ブログに朝起こすのをやめた経緯についてコメントをいただきましたので、こちらで記事にしてみますね。
mikaさん、コメントありがとうございました。
娘が不登校になったのは小学校4年生の時です。
もともと朝起きが苦手な娘。保育園時代は8時に起こし、8時半に送っていってました。
小学校に入りそれまでより一時間近く早く起きなくてはいけなくなり、私は毎朝30分近くかけてに娘を起こしていました。
優しく声を掛け、体を揺すり、ぬいぐるみを持ってきて話しかけてみたり、あの手この手で私なりに工夫して起こしていました。
機嫌よく起きて欲しいし、朝ごはんもちゃんと食べてほしいから
でもそれは、娘をお姫様扱いしてただけ。まるで新婚夫婦です。
朝が苦手な子を、朝起きれない子に育てていました。
完全不登校になり、朝起こすことはやめました。
やめざるを得なかったのです。
目が覚めると、頭が痛い、お腹が痛いと体を起こすことも布団から出ることも出来ずに苦しがってる娘を起こすことなど出来ませんでした。
病院に連れて行き、「起立性調節障害」と診断されました。ストレスが原因の病気、今は休むしかないのだと思いました。
不登校中は起きても学校に行けないのですから、起こす意味もありません。
学校に行かなくても生活のリズムを整え、復学の際に苦労しないように普段から早寝早起きの習慣を付けておいた方がいいのではないか、
また、起きれないことが原因で不登校に繋がるのならまずは生活の見直しが必要なんじゃないか
等、うちの場合は朝起きることがとても大きな課題でした。
でも、本当の問題はそこではない。
起きれないなら夜は早めに寝るようにしようとか、目覚ましを二つにしてはどうか、などの方法や対策を親がたててるうちはたとえ起きることの問題は解決しても根本的な問題は解決しないのです。
根本的な問題、それは自立ということです。
子どもの問題を親が横取りしてしているうちは子どもの自立はありえないし、自分で考え行動する子にはなりません。
復学してからも何度か起きれない日はありました。
でも、起きる起きないは娘の問題、朝は自分で起きるものという自覚を娘は持ちました。
それは私が口で言ったのではなく、起きれなかったら困るのは自分なんだと気付くようにしてあげたのです。
最初は「どうして起こしてくれなかったの?」と言われたこともありますが、
「お母さんは起こさないよ。自分で起きてほしいな」と言いました。
今も年に一回か二回は起きてこないことがあります。
私はぎりぎりの時間に部屋に行って時間だけを告げてすぐに戻ります。
寝坊した~ 忘れ物した~ と失敗は数知れず・・・
でもその失敗が子どもを成長させている、親がその大事な経験を奪ってはいけません。
もったいないです、せっかく成長できるチャンスなのに。
子育ては大変、難しい、うちの子は育てにくい、そう思ってました。
でも、子どもの問題を親が解決しようとしないでいると、子育てって案外シンプルなんだなと気付きました。
黙ることは我慢の連続ですし、忍耐力のいることかもしれないけれど、決して出来ないことではありません。
これから東大に入って弁護士になれと言われたら、それは出来ませんってことになるけれど、余計な口出ししないだけなら出来ると思うのです。その気にさえなれば。
ようは「やる気」の問題、子どもにやる気を出せという前に親からですね。
そしてそれが普通になってくると親も楽になるし、子どもとの関係も良くなると私は思います。