あなたは、イエスを「大工の息子」と言って信仰を働かさなかった人たちをご存知ですか？

　イエス・キリストは群集や弟子たちに神の王国の真理を多くの例えを用いて教えられました（マタイ１３：１～５２）。次いで、イエスはご自分の郷里のナザレに移動され、そこの会堂で人々に神の王国の真理について教えられました。イエスの郷里の人々は、イエスの教え方には驚き入りましたが、イエスを「大工の息子」と言って、イエスに信仰を働かすことがありませんでした。イエスは郷里では敬われないことを預言者エレミヤを通して語られていた言葉を例証して説明された場面がマタイの福音書に次のように記されています（エレミヤ１１：２１）。

　「そて、これらの例えを話し終えると、イエスはそこから移って行かれた。そして自分の郷里に入ってから、そこの会堂で人々に（神の王国の真理）を教えはじめられた。その結果人々は驚き入って、こう言った。「この人（イエス）は、これほどの知恵とこうした強力な業とをどこで得たのだろうか。これはあの大工（ヨセフ）の息子ではないか。彼の母はマリアと呼ばれ、兄弟たちはヤコブ、ヨセフ、シモン、ユダではないか。そして彼（イエス）の姉妹たちも、みなわたしたちと共にいるではないか。では、この人（イエス）はどこでこれらのすべてのことを得たのだろうか」。こうして彼らはイエスにつまずくようになった。。しかしイエスは彼らにこう言われた。「預言者は自分の郷里は自分の家以外なら敬われないことはありません」。そして、彼らの信仰の欠如ゆえに、そこ（郷里）では強力な業を多くはなさらなかった」（マタイ１３：５３～５８）。

　イエスは郷里のナザレに移り、そこの会堂で神の王国の真理を教えられました。イエスは休むことなく、み父エホバに託された神の王国の良いたよりを郷里の会堂で人々に証しされています（ルカ４：４３）。現在の真のクリスチャンたちも、イエスの残された手本に見倣って、神の王国の良いたよりを証ししています（ペテロ第一２：２１）。当時のイエスの郷里の人々は、イエスの教えの内容と教え方や強力な業・あらゆる疾患とあらゆる病を治す業には、驚き入っていました。しかし、郷里の人々は、イエスを「大工（ヨセフ）の息子ではないか」と言って信仰を働かさなかったことが記されています。しかもイエスには、ヨセフとマリアの夫婦の交わりによって生まれた弟や妹たちがいました。イエスは神エホバの聖霊の働きによってマリアの胎に移され、人間の体で生まれました（マタイ１：１８～２５）。イエスは大工のヨセフとマリアの夫婦の交わりで生まれたのではないので、大工のヨセフはイエスの義父になります。実際イエスは義父ヨセフによってバプテスマを受け、神の王国の真理を証し始めるまでは、大工職人として育てられました。郷里の人々は、イエスが神エホバの子供として、神エホバの恵みによって、神エホバの知恵に満たされて育ち、み父エホバからすべての権威を受け、強力な業・あらゆる疾患とあらゆる病を治す、強力な業を行うことができていることを理解していませんでした（ルカ２：３９，４０．マタイ４：２３；２８：１８）。郷里の人々は、イエスの教えや強力な業を見ても「大工（ヨセフ）の息子」と考え、信仰を働かすことがなかったのです。そのため、イエスは預言者エレミヤによって語られたエレミヤ１１章２１節を引用し、その言葉がご自身に成就していることを明らかにされました。また、イエスの郷里の人々は信仰の欠如ゆえに、イエスから多くの祝福を得る機会を失いました。現在イエスの足跡はマタイ、マルコ、ルカ、ヨハネの福音書を通して誰でも調べることができます。ですから、イエスに信仰を働かすなら神エホバから豊かな祝福を得ます（ヨハネ３：１６）。

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