田舎暮らし山裾の日々

信州に移り住み16年 山裾になじむ今日この頃 ECOな生活“循環型社会”を志し 昔と今の田舎の生き方を愉しむ

ボンヤリとしながらも 春が近づく

2012年02月22日 | 日記

2月22日(水)  曇り   薄日が射す 生暖かい一日

日乃出時刻には春霞か曇か、どちらともつかない中途半端な朝を迎えた。このところPCに向かうことが多かったが午前中に一区切り付けて一段落となった。昼飯を摂ったあとに気になっていた裏山の見回りにでた。

雪が多かったこの冬、山肌には拳大の石やそれ以上の石が顔を見せている。これらの石は雪解けと共に建屋の方に落ちて来てはこまる。手のひら大の石でも山から転げ落ちてくれば家の外壁に穴を開けるのは間違いない。充分にチェックをして浮き石を片付けなくてはならない。畑の山の境にある辛夷は今にも花芽の先が割れて白い花びらが見えそうだ。

山の中腹に屋敷神様の祠があるが、礎石がずれてないか屈んで見ていると直ぐ後ろでヒヨドリがけたたましく啼いた。俺が歩いて来た脇なので戻って見ると、鳥は蔓草の実を食べにきたようだ。俺のうずくまる姿を見て餌を啄むどころか一目散に飛び去ったのだろう。蔓はヒヨドリの勢いを吸収するかのように縦横上下と微妙に揺れていた。

山を降りて庭先を歩くと錦木の実が陽の光を受けて赤く熟れていた。これもジョウビタキの常食となっている実で、だいぶ数が少なくなった。ゴツゴツして込み入っている枝の中を上手に飛び交って啄む姿を家の中から見る。この鳥も春をまって中国東北部に渡るというが、彼らが海を渡るに充分な栄養分を与えてやりたい。

 

錦木と向かい合って実を着けているのは春一番で小さな白い花を枝一杯に見せるコナシ(小梨)。この木の名前は集落の婆さまに聞いたのだが、同じような花が咲く木でも丸いゴルフボールくらいの実が成る木がある。この赤く小さな実が沢山着く木は、ホントの名は別にあるのだろうか?この木の実は雪が沢山降って餌場が雪で閉ざされたときに、ヒヨドリが来ている。普段はあまり来ないことから美味いものではなさそうだ。

この数日間はほんとに暖かい。太陽の光が直接当たれば暖かいのは当たり前だが、今日のようにウスボンヤリした天気でも暖かく感じる。確実に春が近づいている。リビングの前に植えた園芸種の桜・プリンセツ雅の枝先は真冬の茶グレーから赤みを帯びた春色に変化していた。

根元の近くでは雪が音をたてて溶け出している。俺の耳に雪解けの音が聞こえるわけではないが、雪の表面を溶け出した水が流れるのかチカチカと柔らかい太陽光線を反射して瞬きをしているのが音となって聞こえる。

ほんの少しだけ裏山と庭を一廻りしようと思って外に出たが、既に3時が過ぎている。家に入ると一時Algoは俺に纏わりついていたが、やがてSalaのベッドに入ったと思ったら脱力して寝入っている。彼は犬でありながら寝姿は人、上を向き、前足を揃えて胸の上に置くという人的な姿をとる。その点Salaは大違い、彼は常に横になって長い足を投げ出して寝る。

犬も春を迎えると睡魔と戦うのだろうか?

しっかりと寝入っているのか覗き込んでも起きる気配はない。

コメント
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