先にもお伝え致しましたが、多くの人はイエス・キリストのお名前をご存知です。しかし、多くの人々は実際にイエスは、どんな特別の任務に就くために、この地上に使わされていたいたのか、聖書は実際に何を教えているのかについては、ご存じではありません。聖書はイエスについて、実際に何を教えているのでしょうか。
聖書は、イエスが処女マリアから生まれるずっと前から、神エホバが「メシア」つまり「キリスト」として、いつ到来するのかを予告していました(ダニエル9:25)。この「メシア(元はヘブライ語)」、および「キリスト(元はギリシャ語)」という称号には、いずれも神エホバによって「油注がれた者」という意味があります。約束されたこの方イエスは、「油注がれる」、つまり特別な地位に就くよう神エホバから任命されることになっていました。しかし、イエスが地上に遣わされる前は、多くの人が、「だれがメシアになるのだろう」と思ったかも知れません。
西暦1世紀、ナザレのイエスの弟子たちは、イエスこそ予告されていたメシアであるという確信を抱いていました(ヨハネ1:41)。弟子の一人であるペテロはイエスに、「あなたはキリストです」とはっきり言いました(マタイ16:16)。しかし、イエスの弟子たちは、どうしてイエスが実際の約束のメシアであることを確認できたのでしょうか。どうすれば私たちもイエスが「約束のメシア」であることが確信できるでしょうか。
イエスよりも前の神エホバの預言者たちは、約束のメシアについて多くの細かい点を予告していました。それらの細かい予告は、人々が約束のメシアを見分ける助けになりました。神エホバはご自分の預言者を通して、約束のメシアが何を行い、どんな経験をするかについて、かなり細かい情報をお与えになりました。そのような細かい多くの助言の成就は、み言葉を調べる忠実な人たちが、約束のメシアをはっきり見分ける助けになりました。
二つの事例だけを取り上げて考えてみましょう。一つ目として、神エホバの預言者ミカは、約束のメシアがユダの小さな町ベツレヘムで生まれることを、その700年以上前に予告していました(ミカ5:2)。では、イエスは実際にどこで誕生したでしょうか。予告されていたまさにその町ベツレヘムで誕生しました(マタイ2:1,3~9)。二つ目として、ダニエル9章25節に記されている預言は、約束のメシアが登場する年、つまり西暦29年をその幾世紀も前に指し示していました。こうした預言の成就は、イエスが約束のメシアであることの明確な証拠となりました。
西暦29年の終わりごろ、イエスが約束のメシアであることの別の証拠が明らかにされました。西暦29年というのは、イエスがヨルダン川でバプテスマを受けるため、バプテスマを施す人ヨハネのもとに行った年です。それより前も神エホバは、ヨハネが約束のメシアを見分けることができるよう、一つのしるしを与えると約束しておられました。バプテスマを施す人ヨハネがそのしるしを見たのが、イエスのバプテスマの時でした。バプテスマを施す人ヨハネがこのように証ししています。「わたしは、霊が天からはとのように下って来るのを見ましたが、それはこの方(イエス)の上にとどまりました。わたしもその方(イエス)を知りませんでしたが、水でバプテスマを施すようにわたしを遣わした方(エホバ)が、「あなたは霊が下ってある人の上にとどまるのを見るが、それがだれであろうと、その者こそ聖霊でバプテスマを施す者である」とわたしに言われました。そしてわたしはそれを見たので、この方(イエス)こそ神の子と証ししたのです」(ヨハネ1:32~34.マタイ3:16、17)。バプテスマを施す人ヨハネはこの時の光景を見、この時の神エホバの声を聞いた後、イエスが神エホバから遣わされた約束のメシアであることを全く疑いませんでした。その日、神エホバの霊、つまり活動する力がイエスに注ぎ出された時に、イエスはメシア、つまりキリストになりました。このようにして、イエスは指導者として、また王として任命されたのです(イザヤ55:4)。
神エホバの約束通り、地上に遣わされたイエスが約束のメシアであることは、聖書預言の成就と神エホバご自身の証しにより、はっきり示されました。イエスは約束のメシアであることを確信出来る方々は、幸いです。さらに、聖書は、イエス・キリストに関する別の二つの重要な質問に答えています。それは、イエスはどこから地上に来たのか、そして、イエスは人間としてどんな方だったか、という重要な二つの質問の答えを見いだすことができるのです。そのことについては、次回から引き続きお伝え致します。
庭に来し ヒョウモン蝶 直ぐ去りぬ 今日の一句
庭に咲いている「山茶花」
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