備前の古社を訪ねる(備前国内神名帳の研究)

備前の由緒ある神社を巡礼する

コラム115.古代山陽道を探す(その19・和気で、ついでに)

2008-12-30 21:25:24 | Weblog
2008年12月29日記事で、和気町の吉井川左岸(東岸)では直線的な道路が発見しにくいと書いたが、見事な直線道路を発見した(写真)。
もちろん古代道路ではなく、岡山県道703号(備前柵原自転車道線)、通称「片鉄ロマン街道」で、片上鉄道の廃線跡が自転車道として整備されたものである。片上鉄道は柵原鉱山で産出する硫化鉄鉱などを備前市の片上港に運ぶために敷設された鉄道で、大正12年(1923年)に片上~和気間で一部開業し、昭和6年(1931年)に片上~柵原間(約34km)が全線開業したが、平成3年(1991年)に廃止となった。
式内社「宗形神社」(赤磐市)は柵原に近い。現地に行くと、こんなところに式内社がなぜあるのか、と思うのだが、往古も柵原から吉井川の水運で和気まで鉄の材料を運んでいたのかもしれない。

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