またまたピアノの話になりますが、先週娘のレッスンの後は同じグループレッスンをしてるT君のレッスンでした。
娘に対しての怒りを引きずったまま矛先はT君へ。
T君はレッスン中指が止まり、とうとう泣き出してしまいました。
T君は真面目な子で、毎日ピアノも頑張って練習する子です。その努力をお母さんはよく知っているので、彼の全否定をするような先生の叱り方にお母さんもついに切れてしまいました。
もう出るのはやめようとT君に言い、先生にも溜まってた事をぶつけたそうです。
その後、先生から電話があり話し合いをしたらしいのですが、和解というまではいかず、気まずいままきています。
さて、この問題私もいろいろ考えました。
お母さんの怒りはごもっともで、おそらく誰が聞いても先生が悪い、よく言った、お母さんは偉い、と言うでしょう。
ただ、T君はこの後家に帰りまたピアノの練習をし、翌日学校にまで楽譜を持って行き練習してたそうです。
お母さんが「もう出るのはやめよう」と言っても、途中で投げ出すことが彼には出来ないのだと思います。
うちの娘も同様です。出たいという気持ちより、途中で諦めることをしたくない、決めたことは最後までやりたいのです。
もし、このレッスンをお母さんが見ていなかったらどうだったでしょう?
泣いて帰ってきたT君を慰めるでしょうが、おそらくT君はおかあさんに先生の文句は言わないと思います。
学校での出来事も一緒です。四六時中親が子どもを見ていたら、学校や先生、友達への不満は数知れずでしょう。
でも、そこは子どもの生きる社会です。親が踏み込める場所ではないのです。
ピアノのレッスン、私はほとんどついていきません。何を言われ、何を注意されているか、それは子どもの問題だから。
でも、T君のお母さんには「ayamiさんもレッスン見たほうがいいよ」と言われます。熱心なお母さんの子どもには先生も熱心なようです。
う~ん、もし娘がピアノの前に座るだけで具合が悪くなったり、体に傷でもつけて帰ってきたらこれは親が出て行かねばと思いますが、娘はその後も変わりなく練習もしているので、逆に親が騒ぎすぎても子どもへの影響が心配です。
T君、昨日も先生に夜時間が空いたからと呼び出されたのですが、お母さんが「なんか体調も悪いし、休ませるわ」といい来ませんでした。
親が先生への文句を子どもの前で言う、子どもの心は傷つくだけ。
彼が疲れているのは、ピアノのレッスンへのストレスだけかな。
子どもを守ってると信じてるお母さんの言動も原因のひとつなんでは、と思ってしまうのです。