総務省が2015年国勢調査1%抽出速報を発表しました。
1%抽出速報とは、5年に1回の国勢調査で市町村毎に所帯数の1%を抽出し全国で50万
所帯を抜き出し年齢別人口・労働力人口・世帯構成等を推計するもの、全集計結果は10月
以降公表されるが、今回年齢別人口について発表された。
因みに日本の世帯数は外国人世帯を含み大凡500万世帯と云われて居ます。
その内容は総人口に占める65歳以上の割合・高齢化率は過去最高の26・7%となった。
これは4人に1人は高齢者となった事で前回の2010年調査より3・7%も上昇。
更に15歳未満は前回より0・5ポイント下がり12・7%で益々少子高齢化が進行して居る。
世界の高齢化率はイタリア22・4%・ドイツ21・2%を引き離し断然トップ。
15歳未満の割合も世界水準では最低クラスとなった。
日本の高齢化は戦後社会構造の変化で、核家族拡大・都市集中化地方の過疎化・競争社会の
激化で結婚年齢が引き上げられ、お産年齢も引き上げられた。
現在は若者が安心して、結婚し子供を産める環境にないとも言えます。
一方社会保障は確立され高齢者は一応最低生活が保障された。
平和日本では食の改善や健康維持政策が徹底し、益々世界一の長寿王国となった。
世界が初めて経験する長寿王国のサンプル国と日本がなった。
長寿王国は喜ばしい事ではあるが、国としては大変なリスクを抱える事となる。
まず労働人口の減少は国の産業力の減退となり国の興亡に関わる。
高齢化は社会保障費の増大となり国の財政に深刻な打撃を与える。
現在41都道府県のうち41道府県が25%を超えて居ます。
最高は秋田県33・5%・高知32・9%・島根32・6%と殆ど高齢者の県。
25%を切ったのは、埼玉・東京・神奈川・愛知・滋賀・沖縄です。
大都市周辺と沖縄ですね。
沖縄は全国最低の高齢化率19・7%ですが、65歳以上が15歳未満を超えて居る。
阿倍政権が盛んに云う女性活躍の女性労働力率は49・8%で前回より微増との事。
年齢別では25~29歳が80・9%で若い層の労働者は増えて居る。
他に判った事は一人暮らし世帯数は32・5%で最多。
これは若年層未婚者の増と、高齢者の一人暮らしの増が要因。
割合としては、65歳以上の男性は8人の1人は一人暮らしです。
また女性の5人に1名が一人暮らしとの事。