怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

黒いシルエットの女

2007年04月14日 | Weblog
<4月13日(金)>

ご愁傷様です。
16:55、ちょっと一服してネット新聞を読む。そこでなんとも間抜けな記事に遭遇。
昨年8月のこと。NHK松江放送局の男性記者(49)が、島根県江津市のスーパーで万引きして書類送検。盗んだのは105円相当のおにぎり1個。窃盗容疑で罰金20万円の略式命令を受けていたことが13日判明―――という内容のもの。
アホだなぁ、この人。もったいないなぁ。たったそれだけのために20万円をドブに捨てる結果になるなんてさ。諭吉の枚数からして、軽く〝20キャバ〟は楽しめるわけでしょ?「間がさした」ってアナタ、高い買い物したねぇ。
おとといのコメント。外国人キャバで英語力を磨け?Dr.トドーもたまにはいいことを言う。確かにグッドアイディアだ。この国ではたくさんの異国女性が夜の街で働いている。静岡にだって少なからずある。けど、残念なことにフィリピンがほとんど。
「イラシャイ。シャチョサン、シャチョサン」じゃ英会話にはならないなぁ(笑)。
外国人キラーと言えば、思い出すのはこの男。
『GENKi塾』の仲間、岐阜のつけもの君はロシア制圧が得意だった。連日連夜〝恋のロシアンフック〟をぶっ放し、お目当ての嬢をKO。現在はそっちのほうも引退したようだけど?
しばらく連絡してないなぁ。元気ですかぁ~!?

時折小雨がぱらついてくる。吹く風は相変わらず強い。
昼間仕事で外出した時に見た風景。
ついこの前までは淡いピンクの桜が一面に咲き乱れていたのに、会社近くの公園の木々は渋めのグリーン一色。どれもが葉桜になってしまった。女性に例えるなら、若々しかった時代を過ぎて歳を重ね、熟女になったってことか?
だからって侮るなかれ。また違った色気をかもし出していた。ただれてもちぢれても、いくつになっても女はオンナ。
あっという間に夕方。時計の針は進んでナイトタイム。
金曜21時。さすがに人が出ている。街が生き生きと呼吸していた。怪人クンがこの時間、こうして歩くのは2週間ぶり。変わらないなぁ。
知り合いの黒服、ビブオ君が声をかけてきた。
「どうも。ウチの店もリニューアルしたんですよ。新しいコ、いっぱい入りましたよ。どうですか?」
またな。振り切って向かった先は「横丁のバー」。〝嘆きの店主〟の店。くぐるまでもない。暖簾のスキマからひと目で〝アウト〟とわかる。ぎっしり4畳半のスペースが埋め尽くされていた。
ほかを探すといっても…。かといって、なんとなくあそこのバーという気分でもないし。しばらく彷徨ってみることにした。そうだ、〝オヨヨ〟の署長に電話しよう。出ない。間もなくしてコールバックが来る。ちょうど怪人クンがとある焼鳥屋の前を通りかかった時だった。
『オヨヨ、オヨヨ。ハンチング帽の怪人よ』。
「なぜわかる?」
『オヨヨヨヨヨ。正面を見ろ』。
不気味な笑いとともにそう促す署長。ガラス張りの焼鳥屋。彼はそこからこちらを見ていたのだ。会社仲間と偶然そこにいた。とことん小宇宙だなぁ、この街は。
『というわけだ、オヨヨ。今夜のところはお構いできない』。
「そういうことなら仕方ないな」。
歩を進める。〝妖怪酒場〟のタコ社長とも遭遇した。
「可愛いコ入ったよ。どう?寄って行ってよ」。
キャバ?悪いけど、そういう気分じゃないんだよなぁ。再び賑わう通りを目指す。お蝶が働いていた店の前にも来た。素通りした。
行くあてもなくぷらぷらと。宿無しの怪人。

もうすぐ22時。デニムのポケットからケータイを取り出して名前を呼び出す。幼稚園、小、中学校からの友だちキドに電話した。
「仕事中?家なの?なら出てこない?」
彼は即OKの返事をくれた。いいねぇ、こういうの。
15分後、ドンキで待ち合わせる。信号の向こうから赤いトレーナーが近づいてくる。のっしのっし、100キロを超える巨体を揺るがせ彼がやってきた。
「久しぶり」。
互いにそう言い合う。さぁ、どこで飲もう?彼が行ったことがある居酒屋がすぐ目の前という。
「そこにしよう」と怪人クン。
歩いて3分とかからなかった。木の階段を上る。入口はしゃがまないと頭をぶつけてしまうほどの低さ。身長のある人間は苦労するような造り。でも、こういう入口の店は結構目にするようになった。なんだか隠れ家的な空間にいざなわれた感じ。
すでに夕食は済ませていた。けど、入るもんだねぇ?胃袋って。ちょっと忘れちゃったけど、なんとかのカルパッチョや黒はんぺん、軟骨のから揚げ、いそべ天ぷら、山芋の千切り、枝豆。ほかにも数品。占めは鮭茶漬け。ドリンクは生ビールに泡盛の水割りを注文。
座った席はカウンター。左手にはテーブル席。この上にも階段があって、3階に当たるところが宴会スペースになっているみたいだ。今どき0時閉店というのは少し早い感じもするなぁ。
途中、怪人クンが電話をかけた。キドも知っている人物。
「熱海コノヤロー!」
『いきなりそれかよ(ボヨヨ~ン)』。
弾む胸音。相手が誰とは書かなくてもおわかりですね?ムフフ…。キドにもケータイを渡す。その人物と直接会話が始まる。
彼らにはちょっとした因縁がある。数年前だ。〝イモ〟のボウリング大会が開かれた時、キドも参加した。優勝したのは巨乳ボウラー。彼女はかなりの高スコアを出した。キドが僅差で負けた。3年ぶりくらいか?降って沸いたリベンジマッチのチャンス。
『いつでも受けて立ちますわ。負けませんわよ。オ~ッホッホッホ』。
余裕のポーズか?熱海の女が高笑い。
そういうことなら…よしわかった。2人のために怪人クンが舞台をセッテングしよう。お前らっ、勝負しろ!もしキドが勝ったらその巨乳、怪人クンがいただ…。
なんてな(笑)。

会計はひとり4000円弱。店を後にしたのは23時すぎ。ここでまたハプニング。
黒いシルエットの女が声をかけてきた。あっ!キドも怪人クンも彼女を知っている。飲み仲間だ。年上女性の彼女とバッタリ。キドとはたまに会うみたいだけど。3年?4年?かなり経つ。怪人クンが再会するのはいつ以来だろう?
それにしても。世の中、そんなもんなのかなぁ?イイ女なのに独りなのが不思議なくらい。今夜もかなり酔っ払っている様子。彼女が真ん中に割って入り、怪人クンたちの腕を掴むと強引に拉致。
「キド、怪人クン、飲みに行くよ!」
キドのホーム酒場へ入る。怪人クンも彼と飲む時に顔を出す。これまた数年前、彼女と出会った場所がそもそもここだった。
「いらっしゃい。おっ、3人?怪人クンも久しぶり」。
と迎えてくれたのは、ブルーのアロハシャツのマスター。ロングなコの字カウンター。店内は数組の客。カラオケも流れていた。ビールや焼酎で乾杯。
怪人クンも1曲。コブクロの♪『蕾』(つぼみ)を歌った。今何杯目?ずいぶん前から飲んでいたせいで、声はほとんど出なかった。こっちのほうもリベンジだな。
1時近く。窓の外は大粒の雨と風。嵐みたいな勢いだ。
1:30、解散。傘がない。マスターが貸してくれた。
「毎日出てるからいつでもいいわよ」。
今度またお姉さまとも飲む約束をした。熱海だけじゃなかった。酒豪女がここにもいたか。

真夜中。ずぶ濡れの街。アスファルトを叩く雨の勢いは一向におさまらない。いつまでも強く激しく降り続いた。
遠ざかって早2週間。怪人クンにキャバクラはもしかすると?
もう必要ないかもしれないなぁ。たった一つのスペシャルを除いては…。


※ステキなお姉さん(写真)。