goo blog サービス終了のお知らせ 

jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

救命講習に行ってきました。

2004年11月29日 | 家族
何故こういう時にデジカメ持って出かけないんだろうね。
嫁さんと二人で顔見合わせてつくづく思った。

昨日、地元の消防本部で開催された「定期救命講習」にチーちゃん連れて3人で行ってきました。
これは毎月1回開催されているもので、参加希望者は電話で申し込むというもので
今年は台風やら地震やら災害も多かったし、ニパちゃんは何でも口に入れちゃう子なので(笑)
こういう講習も受けておこうと言う話になった。

講習の開始は1時半、1時過ぎに家を出た。
消防本部は市のコミュニティセンターの隣にあり
そのコミュニティセンターでチーちゃんの絵(入選したんだ!)が飾られているので
そちらに車を停めたのだがもう開始時刻が迫っていたので帰りに見る事にして
隣の消防本部へと急いだ。

しんと静まり返った頑丈そうなコンクリートの建物に入る
講習の行われている視聴覚教室に向かう。
チーちゃんの緊張気味に階段を上る足音が館内に響く。

心肺蘇生法は僕も嫁さんも教習所で免許を取る時に習っていたが
おぼろげにしか覚えていない(苦笑)
もちろんチーちゃんは初めての経験。
教室に入ったとたんに床に寝ている2体の例の人形が目に飛び込んできてちょっとビビる(爆)

受付を済ませ、テキストと人工呼吸用のビニール製のシートを受け取り着席する。
僕ら家族を合わせて全部で20人くらいの参加者がいる。
年齢層は全体的に高めで50代くらいの方が半数くらい。
僕らと同じくらいの年代が4割くらいで20代の若者が2名と9歳のチーちゃん。
男女比は3/4が女性と圧倒的に女性上位。

講師役の救急救命士さんの登場でざわついていた教室は緊張と静寂に包まれたが
この救命士さんがとても穏やかで楽しい方だった。
すぐに笑いが起こり和やかなムードに空気を変えてしまった。
チーちゃんは相変わらず緊張気味だったけど(笑)

まずは心肺蘇生に関するビデオ鑑賞。
その後講師の方からビデオ内容の解説があったんですけども
目からウロコだったのは
僕は心肺蘇生の意味を根本的な部分で理解していなかったのだった。
それまで心肺蘇生の文字通り生き返らせるための行為だと思っていた。

実は人工呼吸や心臓マッサージなどの心肺蘇生法は脳のための行為なのだ。
人間は心肺停止後3~4分間心臓は細動(痙攣している)していて
細動のある間でなければ電気ショックなどの除細動装置は使えない。
そして心臓がポンプの機能を果たさなくなるため数分で脳に酸素が行かなくなり脳死状態になってしまう。
全国の救急車到着までの平均時間は6分。
何もしなければ細動が止まってしまい救急車が到着した時点ですでに脳は死にかけてしまう。
心臓マッサージは細動の時間を7~8分程度に長引かせるとともに
その間に心臓のポンプの役割を持たせ脳に酸素を送り続ける事で脳死を防ぐ事に繋がるのだ。
心肺蘇生法は救急車到着まで脳を守るための行為だったのだ。

もちろん人工呼吸や心臓マッサージで呼吸が戻ればそれに越したことはないが
救急車の到着まで続ける事で救命の確率は高まる。
救急車での救命措置から病院での専門的な治療へと繋がる救命リレーの最初の走者というわけだ。

もう、これだけでも来た価値があると思うくらいだった。

続いて実際に隊員の方の実技を見ながら心肺蘇生法の方法を教えてもらう。
これも時代とともに変化しているようで
以前、僕が習った時と変わっている部分もあった。
例えば、倒れた人の意識の確認をした後周囲の人に「救急車を呼んでください」と助けを求めるのだが
その時に「あなたに通報をお願いします」と通報してもらう人を指定するようになっていたり
人工呼吸の後、心臓の動きを確認するのは脈拍をとるのではなく、
体の状況を見て確認するようになっていたりと素人でも確実に出来る方法になっているのだ。

とひととおりお勉強したところで休憩、
後半は実技です。

~つづく~


ハヤシライス

2004年11月24日 | 家族
昨日はこれ以上ないというくらいの晴天で
穏やかに暖かく心地よい休日のはずだったのだけれど
急遽入った仕事のおかげで半日をドライブで過ごす事になってしまった。

仕事は簡単で指定された場所2箇所で荷物を受け取り別の場所に届けるだけ。
内容は単純でも時間はかかる。
ま、ほとんどが移動時間なのだけど(笑)

松本人志は天才だった。

車の中で「チキンライス」を聴いた。
泣いてしまった。

晴天の休日に家族で出かける予定をキャンセルして仕事をしているということで
やや感傷的になっていたことは確かだが(笑)
まさか泣くとは思わなかった。

子供の頃、確かに我が家は裕福ではなかったけれど貧乏というわけでもなかった。
それでも松っちゃんの歌詞は大いに共感できたし
今まで気づかなくても心のどこかにこびりついていた違和感みたいなものを
こうして具現化され、目の前に差し出されるとショックだった。

今でも七面鳥を頼めるような生活をしているわけではないけれど
少年時代に思い描いていた事柄のほとんどは実現できるようになった。

高速に乗ったら渋滞に巻き込まれた。
「チキンライス」を何度もリピートして聞いた。
その度に胸のあたりがギュッと締め付けられるようで涙腺が緩む…
晴天の渋滞の中、いい年こいたおっさんが車の中で歌いながら泣いている
できればお近づきにはなりたくない光景だ(笑)

以前実家に帰った時、母に言われた事を思い出していた。
「お前はチーちゃん甘やかしすぎ」
自分ではある程度厳しくしているつもりだったのでちょっとショックだった。
でも、母の言いたいことはとても良く理解できた。

目的地で届け物が終わって昼食を取ったのは午後2時を回っていた。
一人でラーメン屋さんに入るのは久しぶりだった。
今なら少年の頃はためらっていた言葉を平気で言える。
「チャーシューメンください」(笑)

夕方帰宅すると嫁さんと娘達は義母と外出していて晩御飯は済ませてくるとメールがあった。
前の晩の残りのハヤシライスを温めて食べた。

先日、実家から荷物が届いていたので礼の電話をした時の事。
「チーちゃんが宿題しなくて困る」などと母と話していると
「お前だってそうだったじゃん。怒られて夜中まで泣きながら感想文書いてたくせに」
「そうだっけ?」ととぼけて笑ってみた。
その時書いた「ああ、無情」の感想文は地域で発行される小学生の文集に採用になったのだけれど
母は当時の事を僕より細かく覚えていて、
とてもうれしそうに話すのを僕はちょっと照れくさくてあいまいな返事で聞いた。

ハヤシライスの皿を洗いながら
ちょっと親孝行について考えてみようかと思った。

笑顔の秘密

2004年11月22日 | 家族
本日11月22日は「いい夫婦の日」なんだそうで。
ま、それとは何の関係もないのですが
昨日11月21日は僕らの11回目の結婚記念日でございました。

昨年の10回目の記念日には花束とスィートテンダイヤモンドを送…るわけもなく(笑)
二人してすっかり忘れておりまして思い出したのは年が明けてからだったりという
まことにのん気な夫婦だったりします(笑)

今年はちゃんと覚えていたのですけど
特別に何かイベントを仕掛ける事もなく記念日になった。
というのも、嫁さんはそういうイベントごとに興味が無いからだ(爆)

例えば誕生日に娘とカードを作ってプレゼントを渡したり
飾りつけから料理まで全て準備して誕生日会を開催したりしても
「あら、こんなんせんでええのに」で終わりなのである。
クリスマスイヴの深夜、娘へのプレゼントと一緒に
内緒で作っておいたカードとプレゼントを嫁さんの枕元に置いておいたりするのだけれど
朝になったら気づかずに布団と一緒にたたまれてたりと(笑)
喜ばせ甲斐がないのが嫁さんなのである。

なので最近はあまり凝ったイベントを仕掛ける事もなくなり
誕生日でもせいぜいケーキを買って食べるくらいになっているのだった。

それでも昨日はチーちゃんに「今日はパパとママの結婚記念日やねん」と言うと
「じゃ、二人でご飯でも食べてきたら」と妙にマセた事言ってくれるもんだから
お言葉に甘えてと、娘たちを義母に預けて二人でデートに出かける事にした。

まぁ、デートといっても普段の日曜日と変わりなく
電気屋さんにプリンタのインク買いに行ったり。
お昼ごはんはカレー屋さんで済ませ
娘達がいないからとクリスマスプレゼントを買いに行ったりしただけなんだけどね(笑)

夕方嫁さんの実家に帰るともうすでに子供達は晩御飯のたこ焼きをしており
「ついでだから外で食べてきたらええのに」とチーちゃんのこれまた気を利かせたつもりの発言。
もう何年ぶりかという嫁さんと二人きりでの外食に出かける事にした。

以前から気になっていたチェーン店のイタリア料理店があったのでそこに行ってみることに。
イタリアの民家を模したようなかわいい外観のお店では
パスタは生麺を茹でてくれ、ピザはちゃんと釜で焼いてくれる。
とてもアットホームで大衆的なお店なのだけど雰囲気も味も悪くない。
それに何より安い(爆)
帰りの運転は嫁さんに任せる事にして僕はワインも2杯ほどいただく。

ひととおり料理を楽しんでデザートが出てきた。
嫁さんはクリームブリュレで、僕はチョコレートケーキ。
これが思いのほか美味しかった!
チェーン店の大衆的なレストランとは思えないレベル。

いろいろ趣向を凝らしても喜んでくれない嫁さんが
一口食べてはニタァと微笑み、
二口食べては目じりが下がり
三口食べてはほっぺた押さえるほどなのだ(笑)

あまりにも無邪気に無防備にデザートに喜ぶ嫁さんの満面の笑み
とっても単純だけどそれだけで僕まで笑顔になる。

店の外はすっかり冬の景色で
空気も冷たくクリスマスの電飾が施してあった。
車に乗り込み嫁さんが運転席に座りエンジンをかける。

「今度は子供達も連れてみんなで来ようね」と嫁さんが言った。
「うん、そうだね」と答える僕の口元はまだ笑っていた。

ゆっくり動き出した車の中でもまだ
僕がニヤニヤと笑っていたのは
決して2杯のワインのせいだけではなかった。

偉い人

2004年11月15日 | 家族
世間はもう冬支度入っているのでしょうか?
テレビなどでもクリスマスの話題がチラホラ…

そっか、そろそろクリスマスカードの準備もしなきゃだなぁ。
我が家では毎年サンタさんからクリスマスカードとプレゼントが届く事になっている。
なっているというのはもちろん僕がサンタさんになるということだ(笑)

チーちゃんも小学3年生にもなると気づき始めているようで
「なぁ、パパ。サンタさんってホンマにおるん?」と聞いてきたりする。
「おるで、毎年手紙送ってるやん」と答えると
「ホンマはパパとママがサンタちゃうん?」となかなか鋭いツッコミをしてくる(笑)

もちろんそんな質問が来るであろう事はこちらもわかっている。
そこで今までずっとサンタさんからとは別にパパとママからのプレゼントを別にあげているのだ。
「だって、パパとママからはちゃんとプレゼントしてるやろ?」と言うと
「そうやなぁ、ケチなパパが2つもプレゼントくれるわけないわな」
と非常に憎たらしい解釈で納得したりするのだった(爆)

PCの奥底に眠っているクリスマスカードのデータはもう4年分ある。
そろそろアイデアが枯れてきている上に今年からはニパちゃんにもカード作らなきゃならない(笑)
ちなみに今までのカードの表紙をチラリと…(笑)

2000年


2001年


2002年


2003年…えーっとデータが見つからないっ(爆)

でも…
こんな作業を毎年世界中の子供達にやってるサンタクロースってホントに偉いねぇ(笑)

いつのまにか怪獣になっていた

2004年11月04日 | 家族
昨日は文化の日ってことで
文化的に休日を過ごそうと意気込む事も無く(笑)
朝は9時までしっかり寝坊なんかしてみた。

特にどこかに出かける予定も無かったので
家でのんびりと文化的にごろごろして過ごすと心に決め(笑)
部屋着のまま(家ではずっとDickiesのツナギで過ごしてます)朝ごはんを食べ
チーちゃんニパちゃんと「おかあさんといっしょ」のCD聞きながら歌ったり踊ったり(笑)
朝はしょぼしょぼと雨が降っていたけれど
いつの間にかすっかりと上がっていたようで嫁さんは洗濯に精を出していた。

チーちゃんとニパちゃんが二人でテレビを見ていたので
僕は一人でそっと2階に上がり
久しぶりにiMacの電源を入れる(笑)

もう何年目になるだろうか。
今の会社の子会社の事務所で使っていたのだが
事務所を閉める時に半ば奪うように買い取った(笑)
誰もが衝撃を受けた一番最初のiMacだ。
もちろん今のとは比べるまでもなく性能は低いのだけれど
それでもお絵描きするにはとても速くてキレイで使い勝手がいいのだ。
東京での2年間の単身赴任生活をともに戦った戦友でもある(笑)

で、家庭内LANなんか組んでみようかと思っているのだけれど
そんな知識も技術も持ち合わせていないので
とりあえずネットだけでも繋げようと思って作業を開始…
と言ってもルータにLANケーブル繋いで設定ちょこっといじるだけなんだけどね(爆)

で、昔描いた絵やHP用の素材なんかのデータを開いて懐かしんでいたりしたら
チーちゃんとニパちゃんがやってきて
「パパあそぼーよー」
とりあえずネット接続できたからいいかとシステム終了。

チーちゃんと二人でニパちゃんえお追いかけて遊んでいると
洗濯を終えた嫁さんが上がってきて
「チーちゃんはピアノの発表会あるのに練習しなくていいの?」
「今からやろうと思ってたんやんかぁ!」と子供らしい返事を返すチーちゃん(笑)

チーちゃんは課題曲を練習し始めたが
歩けるようになって自分の好奇心を満たす喜びを覚えたニパちゃんが黙っているわけがない
早速キーボードにテケテケと近づいてジャーンと鍵盤を叩く(笑)
当然練習になるはずもなくみんなでキーボードで遊ぶことになる。

トーンはパーカッションを選択すると
ニパちゃんが鍵盤を叩くたびにバスドラムやスネアやハイハットが鳴る
ドンスチャシャムシャムチャカチャカポコマラカスや木魚も鳴る(笑)
嫁さんは呆れ顔で布団を担いでベランダに向かう。

朝が遅いとお昼ごはんはすぐにやってくる。
「ママ忙しそうだからパパと二人でお昼ご飯作ろうか」
チーちゃんの提案で二人でお昼ご飯を作る。

冷蔵庫物色して残り物の白菜と封のあいたウインナーを発見。
レンジの横に少し残ったマカロニもある。
チーちゃんはコンソメを取り出し「スープにしようよ!」
よっしゃ、後はなるようになれ!だと調理開始。
まずはチーちゃんが白菜とウインナーを切る。
その間に僕がお湯を沸かしてマカロニをゆで始める。

ニパちゃんは嬉しそうにあっち行ったりこっち来たりしている(笑)
たまに抱き上げておねえちゃんの包丁さばきを見せてあげると
「おをーっ」と歓声をあげて拍手!

もう一つの鍋にマーガリンを入れ
チーちゃんが丁寧に切ったウインナーと白菜を炒める。
大きさもちゃんと揃っていて、白菜は芯の部分と葉の部分をちゃんとわけてある
腕を上げたな…チーちゃん(笑)

軽く塩コショウと顆粒のコンソメを振りいれ白菜の水分が出てきたら
鍋に水を追加して煮込む。
ちょうどマカロニも茹で上がった。

煮立ったらシチューの素を少々入れ味を見る。
ちょっと塩分強いくらいでちょうど良い。
マカロニを加えてひと煮立ちしたら牛乳をドボドボと注ぐ。
最後はチーちゃんが味見してOK出たら完成だ。

えーっと、良くわかんないけど、「白菜と牛乳で適当に作ったスープ」の出来上がり(笑)

味は上々。
ニパちゃんもウインナーとマカロニを沢山食べてくれた。
満腹感と達成感は睡魔を呼ぶ(笑)
たとえ牛になろうともこのウトウトはやめられない(爆)

15分ほどごろごろしていたら2階からチーちゃんの甲高い声が…
「パァパァ~ 何やってるん?」
呼び出しをくらって2階に上がる。
嫁さんはニヤニヤしながら行ってらっしゃいと手を振っている(笑)

2階に上がるとチーちゃんに紙を手渡される。
「かいじゅうはまほうのステッキでたたかれるとねてしまう。
 ねちゃったかいじゅうにチーちゃんとニパちゃんがカゴをかぶせる。
 つかまえてやったー!とよろこぶ」
…これはシナリオかい?(笑)

テレビでやってた魔法使いのおもちゃを手に並んでコチラを見て頷く姉妹。
怪獣役は僕ってことか(笑)

チーちゃんニパちゃんの魔法攻撃に倒れこむ怪獣jump。
しかしそのままやられるような怪獣ではない!
カゴをかぶせようと近づいてくるチーちゃんとニパちゃんに反撃だ!
キャーキャー言って逃げる魔法使いの姉妹(笑)

ドタンバタンと埃と騒音を撒き散らしながら
文化の日の午後は過ぎて行った。


何事が起きているのかと
嫁さんが階段を上りきらずに顔だけ出して部屋をのぞいていたことは
魔法使いにはナイショにしておこう(笑)





ニパちゃん観察日記(笑)

2004年10月19日 | 家族
10月8日に無事1歳の誕生日を迎えたニパちゃん。
平日はまだ寝ている間に家を出てしまい帰ってくる頃には寝ている事が多いので
まるで他人の子のように成長が早いです(爆)

よちよち歩き、自分の意思もだんだんと伝えられるようになり
表情も感情もしっかりと表せるようになってきたニパちゃんの様子をチラリとご紹介。

「いないいないばぁ」はお遊びの基本。
ニパちゃんも喜んでくれるし、自分でするのも楽しいらしく
「いないいない…」とやると両手を顔に持っていくニパちゃん。
だけど…

それ、全然いないいないになってませんから…残念!(笑)


表情が豊かになってくると遊んでみたくなるのも親心というもの(オイ 笑)
たまたま見せた顔が面白かったりするとその顔に名前をつけたくなる。
目をきゅっとつむって顔くしゃくしゃにするニパちゃん。
この顔してもらう魔法の呪文、それは…

「ニパちゃーん ぶしゃいく!」
ヒドイ親だよなぁ(爆)


寝る間際などに高い高いとかして一緒に遊んでるんだけど
喜ぶ顔が見たくて何度もしてると腕がしんどくなってくる
そこでちょっと休憩しようものなら…

上を指差し「もっとやれ!」と要求してくるのだ(笑)
思いっきりの笑顔でこのポーズされたらやるしかないでしょ(笑)


帰宅後、晩御飯を食べていると擦り寄ってくるニパちゃん。
「抱っこして欲しいのかな?」などと思っていると
テーブルの上をじっと見つめ…

「これ食べたい」と好みのおかずを指差す食いしん坊なニパちゃん。
僕の晩御飯はどんどん減っていくのだった(笑)


平日顔を合わすことが少ないからなのか
どうもイマイチなついてくれない様子のニパちゃん(晩御飯時を除く 笑)
「ほら、おいで!」抱っこしてあげようと両手を差し出すと…

ブンブン!と千切れんばかりに首を振ってイヤイヤするニパちゃん(泣)
そして、落ち込む僕を横目に見て満面の笑みでママに走っていくのだった。
最初これやられたときはショックでしたが
最近ではコントのお約束のようになってきてすっかり楽しんでます(笑)


姉妹でもチーちゃんとは違う反応が楽しかったり心配になったりしますが
しっかりと成長してくれている姿を見ていると自然に笑みがこぼれてきます。

でも、一つだけ治して欲しいクセが…
喜んで噛み付くのだけはやめて欲しいぞ!
でも、このクセ、ママの遺伝なんだよなぁ(爆)

振り返ると運動会でした

2004年10月07日 | 家族
先週の日曜日はチーちゃんの運動会でした。
そのこと書こうと思っててすっかり忘れておりました(爆)

実は昨年の運動会では
お昼休憩中にビールなんか飲んじゃったもんだから
すっかりいい気分で転寝してしまって
チーちゃんの団体演技見逃してしまったのです(苦笑)

チーちゃんは真摯に謝罪する僕の姿勢に(笑)快く許してくれたのですが
やっぱり残念だったらしく事あるごとにその事を持ち出して僕を責め立てます(爆)
今年も運動会前夜「パパはビール禁止ね」と念を押されてしまいました(笑)

さて、明けて日曜日。
天候は曇り。
どんよりと重く低い雲が空を覆っていた。
7:30になると校門が開放される。
僕は敷物と椅子を持って小学校に向かい
絶好のポジションを確保して一旦家に戻る。

その途中登校するチーちゃんたちに会う。
「今日運動会できるんかなぁ?」空を見上げながらチーちゃんの友達が聞いた。
「さっき先生方が準備してはったからやるよ!」僕がそう答えると
「やったー!」と口々に叫びながら学校への坂を下っていった。

帰宅後朝食を食べ
嫁さんとニパちゃんと3人で家を出る。
もう運動会は始まっているはずだが
チーちゃんのかけっこには十分間に合う(笑)
デジカメもビデオカメラの充電もOKだ。

確保した座席は藤棚の下。
多少の雨や快晴でも快適に過ごせる場所。
僕らがそこに腰を下ろして間もなく義母も到着した。
チーちゃんのかけっこはもうすぐだ。

ゴール近くのポジションにビデオカメラを持って移動する。
お父さん達のポジション争いレースはもう始まっている(爆)
僕は遅れて行ったがその前の競技を撮影していたお父さんの背後にピタリ
競技が終わるとそのお父さんが移動、その場所にそのまますっぽりと僕が納まる。
スリップストリーム作戦は見事に成功した(笑)
ベストポジションを確保したら後はチーちゃんを待つばかり。

まずは3年生男子。
スタート直後を見ただけで速そうな子がすぐわかる(笑)
遅い子も一生懸命走る、転んでも立ち上がって走る!
続いて3年生女子、チーちゃんは3番目。
1番目と2番目の組でカメラを構えリハーサル(笑)

パン!
どんよりとした空に似合わぬ乾いた音。
ファインダーは望遠でチーちゃんを捕らえている。
コーナーを回ってこちらに向かってくるにしたがってゆっくり望遠レバーを引く。
チーちゃんの前を何人かがさえぎる…4人中4着でゴールした(爆)
それでも誇らしげな表情で4の旗に並ぶ。

かけっこが終わると団体演技までやや時間がある。
団体演技はNEWSのエールという曲で踊るらしい。
そう、バレーボールかなんかの中継で使われてた曲だ。
しばらく前からCDを借りてきてPCにDLして家で練習してたようで
本人相当気合が入っているようだ。

藤棚の下に戻ってかけっこのビデオをチェックする。
ニパちゃんは義母に抱かれて周囲と一緒に興奮している様子(笑)

と、その時
ポツリと頬に冷たいものが当たった。

雨は一気にその量を増していく。
慌てて敷物を半分に畳む。
藤棚の下は保護者でいっぱいになった。

デジカメもビデオもチェックしたのに傘は忘れてきていた(苦笑)

「とりあえず家から傘取ってくる」
僕は嫁さんの自転車にまたがって家に急ぐ。
ママチャリにはキツイ坂道を一気にかけあがる。
雨は大粒で更に激しくなっていく。

ずぶ濡れで家に着き傘を持って学校へ戻ろうとした時に携帯が鳴った。
「今、アナウンスがあって一時中断するって」嫁さんからの報告。
「了解、でも一旦そっち行くわ」僕は再び雨の中に自転車を漕ぎ出した。

まるでシャワーを浴びたような格好で学校に戻るとアナウンスが聞こえた。
「ここで早めの昼食休憩とし、以後のプログラムは雨の様子を見て再開します」

既に小ぶりになった雨の中
昼食のために僕らはとぼとぼと家路についた。
坂道を上る足が重い…運動不足を痛感する(笑)

今年はビールを飲まないで昼食を済ませ(笑)
先発隊として三度学校へ
どうやら雨も上がって再開するようだ。
グランドでは先生方とPTAの役員さんが雑巾やスコップでグランドの水を取り除き
ローラーで整える作業をしていた。

3年生の団体演技は再開後2番目のプログラムだった。
事前にチーちゃんの位置を聞いていたので
場所を移動しカメラを構える。

弾けるようにグランドに飛び出した3年生は所定の位置に。
心なしか緊張しているチーちゃんがアップになる。
音楽が始まった。
いっせいにみんなが同じ動きをする
一度動き出してしまえばこっちのものとばかり
真剣な中にも楽しそうな表情でチーちゃんはダンスする。
「うんうん、可愛いぞ!かっこいいぞ!」
親バカ全開である(爆)

決めのポーズと共に音楽も終わる。
成長した我が子の活躍にギャラリーからは拍手が沸く。
ファインダーは息も荒く誇らしげなチーちゃんの表情を捕らえていた。

昨年の失敗を繰り返すことなく無事に任務を完了した(笑)
最近自分を出すようになり幼稚園から一緒だったお友達とケンカしたり
嫁さんや義母に反抗したりとお騒がせなチーちゃんだったけど
今日のダンスや終わった後の笑顔を見ると
それもこれも全て成長の証なのだなぁ…と思った。

帰宅後はもちろん反省会だった(笑)
夕食後は撮影したビデオの鑑賞会。

しかし、昼間の自転車ダッシュと夕食時に飲んだビールのおかげで
ビデオの中とそれを見ているチーちゃんとニパちゃんの声を聞きながら眠ってしまった。
うるさくて優しくて幸福な眠りだった。


朝風呂でまったり

2004年09月27日 | 家族
「そろそろバルサン炊かなきゃねぇ」
嫁さんとそんな話をしていた先週。
お隣さんの都合を聞いて昨日の日曜日決行することに。

で、問題はバルサン中どこに避難するかだったのですが
ここで珍しく(笑)嫁さんからナイスアイデアが!
「お風呂でも入りに行こか?」
おおーっ!いいねぇ!手足の伸ばせる風呂なんて久しぶりだぁ(笑)

午前8:00起床
すぐさま食器、食品類、ニパちゃんのおもちゃ類、AV機器などにビニールでカバーをかけ
戸締りを確認し、2階、居間、台所の3箇所のバルサンを水中に投入し退避!
玄関に「ただいまバルサンチュー」とチーちゃん直筆の張り紙(ハムちゃんのイラストつき 笑)
一旦、義母のところを前線基地として非難。

車にバスタオルや着替えを積んでいざ出発!
まずは腹ごしらえとファミレスで朝食。
チーちゃんは朝からネギトロ丼を食う…元気だ(爆)

午前10:30スーパー銭湯に到着。
今までは夕方以降にしか来た事がなかったが
いつも駐車場は満車で下駄箱の空きを見つけるのも一苦労なのだが
日曜日とはいえさすがに空いている。

番台で嫁さんチーちゃんニパちゃんと分かれ一人で浴場に(泣)

ささっと体を洗ってまずは一番大きな浴槽に浸かってお決まりの一言
「んぁ~~ ごくらくごくらく」(笑)
手足を思いっきり伸ばして肩までざぶん。
大きな窓からめいっぱい降り注ぐ陽射しがお湯に反射してキラキラと眩しい。

空いているとはいってもそれなりに客はいる。
ポークビッツ…
ウイニー…
シャウエッセン…
フランクフルト…
おおっ!ボロニアソーセージ!(爆)
し、失礼…。

一旦上がって露天風呂コーナーへ。
扉を開けて屋外に出る。
さんさんと降り注ぐ太陽。
酒樽をかたどった檜風呂に身を沈める。
青空はあきらかに真夏のそれとは違う。
高い高い秋の空だ。

午前中にこんなにのんびり風呂に入るのは何とも贅沢な気分。
身上つぶすわけにはいかないが
ちょっぴりオハラショウスケ的気分を味わう(笑)

このまま秋の味覚で朝酒なんてのもいいなぁ…
なめこ…
シメジ…
シイタケ…
マツタケ(国産、高級品)
マツタケ(国産、通常品)
おっとぉ!マツタケ(カナダ産)まで!(爆)
…ごほん。

風呂好きのガイジンさん。
毎週日曜日にはココに来るんだそうな。
ちなみに…
カナダ産ではなくアメリカ産なのだそうで…(笑)

マッサージ効果のありそうなジェットバスや
立って入る深い浴槽や
湯あたり寸前まで朝風呂を堪能する。

お湯に浸かってそっと目を閉じ
お湯の流れる音や洗面器の音などの響きを耳から抜きつつ
ぼーっとしていると何も考えなくていいような気になる。
ここでは、ただただお湯に身を預けていれば良い。

すっかり骨抜きになって上気した顔でロビーに戻る
まだニパちゃんたちは上がって来ない。
本来ならビールでもイキたいところだが車なのでぐっと我慢。

ビールの次に風呂上りに似合う飲み物と言えば…
そう、コーヒー牛乳である(しかもビン 笑)
ここは是非ともきちんと腰に手を当てるという正統派のスタイルでいただきたい(笑)

こうしてプチ遊び人気分を味わった日曜の午前中だったのでした。




美味しい休日

2004年09月21日 | 家族
世間様は3連休だったようですね。
僕はと言えば土曜日は毎週出社なので
ひさびさの2連休だと思っていたところが
某日本中央○馬会のおかげで1日フイになりました(笑)

いや、J○Aに怒るのは間違いだとは思うんですけども
3日間開催とかしなくてもいいじゃないですか…
おかげさまで日曜日も出社させていただきましたよ(泣)

そんなわけで唯一の休日となった祝日。
僕には唯一の休日でも娘はしっかり3連休なわけで
その間どこへも行かないというのはマズイらしい(笑)
ってことで以前から気になっていた伊賀の里モクモク手づくりファームに行ってきました。

行きは渋滞もなく快適ドライブ。
伊賀の山の中というイメージから何となく涼しいかもと期待してたのですが
蒸し暑かった…(笑)

10:20頃到着。
勝手にイメージしてたこっちが悪いんですけども
駐車場から入り口までちょっと歩くだけで汗が噴出します。

入場券購入と同時に隣の窓口で
13:00からの「手づくりウィンナー教室」の参加予約を済ませる。

入場口までの間にもお店やカフェがあって雰囲気もいい感じ
園内に入るといきなり放し飼いのブタちゃんに遭遇!
ベビーカーのニパちゃん初めての生ブタです(爆)



チーちゃんはスタンプラリーに参戦!
スタンプのそばにブタちゃん発見
チーちゃんはビビリつつも背中をナデナデ(苦笑)



汗をふきふき散策をしながら、かなり急な坂道を上る。
普段の運動不足を痛感させられながらも到着したのは「モクモクブルワリー」


汗かいて歩いてきたところで地ビールの試飲ができるという心憎い演出に感謝(笑)

蒸し暑いけれどときおり吹く風はやはり山の風
静かでのんびりとした空気といい雰囲気は最高!

13:00からウインナー体験なので早めに昼食を取ることにする。
ブルワリーからちょっと奥に入ると池があり
そこはいかだ乗りの体験ができると親子連れが列をつくっている
それを横目に「PaPaビアレストラン」へ向かう。

その道すがらまたもやブタちゃんに遭遇!
すかさずニパちゃんを抱えてダッシュ!(笑)
逃げるブタちゃん追いかけつつ
ニパちゃんはブタちゃんにタッチに成功(笑)

11:30頃「PaPaビアレストラン」に入店。
すでにホール内は満席でテラス席に案内される。
先ほどの池に張り出したテラスは風が気持ちいい。

大人1890円子供(小学生)1050円のバイキング形式でドリンクは別料金
地ビールを一緒に…と思ったが車で来ているので断念(泣)
それにしてもここのバイキングはオススメ!



ここの名物のハムやウインナー、焼きたてのパンが食べ放題!
料理も野菜を使ったヘルシーなものが多く、郷土料理なんかもある
ひとつひとつがちゃんと手作りされていてしかもこれが美味しい!
パスタやピザも焼きたてが次々と補充されていく。

「文句言い」の嫁さんが「これはおトクやわ!」って言っちゃうくらいだから相当なもの(爆)
チーちゃんはウインナーとコロッケ(びっくりするほど美味しい)にハマって何度もおかわりしてた(笑)

みんな大満足でついつい長居しすぎた…
デザート食べ終わって気づくと12:40
13:00からの「手づくりウィンナー教室」に間に合わない!
僕とチーちゃんは猛ダッシュ!

教室の場所はレストランと正反対で、しかも一旦外に出なくてはならない
いっぱい食べたばかりのお腹を抱えて坂道を上ったり下ったり…
12:55ギリギリでようやく教室にたどりついた(笑)



先生の指導に従ってウインナー作りを開始!
ミンチをこねるのは先日の餃子作りで経験してるからお手のもの(笑)
片栗粉、スパイス、パセリを手際よく混ぜ合わせる。
スパイスを入れた瞬間「わぁ!ウインナーのニオイだ!」とチーちゃん。
ウインナー作ってるんだから当たり前なんだけどね(笑)
最後に脂身を丁寧に満遍なく混ぜ合わせ具の完成。

羊腸が先についたウインナー製造マシンに出来上がった具を詰め
チーちゃんと二人三脚で腸を引っ張る係とお肉を押し出す係に分かれる。
ピストル状のその機械の引き金を引く
先から具が出てくるのにあわせて具でいっぱいになった羊腸をタイミング良く引っ張る。



それを繰り返していく、具がなくなったら羊腸をカットして結ぶ。
これででろんと長いウインナーの出来上がり。
具がなくなるまでこの作業を繰り返すと
全長50センチくらいのウインナーが3本ほど出来上がる。



それをまず半分に折り一方だけを2~3回ひねる。
適当な長さのところで今度は2本一緒に持ってひねる。
で、一方を穴に通す作業を繰り返すと
50センチくらいの長いウインナーが6本分の普通のウインナーになる。



今回はこれを茹でるのだが燻製にすると茶色いウインナーになるとのこと
ミンチでベトベトになった手と機械を洗って後は茹であがりを待つばかり。
今回はそのまま家に持って帰る事にした。

チーちゃんは義母に敬老の日のプレゼントに「半分あげるんだ」と嬉しそう。

完成したウインナーを保冷バッグに入れて
再度入場してチーちゃんはスタンプラリーの続きを
僕は帰って飲むための地ビールとウインナーやハムのセットを購入(笑)
出口近くにある焼き豚屋さんで焼き豚も買った。
その近くに足湯があったのでチーちゃんとニパちゃんが足湯に。

帰りの名阪国道~西名阪道は渋滞。
チーちゃんもニパちゃんもぐっすり眠っている。
西日が疲れた体に暖かく降り注ぎ
車内は気だるさと満足感に包まれていた。

帰宅後お風呂に入ってお楽しみのビールタイム。
手作りウインナーはボイルとフライパンで炒めたのと2種類。
焼き豚とボロニアソーセージもある。
自分で作ったから言うわけではないが
無添加手作りのウインナーは抜群に美味い!
地ビールにも良く合う。

僕は疲れもあって酔いが回るのも早かったようで
9時ごろにはすっかり眠くなってしまった。
早々にチーちゃんとニパちゃんと一緒に寝室へ
布団の上でゴロゴロしてニパちゃんと遊びながら
チーちゃんと今日の出来事を話しているうちに
ゆっくりと夢の世界に落ちていった。

痛いほど透明な川に足を浸す ~2~

2004年09月16日 | 家族
そんなこんなで(どんなだ 笑)
叔父の家で霊前にて2礼2拍手1礼。

名古屋からいとこ家族も来ていたので
子供達、男性陣、女性陣と分かれて記念撮影など(笑)
こういうにぎやかな雰囲気は叔父の最も好きな状況だった。

お茶をご馳走になって
僕ら2家族は出発。

まずはコンビニでお昼ご飯を買い込み
国道からわき道に逸れ山へと向かう。
子供の頃冬になると天然のスケートリンクになっていた高原の湖に続く道
今では全面結氷することすらほとんど無くなったらしい。
これも地球温暖化の影響か?

途中2車線あるその道をはずれ今度は本格的な山道に入る。
車1台分の幅しかない山道えお2台の車が登っていく。
対向車が来ないことを祈りつつおそるおそるカーブをクリアしていく(笑)

右は山肌、左は崖という景色が続く。
ガードレールの無い右カーブでは必要以上にスピードを落とす。
普段気にも止めないが
同じRのカーブであってもガードレール有り無しによる心理的な影響は大きい。

それでもアスファルトで舗装された山道を上りきると
峠の頂上に小さな隋道がある。
山を削ったそのままの姿の隋道は
絶えずたれ落ちている水滴で路面は常に濡れた状態。
電灯も何もないトンネル内部は真っ暗で
進む先に頼りになるのは出口の明かりと自らのヘッドライトのみ。
まさにトワイライトゾーンへの入り口のような風景。

「対向車が来てないのを確認してから入るようにな」
助手席の父からの適切なアドバイス。
きっと以前それで困った事があるのだろう(爆)

おずおずとそのトンネルに車を進めた。
ひんやりとした空気とフロントガラスにポタポタと落ち続ける水滴。
ヘッドライトは道先案内としては全く役に立たなかった。
間際になって急に視界に飛び込んでくる左右の壁は
岩肌が削られたそのままの形で放置されている。

出口に向かってまっすぐ進めば良いだけなのに
道路と壁の境目が見えないほどの暗さの中では岩肌の凹凸だけを頼りに
壁に向かって進まないように気をつけて走る以外になかった。

峠の短いトンネルを抜けるとそこは…
やっぱり山道だった。
でも今度は舗装されていない。

土と砂利の不規則なリズムをBGMに轍のレールをトレースしていく。
BGMのリズムに合わせて体を上下左右に揺さぶりながら車は山道を下る。

ところどろこに小さな川があり
思わず「どっこいしょ」と声を出しながら
ハンドルを切りアクセルをコントロールして乗り越える。

ガツッ!
本人は丁寧に避けているつもりなのに
見落とされた石が自己主張するかのように車の腹を叩く。

いくつのカーブと川を越えたのだろう
ゆっくりとした2台の車列は出口のない永遠の迷路をさ迷うようだった。

「この辺だったんだよなぁ」
ようやく父からゴールへのヒントを聞いた。

さらに2回ほど自己主張の強い石ころに腹を打たれた頃
ようやく沢に繋がる獣道を見つけた。
まるで駐車場のように左側にふくらんだ場所に車を停めた。

先の読めない窮屈なダンスホールから開放された乗客は
車の外で思い切りの伸びを繰り返した。

とりあえずブルーシートを持って獣道を下ると
沢はすぐそこにあり、その手前にはおあつらえむきの草むらがあった。
早速ビニールシートを広げ荷物を運び出す。
その間にも子供達は弟に先導されて沢に向かっている。

道路のすぐそばなのに案外深い森になっていて僕らの陣地からは車が見えない。
母、嫁さん、弟嫁の3人とニパちゃんはシートの上でお茶とおしゃべり。

川はざわざわと絶え間なく歌い続け
慣れないうちはその音に耳をとられ
頭の芯のほうがぼぅっとなってくる。

ひんやりとした木陰から一歩出ると
川面に反射する太陽の熱が肌をジリジリと刺激し
丸い岩の上に腰掛けて流れる水とループする水飛沫を眺めていると
どこか遠くにとばされて行ってしまいそうになる。

そんな僕を現実に引き戻すのはやっぱりチーちゃんだ!
「パパ、川に入れへんの?めっちゃ冷たいで!」
早くもスカート濡らしてるし(笑)
「こんなとこ誰も来ーへんからスカート脱いで入ってもええで」
僕が靴と靴下脱ぎながらそう言い終わる前に
チーちゃんはチェックのスカートを僕に投げてよこした(笑)
「着替えのパンツも持ってきてるから遠慮なく遊べ!」と言うと
思いっきり川の中に飛び込んで行った(苦笑)

チーちゃんは甥っ子1と姪っ子引きつれて遊んでいる。
父は川の真ん中辺りまで入ってカメラを構えている。
弟嫁は甥っ子2を抱っこして河原に座っている。
弟は一人で大き目の石を抱えてはもくもくと川岸付近に並べている…
どうやらダムを作っているらしい(爆)
母は持ってきた果物や飲み物を川の水につけて冷やしている。
嫁さんはニパちゃんを抱いて足先を水につける。
慌てて足をひっこめるニパちゃん(笑)

僕も裸足になったので川に入る。
驚くほど冷たい!

水面下の足が自分の物ではないように感じる。
日に当たる部分と水の中の温度差が激しすぎる。

ざばざばと流れをさえぎりながら川の真ん中あたりまで出てみる
無感覚になった足が意外なほど力強い流れに持っていかれそうになる。
水は嘘のように透き通っていて
流れがなければそこに水があることに気づかないかもしれない。

つま先がしびれるような感じがして
思わずそばにあった岩に避難すると
まだわずかに残る夏の陽射しで暖められた岩肌が
冷め切った足に急激に熱を与えようとするので余計に足がしびれる。

チーちゃん部隊は温泉にでもつかるように川にはまっている。
父はカメラを置いて孫達に水をかけてキャーキャー言わせて喜んでいる
弟嫁と甥っ子2、嫁さんとニパちゃんは仲良く並んで座っている…が
よく見ると甥っ子2とニパちゃんは川の中だ(笑)
ニパちゃんの紙おむつは川の水を思いっきり吸い込んでいる(爆)
母はシートに戻って昼食の準備をしている。
弟はまだ一人でもくもくとダムの建設にいそしんでいる(笑)

昼食のため一度休憩し
その後も同じように時間を忘れて僕らは川と戯れた。

「日が傾く前に帰るか」
東西を高い山に囲まれた伊那谷の日暮れは急速にやってくる。
荷物を積み込みシートを畳む。
名残惜しそうに何度も何度も振り返るチーちゃん部隊。
しかし、一番最後まで川に残っていたのは
未完成のダムを眺めている弟(34歳)だった(爆)

帰り道
嫁さんも母もニパちゃんも激しい揺れにも負けず眠っていた。
車は何度も名も無き石ころにボディを喰らい
相変わらず真っ暗な隋道を抜け
ガードレールの無い崖を運転席の下に見ながら
朝来た道を戻った。

実家に戻ると父が腕を振るったお好み焼きで
最後の宴会が始まった。
宴の後は花火大会。
甥っ子姪っ子とチーちゃんはいつまでも遊んでいたいようで
花火が終わっても満天の星空の下で走り回っていた。

花火の後片付けを終え
そろそろ寝る時間だと子供達の尻を叩く。
僕は手に持った最後のエビスビールをグイと飲み干した。


そんなわけで
キタナイ足で申し訳ないがこの写真で皆さんにとってのBLUE_SKYを大募集! #1に参加!(笑)

この写真みるとあの冷たさと透明感がココロを落ち着かせてくれるのです。
撮影場所:長野県飯田市鳩打峠付近