怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

ぷらりお蝶下車の旅

2007年04月03日 | Weblog
<4月2日(月)>

この街は残酷だ。何もかもが、怪人クンのハートをいたぶる。締めつけてくる。
恐れていた現実と早くも対峙する時がきた。
目の前に映る光景。そのどれもから眼をそらしたい。見たくない。けど、逃げても始まらない。というか…。逃げるもなにも、怪人クンの行動エリアなんだからそんなことは最初から不可能。だったら、怖いけど見るしかない。

花曇り。黄砂のマンデー。
13時、ランチで外へ出た。今いる場所から東の方角へと歩く。一歩、また一歩。思い出の場所が近づいてくる。人通りが激しい。
街のど真ん中。広い道路の交差点。スーツ姿のサラリーマンもOLも、信号を渡っている。アスファルトをタイヤが滑る。エンジン音が重なる。何台もの車が通りすぎていく。
すべてはここから始まった―――。
昨年の夏。忘れもしない夕暮れ時。7月8日(土)。あのコと初めて遭遇したのもすぐそこだ。大通りの向こう。看板も大きく、字もデカイ。派手な色合いのビル。晴れても降っても、待ち合わせを重ねたんだよなぁ、ここで。
そのまた向かい側。数メートル先に見える鮨屋。浮かんでくる回想シーン。
「どうぞ」。茶目っ気たっぷりの笑顔。
「うわぁ~、カワイイ」。怪人クンの左横で喜ぶあのコ。
この店の板さんが実に器用な人で、こんなカタチのものまで握ってくれたんだっけなぁ。掲載写真を見ていただこう。これ、ご飯と寿司ネタでできている。クリスマスシーズン、ふたりで訪れた時に作ってくれたもの。
角を曲がって細い道。ここを入れば「飯や飯」(めしやはん)。

今から向かうこじゃれた造りのラーメン屋も、食事しに2度ほどやって来ている。到着だ。ガラガラガラ~。ドアを横に開けた。
「いらっしゃい!」
いつも言葉を交わすから、すっかり顔は憶えられた。ヒゲの男と茶髪の女性が迎えてくれた。
「ラーメンと小ライスね」。
「はいよっ!」
注文して待つ間、店内を見渡した。この時間、ピークはすぎてお客は怪人クンのほかに2人。
今まさに腰を下ろしているこの席。入口正面奥のカウンター。向かって左手の端っこに彼女と並んで座ったんだ。2回目は店内を入って右側、壁際のソファーにも垂れて向き合いながらすすったとんこつ味を思い出す。
こみ上げてくる衝動。耐えろ。耐えるんだ。強くなれ!苦しみの中から立ち上がれ!
さびしさのどん底にいる怪人クンに、アントニオ猪木の言葉が語りかける。
「お待ち!」
黒いおわんの中のラーメン、具、スープを噛みしめながら味わった。
「ごちそうさま」。
女性に千円札を渡す。おつりがコインとなって返ってきた。
ラーメン屋を出てすぐのビルもあのコと入った思い出の場所だ。
季節は秋。11月下旬。真夜中の3時。怪人クンのネオン街史上、初めてアフターというものを体験したのもここだった。彼女が終わるのをとある場所で待って合流。食事をした…。
街のあちらこちらに思い出のカケラが散乱している。そりゃそうさ。62章の半分があのコと行く食事だったんだから。この先、誰が右横に座ってくれるんだ?

こんな状況の怪人クンに、救いの神が舞い降りた。手を差しのべてくれた人物がいた。先週の金曜日に話は遡る。
その時怪人クンの横にいた人物が他ならぬ…。
「オヨヨ、オヨヨ」。
えっ!野郎かよ?
サンマルクカフェの会話。怪人クンがもっとも恐れていることを話すと〝オヨヨ〟の署長はこう言った。
「オヨヨ、オヨヨ。よし任せろ!彼女の思い出はオレが消す!ふたりで行ったところぜんぶ、オレと行こう。旅しよう。そうすりゃ忘れるぞ。オヨヨ」。
「〝ぷらりお蝶下車の旅〟?」
「さようだ、オヨヨ」。
ずんぐり笑いの署長。
「オイッ、やめてくれよぉ~。絶対断る!(笑)」。
よりにもよって、野郎となんて。身震いする怪人クン。
ラストの日。この話、お蝶にしたら笑ってた。ムフフ…。

さてさて。
〝涙酒〟の準備だ。日曜の花見のあと、怪人クンは男女2人に声をかけた。
「どうしても付き合ってくれ」と頼んだ。とにかくその日はひとりでいたくないんだ…。
日付、場所、開始時刻も伝えた。
月曜の22時すぎ、女性から了承の返事がメールで来た。一方、男はきのうのうちに電話でOKしてくれた。ありがとう。となれば、決まりだ!彼らに言えないこともあるけど、怪人クンの言葉を吐き出させてもらうよ。
ここまで書いたら教えてやろう。おい!どしょっぱいMCよ、聞いて驚くな。
その日怪人クンが呼び出す相手はなぁ、エロ茶なんだよ!もうひとりは言わずもがな、旅を提案した署長だ。
ちなみに、このふたりが遭遇するのも初だ。かすかに1度、ターザン山本!さんのイベント「静岡一揆塾」(04年3月)でニアミスはあるけど会話はない。
オヨヨとエロ茶の昆布つゆ弁当。あの〝妄想劇場〟がついに実現!これも見もの。

涙酒が終わったら…。
ええい、この街。歩いて歩いて歩きまくってやる!眼はそむけないぞ、もう。怪人クンは強いんダァーッ!


※これ、お寿司です(写真)。