jump in the box

この小さな箱の中で飛んだり跳ねたりしてみます(笑)

17

2005年04月22日 | 生活
また嫌なニュースを目にした。

昨夜の帰宅後
お風呂とご飯を済ませテレビを見ていた。

17歳の少年が…
4歳の男の子を…
ハンマーで…

ニパちゃんを抱き上げていた手が硬直する。
チーちゃんが叫ぶ
「また?バカじゃないの!」

きっとまたワイドショウや報道番組では
訳知り顔の評論家みたいな人が
「ゲームが…インターネットが…」と語るんだろう。
でもそんなことはどうでもいいことだ。

現実問題として
生活圏内でそういう事件が起きている。

奈良の事件もそう
寝屋川の小学校もそう
今回は東大阪、通勤路のすぐ近くだ。

この恐怖感はどうしたらいいのか?

親?
社会?
学校?
ゲーム?
映画?
テレビ番組?
インターネット?

誰でもいいから
その生き物を止めてくれ。

僕らはいったいいつまで
「そんなことしそうにないおとなしい」生き物の影に
怯えなくてはいけないのだろうか。

その生き物は隣近所に通学路に学校の側に
ひっそりと息を潜めてその身を屈めているかもしれないというのに。

どうしてコンビニの前にいる何の罪もない少年を見るたび
ただ道を尋ねたいだけの男を見るたび
恐怖感と猜疑心を抱かねばならないのか。

行き先を失った憤りを
いったいいつまで抱えていなくてはならないのでしょう。

僕の住む街に
その醜い生き物は一体どれだけいるのだろうか。

チーちゃんが叫んだ
「パパ、痛いって」
引き寄せて抱きしめていた腕を少し緩めた。

ニパちゃんは楽しそうに僕の鼻を指でつついていた。

テレビはニュースが終わって
にぎやかでばかばかしいだけのCMが流れていた。

正しいイチゴの食べ方

2005年04月18日 | 生活
先日の「正しい休日の過ごし方」でイチゴ狩りをしてきたと書いたんですけども
帰宅後にそのイチゴを食べようという事になった。

僕が子供の頃はコンデンスミルクは滅多に口にできなくて
イチゴにかけて食べるなんてものすごくお金持ちの食べ方だなぁと
憧れたものでした。

家庭訪問で先生がくる時などに
足の高いガラスの器にイチゴを5~6個入れて
その上にコンデンスミルクをタラリとかけたものを出したりするんですが
「先生!お願いだから手をつけないで!」と
「jumpくんは忘れ物が多くて…」などと言われているのに
イチゴのことで頭の中一杯にしてたりして

それでも母が「先生、召し上がってください」などと言おうものなら
「お母さん…何てこと言うんだ!」と母を睨みつけたりして

「それではせっかくですから…」なんつって
先生がイチゴに手を伸ばそうものなら
「明日からグレてやる!」と思ったり(笑)

まぁ、それくらいにコンデンスミルクは
僕の中で特別な存在だったわけで
その特別さは僕に孫が出来たら
風呂をコンデンスミルクで一杯にして泳がせてあげたいくらい特別で
ヴェルタースオリジナルどころの騒ぎではない(笑)

はぁ
はぁ

熱く語ってしまいましたが
本題はこれからです(爆)

さて、その夜採ってきたイチゴを食べようと
パックが机に並べられ陶器のお皿が並べられた…

ち…違う。
イチゴはガラスの容器に入っているものなのに!
しかもヘタがついたまま…。

「ええーい!こんなものイチゴじゃねぇ!やり直せ!」
と机をバーンとひっくり返したいところだが
もちろんそんな事言えるわけもなく。
大人しく様子を伺っていたんですが

まず、長女の皿に嫁さんが
チューブ入りのコンデンスミルクをドボドボと…

「おーい!コラコラぁ!コンデンスミルク様はもっと遠慮深く使わんかい!」
と机をバーンとひっくり返したいところだが
もちろんそんな事言えるわけもなく。
ハラハラしながら状況を見守る。

嫁さんは皿にお砂糖のみを入れ
それにイチゴをつけて食べだした。

「待て待てぇー!お砂糖だけってどういう事やねん!」
と机をバーンとひっくり返したいところだが
もちろんそんな事言えるわけもなく。
悶々としながら座っていると

「ん?jumpくんイチゴ食べへんの?」
と全くトンチンカンな事を言う嫁さん。

「オイオイ~!イチゴ食べるのに足りない物があるでしょうが!」
と机をバーンとひっくり返したいところだが
もちろんそんな事言えるわけもなく。
おそるおそる聞いてみる。

「あのぅ…牛乳…」

「はぁ?」

嫁さんとチーちゃんは同時に
まるでマジャ・コングのようなツッコミをしてきた…

「え?だってイチゴはお砂糖と牛乳で食べるものでしょう?」
「えー?」

苺食道 飛跳流総家 2代目家元jump氏監修
「正しいイチゴの食べ方」

1.やや深めのガラス容器にイチゴを5~6個入れる

2.そこに上白糖スプーン2杯程度とイチゴがひたひたになる程度の牛乳を注ぐ。

3.おもむろにスプーンの背でイチゴを潰す。

4.多少牛乳が飛び散っても気にせず潰す。

5.イチゴの果汁が十分に牛乳に混ざるように押し潰す。

6.十分に潰れてへにゃへにゃになったイチゴを食べる。

7.残ったイチゴ牛乳を砂糖がとけるまでよくかき混ぜる。

8.ガラス容器を両手で持ち上げイチゴ牛乳の色と香りを楽しむ。

9.ガラス容器を右に3回、左に2回回し一気に飲み干す。


これこそが正しいイチゴの食べ方である。
コンデンスミルクが自由に口に出来なかった時代に
牛乳と砂糖を混ぜることで少しでも子供の希望に応えようと
先代(母だけどね 笑)が考案した食べ方なのである。

なのに…
我が嫁とチーちゃんはそれを認めようとしない。

「だってめんどくさいやん」
「イチゴ牛乳嫌いやねん」
「そのまま食べた方が美味しいやん」
「だって見た目汚いもん」

「ぐおー!お前ら全員廊下に出て一列に並べ!」
と机をバーンとひっくり返したいところだが
もちろんそんな事言えるわけもなく。

僕は一人すごすごと牛乳を取り出そうと冷蔵庫を開けた。
「ん?あれ? 牛乳は?」

「あ、ごめーん。今朝終わっちゃったんだった」

「そ、そっか…」
と机をバーンとひっくり返す気力もなくし
その場に立ち尽くしたまま
コンデンスミルクをたっぷりつけて
美味しそうにイチゴを頬張るチーちゃんを眺めていた。

「jumpくん、用が無いんやったら冷蔵庫閉めてよ」

パタン。
僕は無言で冷蔵庫を閉めた。


ウィラポン陥落!

2005年04月18日 | スポーツ
WBCバンタム級タイトルマッチ
長谷川穂積(千里馬神戸)-ウィラポン・ナコンルアンプロモーション(タイ)
長谷川が3-0の判定でウィラポンを下し世界チャンピオンに輝いた。

オドロイタ!

あのウィラポンに勝った!
世界を獲ったのはもちろん素晴らしいのだけれど
相手がウィラポンだぜ!
辰吉も川嶋も歯が立たなかった最強にして最高のチャンピオンに勝った!

長谷川、あんたすげーよ。

でも、これって地上波で中継してました?
K-1やプライドもいいですけど
ボクシングの世界タイトルマッチですよ。

あぁ、これリアルタイムで見たかったなぁ~
新聞の戦評読んでたらますます見たくなる。

WBA世界ミニマム級王者の新井田も2度目の防衛に成功。

ニュースターの誕生に日本のボクシング界は輝きを取り戻せるのか?

正しい休日の過ごし方

2005年04月11日 | 家族
娘達の騒がしい声で目が覚めた。
およそ1ヶ月ぶりのまともな休日の朝8時すぎ。

布団に潜ってからまだ4時間くらいしか経っていない
これではいつもと変わらないじゃないか…
「もう少しだけ寝かせてくれないかなぁ…」という淡い希望は
ニパちゃんのフライングボディアタックによって打ち砕かれた。

重い頭で居間に下りると
すっかり朝食の準備が整っていて
嫁さんは鼻歌まじりにお弁当の仕上げにかかっていた。
コーヒーメーカーがコポコポと香りを立ち上げて
僕の覚醒を催促している。

そうだった。
前夜深夜当番を終えて帰宅した僕は
「明日は桜でも見に行くか」などと
自分から言い出したのを思い出してゲンナリした。

トーストとコーヒーで何とかエンジンを始動させる。
外は厚い雲に覆われているが
雨が降り出しそうな気配はまだない。
「よっしゃ!行くかぁ!」
顔を洗って気合を入れた。

行くと決めたら動きは早い。
着替えを済ませると
荷物を次々と車に積み込み
いざ出発!


車を動かしたはいいが
どこへ行くのかまだ決めていなかった(笑)
候補地は2つ「花の文化園」か「錦織公園」
とりあえず幹線道路を南下する。

どっちに行こうかと話していると嫁さんが
「サバーファームはどう?」と新たな提案。
「イチゴ狩りやってるかも知れない」という言葉にチーちゃんが反応!
ということで目的地は「サバーファーム」に決定。
車は進路を左に取り幹線道路を離れた。

相変わらず雲は厚く垂れ込めていたけれど
まだ雨粒は落ちて来そうにない。
気温は高く暑いほど。

桜は満開、菜の花も盛り。
目の前に広がる風景に早くも浮かれ気分で駆け出す。
一番はしゃいでいるのは間違いなく僕だ(笑)





入り口を入るとよもぎ餅つきをやっていたので見学
子供にもつかせてくれると言うのでチーちゃんが参加。
「よいしょー!」という掛け声と
ペッタンと杵が振り下ろされる度に
もち米の蒸した香りとよもぎの香りが漂う。



空はますます暗く低くなってきていて
今にも降り出しそう。
入場の時にイチゴ狩りを申し込んでいたので
とにかく先に済ませてしまおうと園内を進む。



肥料と土の匂いが懐かしい。
次女と手を繋いでのんびり歩いていると
ポツリと頬に冷たいものが当たった。

「雨や!」
長女の号令で僕は次女を抱きかかえて
ちょっと早足でイチゴ狩りのハウスに急いだ。

本降りではないけれど
そのまま屋外にはいられない程度の雨。
イチゴ狩りはハウスの中なので雨の心配はない。

受付でカゴのパックをもらい紙コップに水を入れる。
「中で食べるイチゴはこの水でちょっとゆすいでから食べてくださいね」
なるほどそのための紙コップか。



一区画を割り当てられてその両側のにあるイチゴは
その場で食べてもいいし持って帰ってもいい。

早速一つ摘んで頬張る。
鮮烈な香りが口中に広がる。
ジュースが口を満たす 
甘い♪



ニパちゃんは初めての体験だったけれど
器用にイチゴを摘むと次々とパックに入れる。
たまにまだ白いイチゴを摘んでしまうのはご愛嬌(笑)

あっと言う間にカゴはイチゴでいっぱいになった。
チーちゃんは甘そうなイチゴを選んで口に運ぶ。
ニパちゃんは半分土遊びをしながら
摘んだイチゴを嫁さんに渡していく。



時折吹く強い風がハウスを揺らす。

持ち帰りのイチゴが2パック程度になったところで切り上げる。
もう雨はすっかり止んでいた。

お弁当どこで食べようか。
広い農場の中にはところどころにあずまやがあって
雨が降ったせいもあってどこも満員状態。

しばらくゆっくり歩いて行くと
芝生の広場にある桜の側が空いていたので
そこに陣取りお弁当を広げる。
風は強いが気温が高く寒さを感じる事はない。

桜吹雪がお弁当の上に舞い
おにぎりを頬張るニパちゃんの頭に桜の花びらが舞い降りる。
空は晴れ間も見えていて
もう雨の心配は無さそうだった。

お花見気分を満喫してお弁当を食べ終わると
チーちゃんとニパちゃんはきゃーきゃー言いながら走り回り
僕がシートに横になってお昼寝体勢を整える頃には
日も差し始め「いつでも寝てください」と言わんばかりのシチュエーション(笑)



頬に風を感じながら目を閉じると目の前が影になった。
「ん?」
薄目をあけると長女が仁王立ちで立ってこちらを覗き込んでいて
その右手にはしっかりとフリスビーが…

「パパ、行くで!」

たっぷり1時間以上も僕は汗を流し続けた。

3時を回ったところで帰る事にした。
僕は久々に走り回って運動不足を痛感し
ニパちゃんは遊びつかれて眠りそうになっていて
嫁さんは出口付近の売店のソフトクリームが気になって仕方ない様子(笑)
チーちゃんだけが遊び足りなさそうにしていた。



雨の予報は嘘のようにはずれ。
空は晴天、心も晴天。
気持ち良さそうに泳ぐこいのぼりが
春の終わりを感じさせてくれる。



駐車場脇の直売所で嫁さんは野菜と卵を購入。
チーちゃんはお友達にお土産を。
まるで夏のような陽射しの中帰路についた。

帰宅するとチーちゃんはそのまま
友達のところに遊びに出かけて行った。
ニパちゃんは車の中から引き続きお昼寝、
嫁さんはその隣でお昼寝(笑)

僕は冷蔵庫から発泡酒を取り出して飲む。
昼間の熱と疲労感たっぷりの身体は
まるでスポンジのように吸い込んで行く。

僕は静かな部屋にごろんと横になって
ようやく待ち望んだ睡眠を手に入れた。

またもや娘達の声で目が覚めると
外はもう真っ暗で
机の上は晩御飯の用意が整っていた。

先日、田舎から届いたトマト
帰りに買ってきたほうれん草のおひたし
同じく直売所で買った卵で卵かけご飯。

久しぶりに家族揃ってにぎやかで幸せな食卓。
満足で満腹な休日はこうして暮れて行った。

夜、娘達が寝静まった後
嫁さんといつものコーヒータイム。
珍しくテレビも消してあれやこれやと話をする。

すっかりチーちゃんに引き継いだものだと思っていた
嫁さんのマシンガントークが久々に炸裂!

耳が痛いこともズケズケと言ってくれる(笑)
「ごめんね、ちょっと言い過ぎたかな?」
「いやいや、ちゃんと言ってもらわないと自分じゃ気付かないから」
「jumpくんもちゃんと言いたい事言ってね」
「うん、もちろん」
「さ、もう遅いし寝るね」
「うん、おやすみ」

時計はもうすぐ3時になろうとしていた…

3時間後
気持ち良さそうにいびきをかく家族の寝顔に見送られて
僕はいつものように出社したのだった。

お花見ドライヴ

2005年04月09日 | 生活
週末恒例の峠越え。

今日のような日は本当に気持ちいい
BGMをちょっと大きめにして
窓を開けて春の風を受けて

ところどころに桜が咲いていて
コーナーに侵入するたびに
目の前に現れる桜に見とれてしまいそうになる(笑

途中、左車線を走っていると
右車線をシルバーのインプワゴン(WRX)が抜いて行った。
続いて同じくシルバーのインプワゴンが!

これはついて行くしかないでしょう(笑)

赤のインプワゴンは右に出てシルバー2台に続く。
3台のインプワゴンは等間隔で進んでいく
偶然にしてつかの間のインプワゴンミーティング(笑)

帰りは山頂でちょっと休憩。
下りの桜がまたキレイ!
ちょっとアクセル緩めて走る。

車内は暖かな春の空気に満たされて
どこか華やいだ雰囲気。

峠を下りきると変電所があって
変電所の前は桜並木。

信号が変わるまで
傾く西日を受けてしばしのお花見タイム。

前の車が動いたのに気付かず
クラクション鳴らされるかと思ってミラーを見たら
後ろの車もお花見中でした(笑)

春も盛りの夕暮れの出来事。

キャッチボール

2005年04月07日 | 家族
今朝の通勤のお供には
BUMP OF CHICKENの「jupiter」を選んだ。
たまに思い出したように聴きたくなる名盤。

「FLAME VEIN」でドロドロに溶けた真っ赤な鉄は
「THE LIVING DEAD」でナイフの形になり鍛造されていき
「jupiter」は眩しいほどに輝く刃先を持ち、触っただけで切れそうな鋭さを手に入れた。
「ユグドラシル」で良くも悪くも商品としてショウウィンドウに飾られるようになった。

昨日は午後から半休を取って病院へお見舞いに。
ゆっくり大きな声で話をすると
同じようにゆっくりと言葉を返してくれる。
窓から差し込む初夏のような陽射しが
そんなゆっくりしたコミュニケーションを見守ってくれる。

「jupiter」の中でも特にお気に入りが「キャッチボール」
劇的でもドラマチックでもないけれど
何気ない瞬間に吹く暖かくて深くやわらかな風。
何もたいそうに構える事なんてなくて
大切な事はみんなあたりまえの風景の中にあるんだ。

 雨上がりの並木道
 排気ガスと草の匂い
 君は僕のななめ前
 咳をしながら
 苦しそうに
 笑った

病気も仕事の多忙さも娘の寝顔も
あの人の笑顔もくだらない雑談も
思いやりも自己嫌悪も自慢話も
全部あたりまえの風景の中にある。

家に帰ってお昼寝でもしようかと思ったけれど
チーちゃんはそれを許すまじとまとわりつく(笑)
久しぶりに娘達を連れて散歩にでかけることにした。

ニパちゃんの手を繋いで
チーちゃんはそのままそろばん教室に行く準備をして
ゆっくりと歩いた。

河原まで行こうと思ったけれど
病院で思った以上に時間がかかってしまい
もう夕方の空になりかけていた。

近所の公園に咲く満開の桜に誘われて
公園のベンチに腰を下ろす。

「jumpくんコーヒーでいいよね」
後から追いかけてきた嫁さんが缶コーヒーを渡してくれた。
「あれ?来たんだ。昼寝しとけばいいのに」
「うん、なんとなく外に出たくなってん…」
「もう満開だねぇ」
「ホンマやね」
いきなりハイテンションではしゃぐ娘2人の声が響く中
満開の桜を見上げて缶コーヒーを開けた。

 赤く錆びた鉄棒
 造りかけの砂のダム
 君は僕の後ろから
 ゴムのボールを
 日の沈んだ空に
 高く投げた

緑色のゴムボールを持って長女が言う
「パパ!ボール遊びしよ!」
ポケットの小物を全部出してベンチに置くと
嫁さんは「いってらっしゃい」と目線をくれる。

すっかり重くなった体をゆすってボールを投げる。
チーちゃんは器用に受けると思った以上に力強いボールを返してくる。

 「とれるわけないだろう!」 呆れながらも 慌てて追う
 「とれなくてもいい」と 君は微笑んでた

僕はちょっとはしゃいでボールを追う
新庄気取りでジャンピングキャッチしてみたり
立浪のようなフィールディングでゴロをさばいたり
野茂をまねてストレートを投げ込んでみたり
まるで子供だ(笑)
 
 君のボールはいつも
 届かない所へ飛んでいく
 君はボールを何度も
 僕に投げた

木の枝に引っかかったボールを
チーちゃんは文句を言いながら
すいすいと木に上って取ってくる

僕がちょっと強目にボールを投げると
チーちゃんは仕返しをしようと目一杯の力で投げ返す。
ボールはあらぬ方向へ飛んでいく。
必死で追いかけて目一杯背伸びしてボールを取る

 「とれるわけないだろう!」 呆れながらも 必死でとる
 「とれないと思った」と 君は驚いてた

チーちゃんはそれが悔しくて次はもっと力を込めて投げる
僕の走る距離がどんどん大きくなる。

そうこうしている間にそろばん教室の時間になった
チーちゃんは名残惜しそうに自転車のペダルを踏んで公園を後にした。

ニパちゃんは砂場で遊んでいた。
3歳くらいの男の子が滑り台をするのを見て
自分でもできると思ったのか
滑り台の階段を上り始めた
僕はあわてて背後からついていく。

しっかりと丁寧に足場を確かめながら
両手と両足を全部使ってゆっくりと確実に上っていく。

とうとうてっぺんまで上りきった。
「スゴイ!こんなの初めてやで」嫁さんが驚いていた。
後は滑り降りるだけなのだが
こちらの方が怖かったらしくもう滑り台には近づかなかった。

また砂場に戻って遊ぶニパちゃんを見ながら
ベンチで嫁さんと少し話をした。

どんな家庭だって大なり小なり問題はあって
仕事にかまけてちゃんと向き合えないでいたりする。
子供の話、将来のこと、家計のこと(苦笑)
GWどうしようか、車検はどうする、
漠然と抱えている不安感。

 今まで
 見逃した 優しさや愚痴やいろいろ 必死で追う
 キャッチボールは続いていく いつまでも続いていく

「晩御飯どうする?」
「僕もいるし、たまには外食でもする?」
嫁さんは財布を覗く。
「お義母さんも誘って一緒に行こうよ」
「うん、そうやね。たまにはいいか。」

 カーブの様な愚痴
 消える魔球の様な優しさ

「帰るで!」
嫌がるニパちゃんを砂場から引き剥がす。
嫁さんは実家に電話をする。
満開の桜に見送られて公園を後にする。

車の通行量が増えてきた夕方の道を
両側からしっかりとニパちゃんの手を握り
ゆっくりと歩いた。

赤い靴

2005年04月05日 | 家族
春雷が地鳴りのように響き
激しい雨を呼び寄せた日曜日の夕方。

幹線道路は空いていて
前車が歩道に跳ね上げる水飛沫の大きさが
雨の激しさを際立たせる春の嵐の中
僕は帰宅すべく車を走らせた。

家につく頃にはすっかり雨も上がっていて
夜風が少し寒く感じられた。
玄関を開けると懐かしい声がする。

時刻は19時を少し回ったところで
いつもに比べたら格段に早い帰宅で
チーちゃん、ニパちゃんのはしゃぐ声が聞こえる。

部屋に入るとニパちゃん(1歳6ヶ月)が驚いたようにこちらを見上げ
両手を差し出して抱っこしろと近寄ってきた。

すぐにも抱き上げたいところだったけれど
それを制してまず手洗いとうがい。
洗面台まで両手を差し出したままひょこひょこと
僕の後をついてくるニパちゃんが可愛い♪

うがいと手洗いをすませると
ようやくニパちゃんと僕の想いを一致させることができた。
すっかり熱も下がって元気そうなニパちゃんを
身動きとれないほど抱きしめて居間に戻った。

チーちゃんは昼間デパートで行われた
「エンジェルブルー」のイベントの感想を日記に書いていた。
抽選会でクッキーが外れたと大変お怒りの様子だった(笑)

それでも「天てれ」に出てたお姉さんと握手したり
一緒に写真を撮ったりできたと喜んで話してくれるのだが
一向にその写真を見せてくれない。

夕飯は義母特製のバラ寿司!
義母のバラ寿司は絶品で、おかずなど何もいらない。
それだけで何杯も食べられる。
しかも飽きない。

ニパちゃんを下ろしてさっそく「いただきます!」
そういえば空腹感の残っている間に夕飯食べるの久しぶりかも(笑)
文字通りパクついていると
嫁さんにせかされてチーちゃんがイベントで撮った写真を持ってきた。
写真を見せてくれなかった理由は「笑顔じゃないから」だそうな(笑)
うむ、そろそろおういうお年頃なのね。

と、バラ寿司食べながらチーちゃんと話をしていると
背中をつんつんと突付かれた。
ニパちゃんがこっちを向けと催促していた(笑)
小さなアンパンマンのフィギアをいっぱいに広げて
一緒に遊べと誘っている。

食事中である事、今はお姉ちゃんと話をしている事を説明して
ちょっと待ってくれるように言い聞かせ
「わかった人?」と聞くと
「お」と返事して(ハイと言ってるつもり)
右手を軽く上にあげるそのしぐさがたまらなく可愛い(笑)

再びバラ寿司を口に運びながら
チーちゃんの話をいろいろ聞いていると
またもや背中つんつん。

メロンパンナちゃんを持って
「うー!」と僕に手渡そうとするニパちゃん。
だからね、今ご飯中だからともう一度言い聞かせ
「わかった人?」と聞く
「お」と言って右手をあげる。
可愛いなぁぁ♪

前に向き直ってバラ寿司を口に運ぶのを再開すると
すかさずチーちゃんが話しかけてくる。
するとまたニパちゃんが背中をつんつん…

とうとうチーちゃんが怒る
「今、パパはワタシと話してんの!待ちなさい!」
ニパちゃん泣き出す(笑)

そんなチーちゃんに
「あのう…パパは今ご飯食べてるんですけど」
と言うと
「食べながら聞いてくれたらええから」と…
最近いっちょまえの口きくようになったなぁ(笑)

バラ寿司をお代わりしても
チーちゃんとニパちゃんのバトルは続く。
その度にニパちゃんは泣き
チーちゃんはプリプリ怒る(笑)

いやぁ、何だかモテ男気分(バカ 笑)

でも、そんな娘2人を前に気付いたのは
これでオロオロしてる僕は
間違ってもプレイボーイにはなれないということ(泣)

何とか夕飯を終えて
ちょっとだけニパちゃんと遊んで
いざ家族会議へ!

実家の母にちょっと相談の電話して
アドバイスなどもらっていると
ニパちゃんが近寄ってきて
「うー、うー」と受話器を取り上げようとする(笑)
話したいのかな?と思って変わると
母の呼びかけにも全く声を出さないで
すぐに受話器を返してきた(笑)
最後にチーちゃんに代わって電話終了。

僕はニパちゃんを毛布でぐるぐる巻きにして抱っこして
家族全員で嫁さんの実家(徒歩3分)へ行く事に

ニパちゃんは「まんま」「ママ」など簡単な単語を話せるようになってきた。
しかし、どうしても「パパ」は言ってくれないのだ。
まぁ、顔あわせる時間が少ないから仕方ないのかも知れないが…

しかし、今日は何だか違う。
いつも以上にニパちゃんが積極的に僕に甘えてくるのだ。
きっとパパに会いたかったに違いないのだ(妄想中 笑)
だから今ならきっと「パパ」と呼んでくれるに違いない!(希望的観測)

玄関で靴を履き
ニパちゃんを呼び寄せ
勇気を出して聞いてみた。

「パパって言ってごらん?」

するとニパちゃんは足元を指差し


「くっく、くっく」

…僕は小さな赤い靴に負けた。

嫁さんの実家までの道のり
僕はは足取りも重く
毛布ぐるぐる巻きのニパちゃんを抱きしめて歩いた。
夜風が身に沁みた。

今日は何の日?

2005年04月01日 | エイプリルフール
今日から4月です。

新しい職場や新学期だったりと
環境が変わる方もいらっしゃると思います。

「個人情報保護法」や
「ペイオフ全面解禁」など
日本の先行きを左右するような法律も
今日から施行されます。

そんな中…
実はあまり知られていないのですが
僕ら庶民にはちょっと嬉しいニュースもあります。

先日、知り合いの酒屋さんと話してた時に
「jumpさん、4月になったらすぐ買いに来てよ」
と言われたんですよ。
何でかな?と思って聞いてみるけど
「いやぁ、ちょっと具体的には言えないけど、4月1日に絶対来てよ」
と、もったいぶった言い方をするんですよね(笑)

ま、何か景品とかくれるんだろうなと思っていたのですが
後日、事務所で代理店仲間と談笑している時にこんな話が…

「4月1日みんなで飲みに行きません?」
「いいですけど、何で?」
「実は、前回の酒税法改正時に不備があって4月1日だけお酒に税金かからないらしいんですよ」
「え?そんなのあるん?」
「ええ、らしいですよ。国は必死に隠してるみたいですけど」
「まさかぁ…」
「ウチのクライアントのビール会社なんか大変ですよ」
「そ、そうなん?」
「発泡酒に押され気味のビールの売上げ上げるチャンスだって」
「なるほど」
「おおっぴらにキャンペーン張れないのが辛いって」
「だよねぇ」

そ、そうだったのか!
それであの酒屋の兄ちゃん口ごもってたんだぁ!

ってなわけで
今日はお昼に会社抜け出して
酒屋さんめぐりして
夜は飲みに行く事になりました(笑)

僕ら庶民もたまにはこんな恩恵受けないとねぇ~