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2018年5月20日(日)
会津駒ケ岳山頂より中門岳を望む
今季、5月20~21日で会津駒ケ岳より三岩岳への縦走を予定していました。 グリーンシーズンには登山道の無い三岩岳への縦走は雪のある時期でないと歩くことができません。 残雪期で駒の小屋も開いているこの時期であれば、一泊することで体力的には比較的余裕を持って実施できるのではないか、という計画でした。 が、雪解けの速かった今季、すでに三岩岳へのルートは湿原が出てしまい、駒の小屋ブログでも縦走ストップが発表されてしまいました。 計画は翌年へと持ち越しになり、この春は白紙に戻りました。
一緒に行こうと計画していた皆さんはそれぞれ違う山への計画へと変更しましたが、駒の小屋ブログを拝見していた私は新緑が美しくなってきたという会津駒ケ岳に魅かれ、また天気予報が良くなってきたこともあり、やはり駒の小屋一泊で行くことに決めました。
直前には出発前日の土曜日に雪マークが付き、登山一日目の日曜日は朝方まで雨マークが付いたり消えたりしており、どうなることかと思っていましたが、20日(日)11時ごろからの快晴マークに後押しされ、決行してきました。
どうも身体が重たくなってきたこの頃、一泊の荷物、しかも駒の小屋ですから食事類も持って、しかも一人だし天気も良さそうなので三脚まで詰め込んで、登ってゆけるのでしょうか。。。朝からゆっくり歩いて午後4時に着けばいいや、という一人で気楽な登山。 それはそれで良いものです。
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5月20日(日)、午前7時過ぎ。 立派な案内所ができた「道の駅 尾瀬桧枝岐」に到着。
空は曇っていますが、雨は降っていません。
朝の支度など済ませ、滝沢登山口に向かい車で登ってゆきます。
既に登山口直下まで車で入れます。
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車は登山口一番近い辺りに停められました。
登山口までの林道にはキケマンが咲き誇っていました。
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荷物を背負い歩き始めたのが8時過ぎ。
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歩き始めたときからずっしりとザックの重たさを感じる。
最初からこれほど「重い」と感じたことは今までなかったかも。
やっぱり体力落ちているのかな。
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それでも心配していた雨は降っていない。
トレイルもグチャグチャしておらず歩きやすい。
あたりは一面新緑で美しい! ゆっくり楽しんで行きましょう。
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もう遅いのかと思っていましたが、あちらこちらに
濃くて可愛らしいムラサキヤシオも見え始める。
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やはり雨が降ったのだなぁ。 瑞々しくて美しい。
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オオカメノキの花も今を盛りと豊富な花を見せてくれた。
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今年は当たり年、と聞いていたタムシバも終盤とは言え、あちこちで見られた。
気づくと頭上には青空が広がり、陽も射し始めていた。
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イワナシ
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身体も荷物も重く、非常にゆっくりなペースだけど、特に痛いところなどは感じない。
こんなペースで行けば良い。
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非常に長く感じましたが、実際長く、水場到着が10時半過ぎ。
周りを見回し、頭上を見上げ、滴るような新緑を楽しみながらここでおやつを食べゆっくり休む。 まだ先は長い。
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水場すぐ先から雪が見え始めます。
駒のブログでもそのように読んでいたのですぐにアイゼン装着。
荷物も重く、滑ったり転んだりしたくはないので10本爪を持ってきた。
それで良かったみたい。
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だんだんと新緑の落葉樹が少なくなり、オオシラビソが増えてくる。
そうなると遠景の山々も良く見え始める。
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きつい斜面では振り返って「良く登った。」と。w
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燧ケ岳も見えてきた。
木々は本当に横倒しに曲がって雪の下にいるんだなぁ。
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随分登ったつもりだけど、森林限界はまだずっと先みたい。
ひぃぃぃ。
急ぐ旅ではないので、木々が少なくなってきた12時ごろ、雪の上に座ってお昼ご飯にする。
陽射しが時折暑く感じましたが、さわやかで、日影ではひんやりするほど。
そう言えば前週半ばまでは強風予報もあったけど、時折強く吹く時があるけどほとんどない、という感じ。
良い天気になって良かったなぁ。
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会津駒ケ岳山頂から大戸沢岳へ向かう稜線がすっかり見えてきた。
あぁ、良い眺め。 けどここからもまだ長いよねぇ、と。
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まだかなぁ。 高いほうが会津駒ケ岳山頂だよね。
小屋はまだかなぁ。。。あれ? 見えた?(;'∀')
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振り返り高原山から日光連山。
あちらも良い天気みたいだ。
ちなみに、高原山の右側、斜面に大きな崩れが見えるのが田代山、その隣が帝釈山らしい。
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燧ケ岳の隣に至仏山、景鶴山も見えてきた。
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そして駒の小屋到着。 13:52
いやぁ~、時間かかっちゃったなぁ~。(^-^;
でも、痛い所も調子悪いこともなかったので、良かったのじゃないかと。
時間も時間なので、小屋に入りご挨拶をすると若い青年が対応してくれました。
チェックインをして、荷物を置かせてもらうのに小さなザックに手持ち品を入れたりしていると、
小屋主の三橋さんご夫妻もいらしてくれました。
たくさんお客さんが来るだろうに、覚えていてくれるのはうれしい。
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会津駒ケ岳山頂に向かいます。
前日はやはり雪が降ったそうで、木々には白いものが見える。
こんな景色になっているとはなんともうれしい! もっと早く着いていればもっと白かったろうけど。w
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そして山頂。
やっぱりこの Tシャツを着てきました。 会津駒ケ岳の木道他設置基金協力でいただいたものです。
工事が終わる予定は2022年10月31日。 その頃ここまで登ってこられるか、わからないからなぁ。。。
いや、登ってこられるようにがんばろう!、という願いも込めて。w
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山頂は雪がなくササやオオシラビソに囲まれていますが、3年前に yukoさん、やまとそばさんと日帰りで登った時にはこんな感じ。
(あれ。 この日も山頂まで5時間くらいかかってる。テニスコートからだけど。)
あの時も「山頂標識がすっぽり雪に埋もれている」のを見るはずだったけど、すっかり出てましたね。w
でも、山頂標識脇まで雪はあったのねぇ。
この日もこのササの向こうは雪で囲まれているのですよ。
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山頂周りのササを抜け出るとこんな感じ。
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少しだけ中門岳の方に行ってみます。
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中門岳右端のすぐ近くに見えるのが丸山岳。 その左遠くに浅草岳、守門岳と続きます。
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右手前大きく見えるのが三岩岳。 行きたかったねぇ~。
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越後駒ケ岳、中ノ岳は雲がかかり。
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燧ケ岳に向かう富士見林道の稜線。
燧ケ岳右には武尊山、至仏山。 左奥には赤城山。
雄大な景色に囲まれて、満足したり、もっと行ってみたい、と思ったところで小屋に戻ります。
この日の宿泊は男性2名と私一人。 一応女性なので大きな部屋を一人で使わせていただきました。
男性二人は常連さんなので、三橋さん、若い青年も加わり、5人で楽しく夕食をいただきました。
若い青年は浅井理人さん。 なんと今月号(6月号)のワンダーフォーゲル、「行こ!尾瀬ブック」で執筆をされている。
しかもNHK日本百名山で田代山(帝釈山?)のガイド出演をされたそうだ。 うわぁ~、見なかった。
普段は尾瀬でガイドをされているそうですが、たまたまこの日は駒の小屋のお手伝いにいらしていました。
イケメン、親切、言うこと無しのお方です。 ワンダーフォーゲル、買おー、っと。
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午後5時半くらいから食べ始め、あっという間に 6時半ごろになってしまいました。
薄雲が張ってきたのでおそらく山への日の入りは見えず。 空もそれ程焼けず。(たぶん。。。(^-^;)
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日の入り時刻、6:48 ちょっと前には外に出てみました。
雲間から筋状に焼けた部分もありましたが、時すでに遅し。
景色が良く見えるように少し登ってみます。 お借りした長靴なので適当な所まで。
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木々の間から越後駒ケ岳、中ノ岳。 太陽はこの辺に沈んだはず。
山頂にかかる雲はとれたね。
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中門岳の斜面。 さて、戻りましょう。
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小屋に着くころにはランプが灯っていました。
このあと 8時までもう少し皆さんとお話をして、その後もう一度外に出る。
薄雲が張っていたので星はダメかと思ったけれど。。。
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月も出ておりベストではないものの、一応三脚持ってきて良かったな、と。
夜は強い風が吹いていましたが、まるで自宅の部屋のようにぐっすりくつろいで眠ることができました。
三岩岳への縦走が叶わず残念でしたが、残雪期の
会津駒ヶ岳、素晴らしい眺望に出逢え、最高でし
たね。
雪庇の残る中門岳方面やまだ雪の残る三岩岳方面
などの眺めは一級品ですね。
駒の小屋、一度だけお世話になったことがありま
すが、良いですよね。ただ、テニスコート脇の
駐車場からの重い荷物には堪えました。
会津駒ケ岳、行ってきました~!
心配していた天気が良くなり、展望も得られ、
新緑もお花もきれいでしたので、とても満足のゆく山行となりました!
今までも泊りの時には三脚を入れての荷造りでしたが、
今回とても重く感じて、それはアイゼンのせいだけではなかったような。。。
さぼっている筋トレをちゃんとしなくちゃなぁ~、と思う次第です。(;´・ω・)
瑞々しい新緑ときれいなお花たち、残雪もとても素敵です(見ているだけだから) 登った満足感がプラスされて素敵な山行になりましたね。
yukoさんは調子良くなかったし、私だって森林限界より上はヘロヘロでしたよ。
しかもさすがにやまとそばさんのリードのおかげで、トータルタイムは悪くなかったですよね。
三脚は今までの会津駒すべて、それから蛭ヶ岳なども持って行っていますが、
今回は本当に重く感じたもので。
ひとりなら安全な時間内につけば、時間がかかっても良いですが、
みんなとの三岩を考えると、荷物が多くてももう少しシャキシャキ歩きたいな、と思って。
三岩に行くときは三脚はやめますけどね。
その代わり食料が。w