怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

エツラク、ツイラク

2007年04月22日 | Weblog
<4月21日(土)>

『考えてみるとさぁ、友だちとかがどんな字を書くのか知らないよね?』
午前中にかかってきたうたさんからの電話で彼が言った言葉だ。
11時からカンフー邸で始まった〝イモ〟軍団と合気道仲間の手巻寿司パーティー。参加メンバーは10人。カンフー夫妻。新。ロボコン〝0点〟。ryoさん。ふりかけ姫。副隊長(Dr.トドーの友人)。テニスボーイ。トシさん(女性)。怪人クン。途中、ちょんまげが乱入したかと思えば、いち早く退散。あとからDr.トドーもやってきた。
くしくも、パーティーの中で飛び出した話題も冒頭と同じものだった。

言われてみれば…。仲間同士、会ってる時に互いの文字を見せ合ったりはしない。会わない時のやりとりは電話かメール。ケータイかパソコンだ。直筆の手紙なんて年賀状くらいしかない。下手すると、それさえも出さない時代になった。
あっぴーに紙を用意してもらって、鉛筆で怪人クンがなにやら書いてみた。するとみな声をそろえて言った。
「意外ときれいな字を書くんだね」。
ムフフ…。でもさぁ、その〝意外と〟は余計だってば(笑)。
漢字の書き順、苦手な字、バランスについてあれこれ意見が出た。ちなみに、書きづらい字としてあがったのがコチラ。

〝凸凹〟
〝心〟
〝必〟
〝正〟

ぐんぐん気温が上昇して日中はかなり暑くなった。16合焚いたお米のほとんどがなくなった。Dr.トドーがオケごと呑み込んでしまったことも大きい。圧巻。人間業とは思えない。こいつの胃袋はどうかしている。
近所の土手をカンフーの愛犬を連れて散歩。頬を伝う風が気持ちいい。
納豆、アボガド、いろんな具を海苔で巻いた。昼間からほろ酔い。ビールに焼酎。
食べて飲んだあとは、まったりして夕方お開き。車内に4人。ふりかけ姫の運転する車に同乗させてもらいウチへ戻る。すぐさま事務所へ行って日記にとりかかった。

19時すぎ。大部分を書き上げて校正に入っていた時だ。ケータイが鳴った。Dr.トドーが街に出るので飲もうという。OK!木曜教室のM田君もいっしょ。
1時間後、待ち合わせの場所で合流。どこに行くかは決まっていない。あてもなくネオン街を彷徨った。
その風景は怪人クンにとって思い出深いものばかり。あそこもここもあのコと行った。
居酒屋に入ることになった。Dr.トドーがチョイスしたのは、交差点のど真ん中に位置するビルの2階。「悦楽」というお店。赤い暖簾が一際目立つ。階段を上っていく。ここは怪人クンも初めての空間。
テーブル席とカウンター席。今いる場所の反対側にも部屋があるみたいだ。怪人クンたちの入ったほうは、ガラ~ン。誰もいない。「いらっしゃいませ」の声もない。透明ガラスの床になっていて下から何かが覗いている。異様な空気が立ち込める。
「入ってもいいですか?」
たまらず言った。怪人クンの声にようやく店員たちが反応。大丈夫なのか?
ふぐなど刺身の料理を注文。ドリンクは焼酎。オーダーをとりにきた女性店員にDr.トドーが突っ込む。
「あの~、靴が脱げてますよ?」
「あら、見られちゃいました?(笑)」
オイオイ、のん気なもんだね。これならかわいい。ご愛嬌で済む。ところが、さらなる追い討ち。Dr.トドーが厨房の近くにいた金髪男性店員を呼んだ。メニューを指しながら訊ねる。
「この酒はロックで飲んだほうがいいですかね?それとも水割りのほうが美味しい?」
「え、ええと…」。
後ろを振り返り、別の従業員にSOSのサインを出す男。連携がうまくいかないようだ。孤立無援の男。口を開くなり、「あ、あの~。ちょっとわかりません」。
しどろもどろの男は答えた。Dr.トドーは怒鳴る気にもなれないという表情。
この店は完全に澱みきっている。エツラク、ツイラクだ。
怪人クンの街のいたるところにこのグループの広告を見かける。それにしたって、これじゃあねぇ…。お客を悦にして楽しませようという姿勢がどこにも見受けられないよ。立地条件?手ごろな値段?ネームバリュー?時間が経つとちらほらお客が入ってきた。

【悦楽】…感覚を満足させて楽しむこと。その状態。

辞書にはそう書かれている。この店、味云々を言う前に接客がまるでなってない。とことん最悪だった。働いている人間の表情に精彩も覇気もない。
商品知識もあやふや。話にならない。そこには満足のカケラもなかった。
挨拶からやり直せ!接客の基本はそれだ。もう二度と行くことはないなぁ。
0時近くに店を出る。M田君は南の方角へ。怪人クンとDr.トドーは辺りを少し歩いた。GWを控えていることと、給料日前というのが重なったのか?週末のわりにはそれほどじゃない。めちゃくちゃ賑わっているとは言えない。
「あ、どうも!」
なじみの呼び込み、ビブオ君とも挨拶を交わす。
「キャバ行ってないの?」
Dr.トドーが訊いてきた。
「行ってないよ、全然」。
「マジで?」
「マジだよ」。
ぷらり旅の最中、数人の黒服が声をかけてきた。けど、どれもあしらった。
Dr.トドーときらびやかなネオン街を歩いたことで、いつの間にかさっきの不満も浄化されてしまったらしい。夜の風景を楽しんだ瞬間、小さな悦楽に浸っている怪人クンがいた。
「早くキャバクラ行けよぉ!」
さすがのDr.トドーも今宵は不発だ。それは言わなかった。なぜじゃあ?いくつもの小宇宙が目の前に散らばっているというのにさ。おもしろいよねぇ、ホント(笑)。


※手巻寿司に使った怪人の皿(写真)。
※マサトさんへ。そうでしたか。失礼しました。もしや、熱烈な魔裟斗ファンなのでしょうか?懲りずにまた寄ってくださいませ。