＜４月９日（月）＞
今の今まで表の空の如く怪人クンの心は青々と澄み切っていた。気分はウキウキ、ハイテンション。上がりに上がっていた。
ところがだ。９：３１を境に世界は一変する。一気に〝不安の底なし沼〟へと引きずり込まれていった。
緊急事態勃発！
（ふにゅふにゅ。ほにょほにょ。ピ～～～～～～）
ある人から届いたメールが怪人クンをフリーズさせた。
閃光と同時に痛みの洪水。暗黒地帯へいざなう魔の延髄斬り炸裂！実に強烈だった。脳髄に響くほどの衝撃。クラクラクラ。全身の力が抜けていく。意識朦朧。何とも言えない脱力感が怪人クンを襲う。
怪人クンはこう見えて、ガラスのように壊れやすいハートの持ち主。自己分析によればだけどね。ムフフ…。強い部分と弱い箇所の構造がまちまち。よって、精神面の構造計算は偽造もできないくらいにムラだらけ。喜怒哀楽は人一倍激しいかも？
今回はへこんだ。さっきまでとはもはや別人。超、超、超のローテンション。奈落の底行き。地獄行き。
一体何が？怪人クンをそこまでも？事の発端を言っちゃうと相手に迷惑がかかるので勘弁してほしい。
そのメール。事務所の一室。しばらく呆然と立ち尽くしながら、ケータイのディスプレイに目を落とした。その文字をなぞった。うわぁ～、怒ってる。怒ってるよぉ。
あ～～～、えらいこっちゃ。えらいこっちゃ。えらいこっちゃぁぁぁ～～～！
こうしちゃいられない。頼んだぞ、フィンガーマン！
「がってん！ここはあっしにお任せを」。
左手の親指が八面六臂の大活躍だ。
♪ピピピピ、ポポポポ。ものすごいスピードでボタンをプッシュする。ポチッっと送信。
ご苦労！フィンガーマン。
「お安いご用で」。
文字というのは時として誤解を招く。電話するほうがいいに決まっている。けど、この時間相手は仕事中。それはできない。怪人クンみたいに、自営業の特権は使えない。
何はともあれ、原因を作ってしまったのは１００パーセント怪人クンなのだから、ここはもう素直に〝ごめんなさい〟をするしかない。一切いいわけはやめた。これ以上、火に油を注いでどうする？何気ない行動が、その人をガッカリさせてしまったことは確か。一刻も早く信頼回復に努めないと取り返しのつかないことになる。
信頼崩壊→絶縁（わかれ）。それでなくても今年の春は悲しいんだ。さらなる追い討ち？もういい。やめてくれ。本来、春はポカポカ暖かいもの。氷のように冷たい春は御免だよ！
長い。こうも長いとは？返事を待つ間、不安ばかりが先行する。悪い方、悪い方へと気がいってしまう。仕事をしながらも、頭の片隅には着信音ばかりを気にしている。
１２時。相手も昼休みに入ったのか？待ちに待ったレス。文面を見てホッっとした。
（許します）
よかったあ。フー。
怪人クン、元気復活！
まるでそれは、精彩を欠いた速水もこみちが、ドリンクを飲んだ途端「ヨッシャァ～ッ！」と叫び甦る様。某ＣＭのワンシーンを思わせた。
１９時をすぎた頃。見逃していた「ＰＲＩＤＥ．３４」の残り試合を見ているとケータイが鳴った。うたさんからのメールだ。そうか、とうとう正式に決まったんだ？
アントニオ猪木の新団体「ＩＧＦ」（イノキ・ゲノム・フェデレーション）の旗揚げ戦が６・２９両国国技館と決定。金曜か。大会名は何だって？「闘今ＢＯＭ－ＢＡ－ＹＥ」なの？「闘魂」じゃなくて「闘今」なの？
ふ～ん。まぁ要するに〝闘いは今から始まる〟。きょうから始まっているってことなんじゃないの？銀座に事務所開きをしたこの日（９日）からすでに始まってるっていうか。
怪人クンが一番ビックリしたことはなんだったかというと、猪木さんが１９年ぶりに社長を務めること。８９（平成元）年、参院選に初出馬した時新日本プロレスの社長を坂口征二氏に譲ったんだよね。
それにしても、猪木さんがこうして再びプロレス界に復帰して、指揮棒を執るとは思ってもなかったよ。ここずっと、会長とかオーナーで現場は人任せだったからね。
少し前のこと。この話が浮上した時、『ＧＥＮＫｉ塾』の〝イノキ者〟Ａさんにメールして訊いた。
（あのさぁ。猪木さんが社長やるみたいだけど、そうなったらＡさんは〝社長〟って呼ぶの？）
彼は猪木さんを常日頃から〝会長〟と言うからだ。
（みんなはそのまま〝会長〟って言ってるよ）
側近も他のスタッフも親しい関係者も、猪木さんをそう呼んでいる。怪人クンは〝猪木さん〟だけどね。まぁ、いろいろ呼ばれ方をするわけだ、猪木さんも。
でも猪木さんのことだから「そんなのはどっちでもいいや。ムフフ…」。
って言うだろうなぁ。
朝から晴天の静岡は２０度まで上がった。怪人クンの血圧は、メール事件が解決したおかげで下がった。どちらも、高すぎず低すぎずがちょうどいいね。
あぁ、疲れた。今夜はぐっすり寝れそうだ。
ここまで書いといてあれだけど。
メールで片付いちゃうくらいだから、今にして思えば小さな出来事だったってことかなぁ？いちいちオーバーだなぁ、怪人クンも（苦笑）。
※「アントニオ猪木酒場」（写真）。
今の今まで表の空の如く怪人クンの心は青々と澄み切っていた。気分はウキウキ、ハイテンション。上がりに上がっていた。
ところがだ。９：３１を境に世界は一変する。一気に〝不安の底なし沼〟へと引きずり込まれていった。
緊急事態勃発！
（ふにゅふにゅ。ほにょほにょ。ピ～～～～～～）
ある人から届いたメールが怪人クンをフリーズさせた。
閃光と同時に痛みの洪水。暗黒地帯へいざなう魔の延髄斬り炸裂！実に強烈だった。脳髄に響くほどの衝撃。クラクラクラ。全身の力が抜けていく。意識朦朧。何とも言えない脱力感が怪人クンを襲う。
怪人クンはこう見えて、ガラスのように壊れやすいハートの持ち主。自己分析によればだけどね。ムフフ…。強い部分と弱い箇所の構造がまちまち。よって、精神面の構造計算は偽造もできないくらいにムラだらけ。喜怒哀楽は人一倍激しいかも？
今回はへこんだ。さっきまでとはもはや別人。超、超、超のローテンション。奈落の底行き。地獄行き。
一体何が？怪人クンをそこまでも？事の発端を言っちゃうと相手に迷惑がかかるので勘弁してほしい。
そのメール。事務所の一室。しばらく呆然と立ち尽くしながら、ケータイのディスプレイに目を落とした。その文字をなぞった。うわぁ～、怒ってる。怒ってるよぉ。
あ～～～、えらいこっちゃ。えらいこっちゃ。えらいこっちゃぁぁぁ～～～！
こうしちゃいられない。頼んだぞ、フィンガーマン！
「がってん！ここはあっしにお任せを」。
左手の親指が八面六臂の大活躍だ。
♪ピピピピ、ポポポポ。ものすごいスピードでボタンをプッシュする。ポチッっと送信。
ご苦労！フィンガーマン。
「お安いご用で」。
文字というのは時として誤解を招く。電話するほうがいいに決まっている。けど、この時間相手は仕事中。それはできない。怪人クンみたいに、自営業の特権は使えない。
何はともあれ、原因を作ってしまったのは１００パーセント怪人クンなのだから、ここはもう素直に〝ごめんなさい〟をするしかない。一切いいわけはやめた。これ以上、火に油を注いでどうする？何気ない行動が、その人をガッカリさせてしまったことは確か。一刻も早く信頼回復に努めないと取り返しのつかないことになる。
信頼崩壊→絶縁（わかれ）。それでなくても今年の春は悲しいんだ。さらなる追い討ち？もういい。やめてくれ。本来、春はポカポカ暖かいもの。氷のように冷たい春は御免だよ！
長い。こうも長いとは？返事を待つ間、不安ばかりが先行する。悪い方、悪い方へと気がいってしまう。仕事をしながらも、頭の片隅には着信音ばかりを気にしている。
１２時。相手も昼休みに入ったのか？待ちに待ったレス。文面を見てホッっとした。
（許します）
よかったあ。フー。
怪人クン、元気復活！
まるでそれは、精彩を欠いた速水もこみちが、ドリンクを飲んだ途端「ヨッシャァ～ッ！」と叫び甦る様。某ＣＭのワンシーンを思わせた。
１９時をすぎた頃。見逃していた「ＰＲＩＤＥ．３４」の残り試合を見ているとケータイが鳴った。うたさんからのメールだ。そうか、とうとう正式に決まったんだ？
アントニオ猪木の新団体「ＩＧＦ」（イノキ・ゲノム・フェデレーション）の旗揚げ戦が６・２９両国国技館と決定。金曜か。大会名は何だって？「闘今ＢＯＭ－ＢＡ－ＹＥ」なの？「闘魂」じゃなくて「闘今」なの？
ふ～ん。まぁ要するに〝闘いは今から始まる〟。きょうから始まっているってことなんじゃないの？銀座に事務所開きをしたこの日（９日）からすでに始まってるっていうか。
怪人クンが一番ビックリしたことはなんだったかというと、猪木さんが１９年ぶりに社長を務めること。８９（平成元）年、参院選に初出馬した時新日本プロレスの社長を坂口征二氏に譲ったんだよね。
それにしても、猪木さんがこうして再びプロレス界に復帰して、指揮棒を執るとは思ってもなかったよ。ここずっと、会長とかオーナーで現場は人任せだったからね。
少し前のこと。この話が浮上した時、『ＧＥＮＫｉ塾』の〝イノキ者〟Ａさんにメールして訊いた。
（あのさぁ。猪木さんが社長やるみたいだけど、そうなったらＡさんは〝社長〟って呼ぶの？）
彼は猪木さんを常日頃から〝会長〟と言うからだ。
（みんなはそのまま〝会長〟って言ってるよ）
側近も他のスタッフも親しい関係者も、猪木さんをそう呼んでいる。怪人クンは〝猪木さん〟だけどね。まぁ、いろいろ呼ばれ方をするわけだ、猪木さんも。
でも猪木さんのことだから「そんなのはどっちでもいいや。ムフフ…」。
って言うだろうなぁ。
朝から晴天の静岡は２０度まで上がった。怪人クンの血圧は、メール事件が解決したおかげで下がった。どちらも、高すぎず低すぎずがちょうどいいね。
あぁ、疲れた。今夜はぐっすり寝れそうだ。
ここまで書いといてあれだけど。
メールで片付いちゃうくらいだから、今にして思えば小さな出来事だったってことかなぁ？いちいちオーバーだなぁ、怪人クンも（苦笑）。
※「アントニオ猪木酒場」（写真）。