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さて今日のニュースは

自民党参院議員消費税反対の問責決議賛同・造反か戦略変更か?

2012-08-30 06:45:31 | Weblog
この頃は全く国会ではオカシナ事ばかり起きる。

今回みんなの党等野党7党が、消費税増税反対と、三党合議撤回を理由に合同で参院に
野田首相問責決議を提出しました。

自民党も早く民意を問えと、解散・総選挙を要求して野田首相問責決議を出しました。

異なった理由で二つの首相問責決議が出されると云う前代未聞の事態となりました。

そしてその結果がふるって居る。

自民党は解散要求の問責決議を引っ込めて、野党七党の出した増税反対・三党合意の
撤回要求を理由とする野党七党の問責決議に賛同すると言うオカシナ事が起きた。

公明党は流石にこの野党七党の問責決議には乗れないと採決には全員退場しました。

三党合意の主体であった自民党のこの変身ぶりには誰もが驚きました。

自民党内には消費税増税反対・力で倒閣の武闘派の若手中堅議員があって、特に参院
では巾を利かせて居ると言う実体があります。

現在の谷垣総裁は基本的には政権奪取と云う点では同じですが、緩やかな将来の政界
再編を狙った交代を基本に動いて居る様です。

此に不満を持つ若手中堅議員は早急な政権奪取を狙い武闘主義を主張。

今回は参院の自民党若手議員の造反と見るのでは無く武闘派に引き摺られ自民党執行部
の戦略変更と見るべきかも知れません。

恐らく今後は徹底抗戦で民主党の息の停まるまで攻撃の手を緩めない構えかも知れません。

お陰で野田首相の問責決議は可決されました。

問責決議可決そのものは法的拘束力を持たないので無視しても何等法に触れません。

ただこの決議で国会審議はストップ、國の政治が完全に停止する事になります。

事実国会は9月8日まで後数日を残して終了となりそうです。

民主党は自民党政権時代福田元首相・麻生元首相に首相の問責決議を出して審議拒否して
首相退任に追い込んで来ました。

其れが今回全く逆の立場に立たされる事となった。

此を因果応報と言うのでしょうか?

恐らく民主党代表選・自民党総裁選で新しいリーダーが決まらないとこの膠着状態は
溶けないのではと思われる。

この大事な時期に国政がその間停止する事になります。

大丈夫なのでしょうか?

次の新しいリーダーには野田氏も谷垣氏にも黄信号が灯り必ずしも確実視されて居ない
ようです。

民主党は反野田勢力がまた頭をもたげて来た様です。

自民党は谷垣氏の煮え切らない党運営にしびれを切らし右寄りの安倍元首相を担ぎ出そう
と云う動きがあります。

この安倍氏は橋下大阪維新の会とも合い通じる処がある様で共闘態勢を取ろうとして居ます。

しかし自民党長老達は下克上的若手中堅議員を嫌い谷垣氏支援で、これがどう展開して行く
か全く先が読めません。

兎に角此で2012年予算執行に不可欠な公債特例法案と衆院選制度改革案の二大重要
法案は廃案若しくは継続審議になる可能性が出てきました。

此と共に消費税増税に不可欠なマイナンバー法案。公務員制度改革法案等も消えた様だ。

衆院選制度改革には2ケ月程の準備期間が居るので次期衆院選での適用は消えた様です。

参院での無責任な野党七党と、自民党の問責決議が全てを消してしまった様です。

しかしまだ議員先生達の良識は信じたいので何とか打破して呉れる事を期待したいものです。

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