城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

八朔→ミカン→果物 21.12.23

2021-12-23 19:21:27 | 野菜作り
 今日は朝から畑の八朔を収穫した。その作業には、ここのところ奥揖斐山荘のオーナーに脚立持参でお手伝いをお願いしている。昨日午後に背が届くところはとったので、今日ははじめ脚立を使用しての収穫をし、それが届かない内部等については木に登りながら収穫した。今年は表年であるためか、数は少ないものの、良く色づいた大きめの八朔だった。

 比較的新しく植えた木で今年は葉が落ち、実も小さい。 これで55個

 古い方の木 何個あるだろうか 例年だと最低でも600個以上

 8時頃から10時半まで作業した成果

 このあとオーナーからいただいたミニスイカほどもある晩白柚(ばんぺいゆ)。

  
 さて、ここからは同じ柑橘類で日本人に最も馴染みのあるミカン(温州ミカン)についてお話ししたい。今やミカンを作る家庭は増えてきている。今の時期庭先や畑などでよく見かける。昔は個人で作るミカンはあまり美味しいものではなかった。ところが品種改良もあってその味は販売されているものと遜色ないレベルまで良くなってきている。昨日は海津市南濃町にある「月見の里南濃」でミカンを買ってきた。かつて、南濃ミカンは酸っぱいことで有名であった。その評価は今や大きく変わった。実際に食べてみると少し酸味はあるものの甘みもあり美味しかった。この南濃ミカンについて中日新聞の11月22日付けのネットニュースに次のような記事が載っていた。南濃ミカンは約150年前に和歌山から苗木を導入したが、10,20年前は皮が青くて厚く酸っぱかった。当時はミカン栽培の北限と言われていた。現在、早生はそのまま出荷し(今頃食べるには早生ということになる)、晩生は貯蔵庫で寝かせ、他の産地の出荷が終わった頃、「蔵出しミカン」として出荷するそうだ。この地の栽培農家の宇佐見さんの話では、温暖化の影響で年々美味しくなっているという。一方、これまでの産地とされた所では、逆に暖かくなりすぎて、収穫時期を早めたり、他の柑橘系に代えたりしているところもあるそうだ。

 江戸時代は紀州ミカンが主流であったが、今や関東以西の沿岸地域で栽培されている。子どもの頃は三ヶ日みかんというのが結構高かった覚えがある。

 岐阜はわずかに1480トン 和歌山、愛媛、静岡がベストスリー 神奈川が意外と多い

現在の生産量は90万トン(オレンジは10万トン、グレープフルーツは7万トン)、今やその消費量は最盛期の三分の一まで減ってきている。思い出すのがオレンジやグレープフルーツの自由化をアメリカから強く要求された。オレンジの自由化でミカン農家は致命的な打撃を受けるというのが当時の評判だった。確かにその輸入によってミカンの消費は落ち込んだ。ただ、今はミカンだけでなくオレンジなどの柑橘類、そして柑橘類以外の果物もその消費は大きく減ってきている。物珍しさでかつてグレープフルーツをよく食べたが、今は滅多に食べなくなった。実はポストハーベストといって収穫後に輸出の際にカビを発生させないため消毒をしているという事実を知って食べるのを控えるようになった(今鈴木宣弘著「農業消滅」という本を読んでいるのだが、アメリカの圧力で日本は随分危険な食物を輸入し、食べさせられていると書いてある。日本政府はアメリカ政府のある意味いいなりで国民の命を軽視しているそうだ。)

 JBpress(食の研究所)によると日本人は果物をあまり食べなくなってきている。特に40代~50代で果物離れが顕著となっている。1975年一人当り年間約50kg→2013年27kg。日本は欧米の三分の一から半分程度の消費となっている。そして興味深いことだが、日本は果物をデザートとして食べているのに対し、彼らは野菜と同じように食材として使われている。日本の果物は外国のと比べると甘くて実も大きいので、余計にそうなるのかもしれない。食べない理由としては「他に食べる食品があるから」「日持ちがしないから」「皮をむくのに手間がかかる」「価格が高い」、若者では「べたべたする」「酸っぱいのが苦手」となっている・若い世代では苦みや酸味の苦手な人が増え、ビール離れ、コーヒー離れが進んでいるという。これに危機感を抱いた政府は果物の位置づけを従来の「嗜好食品」から「必需品」に変えた。果物はビタミン、ポリフェノールに富み、生活習慣病の予防に効果のある成分が多く含まれているからだそうだ。聞いたことがないのだが、「毎日くだもの200g」(年間にすると72kg)運動なるものも進められているという。コンビニではカットフルーツに人気があるという。

 ながながと果物の話をしてきた。実はおじさん、大の果物好きで食卓に何かないと寂しいのである。特にスイカ、梨、ももは好物、富有柿も最近好きになった。リンゴも好きだが、これは毎朝ニンジンとともにジュースにして飲んでいる。一方柑橘類はそれほど手が出ない。中でも八朔は生産者であるので食べているが、苦みと酸っぱさが少々苦手。この苦みと酸味は時間をおけばだんだんマイルドになり、甘みも増してくる。面倒くさいがジュースにすると意外とうまい。これから親戚、知人に配るので、是非味わっていただたい。もちろん消毒などはしていないのでご安心を((^0^)。


  

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