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生きてるだけで、愛
2006
本谷有希子


今月の広告批評でインタビューを拝読。
「なんか、話していることが面白いな、この人。しかも、かわいいし。」で、読んでみました。芥川賞候補作だったそうです。
どうやら劇団を主宰しているようで、機会があれば行ってみたいです。

出勤電車で読み始め、ランチ兼読書タイム、帰りの電車で読み終えました。この一気に読ませる感じは何でしょう。
楽しくはないですけど、面白い本でした。
”過眠、メンヘル、25歳”の話。
本谷さんの恋愛観がどうかは知りませんが、なんとなくリアリティ。
タイトルがそのものズバリ。決して直接じゃないけれども、それほど遠回しでもない。回りくどいけど照れ隠し。言語感覚が鋭い。

20代中盤のカルチャーとかファッションとかアート好きの女の子が吐くカワイイ故に吐く衣着せぬ毒づいた言葉。
もし自分がその言葉を吐いているのが作者本人だと思われても構わないくらいの言いっぱなし。でも最終的にはちょっと女の子的なセンチメンタルも混じりつつ。
こう言うの好きです。こういうの、というかこの人が好き。
異端っぽいメインストリーム。いるよなぁ、って感じ。

他の作品を読んでいないから分からないですけど、あるキャラクターになりきって、もしくは傍観してこういうの書けるんでしょうか。
私が書く本なんて6割方自伝もしくは願望です。その辺からして違うのか。なるほど。

コメント ( 5 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
Unknown (rai)
2007-05-06 02:49:23
>jurakyさん
こういう感覚の人は何かと親しみをもてますよね。僕もすきです。来月この人のお芝居にいくんですよ。観察してこようと思ってます(笑)
 
 
 
Unknown (juraky)
2007-05-05 12:47:28
>>raiさん
確かに、どんな人か気になりますね。少なくとも完全な空想では無いと思うので。ああいう感覚の人、好きです。
 
 
 
本谷さん (rai)
2007-05-05 12:02:18
おじゃまいたしますm(_ _)m
やっぱり作者自身、どこか自己投影しているのかと思うと本谷さん本人がどんなお人なのか気になります。。
 
 
 
Unknown (juraky)
2006-11-08 01:25:13
>>ヒラさん
カッコイイのは装丁だけじゃなくってよ。
他のもサワリだけ読んでみたけど、面白そうだわ。
 
 
 
Unknown (ヒラ)
2006-11-07 10:21:15
装丁がかっちょいいね。
 
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