今日の地方紙に「中一ギャップ」のことが載っていました。
市内の中学一年生の不登校の数が、6年生の時から比べ3倍以上に増えているそうです。
中学に入り、環境の変化などで不登校が急増する「中一ギャップ」が拡大しているそうです。
市の教育委員会でも未然防止プロジェクトに取り組み、小学校と連携強化を図ったり、地域行事で交流を進めたりしているが、効果は表れていないのが現状です。
人は誰でも新しい環境に入る時にストレスを抱えるものです。
今思えば、娘は他の子に比べそれが大きかったと思います。
保育園に入園した時も、お昼寝が出来なくてずっと泣いて先生を困らせました。
先生から「この子は騙しが効かないから、本人が納得するまでお昼寝は無理ですので迎えに来てください」と言われました。
登園を渋ることはなかったのですが、環境の変化について行けないというのはその後学校へ行ってからも感じていました。
進級、クラス替えなどで4月5月はいつも疲れていました。
でも特に気にすることもせず、慣れれば大丈夫だと思ってましたし、実際時間が解決するものでもありました。
中一で不登校が急増するのは、環境の変化が大きいことはもちろんですが、その芽はきっと小さい頃からの育ち方にも原因はあると思います。
環境の変化についていけないような子育てをしなかったか、ということです。
私のように、常に子どもを観察し何か困ってるようなら手を貸し、聞き出し、解決策を提案し、子どもをいつまでも手の中に入れてかわいがっていては新しい環境でストレスを感じるのは当然です。
先生が酷いことを言った、意地悪を言う友達がいる、そのたびに親が立ち上がり解決策を学校に求めていては不登校は増える一方です。
昔の学校の先生はもっと厳しかった。授業中にチョークが飛んできたり、宿題を忘れたら廊下に立たせる。正座させる。罰を与える。それが普通でした。
でも、それが問題になったりはしませんでした。
教育委員会は、「不登校の原因はさまざまで、担任ひとりが抱え込むのではなく複数の目が見守ることが出来るように対策を充実させる」、と言っています。
ひとりひとりに対応するのは本当に大変だと思います。
不登校の子の親が出来ること、親にしか出来ないことがあると思います。
それは決して一緒に泣くことでも、悩むことでも、子どもの盾になることでもなく、子どもが自分のことを自分で決められるように、黙って見守ること。黙る勇気を持つことが大事だと思います。