jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

痛いほど透明な川に足を浸す ~2~

2004年09月16日 | 家族
そんなこんなで(どんなだ 笑)
叔父の家で霊前にて2礼2拍手1礼。

名古屋からいとこ家族も来ていたので
子供達、男性陣、女性陣と分かれて記念撮影など(笑)
こういうにぎやかな雰囲気は叔父の最も好きな状況だった。

お茶をご馳走になって
僕ら2家族は出発。

まずはコンビニでお昼ご飯を買い込み
国道からわき道に逸れ山へと向かう。
子供の頃冬になると天然のスケートリンクになっていた高原の湖に続く道
今では全面結氷することすらほとんど無くなったらしい。
これも地球温暖化の影響か?

途中2車線あるその道をはずれ今度は本格的な山道に入る。
車1台分の幅しかない山道えお2台の車が登っていく。
対向車が来ないことを祈りつつおそるおそるカーブをクリアしていく(笑)

右は山肌、左は崖という景色が続く。
ガードレールの無い右カーブでは必要以上にスピードを落とす。
普段気にも止めないが
同じRのカーブであってもガードレール有り無しによる心理的な影響は大きい。

それでもアスファルトで舗装された山道を上りきると
峠の頂上に小さな隋道がある。
山を削ったそのままの姿の隋道は
絶えずたれ落ちている水滴で路面は常に濡れた状態。
電灯も何もないトンネル内部は真っ暗で
進む先に頼りになるのは出口の明かりと自らのヘッドライトのみ。
まさにトワイライトゾーンへの入り口のような風景。

「対向車が来てないのを確認してから入るようにな」
助手席の父からの適切なアドバイス。
きっと以前それで困った事があるのだろう(爆)

おずおずとそのトンネルに車を進めた。
ひんやりとした空気とフロントガラスにポタポタと落ち続ける水滴。
ヘッドライトは道先案内としては全く役に立たなかった。
間際になって急に視界に飛び込んでくる左右の壁は
岩肌が削られたそのままの形で放置されている。

出口に向かってまっすぐ進めば良いだけなのに
道路と壁の境目が見えないほどの暗さの中では岩肌の凹凸だけを頼りに
壁に向かって進まないように気をつけて走る以外になかった。

峠の短いトンネルを抜けるとそこは…
やっぱり山道だった。
でも今度は舗装されていない。

土と砂利の不規則なリズムをBGMに轍のレールをトレースしていく。
BGMのリズムに合わせて体を上下左右に揺さぶりながら車は山道を下る。

ところどろこに小さな川があり
思わず「どっこいしょ」と声を出しながら
ハンドルを切りアクセルをコントロールして乗り越える。

ガツッ!
本人は丁寧に避けているつもりなのに
見落とされた石が自己主張するかのように車の腹を叩く。

いくつのカーブと川を越えたのだろう
ゆっくりとした2台の車列は出口のない永遠の迷路をさ迷うようだった。

「この辺だったんだよなぁ」
ようやく父からゴールへのヒントを聞いた。

さらに2回ほど自己主張の強い石ころに腹を打たれた頃
ようやく沢に繋がる獣道を見つけた。
まるで駐車場のように左側にふくらんだ場所に車を停めた。

先の読めない窮屈なダンスホールから開放された乗客は
車の外で思い切りの伸びを繰り返した。

とりあえずブルーシートを持って獣道を下ると
沢はすぐそこにあり、その手前にはおあつらえむきの草むらがあった。
早速ビニールシートを広げ荷物を運び出す。
その間にも子供達は弟に先導されて沢に向かっている。

道路のすぐそばなのに案外深い森になっていて僕らの陣地からは車が見えない。
母、嫁さん、弟嫁の3人とニパちゃんはシートの上でお茶とおしゃべり。

川はざわざわと絶え間なく歌い続け
慣れないうちはその音に耳をとられ
頭の芯のほうがぼぅっとなってくる。

ひんやりとした木陰から一歩出ると
川面に反射する太陽の熱が肌をジリジリと刺激し
丸い岩の上に腰掛けて流れる水とループする水飛沫を眺めていると
どこか遠くにとばされて行ってしまいそうになる。

そんな僕を現実に引き戻すのはやっぱりチーちゃんだ!
「パパ、川に入れへんの?めっちゃ冷たいで!」
早くもスカート濡らしてるし(笑)
「こんなとこ誰も来ーへんからスカート脱いで入ってもええで」
僕が靴と靴下脱ぎながらそう言い終わる前に
チーちゃんはチェックのスカートを僕に投げてよこした(笑)
「着替えのパンツも持ってきてるから遠慮なく遊べ!」と言うと
思いっきり川の中に飛び込んで行った(苦笑)

チーちゃんは甥っ子1と姪っ子引きつれて遊んでいる。
父は川の真ん中辺りまで入ってカメラを構えている。
弟嫁は甥っ子2を抱っこして河原に座っている。
弟は一人で大き目の石を抱えてはもくもくと川岸付近に並べている…
どうやらダムを作っているらしい(爆)
母は持ってきた果物や飲み物を川の水につけて冷やしている。
嫁さんはニパちゃんを抱いて足先を水につける。
慌てて足をひっこめるニパちゃん(笑)

僕も裸足になったので川に入る。
驚くほど冷たい!

水面下の足が自分の物ではないように感じる。
日に当たる部分と水の中の温度差が激しすぎる。

ざばざばと流れをさえぎりながら川の真ん中あたりまで出てみる
無感覚になった足が意外なほど力強い流れに持っていかれそうになる。
水は嘘のように透き通っていて
流れがなければそこに水があることに気づかないかもしれない。

つま先がしびれるような感じがして
思わずそばにあった岩に避難すると
まだわずかに残る夏の陽射しで暖められた岩肌が
冷め切った足に急激に熱を与えようとするので余計に足がしびれる。

チーちゃん部隊は温泉にでもつかるように川にはまっている。
父はカメラを置いて孫達に水をかけてキャーキャー言わせて喜んでいる
弟嫁と甥っ子2、嫁さんとニパちゃんは仲良く並んで座っている…が
よく見ると甥っ子2とニパちゃんは川の中だ(笑)
ニパちゃんの紙おむつは川の水を思いっきり吸い込んでいる(爆)
母はシートに戻って昼食の準備をしている。
弟はまだ一人でもくもくとダムの建設にいそしんでいる(笑)

昼食のため一度休憩し
その後も同じように時間を忘れて僕らは川と戯れた。

「日が傾く前に帰るか」
東西を高い山に囲まれた伊那谷の日暮れは急速にやってくる。
荷物を積み込みシートを畳む。
名残惜しそうに何度も何度も振り返るチーちゃん部隊。
しかし、一番最後まで川に残っていたのは
未完成のダムを眺めている弟(34歳)だった(爆)

帰り道
嫁さんも母もニパちゃんも激しい揺れにも負けず眠っていた。
車は何度も名も無き石ころにボディを喰らい
相変わらず真っ暗な隋道を抜け
ガードレールの無い崖を運転席の下に見ながら
朝来た道を戻った。

実家に戻ると父が腕を振るったお好み焼きで
最後の宴会が始まった。
宴の後は花火大会。
甥っ子姪っ子とチーちゃんはいつまでも遊んでいたいようで
花火が終わっても満天の星空の下で走り回っていた。

花火の後片付けを終え
そろそろ寝る時間だと子供達の尻を叩く。
僕は手に持った最後のエビスビールをグイと飲み干した。


そんなわけで
キタナイ足で申し訳ないがこの写真で皆さんにとってのBLUE_SKYを大募集! #1に参加!(笑)

この写真みるとあの冷たさと透明感がココロを落ち着かせてくれるのです。
撮影場所:長野県飯田市鳩打峠付近

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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
気持ちよさそう (kissh)
2004-09-17 10:00:51
いいっすね。

ヤマメとか釣れそうです。

山の上の方の川は雪解け水が入っていて冷たいんですよねぇ。

楽しそうな風景が目に浮かぶし。



あの水に足を浸す快感は俺も大好きですよ。
返信する
ようやくコメント (blue_rex)
2004-09-17 12:37:53
すんません、先にTBしちゃった物で…。



いいなぁ、川遊び。

ダム作り手伝っちゃいますよ(笑)。



どっかにいい川ないかなぁ?



jumpさんのインプワゴンって年式とグレードは何ですかぁ?色は赤ってことは知ってるんですけど。
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到着が (jump)
2004-09-17 18:29:39
kisshさん

 昼前でなければ釣れたんでしょうけどね。

 釣り人は暗いうちに山に入って昼前には引き上げちゃうようです。

 川遊び中に小さいけどお魚も泳いでるのは見えましたよ。



blue_rexさん

 ダムはねぇ、腰が悪くなければ僕も作りたかったっす(笑)

 blue_rexさんとこなら

 ちょっと山の方へ足伸ばしたらこんな川ありそうですよね

 ウチは奈良方面のキャンプ場とか行きますよ。



我が家のインプワゴンはH8年式のC'zです。

1500に剛性の高いボディが重そうです(笑)
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引越しまして (風祭 紫)
2004-09-17 21:18:01
転勤になりまして

N野県民となりました

K曽F島町です



勤務先は

I田にも店舗がありまして

関西でも結構あちこちにある

某量販店です(謎笑)

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お疲れさまですぅ (jump)
2004-09-18 14:14:47
転勤ですかぁ、大変ですねぇ。

で、行き先が長N県とな

しかも木S福S町とは…

ご愁傷様です(何でやねん 笑)



ま、我が故郷飯D市とは目と鼻の先

とは言っても山越えなきゃいけないけどね(笑)



でもあの辺って何にもないっすよ。

暇持て余すと思うので

BLOGに力入れてください(爆)



今度実家帰る時は

中央道をN津川で下りるので

19号で手を振ってくださいね(爆)
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