出エジプト記：「六年間は栽培し七年目は栽培を休む」福祉政策

神エホバは、外人居留者を虐げてはならない、と律法で定められました（出エジプト記２３：９）。次いで神エホバは畑の栽培期間についても、貧しい人々の福祉を考慮し、次の律法を与えられました。

　「また、六年の間あなたの土地に種をまいてその産物を取り入れるように。しかし、七年目には、それを耕作しないでおく。それ（畑）を休閑させておかなければならない。そして、あなたの民のうちの貧しい人々がそこから食べることになる。また、彼らの残したものは野の野獣が食べる。あなたのぶどう園やオリーブ畑についてもそのようにする」（出エジプト記２３：１０，１１）。

　神エホバは、穀物や野菜類を六年間栽培したなら、七年目はそこを休閑するように指示されました。それは、貧しい人々が、地主が休閑した畑を利用し、穀物や野菜を栽培し、その収穫物を食べるためでした。エホバは貧しい人々への福祉を考慮した律法を与え、弱い人々に対し、ご自分の民が慈しみ深くあるように促しました。こうした制度はぶどう園やオリーブについても同じようにすることを命じられました。取り残したものは野の野獣が食べるようにも、神エホバは気遣いを示した律法です。

　　　　　　　　　椿咲く　垣根の家の　静まりし　今日の一句

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　裏庭の「ナンテンの実」