翔はほとほとゲンナリだった。
そして実際ゲッソリしていた。
たかだか数日で秋翔の頬はこけ、完全にやつれていた。
そうなると気力と体力の消耗も早い。
実際彼は朦朧としていながらも糞セミナーに必死で喰らい付くといった状況に置かれていた。
何があろうとも心を許さない!
どんな事が起きようとも心は奪われない!
このひたむきなまでの行動と気持ちは
全てが大切な彼女コケ子を糞セミナーから守る為という強い意志から来るものである。
そんな秋翔に揺さぶりをかけるような実習がこの日の夕方から執り行われた。

「これから『タコレッチング』の実習をはじめます」
まずタコトレーナーが無作為に選んだおじさん2名が前に出る。
2人にはあるお題に基づいて皆の前で即興演技をしてもらうというもの。
自己解放、カタルシス、成りきり己のデスマッチ。
自分と他人を見つめその先端にある他己との結びつきをはかる。
既に自分は充分なぬめり気を持ち、解放されていると勘違いをした参加者を
より深いところへ誘い再びタコ壷を自ら砕かせる目的を持った実習だ。

さて、この2人に与えられたお題は「ヤクザと庶民」
道端でぶつかったという設定である。
即興演技『タコレッチング』がはじまった。

いちゃもんつけるヤクザ役のおじさんは傍若無人な振る舞いを見せ暴れ回り毒を吐きちらす。
必死に謝るもう一方の庶民役のおじさん。
しかしヤクザ役のおじさんは決して庶民を許そうとせず大金をせびったり弱みに付け込み脅しをかけたり。
財布を渡し、頭を地面にこすり付け、土下座をする庶民のおじさん。
その頭をおもいっきり踏みつけてグリグリとツイストを踊り笑い狂うヤクザ役のおじさん。
仕舞には庶民はヤクザにメッタメッタのボッコボッコにされ
一瞬意識を失うもアシスタコがヤカンで水をぶっかけて再び意識を取り戻したところで
「ヤクザと庶民」の即興演技実習はストップ。

ヤクザを“演じた”おじさんは内気で臆病な性格。
庶民を“演じた”おじさんは自分の中の強いマゾヒズムをずっと隠して生きて来た人。
そんなそれぞれのタコ壷を再び叩き割る事での自己解放と他己開放であるが
これは演技という名のリアルであって全ては本気であり極めて危険な実習だ。

秋翔は正直震えていた。
こんなふざけた事って、あって良いものか?
ジッと唇を噛み締める。

続いては秋翔の彼女であるコケ子と太ったおじさんがタコトレーナーにより選ばれ前に呼ばれた。
タコトレーナーからお題が告げられる。
「さて続いてこちらのお二人へのお題は『娼婦と客』です」
「え!!!?」
秋翔はおもわず叫んだ。
その声を掻き消すように
「『タコレッチング』即興“演技”スタート!」

“パチンッ!”

タコトレーナーが指を鳴らす。
映画のカチンコのような合図と共に2人の“演技”がはじまった。
札束をチラつかせ娼婦役のコケ子にグイグイ迫る客役のデブおじさん。
しばらくオドオドするコケ子。
演技に踏ん切りがつかないのか、未知なる娼婦に迷いがあるのか
娼婦にも関わらずなかなかデブおじさんを受け入れようとしない。
そこへトレーナーの叫び声が彼女の脳味噌へと割って突入してきた。

“「その男性はあなたが大好きだった落語家『熊猫家 飛飛(ぱんだや ふぇいふぇい)』こと『熊本 飛吉(くまもと とびきち)』“タコトレーナー”ですよ!」”

突然稲妻が走ったかのように
コケ子の表情が一変した。
彼女の脳回路が耳からの異物によりかき乱され記憶と現実と想像がチグハグに繋がりだしたのだ。
いたずらな笑顔を見せるコケ子。
「飛吉さん、私いかが?」
もはや彼女は彼女でない様子。
デブおじさんの札束をニヤけ顔で奪い取り
「あたしって、こんなにお安くなくってよ!」
と客に罵声を浴びせかける。

何だこれは!?
秋翔の目玉は今にも飛び出んばかりに開かれていた。
何が、何が始まろうとしているんだ!?
全身が硬直しだす秋翔。

その目の前でコケ子が股を開いた。
「飛吉さんは特別よ。
さあ、いらっしゃい」
まるで興奮した牛の様に大量のヨダレを垂れ流しコケ子に被いかぶさるデブおじさん。
すぐさまその巨体がピストン運動を始めた。
揺れるおじさんのデカい背中と見え隠れするコケ子の細い脚と腕。
ブタが小鹿に覆いかぶさりインアウトを繰りかえしている。
ビクン…ビクン…と敏感な反応を見せるきゃしゃな白い肌。
ぷるんぷるんとバウンドする脂肪の塊。
獣の臭いにも似た加齢臭と爽やかな果実の香りが混ざり合った
複雑で強烈な匂いが周囲をどんより包み込む。
「はっ…あ…ああ…はぁ…」
2人の小刻みな息遣いが秋翔の耳をかすめ、会場ホールにエコーとなってこだました。

…ウソだ、こんなのウソだろう?
一体今、目の前で何が起こっているんだ?
理解出来ない展開に苦しむ秋翔。
夢だろう。
そうだ、これは夢だろう。
今朝見たようなこの糞セミナーの偽物の夢だろう。
でなければこんな展開に誰が説明をつけようか。

「あ…あ…あん…あ…」

コケ子のかわいい声。
かわいい…喘ぎ声?
途切れ途切れの声。
どういう事だ?
今、すぐそこでおっさんの巨体に食い込むようにコケ子のきゃしゃな腕が絡みつき
細い指先が背中に吸いつきクネクネとうねりをあげている。
コケ子のうでが縄の様に、吸盤の様に“ぶよぶよ”へと吸い付き
まるで亀甲縛りでもされているかのような痕を作って
“トド”の巨体の土色な肌を赤く赤く腫れ上げていた。
マジか…。
これってマジか…。
リアル…なのか?
いやだ、こんなんいやだ!
秋翔はその場にズンッ!と立ち上がり
おもいきり力いっぱい全身で吠えた。

「やめろーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!」

いくら強く叫んでも2人のピストン運動は止まらなかった。
汗がヨダレが愛液が飛び散る。

「ふざけるなーーーっ!こんなのあってたまるかっーーーっ!」

参加者の視線が秋翔に集まる。

「こんなのウソだ!
ウソなら今すぐ止めてくれ!
夢なら今すぐ醒めてくれ!」

声は虚しくコケ子の周りを行ったり来たりグルグル。
デブおじさんの腰がいやらしい回転をみせる。
グルグルグルグルと。

秋翔はタコトレーナーを指差し必死に吠え続けた。
「あんた!
そもそもこれが現実ならばタコグランドルール違反じゃないか!
なんだこれは!
おもいっきり性行為じゃねーかっ!
性交禁止じゃねーのかっ!おいっ!おいってよ~っ!」
「これは“演技”であり“実習”です」
「…はぁ?」
「全く問題ありません」
おかしな理屈であっさり斬り捨てられた秋翔は顔をまっ赤に染めあげて叫ぶ。

「うわーーーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!!!!!!!!!!!!」

と同時に、目の前の2人へ突進していった。

しかし、そんな彼の勢いは虚しくアシスタコ達に制圧され
速攻で体ごと押しつぶされてしまう。
「うわ~んっ!うわ~んっ!嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だよーーーーーーー!!!!!」
赤子の様に泣き叫ぶ秋翔。
いつの間にか2人の体位は正常位から騎乗位へと変わっていた。

身動き出来ず押さえつけられたまま
まるで拷問のようにそんな光景を見せつけられ泣きじゃくる秋翔の股間は
この期におよんでまたしても何故だか勃起の超天狗状態。
そんな秋翔の元気な股間を見て一同大爆笑の参加者達。
「あははははは!あははははは!」
やんや、やんやの大盛り上がりなその横で
未だ性行為は続くといった奇妙な状況の中
突然デブおじさんがぐったりしだし
コケ子がニワトリの様な叫びをみせた。

「またかっ!
この毎度バカバカしいインポテンツのチンポタコ野郎が!!!」

一同の視線が秋翔の股間からコケ子にうつる。
なんと
既にデブおじさんが血まみれとなり
馬乗りとなったコケ子にボコボコ殴られているではないか。

「え……」

身体の力が抜け、呆ける秋翔。
今まさに目の前で超天使コケ子が娼婦へ変わり
娼婦から殺人者、いや鬼に変貌していたのだ。
目ツキはつり上がり口からはキバを覗かせ全身に血管を浮かび上がらせて
まさに騎乗位の状態で上から下へ拳を次々振り下ろす。
口からタコ墨に似たドス黒い血液を吐きまくり
叫び、吠え、怒鳴る狂った獣のコケ子がそこにいた。

「キシャーーーッ!!!
あたしは神と婚約した女よっ!!!
キサマより遥かに上の女よっ!!!
神のかわりに種をもらってやろうとしたってのにっ!!!
インポの種無しとはふざけたものだなっ!!!
キサマが先とかあたしが後とかそんなもの関係ないねっ!!!
キサマがあたしを裏切ったから、あたしもキサマを裏切ったまでっ!!!
あたしはもうキサマのものでも何でもないわっ!!!
あたしは神のものよっ!!!
キサマがタコトレーナーであたしが受講者でも
あっという間に立場はでんぐり返しなんだからっ!!!
あたしはキサマよりずーっとずーっとずーーーっと上の
第1番目のメスタコ女っ!!!
キサマなんかっ!キサマなんかっ!!!
偉そうにっ!偉そうにっ!!!
また殺してやろうかっ!また殺してやろうかっ!!!」

ふらふら、ふらふらと血の気が引いて
意識が遠のきつつ、まどろみの中、秋翔は呟いた。

「ここは…三途の川の袂か…?
あの世へ行くならせめて天国へ…
いやいや、夢なら早く醒めてくれ…うぷ」

その直後
秋翔は胃の中の物を残す事なくひとしきり吐いてしまった。
昨晩のゴーヤが床に飛び散る。
それを見て、グループ『砂かけ』のリーダー『鼠先輩』こと『鳩山 豆朗』もまた
秋翔の横でもらいゲロっていたのだった。

そして今日もセミナー的には“何事も無く”終わり
コケ子も“何事もなかったかの様に”戻り
受講者達は揃い揃って
明日の4日目、クライマックスへと進む事となるのだが
それはまた来週。


♪たとえば男はあほう鳥 たとえば女は忘れ貝
真っ赤な潮が満ちるとき なくしたものを思い出す
Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row

おまえと俺との間には 深くて暗い川がある
それでもやっぱり逢いたくて エンヤコラ今夜も舟を出す
Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row

Row and Row Row and Row
振り返るなRow Row♪

暫しお別れ。


♪パララ~ララ
パラララララ~~~♪

街に夜鳴きの音(ね)が響く。

めけめけ~。

『らーめん放浪記』つづく。

(注)この物語はフィクションです。

写真。薬局に貼られていた『悩み多き青春』ポスター。