シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

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カラヤン盤『新世界』各種から64年盤を聴いて

2020年02月04日 | カリスマは死せず
上段左から40年モノ録音と64年の2種の LP ジャケ。 中段左から57年 (?)、77年の LP と CD ジャケ。 全てベルリン・フィル。 他に87年 VPO との録音 (DG) があるが割愛。 下段左から66年モノ録音・白黒映像 (BPO https://www.youtube.com/watch?v=P_1N6_O254g&list=RDP_1N6_O254g&start_radio=1) と85年映像 (VPO https://www.youtube.com/watch?v=SRFkcov-3Sc) の『新世界』。
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カラヤンはドヴォ9『新世界より』を5回録音しています。 先日 その中から64年録音を聴いたら、雄大な演奏・好録音で感激しましたね。

他の指揮者だったら、2回も録音したら レコード・CD 会社が市場性がないとして それ以上取り上げないと想像しますが、カラヤンの場合は5回も録音し、66年 BPO・85年 VPO の映像盤も含めると 実に7つも記録物を残しています。 それだけ 売れると予想され、実際 売れたのですね。
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表題付きの交響曲 __ 運命・田園・未完成・新世界・悲愴などのコンサート定番曲目などは、聴衆もよく集まりますから、 レコード・CD もよく売れるというわけですが、それにしても 5種類もの録音・2種類の映像を残すとは、驚異的な人気としかいいようがありません。

なぜ そんなに残す事が出来たのでしょうか? それはカラヤンのイメージ戦略が成功したからではないでしょうか __ そのイメージ戦略とは?

彼は古今の名曲を殆ど網羅して録音していますが、一方で 残さなかった名曲もあります。 例えば コンサート定番曲目のショスタコーヴィチの交響曲5番、マーラーの交響曲1番、ストラヴィンスキーの『ペトルーシュカ』『火の鳥』、ブラームスの大学祝典序曲・ピアノ協奏曲1番、ヴェルディのオペラ『椿姫』です。

これらのうち 『椿姫』は実はスカラ座で1964年フレーニをヒロインに指揮したのですが、10年前のカラスの名演が忘れられないミラノ聴衆からブーイングを浴びて、以後は取りあげませんでした。 その翌日 (?) のモッフォをヒロインに起用・指揮したライヴ録音が残っていますが、これにはブーイングが入っていませんし、まともな演奏だと思います。

ブラームスのピアノ協奏曲1番も若い頃に取り上げたらしいのですが、うまく指揮できなかった箇所があるらしく、以後 指揮しませんでした。 何でも録音するバレンボイムが不人気なのとは対照的ですね。
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また クラシック曲の中ではポップスに近い曲目の『ペルシャの市場にて』『ワルソー・コンチェルト』や、映画音楽も取りあげませんでした。 こうした純クラシック曲のみを指揮してクラシック指揮界の帝王というイメージを作った事、一部の歌手とは衝突したりしたものの スキャンダルも無縁だった事などが成功した原因ではないかと想像します。

動画を YouTube で見ると、66年映像は颯爽とした指揮振りですが、85年映像はかなり年がいっている様子です。 70歳代半ばですからね。
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ウィキペディアから __ 『ペルシャの市場にて』(In a Persian Market) は、イギリスの作曲家アルバート・ケテルビー (Albert Ketèlbey) が1920年に作曲した管弦楽曲。 ケテルビーの作品中でも最も有名な曲であり、情感あふれる曲想はクラシック音楽入門の小品として多くの人に親しまれる。 1920年 当時放送局のディレクターを担当していたケテルビーが、とある番組の穴埋めのために急遽作曲したともいわれるが、中東の大国ペルシャの市場の風景が、出入りするラクダの隊商や蛇使い、占い師、物乞いなどを思わせる曲のモチーフによってノスタルジックに表現されている。

『ワルソー・コンチェルト』(Warsaw Concerto) は、イギリスの作曲家リチャード・アディンセル (Richard Addinsel) が、1941年に映画『危険な月光』(Dangerous Moonlight:『戦雲に散る曲』や Suicide Squadron (特攻飛行中隊) 等の題名でも知られる) のために作曲したテーマ音楽。 ピアノ協奏曲の体裁をとっている。 アディンセルは、ラフマニノフの楽譜の揃った一室に缶詰にされて作曲を続けたという。 だが 巧みな管弦楽法はロイ・ダグラスの手を借りた。
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今日はここまでです。

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