絵話塾だより

Gallery Vieが主宰する絵話塾の授業等についてのお知らせです。在校生・卒業生・授業に興味のある方は要チェック!

2024年8月3日(土)イラストじっくりコース・たかいよしかず先生の授業内容の授業内容

2024-08-07 15:59:30 | イラストじっくり塾

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・  10日(土)11:00~ 

・  11日(日)11:00~ 14:00~

・  12日(月祝)11:00~ 14:00~

・  17日(土) 11:00~ 14:00~

・  18日(日) 11:00~ 14:00~

・  24日(土) 11:00~ 14:00~

・  25日(日) 11:00~ 14:00~

・  31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

本日は、イラストじっくりコース今期最後の授業でした。

講師は、たかいよしかず先生です。

 

本日は第一土曜日です。

たかい先生は、第一土曜日 西宮のFMラジオ さくらFMの『Honer Blossomのあなたとハニー∞トリップ』の中で、

「絵本作家たかいよしかずとHoner Blossomのよもやま話」というコーナーに出演されています。

ちょうど授業が始まる時間に、このコーナーが始まるというので、みんなでラジオを聞くことにしました。

絵本『ようかいむら』シリーズの話から、展示やイベントの告知で盛りだくさんでした。

 

沢山あったイベントから、こちらの2つを紹介します。

愛知県高浜市 高浜市やきものの里 かわら美術館・図書館で、「絵本作家たかいよしかず展〜ようかいむら と 鬼のまち〜」10月27日(日)まで開催。

会期中には、沢山のワークショップやイベントが行われ、レストランでは『ようかいむら』に合わせたコラボメニューの食事が1日限定10食で用意されているそうです! これは要チェックですね!

もう一つは、関西103カ所のスポットで、ようかいむらのスタンプラリーを9月1日(日)まで行われています。

今年は西宮市以外の神戸市から大阪市までに範囲が広がりました。淡路島の洲本市も!

年々範囲が広がって全国展開になったら、とても楽しいですね。

 

たかい先生は、沢山の仕事をされていますが、今まで仕事をしていて、無駄になったことは一度もないそうです。

人脈って大事ですよって、おっしゃっていました。

 

では、課題の発表をしましょう。

 

前回の授業で発表したキャラクターが登場する4コマ漫画の課題が出ていました。

 

 

割ピンを使って、お弁当のフタを開けることで、2コマになっています。

面白いアイデアなので、このシリーズでたくさん描いてみたらいいと思いますよ。

 

今の流行を意識したカラーリングがいいですね。

前回のキャラクターから、ブラッシュアップされていて、とても良くなっていました。

 

 

実際にあった話を、面白く四コマ漫画にしています。

四コマ漫画の色数を少なくして、黄色ベースで描かれているのがいいですね。

今の時代は、1日1コマでもいいので、SNSでどんどん発表していきましょう!

 

四コマ漫画ではないのですが、を限定のカルタを作ってきた方もいました。

これも面白いアイデアなので、他のシリーズも作ってみてほしいですね。

 

最後に、たかい先生のお薦めの書籍や展覧会を紹介していただきました。

妖怪 恐竜 昆虫などの本がありました。

たかい先生は、展覧会や映画をたくさん観られています。

インプットが出来なかったら、アウトプットも出来ません。

絵の上手な人はいくらでもいるので、たくさんインプットしてセンスを磨いてほしいです。

目標や夢は必要。 欲ではなく「思い」がたくさんあった方がいい。

そして、口に出して言っておくといいですよ。と、おっしゃっていました。

 

本日で今期の授業は修了しました。

8月20日(火)から、修了作品展が始まります。

一年間の成果を楽しみにしています。

 

絵話塾は、来期の生徒を募集中です!

興味のある方は、ぜひ修了作品展を見にいらしてくださいね。

よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 


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2024年7月27日(土)文章たっぷりコース第5期・第16回目(最終回)の授業内容/高科正信先生

2024-08-03 22:12:17 | 文章たっぷりコース

いよいよ文章たっぷりコース第5期も、最後の授業となりました。
この日はさまざまな事情で出席できない方が多く、教室は少し寂しい雰囲気でしたが、最後まで先生にいっぱい質問したりして、このコースならではの “ 大学のゼミ感 ” 満載で修了しました。

「文章たっぷりコース」は、絵話塾では珍しい座学中心少人数制の授業で、毎回高科先生が選んだ書物(の一部)を紹介してくださったり、それらを読んで内容について考えたりしながら、良い文章とはどのようなものか、自分の考えを読み手に伝えるにはどのような方法で書いていけば良いかを学んでいきます。

博学(で毒舌だけどロマンティスト!)な高科先生には、どんな質問を投げかけても、答えを返してくださいます。
学校を卒業して年月が経つと、このような授業を受ける機会はなかなかないと思います。今まで知らなかったことや、普通に過ごしていて気づかなかったことに気づく、良い機会になると思います。

ということで。

一人の生徒さんから、「あるアーティストが好きだが、難解でよく分からない。でも作品について説明するのは、違うと思う」という話に対して、先生は「誰かに何かを伝えたいと思って書いても、書いた後は読み手の解釈に任せるべきなので、説明は不要」だとおっしゃいました。

ただ、書き方に正解があるわけではないので、書き手によっては分かってもらわなくても良いと考える人や、できるだけ分かってもらえるように書こうとする人がいます。この二つに優劣があるわけではありません。

井上ひさしは「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに」書くことを心がけていたとか、
詩人の くどうなおこ に先生自身が「もどかしくてうまくことばで表現できないことがある」と言ったときに「それは単にあなたが未熟なだけ(必ず言葉に置き換えることができる)」と言われたことがあるとか、
長田弘は詩集『詩ふたつ』の中で「言葉にならないことを言葉で表現するのが『ことば』である」と言っているとか、
文章を書く際の「こころがけ」をいろいろ教えていただきました。

先生が印象に残っている難解な作品として、『クレーン男』(ライナー・チムニク 著・矢川澄子 訳/パロル舎) や映画『パラサイト』 を挙げ、本当に言いたいことをあえて象徴や寓話として描くなど、いろんな表現の仕方があるとのことでした。一時期難解な作品がもてはやされた時代もあったそうです。

  

そして、最後の授業は『読む力をつけるためのノンフィクション選 − 中高生のための文章読本』(筑摩書房) から、近藤雄生の『旅に出よう ー 世界にはいろんな生き方があふれてる』の「国ってなんだろう?」という箇所を見ていきました。
かつてオーストラリアに「ハットリバー公国」という独立国があり、著者がそこに訪れた時の旅行記です。そんな国があったことは全く知らなかったのですが、州政府が決めた小麦の生産高に抗議した農家の男性が、国際法に則って1970年に分離独立したのだそうです。
その後、通貨、切手、パスポートなども独自のものを作っていき、2019年に初代プリンスが亡くなるまでは順調だったそうです。(※ ところが2代目プリンスの代になってからコロナ禍になり、観光収入が減って2020年に公国は消滅し、現在はオーストラリアの一部に戻っているとか)

休憩をはさんで後半は、(課題にも出たことのある)「物語る」についてでした。
たいていの人は物語の中で生きていたり、人生に物語を欲しています。自分の人生は一回きりなので、自分以外の人生も生きてみたいと思ったりします。
役者になって自分以外の人生を生きたり、作家になって誰かの波瀾万丈の人生を生きてみたいと思ったりするのです。
高科先生が書く児童文学では、読み手の子ども達が人生経験に乏しいため、本に書かれた内容を知ることで、来るべき時に備えることができることもあります。

人生は自分が主人公である物語です。それが面白いところでもありますが、反面それにしばられてしまうこともあります。
たとえば自分の経験を人に話すとき、自分に酔ってしまうことが往々にしてあります。それには気をつけなければいけません。
先生の場合、著書『ふたご前線』の中で、主人公の双子の女の子のお祖母さんが書いた手紙には、先生自身の人生が描かれているのだそうです。

人類は言葉を持つ以前に、自分の物語を他の人に伝えたいと思い、太古の昔洞窟に絵を描き残していました。物語を持つのは人間だけなのです。

最後は、ノルウェーの昔話『三びきのやぎのがらがらどん』のお話でした。

  

我々がよく知っているのは、青い表紙の『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン 絵・せたていじ・訳/福音館書店)ですが、
まず、黄色い表紙の『三びきのやぎのがらがらどん』(池田龍雄 絵・瀬田貞二 訳/福音館こどものとも1959年5月号)を読み聞かせてくださいました。

 

この版では、絵は画家の池田龍雄氏が担当しておられます。昔のこどものともでは、このようなことがあったのですね。

次は、青い表紙の『三びきのやぎのがらがらどん』(マーシャ・ブラウン 絵・せたていじ・訳/福音館書店)です。

同じ瀬田さんの訳でも、微妙に言葉遣いや表現が違います。こちらの初版は1965年ですので、6年あまりの間に手が加えられたのですね。
このお話は、北欧の厳しい自然の中で暮らす者達の暮らしを描いた物語ですが、このジャンルで有名なのはトーベ・ヤンソンの「ムーミン」シリーズです。

最後は、小学館 世界おはなし名作全集6に載っている『三びきのやぎ』(絵 長新太・木村 由利子 訳)です。

 

こちらは訳者が違うし、長さんのユニークな絵なので、ずいぶん雰囲気が違います。(初版は1990年)
やぎの名前は「がらがらどん」ではなく、「ドン・ヤンギー」となっています。

北欧のように冬(夜)が長い地域では、物語がなければ生きていけないし、正しいにしろ間違いにしろ物語を生きることが必要であるからです。
世界中どこにでも伝わっている民話(日本では今昔物語等に収められている)などは、とてもおもしろいし、生きる “ オマケ ” として必要なものではないでしょうか。

授業の最後に、今後文章を書いていくうえで、センスを身につけるには、人の書いたものを読むのが良いです、とのアドバイスを。

クリエイターを目指すなら、先人の作品と接することは欠かせません。
読んで、「このくらいなら描けるわ」と思ったら、その時点で作者の方が数倍素晴らしいと思ってください。「この人の作品はスゴイ!」と思ったら、数十倍・数百倍素晴らしいと思ってください。

いくら創作といっても自分にないものは書けないので、人の作品から取り入れるセンス(感性)を身につけて、それぞれが精進していってください。

という「締め」で今期の授業は終わりました。

8月20日から始まる修了作品展では、文章クラス全体で「あむ」という文集を出品します。
第5期で学んで、課題などで書いた作品を一人1編ずつ掲載していますので、修了展に来られる際はどうぞ少しお時間を取っていただいて、お読みいただければ嬉しいです。

では、高科先生、第5期の受講生の皆さん、お疲れ様でした。Keep on writing !!


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2024年7月6日(土)イラストレベルアップコース・駒井和彬先生の授業内容

2024-07-31 13:55:29 | イラストレベルアップコース

ブログの前に【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程】をお知らせします!

・8月3日(土)11:00~

・  4日(日)11:00~ 14:00~

・  10日(土)11:00~ 

・  11日(日)11:00~ 14:00~

・  12日(月祝)11:00~ 14:00~

・  17日(土) 11:00~ 14:00~

・  18日(日) 11:00~ 14:00~

・  24日(土) 11:00~ 14:00~

・  25日(日) 11:00~ 14:00~

・  31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

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今日はイラストレベルアップコース、担当はデザイナーの駒井和彬先生です。

 

今回の授業は通年課題である「今期の授業期間の中で、イラストで売り上げよう」の発表です。

方法は、クライアントワーク、原画やグッズ販売、ストックイラストなど、なんでもOKです。売り上げるために何をしたか、受注~納品までの流れ、売り上げがなくても、それに向けて頑張ったことや取り組んでみたこと、思ったことや感想を発表してください。

 

駒井先生の授業では、それぞれの発表の後、発表した制作内容が、今後更に良くなるように、お互いにコメントを伝え合います。

 

それでは、発表です。

 

【発表側】

・A3ポスターを販売したら、購入して下さった方が、どんな風に飾っているか写真を送って下さって嬉しかった。

・SNSを通じて似顔絵を販売したら、ご注文を頂けた。個人の方とやりとりする際の支払い方法を考えないといけないなと思った。

・個展を秋に行うので、原画制作と並行してグッズの制作も行っている。ランダムに描くのではなく、自分でテーマを設定しながら制作するようになった。

・イラストだけではなく、デザイン込みのお仕事の場合は、臆せずに値段設定をする必要性を感じた。

・イベント出展を増やしたことで、パンフレットのイラストや原画制作などの依頼に繋がった。人と触れ合う機会を増やすことの大切さを感じた。

・宣伝したら、ネットショップでTシャツが10枚以上売れた。

・お能の絵を依頼されたり、マルシェで似顔絵を描いたり、自治体と連携してグループ展をすることになった。

 

【講評側】

・イラストがとても素敵なので、もっとSNSも活用して多くの人に伝わってほしい。

・なぜそのテーマを描いているのかが分かると、よりイラストが伝わりやすくなって、たくさんの人に知ってもらえそう。

・リピート注文をもらっていてすごい。イラストMAPは持ち歩きたくなりそう。

・イベントの趣旨に合うコラボグッズを用意すると、イベントでも見てもらえる機会が増えそう。

・やりたい仕事に合わせた絵を描いたら、仕事になった時の想像をしてもらいやすそう。

 

来期、イラストレベルアップコースを担当される、おかやまたかとし先生もいらっしゃって、ご自身の経験談や皆さんへアドバイスをお話し下さいました。

来期からのおかやま先生の授業も楽しみですね!

 

駒井先生「やりたい方向も皆さんそれぞれあって、活動を通しながら自分にどれが合っているのか、売り込み方も、無理に営業をしないといけない、クライアントワークを絶対にしないといけない訳ではないので、売る方法を自分で切り拓いていって、引き続き頑張っていってほしいと思います」

最後に駒井先生からメッセージが伝えられて今回の授業は終了しました。

 

「イラストレベルアップ」の授業もあと2回です。

では暑いので水分補給は忘れずに!


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絵話塾の生徒募集中です! 絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)8月の日程

2024-07-28 15:25:38 | 絵話塾からのお知らせ

【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)日程】

・8月3日(土)11:00~

・  4日(日)11:00~ 14:00~

・  10日(土)11:00~ 

・  11日(日)11:00~ 14:00~

・  12日(月祝)11:00~ 14:00~

・  17日(土) 11:00~ 14:00~

・  18日(日) 11:00~ 14:00~

・  24日(土) 11:00~ 14:00~

・  25日(日) 11:00~ 14:00~

・  31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

  ……………………………………………………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807


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2024年7月20日(土)イラストじっくりコース・寺門孝之先生の授業内容

2024-07-25 18:31:24 | イラストじっくり塾

授業内容の前に、ガイダンスの日程をお知らせします!

【絵本とイラストの塾、絵話塾の説明会(ガイダンス)日程】

・8月3日(土)11:00~

・  4日(日)11:00~ 14:00~

・  10日(土)11:00~ 

・  11日(日)11:00~ 14:00~

・  12日(月祝)11:00~ 14:00~

・  17日(土) 11:00~ 14:00~

・  18日(日) 11:00~ 14:00~

・  24日(土) 11:00~ 14:00~

・  25日(日) 11:00~ 14:00~

・  31日(土) 11:00~ 14:00~

入塾を考えている方は絵話塾までご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

興味のある方・受講を考えている方でしたら誰でも参加できます。

ガイダンスの参加者は、各回5名まで。

受講に関して不安なことや迷っていることなど、どんな些細なこともお気軽にご相談ください。

  ……………………………………………………………………………………………………
〒650-0022
神戸市中央区元町通3-2-15セントラルビル元町5F
ギャラリーVie 絵話塾 担当・村上政行
mail:kaiwajuku@galleryvie.jp
URL:https://www.galleryvie.jp/
tel.078-332-5808
fax.078-332-5807

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本日のイラストじっくりコースは、寺門孝之先生の今期最後の授業です。 

稲垣足穂の『一千一秒物語』の一篇を読んで、作品にしてくる課題が出ていました。

ほとんどの方が稲垣足穂を知らなかったのですが、今回の課題をきっかけに皆さんが『一千一秒物語』を読んで、稲垣足穂の不思議な世界に興味を持った方もいました。

では、発表していきましょう。

 

 

「A CHILDREN'S SONG お月様でいっぱいで お月様でいっぱいで それはそれはいっぱいで...」

画面いっぱいのお月様、光っていて吸い込まれそうです。

 

イラストの上の部分が断ち切り(余白なし)なのが、この上に夜空が続いてそうな想像ができます。

 

まあるい部分が自分のいる場所 白い門は、切り絵で作られているので、開け閉めが出来ます。

 

  

同じ一篇を選んだ二つの作品です。

同じ一篇でも、何に焦点を当てるかで、違ったイラストになっています。

 

合わせ鏡のように向かい合っているのは自分。

少し不気味さを感じる作品です。

月・星・ポプラ の表現方法が、稲垣足穂っぽくていいですよね。

「脳が足穂化しているね」寺門先生から、お褒めのことばをいただいていました。

 

挿絵や装画で使われそうなイラストですね。

 

稲垣足穂の『一千一秒物語』を読んで、イメージしたイラスト。

星と月がBarに入っていくイラスト。右側のイラストは、Barの中での星と月。

 

大きな月が印象的です。

色数を少なくされていますが、月の色が白や黄色でないところが、稲垣足穂っぽくていいですね。

 

稲垣足穂の『一千一秒物語』は、短い文章なので、文の中の情報量が少ないです。

その文章から1枚のイラストを描くというのは、演劇のチラシを描くのと似ています。

演劇のチラシは、仕事の依頼が入る時点では、タイトルだけで内容は決まっていないことが多いそうです。

内容が決まっていない演劇のチラシを描いたら、そのチラシに合った内容で脚本を考えられていたこともあったそうです。

 

展覧会の作品製作の話もお聞きしました。

今年の初めに東京で展示された「絵じゃないか」

江戸時代に戻ればいいんじゃないか。と思い、小判を振らせようと、チョコレートの包み紙などの銀紙を細かくカットして、上から散らしたそうです。

偶然の自然の力(天から降ってきた感)を出すため、散らした銀紙は。1枚ずつのりで貼っていきます。

ピンセットを使っての繊細な作業で時間もかかる作品です。

来年の一月には、東京のピンポイントギャラリーで、続編の展覧会を予定されています。

観に行ける方は、ぜひ行ってくださいね。

 

 


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