もし、お隣にネアンデルタール人が住んでいたらと想像してみよう。日本人ではあるが変な隣人?、言葉の通じない外国人だとしても、どちらも種は同じ20万年前に現れた「ホモ・サピエンス」。一方、ネアンデルタール人は、40万年前に現れ、種も違う。現人類より、脳は大きいものの、大きな声が出せなかった。しゃべるのが苦手だったらしくて、現人類と会話はできなかったらしい。
ところが、現人類とネアンデルタール人は共に存在した期間がある。すなわち、現人類のDNAの中にネアンデルタール人のDNAが入っているのだ。DNAが入っているということは、両人類が交雑したということになるようだ。しかも、ネアンデルタール人の男性と現人類の女性が交雑した子孫が残っていることまでわかっている。現人類は、ネアンデルタール人からDNAを引き継ぎ、その遺伝子は耐寒性に関するもので、現人類が氷河期のような寒い気候の中で生き延びることに大いに貢献した。
700万年前に人類は誕生し、多くの種が現れたが、現在までに生き残ったのはホモ・サピエンスのみで、現在世界に76億人。しかし、元は10万年前アフリカを出て、数10万人に増えたが、7万年前インドネシア・スマトラ島のトバ火山が爆発し、火山灰の影響で5度気温が下がり、人類は7千人まで減った。ここから、76億人にまで増えた。日本でも、約9万年まえに「阿蘇4噴火」と呼ばれる大規模なカルデラ噴火があったが、この時日本には人は住んでいなかった。今起きたら、1000万人位が死ことになるらしい。時代が下がって、7300年前に鬼界島のカルデラが大噴火し、九州南部が火災流に襲われ、住んでいた縄文人が北に移動したということがわかっている。
6億年前に多細胞生物が出現して以来、生物の大量絶滅は6回あった。恐竜が滅んだのは、大隕石が地球に衝突し、それによる気温低下が原因とされている。それ以外に、地殻変動による火山噴火、大陸の移動、寒冷化などが起きている。生物の9割、8割が絶滅する中で、三葉虫のように種を変えながら2億7千万年生き延びた生物もいるのである。現人類は絶滅するのだろうか。地質学的なスケールでは、絶滅は時間の問題であるというのが著者の結論である。
ぼちぼち種本を明らかにしよう。池田清彦著「もうすぐいなくなりますー絶滅の生物学」、ここに書いたこと以外にも面白いことが一杯ある。揖斐川図書館で借りることができる(現時点では私のところなので、他の本もあるので一週間ほどお待ちいただきたい。)。私たちは、北京原人やジャワ原人というのを習ったが、生物学の進歩は著しく、こんなことまでどうして分かるのと言うレベルにどんどん達していることをあらためて認識した次第である。
ところが、現人類とネアンデルタール人は共に存在した期間がある。すなわち、現人類のDNAの中にネアンデルタール人のDNAが入っているのだ。DNAが入っているということは、両人類が交雑したということになるようだ。しかも、ネアンデルタール人の男性と現人類の女性が交雑した子孫が残っていることまでわかっている。現人類は、ネアンデルタール人からDNAを引き継ぎ、その遺伝子は耐寒性に関するもので、現人類が氷河期のような寒い気候の中で生き延びることに大いに貢献した。
700万年前に人類は誕生し、多くの種が現れたが、現在までに生き残ったのはホモ・サピエンスのみで、現在世界に76億人。しかし、元は10万年前アフリカを出て、数10万人に増えたが、7万年前インドネシア・スマトラ島のトバ火山が爆発し、火山灰の影響で5度気温が下がり、人類は7千人まで減った。ここから、76億人にまで増えた。日本でも、約9万年まえに「阿蘇4噴火」と呼ばれる大規模なカルデラ噴火があったが、この時日本には人は住んでいなかった。今起きたら、1000万人位が死ことになるらしい。時代が下がって、7300年前に鬼界島のカルデラが大噴火し、九州南部が火災流に襲われ、住んでいた縄文人が北に移動したということがわかっている。
6億年前に多細胞生物が出現して以来、生物の大量絶滅は6回あった。恐竜が滅んだのは、大隕石が地球に衝突し、それによる気温低下が原因とされている。それ以外に、地殻変動による火山噴火、大陸の移動、寒冷化などが起きている。生物の9割、8割が絶滅する中で、三葉虫のように種を変えながら2億7千万年生き延びた生物もいるのである。現人類は絶滅するのだろうか。地質学的なスケールでは、絶滅は時間の問題であるというのが著者の結論である。
ぼちぼち種本を明らかにしよう。池田清彦著「もうすぐいなくなりますー絶滅の生物学」、ここに書いたこと以外にも面白いことが一杯ある。揖斐川図書館で借りることができる(現時点では私のところなので、他の本もあるので一週間ほどお待ちいただきたい。)。私たちは、北京原人やジャワ原人というのを習ったが、生物学の進歩は著しく、こんなことまでどうして分かるのと言うレベルにどんどん達していることをあらためて認識した次第である。
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