怪人クンのムフフ日記

ムフフ、ムフフ、時々オヨヨの〝怪人クンワールド〟炸裂!
あの大物も、この人も。愉快な仲間続々登場!

何も言わずこうしててくれ

2007年04月08日 | Weblog
<4月7日(土)>

できることならスルーしてしまいたい。記憶を喪失したっていい。そんな願いは叶うわけもなく…。当たり前のように太陽は昇る。
とうとうこの日がやってきた。やってきてしまった。週間予報では曇りから雨になるとも伝えられていた。
窓の外。予報に反して、朝から青空が覗いた。雲は確かに多い。でも、雨は大丈夫そうな気配。
これが〝引退〟ってことなんだよなぁ。実感が今頃になって湧いてきた。それまでは、最低でも週に1度は会っていた。出会ってからの9ヵ月、ただの一度も会わなかった7日間。こんなことはかつてない。あのコがいない週末。会えない土曜日。壮絶なロンリー。なんとも言えない孤独感にさいなまれた。それを必死に振り払おうとする怪人クンがいる。
これも、そのための作業の1つ。精神力と合わせて肉体も整えなくちゃな。
きょうという1日を乗り越えるためには、とにかく体力が必要。昼から1時間、スポーツジムで汗を流した。腰が少し痛んだけどかまうもんか。上腕から胸、腹筋、背筋、脚に至るまで全身に刺激を与える。心と体は繋がっている。気持ちはどうあれ、どちらも柔らかくもってないといけない。ストレッチも忘れずこなす。

16時すぎ、事務所へ行って日記を書く。怪人クンのほかには誰もいない。静まり返った部屋での作業。なんだ、音がするぞ?ブラインドをつまんで外を見る。アスファルトが濡れていた。雨が降り出したか。ハズレだと思っていた予報はズバリ的中。
人恋しい夜。
18:15、外へ出ると止んでいた。約束の時間まで15分を切っている。エロ茶との待ち合わせ場所へ急ぐ。街中にあるミスド前に彼女は佇んでいた。手には傘を持っている。怪人クンに傘はない。
「お待たせ」。
声をかけるとニッコリ笑って「署長さんは?」と訊いてきた。
「あとから来るよ。先に始めてようよ」。
歩いて2分。居酒屋「安倍藁」に到着。
「この図いいよね?1枚もらっとこうかな」。
怪人クンのブログ用に入口の風景をいただいた。
ガラガララ。引き戸を開ける。大将が「いらっしゃい。久しぶりだなぁ」と出迎えてくれた。通された席は玄関からもっとも近い座敷の部屋。
ビール、キムチ鍋、シーザーサラダ、焼き魚、揚げ物…次々注文。

19:30をすぎた頃署長が登場。ふすまを開けての第一声は、お決まりの。
「オヨヨ、オヨヨ」。
エロ茶の眼が爛々と輝いた。初めて耳にするリアルサウンドに感動の様子。それは署長もいっしょ。眼前の、しかも超至近距離に弾けんばかりの〝ウワサの巨乳〟がお目見えしている。メガネの下から眼球が今にも飛び出さんばかりの勢いだ。
まったく、男ってやつは。どいつもこいつも。ムフフ…。

4・7、いよいよ衝撃のクライマックス。怪人クンが口を開いた。
なぜ、今夜だけはひとりでいたくなかったか?親友と呼べるおぬしたちにだけに付き合ってもらったのか?今こそ告げよう。今後一切、怪人クンが口外することはない話を…。彼らもそれに頷いた。
言葉少な。雑誌で言うなら中吊り広告。大見出しの部分ではあったけど、事細かな中身まではしゃべらない。さわりを簡単に説明しただけ。けれども、それだけで十分だった。そこから先はもう彼らには必要なかった。怪人クンの心中を痛いほど察知したからだ。
それはそうと、これはぜひとも書いておきたい。
驚きの表情。怪人クンの言葉がどれほどまでに強烈だったか?彼らが仰天した瞬間映像をプレイバックしてみよう。それはそれはすさまじく…。
まずは〝オヨヨ〟の署長を見る。
自身が巻き起こすタバコの煙と、テーブルに置かれた鍋の湯気でメガネのレンズは曇り、その上を丸い線が何本も渦巻きのようにくるくるくるくる回り続けている。ラーメンの具、なるとを2つメガネの上に乗っけた感じを想像してもらうとわかりやすい。目を回した署長の絵図。
それだけじゃない。彼は口を泡あわさせ、「オヨヨヨヨヨ~~~」を繰り返す。普段とは比べものにならないくらい、超高速ヴァージョンの常套句がしばらく続いた。

一方のエロ茶はどうだ?微妙にエロチックな白い首をのけぞらせ、天を仰ぐ。まるでボクサーがアッパーを食らって後方へと倒れんばかり。こんなシーンに出くわした途端、いつもなら。
隙アリッ!グサッ!無防備となった彼女のノド元に地獄突きでも一発お見舞いするところ。しかし、そんな余裕は今宵の怪人クンにはない。不発の地獄突き。
とは言いつつも男の性(さが)。心の中はどんなに堕ちていても目線はアソコヘいく。グラ、グラ、グラマラスな胸元だ。
おっと、これはすごい!♪〝ボヨヨヨヨヨ~~~~〟。上下左右に激しく揺れて収拾がつかない状態だ。まかり間違って、どしょっぱいMCがこの場に参加していたら?
ショック死寸前?想像するまでもなく…。
顔面は汗まみれで鼻血を噴出し、「グヘヘヘ」と奇妙な雄叫びを上げていたことだろう。気が狂ったか?冷たい周囲の視線。そのまま救急車で運ばれ、病院送りにあっていたかもしれない。ホッ。いなくてよかった、とつくづく思う。
とにもかくにも。彼らのリアクションからも、怪人クンの一言が想像を絶したことを証明している。
このあとは、また笑いが戻っていた。二言目には巨乳!巨乳!巨乳!
怪人クンのトークはセクハラ街道まっしぐら。〝オヨヨ〟の署長が呆れて制す。
「妄想の世界を逸脱してそこまで連発するのはどうかなぁ?オヨヨ」と止めに入ったほどだ。エロ茶はと言うと?それさえも楽しんでいる。慣れたもんじゃい。さすがだよ。やるなぁ。
相手がエロ茶じゃなかったら?今頃、手には鉄の塊がはめられていたかもしれないなぁ。ダハハハ。

21時、店を出た。署長は次なる予定があるとかで街へ消えていった。怪人クンは彼女を駅まで送っていく。エロ茶は熱海の女。22時前の新幹線で帰らなくてはいけない。大変だ。
帰り道、ドラマのようなワンシーン。
「何も言わずこうしててくれ」。
「いいよ」とエロ茶がやさしく返す。10分はそのままだった。直線の長い道のり。彼女と手を重ね合わせて歩を進めた。ふれあう指先、あったかいなぁ。
まだ若干時間がある。改札の前で少し立ち話。
「じゃあな。ありがとな。気をつけて帰れよ」。
「ごちそうさま。おやすみ」。
手を振って彼女は改札方向へ歩き出した。

滅多に来ないこのエリア。ちょっと南で遊んで行こうか?またか。空から雨がポツポツ落ち始める。空が呟いた。
〝怪人クンよ、最後の一滴まで涙出しちゃえよ!〟
そうすっか(笑)。でももう大丈夫。叫んでもわめいてもどうにもなんないよ。時計は巻き戻せないんだから。すでに〝その時〟は過ぎちゃったからね。
あしたからまた歩き出すよ。前へ、前へと。
署長よ、エロ茶よ。きょうという日、いっしょにいてくれたことを感謝する。涙酒、美味くて楽しかったよ。ありがとう!
来た道を北へと戻る。その間も小雨が怪人クンを濡らし続けた…。


※「安倍藁」の入口(写真)。
※この日は別の面白い話もあるのですが、それはまた次回にでも。
※Dr.トドー、お前との開戦は改めてにする。けどなぁ、一言だけ言っておく。
いつの時代だ?『怪人クン☆cafe』はとっくに終わってるんだよぉ!このブログは『怪人クンのムフフ日記』ってんだ!よく覚えとけ。バカヤロー!お前もどしょっぱいMCと同じく遅漏時間を彷徨ってるのか!?周回遅れもいいとこだぁぁぁっ!