
写真は、テレビ朝日から。
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宗教行為の行き過ぎによる 下記事件2つの記事を読むと、この科学時代において いまだに人間というのは 非論理的な何ものかにすがりたい人たちが多いことを痛感します。
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「神世界トップを起訴」(10月5日 読売新聞 ※追加1へ)
「"滝行" 女子中学生死亡事件 宗教団体トップなどが会見、謝罪」(10月4日 テレビ熊本 ※追加2へ)
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人間の精神世界というものは、確かに複雑極まりないものであるのも事実ですが、オカネを積めば、もしくは高額な "あるもの" を購入して身辺の回りに置くとかすれば、悩みから解放されるとかいうような宗教はマヤカシに決まっています。
悩みを解決するのはオカネを介するものではなく、精神的な拠り所や共感ではないでしょうか? そして 人の悩みというものは、なかなか本人以外には理解不能なことが多く、それを如何に理解して どうやったら悩みを軽減できるかについて、無料の助言ができる人こそ 信用できると思います。
そういうことができる人は、宗教関係者かどうかは無関係で、精神科医かも知れませんし、”隣のお婆ちゃん” かも知れません。 ですから、たまたま その人が宗教関係者だったとしても不自然ではありません。
宗教関係の人というのは、必ず勧誘行為をします。 それはそれで構わないのですが、それが強要やオカネを伴うものだと、そういう宗教には近づかない方が懸命というものです。
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私の大学時代、ちょっとだけ知り合った学生から しつこくアパートの部屋へ遊びにくるよう誘われました。 それ自体は普通のことのように見えたので、ある日 彼に付いてアパートを訪問すると、何人かのお友達学生が既にいて、ちょっと雰囲気が違う。 明確に私がくることを予想して待っていたような “雰囲気” でした。
普通の学生の会話が一段落した後、宗教の話しが出て、興味がないかとか、友達がたくさん出来るとか、あなたはこの宗教に入信したらいいとか、最後には「入信しなくてはならない」と盛んにいいます。
これは勧誘が明白だなと思い、「この後 急ぎの用事があるから …」といって早々に引き上げました。 信じている人というのは真剣だから 迫力は確かにあるが、強要はどう見ても不自然です。 その後 この学生はもう私に近づこうとはしませんでした。
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もう1つ 宗教関係ではなかったようだが、”ナントカの会” への入団を勧めにきたケースもあります。 パンフレットを手に、男性のいうことはまともだったので、そういう内容なら興味はありますよと (お愛想で?) いったら、再度 夫婦で来て勧誘するのです。
「興味はあるか?」との問いに、そのまま「ある」と応えただけなのだが、向こうは積極的な同意と受け取ったらしく、夫婦で “落とし” にかかったということのようでした。
“入団の意思が大いにあり” と誤解されていたらしいと悟り、やんわりとお断りしたら、もう誘いはなくなりました。 恐らく1人入団させると いくらという報奨金が出る仕組みなのでしょう __ そういう手合いが普通です。
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更にもう1つ キリスト教関係の勧誘が、数年前多かったです。 若い男女で入れ替わり立ち代わり何回か やってくるのだが、「大きな悩みはない」というと、「いいですね ぜひ一度 教会を覗きに来て下さい」といわれたが、行かなかったら それ以来もう来ません。 取り込めそうもない人の所へ何度も行くよりは、他の可能性の高い人の所へ行っているのでしょう。
世相や一般的な友人、宗教のことを話したが、あまり目新しい話し、価値ある “有り難い話し” は残念ながら聞けませんでした。 むしろ こちらから教えを垂れていたことが多かったように思います。 まぁ 私の半分の年齢の人が、私の経験よりも多いはずはなく、従って人生に対して参考になる話しを持っているとも思えないからです。
今日はここまでです。
※追加1_ 有限会社「神世界」(山梨県甲斐市) グループによる霊感商法詐欺事件で、横浜地検は4日、同グループで「教祖」と呼ばれる最高幹部の斉藤亨容疑者 (53) を組織犯罪処罰法違反 (組織的詐欺) で横浜地裁に起訴した。
起訴状によると、斉藤容疑者は2004~06年、同社や系列会社の幹部らと共謀し、系列会社が運営するヒーリング (癒やし) サロンで、男女5人から祈願料などの名目で現金計 1340万円 をだまし取ったとされる。
横浜地検は斉藤容疑者について、「『神世界グループ』の活動全般を統括支配していた」とし、その「指揮命令」によって組織的に詐欺行為が行われたと判断したという。
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※追加2_ 除霊の滝行と称される行為で顔に水を浴びせられ、女子中学生が死亡した事件。今日 宗教団体の幹部たちが会見を開きました。 幹部たちは「指導不足は明確。 二度と起こしてはならない」と、謝罪しました。
この事件は、今年8月27日 玉名郡長洲町の中山身語正宗・玉名教会で、除霊の滝行と称して中学2年生の舞鴫 (まいしぎ) ともみさん (当時13) の顔に水を浴びせ続けて窒息死させたとして、父親と僧侶が逮捕、送検されたものです。 傷害致死の疑いで逮捕、送検されたのは、玉名郡長洲町の僧侶、木下和昭容疑者 (56) と、ともみさんの父親で熊本市の会社員、舞鴫淳容疑者 (50) です。
これまでの警察の調べや木下容疑者が団体に提出した報告書などによりますと、2人は滝行を行う際に、ともみさんが嫌がって暴れても動かないように改造した椅子に座らせ拘束。 ともみさんの顔に水が当たる位置に椅子を固定し、約5分間水を浴びせていたことなどが分かっています。
これまでの調べに対して2人は、一連の行為について「暴行ではなかった」と容疑を否認しています。 今日の会見には、中山身語正宗のトップ八坂親憲管長など教団幹部4人が出席。 教団のマニュアルでは「絶対に頭で水を受けない」と注意していたことや僧侶の木下容疑者が逮捕前に教団側に語った事件経緯などについて説明しました。
木下容疑者は教団に対して、自らがともみさんの顔に水を掛けるよう提案したことを認めたものの「亡くなるとは思わなかった」という趣旨の説明をしていたということです。 教団側は再発防止策として僧侶が独善的になるのを防ぐために、僧侶の不安や悩みを受けつける窓口の設置を検討。 また、なぜ木下容疑者が教義にないはない除霊行為を行うようになったかについて引き続き関係者から事情を聴くとしています。
以上