不登校を経験した子は学校を休むことに対してのハードルが低いです。
登校しててもまだまだストレス耐性が低く体調に出たりします。先生は今のペースでと言ってくれるけど、普通に登校してる子に「遅刻する日があってもいいよ」とは言いません。
行きたくない~ どうしようかな~ と朝から言われると私の頭の中もパニックです。
行く行かないは子どもの問題。私は「ん~」と答にならないような返事をし、あとはせっせと自分の仕事に専念しました。
遅れて行く日もまだまだありましたが、だいたいそう言っても学校から帰ってくると普通なのです。
冷たい対応のようですが、だんだん娘はどうするか自分で考えられるようになりました。
時々具合が悪くなることはあっても、娘にとって学校は行きたい場所でした。
学校に行くことでいろんな問題を持って帰ってきて、ついつい余計な一言を言うこともありましたが、こんなこともある、慌てることはないんだとひとつひとつ経験するたびに学んでいきました。
その頃はまだ子どもがマイナスな発言をすると、ついつい手出し口出し転ばぬ先の杖が出ていました。
それがいけないとわかっていても、娘に気をつかっている私がいます。
ピアノの練習をしない娘にイライラするのを必死で我慢していました。
まだまだ娘の問題を自分の問題にしていたのだと思います。
これは娘の問題なんだから、頭でわかってても私の不機嫌は娘にも伝わります。
その頃は支援を受けて変わられたお母さんたちのブログにも助けてもらいました。
継続登校がうまくいくと、つい昔の自分に戻りそうになります。
娘をもう一度不登校に戻せと言われたら簡単に出来る状態でした。
支援機関にメールで相談したところ、私の対応はまだまだ甘いのだと気付きました。
友達に「同じ過ちを繰り返すのは、それが自分の課題なんだと思うよ」
と言われ、はっとしました。
再登校後の一年は、その課題の繰り返しでした。
危ない綱渡り状態から娘は学校に行くことで強くなっていきました。
完璧主義だった娘も、弱い自分を出し、適当でもいいことも覚えました。みんな学校に行っていろんな関わりの中で学んだことです。
躓くたびにパニックになり、オロオロしてた私も変わりました。
再登校から1年たった頃、ようやくもう大丈夫かなと思えるようになりました。