次号 横書きコラム 脱稿

　拙作『相撲史発掘』第107号の最終葉
上段へ掲げる「横書きコラム」が脱稿し
た。見出しタイトルは━
　☆力士の身長は 頭 打 ち でないのか★

　数年前のS紙に「日本人の身長、低くなった」との
見出し記事が掲載された。昭和55年生れ以降の日本人
(成人)の平均身長が“縮む”傾向にあると云う。300万人
を超す身長データを分析した結果だそうな。
　日本人(仝)の平均身長は、過去約100年で１５cmほど
伸びたと云う。公衆衛生や国民の栄養状態の顕著な改善
がその要因━とされている。
　当記事に拠れば、平均身長のピークは男女とも昭和53
～54年生れで、男性は１７１.46cm、女性は158.52cmと
なっている。

　明治40年夏９戦全引分けの怪記録を残した大砲は１９４
cmとされるが、明治後期入幕で185cm以上の長身力士は
４人に過ぎず当時の一般男子の平均と大差なかったであろ
う…。大正期に入り180cm超の長身者が増加し、昭和６年
の「土俵拡大」への理由づけに至った━と愚考する。
　扨て、平成・令和の現代力士の平均身長は“伸び”が止って
いない？