早稲田建築AO入試 空間造形力エキスパートコーチ 高橋順一の日記:合格最短の秘密

国内外美大デザイン全科受験指導歴32年約千名累計合格89.9%
洋々早稲田建築AO入試エキスパート16年コーチング

”武蔵野美術大学卒業制作学内展・建築科選抜展示ほかを見て”

2019-01-19 09:36:29 | 早稲田建築AO受験マスタ−コーチの秘密
建築科受験で教え子が案内をくれたので、以前は受験関係者向け説明会で毎年押しを運んでいたので久しぶりに尋ねたので、報告をしてみようと思います。

全体に卒業生の作品はとても頑張っていました。特に良かったのは武蔵美の奥にあるガラス張りの建物の12号館の地下展示室に各科の選抜作品が展示されていて、私は指導している関係と自分が多摩美グラフィックを卒業した関係で、建築科と視覚伝達がとても生徒の熱意と作品の完成度にインパクトを感じました。全体に現在の時代を反映してだんだん各科の境界線はなくなっているのを肌で感じました。ファインアートとデザインの境界もほとんど入り組んで自由に取り組んでいるのを感じがしました。

建築科は完成度が高いのですが、若い柔軟な美大の学生しか考えられない、自由な型破りで世界規模での大きな考え方の発想作品と言うよりも、やはりゼミの教授の方の現場型の実用面での考えを感じました。やはり我々のアナログ時代と大きく異なる点は、やはりコンピューターと各種ソフト、プリンター、3D製作用の各種機械などでの活用があり、我々の手作業の時代とは大きく異なり見せ方や展示はとてもきれいで仕上がりもある作品という感慨がありました。

しかし反面に見るとハードとソフトがこれだけ発達し整備されてくると、どの大学も差がなくなり造形美術の単科大学では設備の高度な大規模化が進行しているので、最高学府である専門大学だと既に専門教育でも世界レベルの競争の中で、いかに世界を変えて行く優秀な人材獲得と理想的教育と制作環境整備が、大きな理念と創造と常に変化して行く仕組みと教育側の人材もまた、本当に柔軟な国際的な複眼思考の多様性を持たないと淘汰されて行くように感じます。国内だけでガラパゴス化していればどんどん国際競争力も低下して行くだけに、やはり国の根幹である国是や理念に文化面における美と歴史観が重要であること、それを担い実現するにはやはり教育だと感じました。

▶添付作品は建築科優秀作品中にある、”磯野信君の建築コンセプトと模型作品”です。






➡武蔵野美術大学 卒業制作学内展は本日、1/20(日)まで
 9:00~17:00

■交通アクセス:JR国分寺駅からバスか西武国分寺線「鷹の台」駅下車 徒歩18分

西武バス「武蔵野美術大学正門」停留所下車すぐ
• JR中央線「国分寺」駅北口徒歩3分、
「国分寺駅北入口」停留所より
「武蔵野美術大学」行 または
「小平営業所」行に乗車(バス所要時間:約20分)