題詠100首blog(感想) 「011:からっぽ」

「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私の「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
ご紹介しております。出詠者のお名前は敬称を略させて頂きました。


   「011:からっぽ」から




★ぽっぽっぽはとぽっぽの<ぽ>しっぽの<ぽ><ぽ>ってなんだろからっぽの<ぽ>も
 (髭彦)

  「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」
 ( http://blog.goo.ne.jp/nazohige/e/1ba71a145f85ded9843f49067e457e10 )



★からっぽの心で母はなにを待つ老人だけの部屋の片隅 (しゃっくり)
  「春雨じゃ」
 ( http://blog.goo.ne.jp/100uta/e/bc8d2ce97185fff1855b5628e8bec565 )



★生も死も分け隔てなきガンジスにわれを流さむ からつぽとなれ (瑞紀)
  「歌信風(かしんふう)」
 ( http://mizukiuta.exblog.jp/3755574 )



★砂時計見つめています からっぽの部分に過去が満ちてゆきます (cocoa)
  「cocoaのうたにっき」
 ( http://jinsei1978.exblog.jp/3472954 )



★からっぽでいっぱいになるごみ袋 軽い軽くて泣きそうだ もう (みち。)
  「虹色アドレナリン。」
 ( http://run.funky.gonna.jp/?eid=183059 )




私の感想コメントは控えさせて頂きます。

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題詠100首blog(感想) 「010:桜」

「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私が「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
ご紹介しております。出詠者のお名前は敬称を略させて頂きました。


   「010:」から




★あつけなく手から零れてゆく桜あといくたびを残り生に逢ふ (丹羽まゆみ)
  「All my loving ♪」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mako9344/e/d4b79f65ea13809e34491096eeb9b121 )



★裏庭に花を咲かせぬ桜あり小猫大猫美(は)しく実れよ (水須ゆき子)
  「ぽっぽぶろぐ。」
 ( http://blog.goo.ne.jp/ymizusu/e/2bc05d4cf194bedb2b11869b61d60b1e )



★僕達は何を卒業するんだろう桜はいまだつぼみのままで (史之春風)
  「はちぶんめblog」
 ( http://hachibunme.exblog.jp/1232505 )



★老いてなお桜わたしをゆるさぬと降るこの肺を埋め尽くすまで (ひぐらしひなつ)
  「エデンの廃園 ー題詠百首のためにー」
 ( http://wastededen.blog55.fc2.com/blog-entry-11.html )



★ほどかれてしんと冷たいてのひらにしずかに満ちる桜の気配 (なかはられいこ)
  「みんなだれかの夢だから」
 ( http://blog.goo.ne.jp/reiko0410_2006/e/2550a4b621eb31cde7b19a87cd0212d2 )





私の感想は控えさせて頂きます。


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題詠100首blog(感想) 「009:椅子」

「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私の「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
ご紹介しております。出詠者のお名前は敬称を略させて頂きました。


   「009:椅子」から




★みちばたに座る若者立ち上がれ地球はきみの椅子じゃないから (かっぱ)
  「きゅーりをこのむ」
 ( http://blog.livedoor.jp/kappadesu/archives/50517199.html )



★駅前で空気椅子してまだ5分 早く来てくれ(いろんな意味で) (夢麿)
  「夢幻泡影」
 ( http://dreamlands.blog24.fc2.com/blog-entry-116.html )



★あまおとが死ねと聞こえるバス停に半分朽ちた長椅子がある。 (みち。)
  「虹色アドレナリン。」
 ( http://run.funky.gonna.jp/?eid=175867 )



★野に置けば野の椅子として待つでしょう わたしにどうぞおすわりなさい (村上きわみ)
  「北緯43度」
 ( http://blog.goo.ne.jp/imawik/e/9df72026ae2593dd6d6a5e14f30670d0 )




私の感想は控えさせて頂きます。

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題詠100首blog(感想) 「008:親」

「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
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ご紹介しております。出詠者のお名前は敬称を略させて頂きました。


   「008:感想」から




★夭折の子を持つ親のかなしみを湛へて届く賀状もありて (髭彦)
  「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」
 ( http://blog.goo.ne.jp/nazohige/e/db09fb9b2b8f2b9e4c036dd472bf5bf2 )



★わからないなにかを守っているように死んでいた猫 親だったのか (みち。)
  「虹色アドレナリン。」
 ( http://run.funky.gonna.jp/?eid=174051 )



★親密な小鳥のやうにおとうとが春のゆくへをうんぬんしに来る (村本希理子)
  「きりころじっく」
 ( http://baraduki.fruitblog.net/?444a3e62008ca )



★親を煮て生まれてこない子でとじる なんか残酷 親子丼って (しょうがきえりこ)
  「GakiDay's TANKA」
 ( http://erikosh.jugem.jp/?eid=9 )




私の感想は控えさせて頂きます。

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燃ゆるすべなき者たちへ


七輪で餅を焼くとふ授業あり<昔のくらし>に何を学ぶや

紙をくべ割り箸をくべなかなかに燃えざる炭を子はじつと見る

ふくらめば面白がりて裏返す 便利の裏に忘れゐしもの

炭で焼く餅いつもより香ばしく子らはみづから海苔まで炙る

片づけをせよと叱られいつまでも遊ぶ時間はどこにもなくて

豊かなる炭焼きの香もゆるゆると流るる時も<昔>ならむを

かたちのみ昔の<モノ>を寄せあつめ裏返さざる昔の<ココロ>

「火を起こすことひとつにも苦労せし昔を想へ」と結論づけぬ

七輪を扇ぐともなほ燃えざるは燃ゆる意志なき炭なればこそ

その人の生くるかたちのあるやうに子よそれぞれを燃えゆくがよし

                        短歌:ほにゃらか
                        写真:ほにゃの娘

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題詠100首blog(感想) 「007:揺」

「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私が「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
ご紹介しております。出詠者のお名前は敬称を略させて頂きました。


   「007:」から




★ファルーカよ揺れないでいてこの人が答を整い終えるときまで (中村成志)
  「はいほー通信 短歌編」
 ( http://blog.goo.ne.jp/0323_2006/e/91a48db6d8932bec09f838829f296904 )

  ほ:「ファルーカ」を、イメージ(画像)検索してみました。
    いろいろな画像が出ましたが、ヨットのような「帆」のある船のこと
    だろうと解釈しました。
    「この人が答を整い終えるときまで」という部分が好きです。
    「この人」の気持ちが定まるまでは、船出を待とうということでしょうか。
    待てる男のやさしさ、度量の大きさみたいなものを感じます。
    ただ、ひとつだけ「整い終える」という送りがなは、正しいのかな…。
    よく分かりませんが、とても心惹かれる表現でした。



★揺籃(えうらん)は夢を揺らすよゆんゆんと枇杷の実灯る月の夜のゆめ (春畑 茜)
  「アールグレイ日和」
 ( http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/e/9d88fd9df56f0a5b1285be1590aaaee3 )

  ほ:揺籃にしては、「ゆんゆんと」というオノマトペは少々元気が良く、
    スピード感がありすぎかな?と一瞬は思うのですが、
    その後の「枇杷の実灯る~」に繋がると、妙に納得なのです。
    枇杷のかたちと、揺籃のゆれの「ゆんゆんと」のかたちが
    同じかたちをしているように思えてくるのです。
    そして、枇杷の実の色から月の色へ、夜のゆめへと
    とても幻想的にイメージが移行していくのを感じました。



★山男になりたる如き心地して高原列車の午後を揺られる (西中眞二郎)
  「しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳」
 ( http://d.hatena.ne.jp/nishinaka/20060303 )

  ほ:「ひととき」の切り取り方が見事だと思いました。
    海に行けばサーファー気分になれたり、
    魚市場に行けば、鯔背な気分になって、歩幅が大きくなったり。
    人の心の中にある「順応性」というか、なりきり気分というのか。
    高原列車で、大きなリュックを背負った男たちと乗り合わせる。
    作中主体も山からの帰りかもしれませんが、それほど本格的な
    登山者ではないのかもしれません。(あくまでもお歌から)
    それでも、気分は充分に「山男になりたる如き心地して」なのですね。
    いつもよりも、もっと大きな男になった気分でしょうか。
    心地よい満足感が伝わってくるようで、気持ちよくなるお歌でした。



★笑ひごゑたかく響かせ翹揺(げんげ)田に少女は春のひかり編みをり (丹羽まゆみ)
  「All my loving ♪」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mako9344/e/bac3456f12560d172beb6aacbdd06fd2 )

  ほ:翹揺(げんげ)=蓮華草(レンゲソウ)の別称。(紫雲英とも書きますね)
    レンゲソウのネックレス・ブレスレット・指輪・かんむり……。
    女の子なら、きっと一度はつくったことがあると思います。楽しかったなぁ。
    「笑ひごゑたかく響かせ」が、「箸が転んでも可笑しい年頃」の
    コロコロ笑う少女期をうまく表現し、「少女は春のひかり編みをり」では、
    「ひかり」の持つ暖かさ・明るさと、レンゲを編んでいる感じが
    これまたうまく表現されています。



★ひだり手の感情線がざわざわと揺れる気配にたじろぐ真昼 (暮夜 宴)
  「青い蝶」
 ( http://moon.ap.teacup.com/angel_duster99/18.html )

  ほ:わたしは、緊張すると手のひらが痛痒くなります。
    そんなのは自分だけかと思っていましたが、このお歌を読んだとき
    これこれ~~~!と思いました。
    わたしの場合は両手がざわざわします(笑)ので、
    なぜ作者が「ひだり手」に限定したのかは分かりません。
    左手の方が心臓に近いからでしょうか。
    手相では、左手が生まれながらに持って生まれた手相、
    右手が自分で作り出す手相と聞いたことがあったような、なかったような…。



★ブランコを揺らすくさりは僕たちを地上へ繋ぐくさりでもある (かっぱ)
  「きゅーりをこのむ」
 ( http://blog.livedoor.jp/kappadesu/archives/50516477.html )

  ほ:これは発見ですよね~。
    ブランコのくさりは、空から繋がっているように見えるけれど、
    実際は地上に繋がれていたのですね。
    「くさり」を平仮名で表記されているところも好きです。
    自由なようで自由ではなく、束縛されていたり、
    知らず知らず守られていたりするのかな。



★待合いのストーブの上かたかたと貧乏揺すりしている薬罐 (空色ぴりか)
  「題詠100首blog/空色ぴりか」
 ( http://piri-piri.cocolog-nifty.com/pirica/2006/03/007_0782.html )

  ほ:寒冷地方の駅舎の待合い室でしょうか。田舎の個人病院の待合い室?
    ストーブの上に薬罐が置いてある「待合い」ということから、
    懐かしいような、郷愁を、まず感じます。
    「かたかたと貧乏揺すりしている」のは、薬罐であり、待っている人
    でもあるように感じられます。
    長い待ち時間に、すこし苛立っているのかもしれません。



★おっさんは揺れる天井見上げては獣のやうな雄叫びを上げ (しゃっくり)
  「春雨じゃ」
 ( http://blog.goo.ne.jp/100uta/e/8266977f24780e2dbf6a7f8d5e2472f7 )

  ほ:ぷぷ。思わず笑ってしまいます。いますよね。こういう人。
    電車の中の酔っぱらいかでしょうか。
    ぐらりぐらりと揺れたり、天井を見上げたりしながら、
    突然意味不明の雄叫びをあげたりするんですよね。
    周りの人は、ちょっと離れたところから様子を見ている。
    ストレス、たまっているのかもしれませんね。
    「おっさん」も大変なんでしょう。



★揺すっても叩いても駄目この瓶に入りきらない角砂糖三つ (mamaGON)
  「赤い椅子」
 ( http://white.ap.teacup.com/mamagon/355.html )

  ほ:インスタントコーヒーの詰め替え用のCMを思い出しました。
    トントンってやると、瓶の中に、も少し入りそうになるやつ。
    でも、この「角砂糖三つ」は、揺すっても叩いても入りきらない。
    なんか気持ち悪いですよね。こういう時って。
    私なら、入りきらなかった分は囓ってしまいます(^^)v
    いや、そういうことじゃなくって…。
    「収まりきらない」ものへの苛立ちみたいなものが、
    うまく表現されていると思いました。



★好き嫌い同士がネットでつながって褒めあい揺れる対岸の花 (はるな 東)
  「菜の花の道」
 ( http://blog.goo.ne.jp/nanohananomiti/e/f3b92cf4a7f1a3ea009027c04eb5a360 )

  ほ:あいたたた…。そういう事って、ありがちですね。
    「対岸の花」という表現から、特に「女性」のことかなと感じました。
    作中主体は、それを遠目で見ている。その「花」たちは、
    「つながって褒めあ」っているけれど、「揺れ」ているんですね。    



「ほ:」の部分が、ほにゃらかの感想です。

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リモコン ぴ!


すご~く悲しいわけでもないのに、なんだか泣きたくなるらしい。
事情を聞いてみれば、ささいなことの積み重ねだ。
新学期が始まって、子供は子供なりに精一杯に頑張っているんだろう。
ちょっとしたことですぐに泣く。

メソメソしている娘にテレビのリモコンを向けて、
「笑え。ぴっ!」と言ってみた。
怒るかな?と思ったら、本当に笑った。
単純な子で良かったよ。

まぁ、いろいろ大変なんだろうけど、がんばれ~(^_^)/~
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かなづかい…?


いやいや、そういう問題じゃないな。
「る」と「ゐ」って形は似ているけど、
これ、読み方が根本的に違うよね~(^o^;

学校からもらって来た採尿カップに、
突っ込みを入れる母と娘であった。
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題詠100首blog(感想) 「006:自転車」

ここでは、「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私が「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
選ばせて頂きました。出詠者のお名前は敬称を略させて頂いております。


   「006:自転車」から




★自転車もバイクもシクロも自動車も嗚呼いつせいに奔るハーノイよ (髭彦)
  「雪の朝ぼくは突然歌いたくなった」
 ( http://blog.goo.ne.jp/nazohige/e/fd6d45b9ba9f576ff35d26c1b1b0f522 )

  ほ:シクロ(cyclo-pousse)...輪タク・東南アジアで普及している3輪タクシー
    ハノイ(Hanoi・河内)....ベトナム社会主義共和国の首都。ソンコイ川い添う。
                 水陸交通の便に恵まれ、政治・経済の中心地。
    直接見たことはありませんが、テレビなどで見かける光景を思い出します。

    「嗚呼いつせいに奔(はし)るハーノイよ」という部分が良いですね~。
    髭彦さんがその中に立っていらして、押し流されんばかりの勢いの自転車たちに
    圧倒されつつも、ハーノイの文化に感動されている姿を想像してしまいます。           



★自転車に藤吉郎をしたがへて信長われは河土手をゆく (春畑 茜)
  「アールグレイ日和」
 ( http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/e/77186d09ea68d78409cb7bbc7b0bd36f )

  ほ:藤吉郎~~~♪
    木下藤吉郎(後の豊臣秀吉)が、ご主人様である織田信長の草履を懐に入れ、
    いつ外出されても良いように温めていたという話は、歴史が苦手な私でも
    知っているのだ。良かった~(*^^*)

    まず、「藤吉郎」というネーミングのセンスにやられました。
    恐らくワンちゃんでしょう。
    この名前が春畑家のワンちゃんの実名かどうかは存じませんが、
    昨日の「並」のお歌でご紹介した田崎うにさんの「ハチ」同様、
    「忠犬」というイメージがはっきりと表れています。

    しかし、藤吉郎を侮ってはいけません。そのうち天下をとります。
    「したがへて」いられるのはいつまでだろうという一抹の不安も抱きつつ
    信長は河土手をゆくのでありました。(なんてね♪)
            


★向かい風小径をぬける自転車にきっと見えないたてがみがある (小軌みつき)
  「小軌みつき-つれづれ日和-」
 ( http://d.hatena.ne.jp/okimituki/20060303 )

  ほ:自転車は、よく飛ぶ物らしいのですが、実際には飛ばないのです。
    そう。「見えないたてがみがある」のです。
    このお歌は、私のよけいな解釈などいらない気がしました。
    (いや、もちろん、他のお歌にも私の解釈などいりませんが…)



★君の背を小さくつかみ自転車の荷台にすわる完熟トマト (水沢遊美)
  「ふんわりんさまの想ひ人」
 ( http://blog.drecom.jp/funwarinsama/archive/11 )

  ほ:一読して、まず「完熟トマト」に目を奪われます。
    最初は、あまり熟していない方が可愛いかもよ?と思ったのですが、
    「完熟トマト」の扱いはデリケートでなければならないということに気付きました。
    「君の背を小さくつか」んでいる荷台のトマトちゃんなのです。
    大事に大事に、そ~っとそ~っと送り届けなくっちゃ、です。
    でも、やっぱり「完熟」が気になったりもします。「桃」だと色っぽいしなぁ。
    ま、完熟の女も大事にしてね♪ってことで一票。
    (なんのこっちゃ。水沢さん、ごめんなさい。)



★高原の風をぐいぐい圧しながらベンツを抜きて走る自転車 (丹羽まゆみ)
  「All my loving ♪」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mako9344/e/72ebe896ba637eba69eecaf0fec84306 )

  ほ:高原の避暑地を優雅にお走りあそばす高級車「ベンツ」様。
    高級貴族は、慌てず騒がずゆったりゆったり。
    風をぐいぐい圧しながら、ベンツ様を抜き去ってゆく庶民派「自転車」。
    庶民は、息せき切って、ひ~ひ~言いながら、自転車をかっ飛ばす。
    わたしってば、いったい何をこんなに急いでいるんだろうなぁ。
    でも、高級外車なんかに負けない「踏ん張り」を持っているのよ~♪
    作者の高笑いが聞こえてくるようで、気持ち良いです。

    ただ、「自転車」で体言止めしてしまったので、
    すこしだけ、主体と自転車が遠く感じられるかもしれません。
    あ、でも、お題が「自転車」ですから、自転車が主役で良いのかな。



★みずからの影を轢きつつ自転車の少年ななめに校庭を裂く (水須ゆき子)
  「ぽっぽぶろぐ。」
 ( http://blog.goo.ne.jp/ymizusu/e/f1e76b2c156bbc80f9c6c83d4f33e51c )

  ほ:「みずからの影を轢きつつ」
    太陽が真上にあると、自分の影を自分で轢くのは、少し難しいので
    夕方、あるいは秋・冬をイメージしました。
    「少年ななめに校庭を裂く」
    自分自身も傷つけてしまいながら、何もかも斜めに切り裂いてしまう。
    傷つきやすく、人をもたやすく傷つけてしまいがちな年頃の少年の、
    迷いや、怒りや、苦しみが見えるようです。
    校舎の屋上から、俯瞰で見ているような映像が目に浮かびました。
    作者の、すこし引いたところから見守っているような視線にも感じました。

    ちなみに、少年と自転車は、よく似合うと思います。
    忌野清志郎さんは、別格です。



★盗まれたとばかり思った自転車が街で乗せてたすげえイケメン (かっぱ)
  「きゅーりをこのむ」
 ( http://blog.livedoor.jp/kappadesu/archives/50515950.html )

  ほ:このお歌は、いろいろな解釈ができますね。

    ①自転車を盗んだのがイケメンだった。
     (イケメンだから許す説 : いいのか?)

    ②自転車を盗まれたと思いこんでいたが、自転車がイケメンを盗んでいた。
     (自転車が乗せていた擬人説 : 自転車もイケメンなら盗みたくなる)

    ③自転車は「自転車」ではなく、彼女(あるいは彼氏)の比喩。
     (乗ったり乗られたりする説 : …って、おいおい♭)

    含みがあって、面白いお歌だと思いました。



★あいされていないと気づく出来事は自転車置き場に捨てて来ている (花夢)
  「花夢」
 ( http://blog.goo.ne.jp/hana_yume/e/3ad8852ced4849a858d6177f137f2af1 )

  ほ:自転車置き場に何かを捨てたら、不法投棄で叱られますよ。(^^;)
    とは思いましたが、「あいされていないと気づく出来事」なら、
    捨てても仕方ないですね。みんな、ここに捨てていたのかぁ。

    結句が「捨てて来ている」とされたことも良かったと思います。
    じめじめしない、前向きさが見えます。



★液晶化していく日々を欲望の自転車ぎりぎり漕いで、振り切れ (あおゆき)
  「メソトリウム」
 ( http://metalsnow.jugem.jp/?eid=14 )

  ほ:「液晶化」と「自転車」は、「ハイテク」な物と「ローテク」な物の
    対比になっているのかな。
    「欲望の自転車」という繋がりがいまひとつ分からなくてごめんなさい。
    でも、「自転車ぎりぎり漕いで、振り切れ」ここのリズムの良さに
    負けてしまいました。



★自転車が倒れるほどの風を見るフーフーというラーメン屋にて (秋野道子)
  「気まぐれ通信)」
 ( http://melas.cocolog-nifty.com/melas/2006/03/006_358c.html )

  ほ:なんとも良い味を出していますね~。
    「フーフー」というラーメン屋、実在するのかなぁ。
    「自転車が倒れるほどの風」と「フーフー」のマッチングが絶妙です。
    「フーフー」でラーメンを食べていたら、たまたま強風だったというよりも、
    「フーフー」の周りには、いつでも強風が吹き荒れていて、自転車が
    ガッシャンガッシャン倒れまくっているのではないかと思えてきます。
    もしや、狐か狸が化けて幻覚を見せていたのでは?

    あ、「フーフー」が実在するなら、ごめんなさい。
    「自転車」のお題で「フーフー」を持ってきた秋野さんのセンスに万歳♪



★ママの漕ぐ自転車ばかり進んでく 同じリズムで漕いでいるのに (保井香)
  「パパは乳牛屋」
 ( http://ameblo.jp/tankatanka/entry-10010602652.html )

  ほ:実は、ママの自転車は「電動自転車」なのだ(^^)v
    いやいや、パパには悪いけれど、お家でいちばん強いのはママなのだ。

    何でもないような、日常の出来事で感じたことを、
    する~っと巧く詠まれているなぁと思いました。
    


★花びらのやうにアオザイなびかせて乙女らならび自転車をこぐ (瑞紀)
  「歌信風(かしんふう)」
 ( http://mizukiuta.exblog.jp/3726176 )

  ほ:アオザイ(ao dai)...ベトナム女性の伝統的な衣服。
               深いスリットが入った長い上衣にズボンを組み合わせる。
     (と、広辞苑には書いてありましたが、ズボンも穿かないとダメですか?)

    アオザイの色の鮮やかさと、ひらひらと花びらのような質感が目に浮かびます。
    乙女たちがアオザイをひらひらさせながら並んで自転車をこいでいたら、
    華やかだろうなぁ~。なんて想像してしまいました。
    う~ん♪ 旅行きぶん(^^)



「ほ:」の部分が、ほにゃらかの感想です。

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たまには花なんぞ



たまには花の写真でも載せてみたくなっただけです。
でも、ちょっと日陰のところで撮ったもんで、
薄暗い写真になってしまいました~(^o^;
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題詠100首blog(感想) 「005:並」

ここでは、「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私が「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
選ばせて頂きました。出詠者のお名前は敬称を略させて頂いております。


   「005:」から




★ベランダに並んで町を見下ろして引っ越しの日の夜を待ってる (新井蜜)
  「暗黒星雲」
 ( http://araimitsu.exblog.jp/632133 )

  ほ:長年住んだ家を離れるまでの数日間の想いが、よく表れていると思いました。
    見下ろす町並みは懐かしく、離れがたくもあるけれど、
    引っ越しの日は待ち遠しい。
    新しい町には、どんな景色がひろがっているのだろう。



★ふくらんだラップを取るのが嬉しいね たぬきうどんとかつ丼の並 (中村成志)
  「はいほー通信 短歌編」
 ( http://blog.goo.ne.jp/0323_2006/e/fd1ce1293d4e79072e337e43bf82d907 )

  ほ:「牛丼の並」などの歌は多かったのですが、
    この歌は「メニュー」としての「並」に終わらず、
    目の前の「あたたかな料理」としての「並」が表現されていました。
    湯気が立ち上るような、かつ丼の美味しそうな匂いまで漂ってくるような
    やさしい時間に包まれていますね。



★本郷の古き家並みを歩みおれば銭湯帰りの人と行き会う (西中眞二郎)
  「しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳」
 ( http://d.hatena.ne.jp/nishinaka/20060303 )

  ほ:東京の下町の夕暮れの風景ですね。
    銭湯帰りの空気の匂い、風が頬を撫でる感じ、すこし切ない気持ち…。
    なんだか懐かしいものに触れたような景色を、
    ひとつも大げさに飾らず、淡々と詠まれています。



★校庭に並ぶちひさな膝小僧どの子もまろき光放てり (丹羽まゆみ)
  「All my loving ♪」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mako9344/e/925dbabd70377b07f09b11dc0ed6e04b )

  ほ:校庭にたくさんの子供たちが並んで体育座りをしている姿が目に浮かびます。
    半ズボンなのかな?
    「まろき光」は、日中の燦々と照る太陽の光ではなく、
    すこし夕暮れに近づいたような、やさしくしずかな光を想像させます。
    膝小僧が並んでいるというより、「まろき光」が並んでいる。
    もしかして、膝小僧がみんなちょっと汚れているのかも。
    何かを成し遂げて、満足げに座っている子供たちの、嬉しさまで伝わるようです。    



★夕暮れの水は重くて父と子を並べて叱る背を撓めつつ (水須ゆき子)
  「ぽっぽぶろぐ。」
 ( http://blog.goo.ne.jp/ymizusu/e/18100a55a638af299212043c50918753 )

  ほ:「父と子を並べて叱る」ここが何だかとってもあったかくて、
    ちょっと笑ってしまいました。そうかぁ、お父さんも叱られちゃったのですね。
    「背を撓めつつ」叱っているこっちの方が、疲れて嫌になっちゃいますね。
    「夕暮れの水は重」いんですもの。    



★街並をスクロールして辿り着く☆のマークは秘密のアジト (暮夜 宴)
  「青い蝶」
 ( http://moon.ap.teacup.com/angel_duster99/16.html )

  ほ:「街並をスクロールして」って…。参っちゃうなぁ~~♪
    宴さんの発想の豊かさ、とっぴさには、いつも驚かされます。
    きっと宴さんには☆のマークが見えるに違いない。
    でも、宴さんの本当の秘密のアジトは、きっとハートマークだと思います。



★人並みでいいと自分に言いながら足りないものを数えすぎてる (愛観)
  「ひ と ひ ら こ と ば)」
 ( http://papillon.ami.lovesick.jp/?eid=274737 )

  ほ:「人並みでいい」という発想の歌も多かったんですけどね、
    このお歌には「足りないものを数えすぎてる」という表現があるんですよ。
    ここが一番このお歌に惹きつけられたところです。

    愛観さんのブログにお邪魔したら、そこにもう1首、素敵な歌がありました。
    そちらのお歌も好きです。



★のぞみ号最先端に墨つけて型をとつたら「並」の字になる (謎彦)
  「ジャポン玉」
 ( http://japondama.exblog.jp/1104857 )

  ほ:お歌を一読して、「のぞみ号」を想像してみました。
    はて、「のぞみ」って、どんな顔をしていたかな?
    子供の頃、新幹線って「蚕(かいこ)」みたいだなぁ~って思っていたけど、
    「のぞみ」の顔は、そういう顔なのかぁ。
    なんて思いながら、謎彦さんのブログにお邪魔してみたら、びっくり!
    ちゃんと「のぞみ号」の写真を貼り付けていらっしゃるではありませんか。
    しかも、納得のその「顔」。ぶははっ(^*^) たしかに「並」でした。



★おとなりにきみの机が並ぶから ぼくが眼鏡をかけない理由 (かっぱ)
  「きゅーりをこのむ」
 ( http://blog.livedoor.jp/kappadesu/archives/50515946.html )

  ほ:なるほど。男の人も、そんなことを考えていたのかぁ。
    と、嬉しくなる1首でした。
    とっても自然体で、す~っと心に入ってくるお歌ですね。



★歯ブラシを並べるほどの関係にまだない嫉妬するには早い (五十嵐きよみ)
  「ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない」
 ( http://daiei100.exblog.jp/1117390 )

  ほ:おお…。微妙な関係ですね。どこらへんなんでしょう。
    一緒に歯ブラシする状況ではあっても、まだ並べて置いておくのは、ね。
    嫉妬することを許されるほど、ステディってわけじゃない。
    でも、妬けるもんは妬けるんだなぁ。
    ただ、あんまり妬かれると、ちょっと面倒くさいんだなぁ。

    「並」のお題から、歯ブラシを並べる話にもっていって、
    この「びみょうな時期」を切り取って描くとは!



★向き合ってたった二人で七並べやってるような会話じゃないか (おとくにすぎな)
  「すぎな野原をあるいてゆけば」
 ( http://blog.goo.ne.jp/sugina-musicland/e/d8bfefd94de02e9866379cf3c406dac4 )

  ほ:二人で七並べしたら、相手の手の内が丸見えなのだ。
    じゃあ、全然面白くないかというと、ある意味かなりスリリングなのかも。
    ただ単純に、かわりばんこにカードを出せるというもんじゃない。
    どこを邪魔したら相手が困るか、一目瞭然ですもんね。
    さあて、どこまで邪魔し続けるか、どこで相手に情けをかけるか…。
    相手の人格や、能力まで、丸見えになりそうです。
    この会話、一見つまらない会話のようで、実はスリリングな会話のようで…。
    でも、要するに「丸見え」ってことに違いはないのだ。(^^;)
    このお歌も、面白いなぁ。



★未来都市博物館の片隅にアルカリ性の埴輪が並ぶ (松本響)
  「春色ぶれす SIDE-D」
 ( http://blog.goo.ne.jp/hibiki29_2005/e/7889015a8d2914e54aed1d8554e6aaab )

  ほ:これも写真があったら見てみたいです。
    「アルカリ性の埴輪」って何だろう。
    それが気になって気になって……。



★おもいきり殺ってください。テーブルに並べられてるひよこ饅頭 (みあ)
  「言の葉たち」
 ( http://blog.drecom.jp/a_yaya/archive/111 )

  ほ:う…。やるしかないか。可愛いけど、美味しいんだもの。
    「おもいきり殺ってください」こう言ってもらわないと、
    どこから食べたら良いか、迷っちゃうんだもん。
    「まな板の鯉」と「テーブルのひよこ饅頭」は、同意語になりました。

    ちなみに、わたしは顔からいきます。



★お前もなもう少し並みであったなら引く手数多でもてただろうに (しゃっくり)
  「春雨じゃ」
 ( http://blog.goo.ne.jp/100uta/e/79027a5c79f7f38104920e21a93f138e )

  ほ:このお歌も、すご~~~く気になる内容です。
    どこが並じゃなくて、どこが並以上だったんでしょう。
    顔は並以下だけど、気立ては最高なのか。
    性格は最悪だけど、超美形なのか。
    はたまた頭の良さが並以下だけど、すごい金持ちの家の子なのか。
    考えれば考えるほど、いろんな状況が想像できて、面白いんだなぁ。

    「お前もな」の「も」も、また重要なポイントですね。



★不規則に命が剥がれ落ちそうでハチの毛並みを確かめている (田崎うに)
  「楽し気に落ちてゆく雪」
 ( http://tasakiuni.exblog.jp/1107738 )

  ほ:おお~~~ん。ハチ…。
    最初、蜂のことかと思いましたが、これはきっと犬ですね。
    犬は体が弱ってくると、毛並みが悪くなり、斑に毛が抜け落ちたりしますね。
    「不規則に」というのは、その斑にハゲハゲになっている状態でしょう。
    それが、「命が剥がれ落ちそう」だと感じて、愛犬を労わりながら
    撫でてあげているのだろうと思います。
    きっとご主人様に従順な、可愛いワンコなのでしょうね。



★これからもわたしのうでであるはずのうでが前へとならって並ぶ (末松さくや)
  「旅人の空(待ち人の雪別館)」
 ( http://ameblo.jp/machihito-no-yuki/entry-10009996634.html )

  ほ:ああ。分かる気がします。
    ときどき、自分の体が自分とは別の物のように感じることがあります。
    ときどき、自分の声が自分の声ではないように感じることがあります。
    たぶん、そういう感じなのでしょう。
    しかも、それが「前へとならって並ぶ」のですね。
    自分の意志ではないかのように。
    ほんとうのわたしは、どこにいるんだろう。



★わたしではダメな理由をあいうえお順でただしく並べてほしい (花夢)
  「花夢」
 ( http://blog.goo.ne.jp/hana_yume/e/b96a9d35c3e61dcedcbb9cdbca1c2d63 )

  ほ:「正しく並べてほしい」と言われると、言われた方は大変でしょう。
    でも、「正しく」ないと嫌なんです。「順番」でないと嫌なんですよね。
    わたしもそう思います。
    あ、それでも部屋の片付けは苦手です。



★僕たちはキレイに並びすぎていて裾のほつれにつく砂ぼこり (みち。)
  「虹色アドレナリン。」
 ( http://run.funky.gonna.jp/?eid=172617 )

  ほ:キレイに並ぶことばかりに心を注いでしまうと、
    いつのまにか、裾のほつれに砂ぼこりがたまっているんですよね。
    裾のほつれは案外やっかいで、直しても、またすぐにほつれたりする。
    でも、ほつれていないと、その折り目にたまった砂ぼこりを払うのが
    難しかったりもするんです。
    だから、時々列から離れて、裾を確認してみないと…。
    そんなことを考えさせてくれる歌でした。



★子の背より力まかせに引き千切った翼を膝に並べてたたむ (和良珠子)
  「the strange of stranger」
 ( http://blog.goo.ne.jp/kimyontti/e/c856d278031f64cc495c6979122a1ce4 )

  ほ:子供は背中に翼をもっていて、放っておくと、どこまで飛んでいくやら。
    まだ飛んじゃダメだよ、って言っているのに。
    まだ、あんまり遠くまで行っちゃいけないよ、って言っているのに。
    時には、翼を力まかせに引き千切ってしまわないと大変なこともあるのかも。
    でも、いつでもまたつけられるように、その翼は大事にたたんでおくからね。
    ああ、もっと自由に子供が飛べる空であったらいいのに。

    そんな、ちょっと過保護でやさしい母さんの膝が見えた気がしました。
    わたしは、洗濯物をたたんでいた母の膝が大好きでした。



「ほ:」の部分が、ほにゃらかの感想です。

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「徒然草」 第七十七段 事情通っていってもね…。 

第七十七段も、まずは現代語訳から。

世の中で、その頃に、人々がうわさの種として言い合っていることを、
関わりのないはずの人が、よく事情を知っていて、人にも話して聞かせ、
相手にも尋ねたりするのは、納得がいかない。
特に、片田舎にいる聖法師などが、世の人の事情を我が事のように尋ね聞き、
どうしてそんなに知っているのかと思われるほど、人に言い散らしているらしい。

  ※もてあつかいぐさ(持て扱ひ種)=取り扱う事柄。うわさの種。話題。
  ※いろふ(弄ふ・綺ふ)=① 関わる。関係する。 ②口だしする。干渉する。



どこかのお坊さんで、そういう人がいるかどうかは分からないけれど、
芸能人には、そういう人がいるよね。
当事者でもないのに、事情通だかなんだか知らないけれど、
他人の結婚話・離婚話・別れ話とかになると必ずインタビューされている人。
友人面して、その人を心配して、気持ちを代弁しているような振りをしてみても、
他人のことを勝手に話す人って、信用できない気がするんだけどなぁ。

兼好さんとしては、法師がそういうことをするのは良くないと思っているんだね。
でも、法師さんじゃなくても、噂とか暴露は良くないと思うよ。


 「徒然草」 第七十七段 本文

世の中に、その比(ごろ)、人のもてあつかひぐさに言ひ合へる事、いろふべきにはあらぬ人の、よく案内知りて、人にも語り聞かせ、問ひ聞きたるこそ、うけられね。ことに、片ほとりなる聖法師などぞ、世の人の上は、我が如く尋ね聞き、いかでかばかりは知りけんと覚ゆるまで、言ひ散らすめる。



さてさて、次の第七十八段は、流行に疎いぐらいの人の方が格好いいって話かな?


★この段からお読み下さった方のために。

このカテゴリーでは、吉田兼好の『徒然草』をブログに見立て、
コメントを書くつもりで、一段ずつ感想を書いています。


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題詠100首blog(感想) 「004:キッチン」

ここでは、「題詠100首blog」に出詠されている短歌の中から、
私が「いいな~♪」と思った歌を、お題ごとに紹介いたします。
あくまでも、素人の私が「いいわ~♪」「好きだわ~♪」という基準で
選ばせて頂きました。出詠者のお名前は敬称を略させて頂いております。


   「004:キッチン」から




★要するに火焙りなんだと笑ったままキッチンにもたれかかった (中村成志)
  「はいほー通信 短歌編」 
 ( http://blog.goo.ne.jp/0323_2006/e/6f82f4724b838c9fd72d549f1bcd8ef5 )

  ほ:火焙りにされているのは「何」だろう。「誰」だろう。
    魚や鳥肉などを焼きながら、酷いことしているよな…と思うことがある。
    


★もう一度わたしの彩(いろ)を取り戻す キッチンハイター数滴おとして (水沢遊美)
  「ふんわりんさまの想ひ人」
 ( http://blog.drecom.jp/funwarinsama/archive/9 )

  ほ:キッチンハイターを数滴、直接おとしてしまったら、
    「わたしの彩(いろ)」まで消えて、白いまだらになりそうだ(^~^)
    いや、そういうことじゃなくて。真っ新になりた時って、ありますよね。
    


★キッチンに蛇口をひらくわれはゐて硝子に夜半のみづ音を汲む (春畑 茜)
  「アールグレイ日和」 
 ( http://blog.goo.ne.jp/haruhatakou/e/7b78249bbd5c348f24e10f2b08aa7354 )

  ほ:「蛇口」という言葉が、単に「水の出る口」ではないような気がします。
    「夜半」に「蛇口」から出てくるものは、なんだろう。蛇?
    何をひらこうとしているのだろう。硝子に満ちてゆくものは、何?
    「キッチン」という洋語と、それ以降の和語とのアンバランスなバランスが
    危うい心を表しているようで、惹きつけられました。



★ふりだしにもどってしまうぼくたちの最後もファーストキッチンで雨 (小軌みつき)
  「小軌みつき-つれづれ日和-」
 ( http://d.hatena.ne.jp/okimituki/20060303 )

  ほ:最初のデートもファーストキッチンで雨だったのかな。
    「ふりだし」ならいいんだけどね。やり直せないこともあるからね。



★キッチンに刻んだ青菜サファイアのしどろもどろに我を責めをり (みずき)
  「空」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mizuki1234_2006/e/63a0b6c3ca6b84685cdb504c350c9108 )

  ほ:「サファイア」は、ちょっと引っかかりました。
    青菜の喩えでしょうか。青菜を刻む手に、不釣り合いな指輪でしょうか。
    「しどろもどろに我を責めをり」という言葉から、刻まれた青菜の切れ端が
    息も絶え絶えになりながら「我」を責めているようで、その表現が面白かったです。



★片隅で新芽を出したじゃがいもに 逞しき生教わるキッチン (みゆ)
  「*** ことばあそび ***」
 ( http://miyu1220.seesaa.net/article/14144754.html )

  ほ:じゃがいもの生命力って、すごいですよね。まさに「逞しき生」です。
    冷蔵庫に入れておくと、芽が出るのを遅らせることが出来ますけれど、
    常温のところに放っておくと、あっという間に芽が出てしまう。
    当たり前のことですが、シンプルに「そうだな」と思えて好きです。
    「じゃがいもに」と「逞しき」の間の1マス空けは、必要ないかもしれません。



★それぞれのおふくろの味もち寄りてキッチンに立つ嫁三世代 (丹羽まゆみ)
  「All my loving ♪」
 ( http://blog.goo.ne.jp/mako9344/e/45e672088f8fc9bea58d4e7dbfb885e6 )

  ほ:おじいちゃんとおばあちゃんの、それぞれの「おふくろの味」が合わさって
    おとうさんちの味になり、おかあさんちの味と合わさって、うちの味になる。
    うちの味と旦那の味が合わさって、子どもたちの「おふくろの味」になる。
    そうやって、いろんな「おふくろの味」を持ち寄るから、キッチンには
    バトルが生まれ(笑)、融和が生まれるんですよね。



★まぼろしの娘とともにキッチンに立ってふんわり焼き上げるクッキー (ドール)
  「花物語」
 ( http://fairydoll.exblog.jp/2778138 )

  ほ:「まぼろしの娘」という言葉が、なんだか切ないです。
    娘がいたらいいなぁ~という淡い感情だけではないような…。
    きっと優しい味のクッキーなんだろうなぁ。



★泣くつもりなんかなかった 夕暮れの床にこぼしたキッチンソルト (暮夜 宴)
  「青い蝶」
 ( http://moon.ap.teacup.com/angel_duster99/15.html )

  ほ:泣くつもりなんてなかったのに、こぼれてしまったキッチンソルトが
    こらえていたものの堰を切る。
    なんでこんなことしなきゃならないの…。泣きながら床に雑巾をかける。
    小道具の使い方が、巧いなぁ。



★背伸びしてシチューの鍋を片づける明日には冬の終わるキッチン (五十嵐きよみ)
  「ドン・ジョヴァンニはアリアを歌わない」
 ( http://daiei100.exblog.jp/1079753 )

  ほ:キッチンにも「衣替え」があったのですね。
    大ざっぱなわたしの台所用品は、一年中同じ配列です(^^;)
    このお歌の繊細な季節感と、「明日には」という日時の限定に
    心を惹かれました。



★それだけでいいのだろうかキッチンの小さな窓に灯るオレンジ (佐原みつる)
  「あるいは歌をうたうのだろう」
 ( http://blog.goo.ne.jp/msahara/e/7492c2fe30b2464a0cc13cd6fd9881fc )

  ほ:「小さな窓に灯るオレンジ」って、なんのことでしょう。
    キッチンの手元を照らす電灯の色にしては、オレンジは珍しいような。
    裸電球ならオレンジ色っぽいかなぁ。果物のオレンジを置いているとか?
    そういうことじゃないような気がするんですけど。
    なんだか良く分からないけど、「それだけでいいのだろうか」という
    問いかけがとても気になって、心を掴まれちゃったんです。



★なげつけて死ぬはずだったものたちもやわらかく煮る白いキッチン (末松さくや)
  「旅人の空(待ち人の雪別館」
 ( http://ameblo.jp/machihito-no-yuki/entry-10009845226.html )

  ほ:「なげつけて死ぬはずだったものたち」…これもまた気になります。
    「なげつけられて死ぬはずだったものたち」ではなく、
    「なげつけて殺すはずだったものたち」でもない。
    いろんなものがねじれている。
    そして、「~~~ものたちも」の「も」とあるように、
    他の何かも「やわらかく煮る」ということですよね。
    とりあえず、なんでもかんでもひっくるめて、やわらかく煮てしまえば
    「白いキッチン」は白のまま、知らんふりしていられるのかも…。
    やさしいような、ちょっと怖いような。



★妻である吾を育てしキッチンにありがとうと言う 別れ惜しみつ  (鈴雨日記)
  「鈴雨」
 ( http://hondasuzume.blog27.fc2.com/blog-entry-82.html )

  ほ:お家の建て替えか、お引っ越しでしょうか。
    嫁いでからずっと使い慣れたキッチンとのお別れなのですね。
   「妻である吾を育てしキッチンにありがとうと言う」
    こういう気持ち、素敵だなぁ。



★あこがれのキッチンなれどノルウエー産の塩鯖焼いて変わらず (しゃっくり)
  「春雨じゃ」
 ( http://blog.goo.ne.jp/100uta/e/a514a8f8c02a5ab4bc0695d0491114f8 )

  ほ:「ノルウエー産の塩鯖」に、やられました。塩鯖、大好きなんですよ。
    うちの近所のスーパーで売られている鯖も、「ノルウエー産」なんですね。
    どんなに小洒落たキッチンでも、立つ人間が一緒なら料理は大差なし。
    そして、鯖は必ず「ノルウエー産」。どうしてなのかなぁ。
    どこで獲れた鯖なら上等なのか、安全なのか……。
    前から気になっているんですよ。
    その辺を「美味しんぼ」の山岡士郎に聞いてみたいです。
    関鯖は高すぎます。

    「変わらず」という結句は、ちょっとだけ座りが悪いかもしれません。



★キッチンに立ってとにかくまず君の嫌いな野菜と向き合ってみる (ぱぴこ)
  「テクテク」
 ( http://papiko504.blog52.fc2.com/blog-entry-5.html )

  ほ:「まず君の嫌いな野菜と向き合ってみる」ここが想像力をかき立てます。
    君の嫌いな野菜を、君が食べられるようになるにはどうしたら良いか…。
    心のこもった研究が始まるのか。
    それとも、君を「嫌いな野菜漬けの刑」に処して、拷問するのか。
    「とにかくまず」ですからね。かなり一所懸命です。わくわくします。



★もうなにも切るものがないキッチンに水道水がぽたぽた落ちる (みち。)
  「虹色アドレナリン。」
 ( http://run.funky.gonna.jp/?eid=171019 )

  ほ:「もうなにも切るものがないキッチンに」…辛いですね。
    食材も、自分も、相手も、何もかも滅多切りにしてしまった。
    「水道水がぽたぽた落ちる」…涙だろうか、心の血か。
    「ぽたぽた」だけど止まらない。
    「ぽたぽた」だからって、放っておいたら大変なんですよね…。




「ほ:」の部分が、ほにゃらかの感想です。

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