9月に父の妹が亡くなった
突然の訃報だった
たまたまその日は父に面会に行く予定だった
父に叔母さんが亡くなったことを伝えた
お通夜、告別式と父が出席するには付き添いが必要
どちらも行きたいというので、お通夜はいとこが、告別式は私が一緒に行った
前日父と打ち合わせの電話の時に
「最後の別れなんだから、少しくらい飲んでもいいだろう」
と、私はやっぱりそうきたかと思いつつ「ちょっとだからね」と
まあ、そう言うしかしょうがないというか、
妹との別れがどうとかっていうより、飲むことが優先なんだ
一年も我慢したんだから少しくらいいいだろうと、
我慢した?
半年前のカンファレンスでお酒は禁止されたし、自分でももうやめるからと私に宣言したはず
まあ、信用してはいなかったけど
告別式の後のお斎の席で、お飲み物は?と聞かれ「酒!」と言い放つ父
お酌に来る人には私から、あまり飲めないので勧めないで・・・とやんわり言うけど
俺は酒を止めされられた、あんなところの言うことなんか聞いてられない、等々来る人に言うものだから
なんだか私が悪者みたいだった
好きで見張り役に付いてるわけじゃないのに
先日その叔母の四十九日法要があり、その席にも父は呼ばれていた
私は仕事もあったし、見張り役の悪者扱いは嫌だったので父に
「信用するから、送り迎えだけいとこにお願いしたからね」と言った
あまり言うと逆切れする、年寄の逆切れは怖い
私が「言いたいことわかってるよね」と言うと、ああ、わかってるわかってると、それ以上は言わなかった
そして無事に法事は終了
だったんだけど、昨日いとこから電話で父が明後日の眼科検診の後飲みたいって言ってると、
それは出来ないと言うんだけど、聞いてくれなくて・・と
父に電話を代わってもらった
「明後日眼科に行くけど、その時に飲ませてほしい
俺は一年我慢したからもういいだろう、出かけた時に少しくらい飲んだってどこも変わらない
この辺でもう勘弁してくれ」
「はあ?自分で止めるって言ったよね?」
「言ったけどやっぱり止められなかった」
「だったら先生に言って許可もらって、それならいいでしょ」
「バカなこと言うな、先生になんかいちいち言わなくてもいい、出かけてきた行動を全部報告なんてしなくていい」
「そうはいかない 許可も取らないでいいよなんて言えるわけない
言わなければバレないから黙ってろって?
出かけました、飲みました、内緒にしても誰も気づかなければOKだから言うなって?
そんなこと出来ないでしょ Yちゃん(いとこ)の立場考えてよ」
「じゃあ、俺はもう一生飲めないのか、だったら死んだ方がましだ」
出ました、脅迫だよ
お互い冷静になれないから話にもならない
先生に言って 言いたくない の一点張り
結局最後は勝手にしろと電話を切った
父の言い分は
出かけた時に一杯くらい飲みたい そのくらい何が悪いのかということ
確かにそれだけ聞けばそうだよ
カンファレンスの時に先生に「月に一度、コップに半分の量ではどうですか、そのくらいにしましょう」と提案されたのにそれを拒否した
半分では足りないから
自分がどうして施設にお世話にならなければ生活出来ないのか、まるでわかってない
父は介護2だけれど、その中でもいいほうだと思う
自宅でヘルパーさんに来てもらいながらデイサービス等を利用しながら生活しようと思えば出来ると思う
でも、そうなったらどうなるのかは目に見えてる
近所の人に迷惑をかけるわけにはいかない
アルコール依存症という自覚がないし、治したいとも思ってない
酒が飲めないなら死んだ方がまし、本心だと思う
少しくらいならいいだろうという言い分もわかるし、本当に守れるなら黙認してもいいのかもしれないと思う
でも、月に一度と言いながら法事で飲んだ日から三日もたってない
あの日我慢しながら飲んだから飲み足りなかったと
そんな人が月一度で我慢できる?
返って味を占めてもっともっととエスカレートするだろう
理由をつくっては出かけたがるだろう
疑いながら連れて行くのも辛い
なんで隠れて飲みたがる?
今回葬儀、法事と酒の味を思い出してしまいやっぱり止められないとなった
そうなるんじゃないかと思ってた