佐治村。 鳥取市と合併するまでは「さじそん」と呼ばれていた。
人口も4000人ほどいたという。現在2500人ほど・・。
佐治村時代、ここにはいろんな産業があった。それを物語るキャッチフレーズが、「佐治の五し」である。
「五し」とは、梨(20世紀梨)、石(佐治石)、和紙(因州和紙)、話(佐治谷話)、星(さじアストロパーク)である。
しかし、ここにあと1つ付け加えて欲しいものがある。
漆うるし(佐治漆)である。良質の漆がたくさん採れ、輪島・京都・大阪などに出荷されていた。
鳥取敬愛高校の小山冨見男先生が、佐治中学校で講演した時に提案した「五し」だそうだ。
「五し」という立派な財産があるこの佐治に「誇りを持って欲しい」というような講演の内容だったようだ。
染色家の西尾正道さん。佐治生まれで佐治育ち。佐治をこよなく愛する人がいる。
西尾さんは、30年来ここを拠点として「染め」にこだわって作品を作ってきた。
「ここでこそこの作品が生まれる」と誇りに思っていおられる。
昨日西尾さんに会ってきた。佐治は、もう晩秋のような肌寒い気候だった。
「来年の漆掻きのために、準備するため・・」こう心に秘めて、佐治に行った。
西尾さんは30年来佐治漆に関心を寄せられ、10年前には漆の苗を自分の畑に植えてしまった。その漆は、今りっぱに成長している。
私も、佐治漆に関心を持ち14.5年になる。しかし、西尾さんを知らなかった。
昨年、私のことを新聞の記事で知って訪ねてこられた。
それ以来、息が合って佐治漆の復興に前向きに取り組んでいる。
話し外れたが、佐治の合併前の姿を知っている人は、今の現状を嘆いているに違いない。
日本一が、「五し」のなかに隠されているからだ。
質と甘さの面で、日本一の20世紀梨。 奇石として有名な佐治石も日本一。和紙も、因州和紙として習字の和紙としては日本一の生産量を誇る。 質の面では、佐治の漆は絶品と言われていた。
こんなに日本一のものが隠れている場所も珍しい。村おこし、町おこしで全国何を持ってするかに苦労している。
佐治は、わざわざ新しいものを作る必要が無い。
先人の苦労して作ってきた貴重な財産を、もう一度見直してそれを継承すればいいのである。
その晩、敬愛高校の小山先生にあった。「佐治は、良い所だよ。ほんとにもったいない。あの五しは、僕が佐治中学校で話したものですよ。」と思いの深さを語ってくれた。
「西尾君は、高校の同級生なんだ・・。」と言われた時、びっくりしてしまった。
縁あって、佐治に足を踏み入れることになったが、思わぬ人と人との繋がりが見えてきて希望が感じられた。
この文章の無断掲載は禁じます。
人口も4000人ほどいたという。現在2500人ほど・・。
佐治村時代、ここにはいろんな産業があった。それを物語るキャッチフレーズが、「佐治の五し」である。
「五し」とは、梨(20世紀梨)、石(佐治石)、和紙(因州和紙)、話(佐治谷話)、星(さじアストロパーク)である。
しかし、ここにあと1つ付け加えて欲しいものがある。
漆うるし(佐治漆)である。良質の漆がたくさん採れ、輪島・京都・大阪などに出荷されていた。
鳥取敬愛高校の小山冨見男先生が、佐治中学校で講演した時に提案した「五し」だそうだ。
「五し」という立派な財産があるこの佐治に「誇りを持って欲しい」というような講演の内容だったようだ。
染色家の西尾正道さん。佐治生まれで佐治育ち。佐治をこよなく愛する人がいる。
西尾さんは、30年来ここを拠点として「染め」にこだわって作品を作ってきた。
「ここでこそこの作品が生まれる」と誇りに思っていおられる。
昨日西尾さんに会ってきた。佐治は、もう晩秋のような肌寒い気候だった。
「来年の漆掻きのために、準備するため・・」こう心に秘めて、佐治に行った。
西尾さんは30年来佐治漆に関心を寄せられ、10年前には漆の苗を自分の畑に植えてしまった。その漆は、今りっぱに成長している。
私も、佐治漆に関心を持ち14.5年になる。しかし、西尾さんを知らなかった。
昨年、私のことを新聞の記事で知って訪ねてこられた。
それ以来、息が合って佐治漆の復興に前向きに取り組んでいる。
話し外れたが、佐治の合併前の姿を知っている人は、今の現状を嘆いているに違いない。
日本一が、「五し」のなかに隠されているからだ。
質と甘さの面で、日本一の20世紀梨。 奇石として有名な佐治石も日本一。和紙も、因州和紙として習字の和紙としては日本一の生産量を誇る。 質の面では、佐治の漆は絶品と言われていた。
こんなに日本一のものが隠れている場所も珍しい。村おこし、町おこしで全国何を持ってするかに苦労している。
佐治は、わざわざ新しいものを作る必要が無い。
先人の苦労して作ってきた貴重な財産を、もう一度見直してそれを継承すればいいのである。
その晩、敬愛高校の小山先生にあった。「佐治は、良い所だよ。ほんとにもったいない。あの五しは、僕が佐治中学校で話したものですよ。」と思いの深さを語ってくれた。
「西尾君は、高校の同級生なんだ・・。」と言われた時、びっくりしてしまった。
縁あって、佐治に足を踏み入れることになったが、思わぬ人と人との繋がりが見えてきて希望が感じられた。
この文章の無断掲載は禁じます。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます