Joe's Labo

城繁幸公式。
というか避難所。移行か?
なんか使いづらいな・・・

週刊SPA! 短期集中連載のお知らせ

2009-07-21 11:14:17 | work
今週号の週刊SPA!より、総選挙まで短期集中連載を行なうことになったので
ご報告。
テーマはずばり、「マニフェスト評価」だ。

現在、解散前に各党がマニフェストを作成して有権者にアピールするという流れが
定着しつつある。ところが、きちんと並べて評価している人と言うのは、新聞記者
にもなかなかいない。
いや、確かに一部の組織でマニフェスト採点なるものは実施しているのだけど、
いかんせん若者視点というものは非常に薄く、我々が普段感じている現実との間に
ギャップが生じてしまっている。

というよりも、「高齢者の医療一割負担なんてぬるすぎる」と言ってくれる
お人好しの組織なんてないのだろう。
それは我々自身が主張しなければならないのだ。

ということで、だいたい一ヶ月ほどを目安にSPA出張の予定である。
キーワードは“世代間格差の是正”および
“持続可能な社会”の二つだ。


既得権にメスを入れない改革などありえない。
同時に、ツケの先送りももはや許される状況にはない。
現役世代にとっては、構造改革路線の貫徹以外に未来はない。

「弱者に暮らしよい生活を!」
などと言うのはもちろん自由だが、この二つの視点が欠けたマニフェストは
一切評価しないのであしからず。
空虚なフレーズやかび臭いイデオロギーでしかビジョンを語れない政党も、
国政の場に立つ資格はない。

実は現在、若手有志で集まり、若者マニフェストを作ろうと活動している。
30代を中心に、現役の政治家から官僚まで、第一線で活躍中の幅広い人材が参加
してくれている。
選挙までに出せるかは微妙だが、秋までには新書という形で世に出したいと思っている。
ただ、目の前で無視される形で総選挙が進むのも悔しいので、今回の企画でささやかな
プレッシャーをかけたいと考えた次第だ。

今回の連載内容自体はマニフェストとある程度リンクはするが、あくまで僕個人の判断
がベースとなっており、文責はすべて城繁幸に帰属することは明記しておく。

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20 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (a)
2009-07-23 22:53:36
政治をダシに作家を攻撃するのには賛同できません。

氏は、自分の力で店を立ち上げ切り盛りし、作家になってからも一度も締切を過ぎることなく、真面目に仕事をこなしてきました。
出版社からの評価は、「あんなに仕事をする人は見たことが無い」です。

酒を飲んで昼夜逆転生活をし、締切を守らずに、それを格好いいと思っていた黴のような作家の方が、よっぽど団塊に近い存在で、汚らしいです。

そして、嘘はいけないと思います。

一つ、氏は政治のことなんか殆ど言及していません。
ほんの、エッセイのあとがきなんかに1~2行、雑談程度に書く程度です。
膨大な作品の中から、あえて誰も気にしない部分を抽出して攻撃の材料に使うのは、卑怯者のすることです。

そして第二に、氏は、「団塊世代の責任」について勇気を持って言及している数少ない作家、だということです。

読売新聞のインタビューで、「好き勝手やってきた世代で、その責任は取る必要がある」と答えています。

責任逃れや「今の世代はワガママ」と逆切れする者が大半の中で、この潔さは素晴らしいです。


「攻撃」が目的のくせにもっともらしいことを言って知識人気取りをするのは、卑怯だと思います。
三島を読むと、そうなるのですか?
少なくとも、↑の発言で、三島が大嫌いになりました。
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政党と一票と春樹 ()
2009-07-23 09:11:38
>城さんが支持していた自民党自体が
年功序列型組織だと思うのですが

いや別に支持してないから。
ちなみにどの政党も年功序列色は多かれ少なかれあって(共産党にもある)、一番少なかったのは小泉政権かもしれない。まあとにかく、あまり政党の年功序列を気にしてもしょうがない。

>じゃあ1票の価値に格差があっても当然じゃないかと。

これはマニフェスト政治パートの担当が主張しているので入るかもしれない。

>村上春樹の小説にはコマーシャリズムを

人によるんだろうけど、個人的には作品自体には政治性やコミットメントは求めていない。みんなが三島や埴谷みたいな文章書く社会なんていやだし。
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日本の作家 (近藤)
2009-07-23 05:19:57
patrascheさんの作家論には同意します。
村上春樹以前の作家には、三島由紀夫にせよ、川端康成にせよ、自らの政治的主張を明確に保持していますね。作家は個と集団の間の相容れない葛藤を言葉にするわけで、その意味でアウトサイダーなんでしょうが、村上春樹は完全にコミットメントを拒否した自分勝手な態度(なおかつ成功者であるというプロット)が若い人間にはクールに見えるのでしょう。それは一種の幻想やマスターベションでしかなく、そういう人間を大量に生み出した結果が政治的無関心なのではないでしょうか。
石川淳や埴谷雄高などアナキストと呼ばれる作家も数多くいますが、彼らの文体には品があるし清らかさがある。
村上春樹の小説にはコマーシャリズムを感じざるを得ないんですよね。
ああいう作家が世界的に売れるというのは、何か違うと感じてしまいます。
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Unknown (ぽよちゃん)
2009-07-22 23:59:56
政権とったら、1票の価値を年齢に応じて変えます(もちろん若年者有利)
ってやれば山は動くよ。

極端な例だと、投票者の年齢での平均余命だけ票を入れられるとかやっちゃうわけ。
20歳男なら59票。40歳男なら40票。65歳男なら18票。80歳男なら8票。
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/life/life07/01.html

法の下の平等に反するとかいう意見もあるだろうが、
例えば20歳男は今後59年の将来を賭けて国会議員を選ぶのに、
80歳男はせいぜい8年分の将来を託せば済むんだ。
じゃあ1票の価値に格差があっても当然じゃないかと。
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Unknown (がけっぷち)
2009-07-22 23:24:37
これまで、マスコミも適当なことを流しては、国民の判断力を低下させ、また、問題点をごまかしてきたと思います。
どうか、今の問題点をわかりやすい形で、大衆の前に提示してください。

“世代間格差の是正”と”持続可能な社会”に賛成です。
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政党組織論 (FAN)
2009-07-22 19:42:29
城さんが支持していた自民党自体が
年功序列型組織だと思うのですが、政党の年功序列は容認されるのですか?
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閑話休題@長文御免 (patrasche)
2009-07-22 17:07:46
前にテレビで米国の貧困層の特集をやっていました。なぜ国内に貧困がはこびるのか?という質問に対して、「それは貧しい人たちが選挙に行かないからです」と答えていた貧困地区の黒人医師が印象的でした。

日本でも「政治家が悪い」とか「官僚が悪い」とか批判する以前に、若者の投票率が80%以上になれば確実に何か変わるのに、そういうことが一度もなかったのがむしろ不思議です。若い層は選挙に行かない(政治に関心が無い)ほうがかっこいいと思っているふしもあります。

話が飛んで、村上春樹は社会的に影響力のある人(この国の若者に真似したいと思われている作家)ですが、「選択肢が不毛だから選挙にはこれまで行ったことがない」と前に何度か堂々と書いていて、こういうのは「お前は作家のくせに何を勘違いしているのだっ!」としか言いようがありません。「選択肢が不毛だ」は棄権の理由になりませんがな。「作家だから純文学だから政治とは距離を置いて(自分の考えをはっきり出さない)」なんてインチキもいいところです。作家だからこそ戦闘的な姿勢を失ったら終わりなんじゃないかと思いますね(だからあの人、読む気がしなくなったのだが)。まぁ日本の作家でそういう政治的な発言をしている人って少ないですけど(村上龍とか?)。政治にコミットメントするのをあきらめなかった言論人は偉い。

都議選ですが、民主党の圧勝ですが、どうも不安要素が多い。民主党のマニフェストはぶっつけで思いつきを並べたような内容で現実味ないし、選挙自体が自民に対するネガティブ投票になっていて、このまま総選挙で勝っても、どうせ1年以内に壁にぶつかって空中分解するんだろう、みたいな展開が誰の目にも明らかです。
今週号『SPA』読みました。「若者!選挙に行くんだ!」という城氏の熱意が伝わってきました。分かりやすくまとまっていて、何回か読めばみんな「選挙に行こうかな」という気になるんじゃないでしょうか。城氏も優秀で熱意のある方々と組んでマニフェストを作成されるそうですが、党派性に偏ることなく、長期的な視野が感じられる案を期待します。
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Unknown (失業者)
2009-07-22 17:06:21
>外国人労働者・移民受け入れを推進している人でしょ。

今すぐではなくとも長いスパンで見れば、現状のままだと遅かれ早かれ一定の労働力受け入れも避けられないのではないかな。なにしろ、仮に来年から出生率が上昇に転じたとしても、今後20年ほどは労働力人口が減少しつづけ少子高齢化が急激に進むのが確定しているのだから。

経団連のいう「移民受け入れ」が批判されているのは、彼らは年功序列を温存して若者の奴隷的労働力の代替物として外国人奴隷を輸入しようとしているからです。これは問題を先送りしてさらに悪化させ、ほんの10~30年後には日本経済に取り返しの付かない致命的な傷跡を残すことでしょう。彼らからすればその頃には自分は墓石の下に入ってる予定だから、その後のことなど「後は野となれ山となれ」ということなんでしょうね。これでは若者はたまらない。

だから外国人労働者を受け入れる前に、非正規雇用という名の奴隷的労働を廃し、年齢別差別や新卒偏重と言った日本企業の悪しき風習を辞める必要があります。そうでなければ外国人労働者の受け入れなんて無理な話です。
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Unknown (KY)
2009-07-22 15:49:20
こんにちは。

私は大学で経済学を専攻していますが、ある教授が「現在の日本の閉塞感や、社会問題の多くは、日本の雇用・労働慣行の歪みにその根本的原因を求めることが出来る」と述べていました。少子化の進展、自殺者の増大、社会福祉制度の崩壊などは、雇用の流動化や均等待遇などにより、労働力が適正に分配されることで是正され得る、と。城さんの仰ることと重なる部分が大きかったので、やはり正解は一つしかないのだと思わされました。「若者マニフェスト」楽しみにしています。


>移民政策

今後50年かけて、ということで、今すぐという話では無かった筈ですよ。少子化に歯止めがかかったとしても、数十年後に労働力が不足することは間違いないので、イデオロギー的なことを別にすれば、個人的に一理ある政策だとは思います。
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中川秀直 (シャボン玉世代)
2009-07-22 12:29:28
中川秀直さんて、外国人労働者・移民受け入れを推進している人でしょ。この大不況で日本人の失業者があふれているのに、正気の沙汰とは思えない。信用できない政治家だな。
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マニフェスト ()
2009-07-22 12:22:02
いまだにどの政党も発表してないので原稿が書けない。こうなったらみずほちゃんと対談でもしようかな。

>GAINERやMEN'S CLUB

いやあ、こういうの読んだことないし…。
まあ考えてみます。
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声を上げること (山田祐太)
2009-07-22 08:50:43
城さんの著書「若者は・・」にもありましたが、若者ができること=声をあげることだ、との指摘が有りました。
今がその時だと思います。僕も微力ながら、協力させていただきたいと思います。
この動きがソーシャルキャピタルとなることを目指し、皆で発信していきましょう。

※城さん、SPA!も良いですけど、GAINERやMEN'S CLUBあたりの若手サラリーマンが読むファッション誌で連載しても面白いと思いますよ。
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Unknown (999)
2009-07-22 00:24:24
城さん。頑張ってください。
私は30代半ばですが、これからの老人は、我々が子どもの時のような自分を犠牲にしても後の世代のために頑張った人たちではありません。(もちろん皆がそうではなかったでしょうが)
団塊世代は、どの世代よりも人口が多く、権利意識が強く、基本的に成功体験に意識が支配されている世代です。加えて、学生運動に参加していたような人は、(私の経験からですが)主義主張に一貫性がなく、声はやたらでかい人達が多いと思います。
彼らの不相応な欲望の充実のために、後の世代や日本の未来が潰されるわけにはいきません。
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Unknown (匿名32歳)
2009-07-22 00:01:36
昭和的価値観の拘束を受けながら、社会にでてからハシゴを外された30代の社会への失望感は大きいと思います。割を食わされてばかりでは癪なので、今度の選挙では若者の利益を配慮する政党に票を投じたい。城さんの活動に期待しています。
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Unknown (JFK)
2009-07-21 23:55:26
城さんの母校の先輩方が党首を務める政党に対するシニカルなコメント(特に学部まで同じな某政党)を大変期待しております。
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構造改革の貫徹を! (SH)
2009-07-21 23:31:09
「世代間格差の是正」
「持続可能な社会」
強く支持します。
今の老人が我々の世代を犠牲にして、払った社会保険料の7倍もの年金をもらうなんて、まったくふざけた話だろ。
しかも彼らは間違ったことをしているという自覚すらないのだ。
既得権を破壊しろ!
ツケ回しはもうやめろ!
我々もできることから行動を開始しなければならない。やればできる。そう、我々の未来のために!
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すごい! ()
2009-07-21 22:17:33
やっぱり城さんはスゴイです!
憧れます。

今28の自分も、外資か海外脱出かと悩んでいますが、なんとか頑張ります。
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Unknown (マツケン)
2009-07-21 21:21:48
中川秀直さんが解雇規制緩和・同一労働同一価値賃金を提唱していることを最近知りましたが、実は小泉内閣の頃から主張していたようですね。

それ以来今までの数年間そのことについてちっとも真剣に取り組まず、自身が壊滅的な危機に面してから急に取り上げ出すってどういうこと?
あなた今までどこでどんな活動をしてきたの?

この主張を知ってから彼のHPやTV番組での活動に注目しましたが、基本的に文章では強気で口頭ではパッとしない感じです。

どこか信用できない感じの政治家ですが、
実際に経営側の既得権益代弁者にすぎないのでしょうか。
どなたか詳しい方おられますか?
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Unknown (Unknown)
2009-07-21 15:58:19
雇用、労働問題は世代間、身分間格差と絡めて、一般的な関心事になりつつあるようですね。
はてなでも議論が紛糾しているようです。
http://b.hatena.ne.jp/entry/mojix.org/2009/07/20/nakagawa_koyou
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国の正しい姿を (広末)
2009-07-21 14:28:47
この国の正しい姿をいい加減に取り戻さないといけませんね。
日教組やコミュニズム、創価学会や新興宗教、農業政策など多くの既得権と地政学的な要因によって、日本は国としての存亡の危機に立たされていると思います。
その多くが政治的基盤を持たない若者にしわよせされているのだと考えています。
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