シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

100万と3万アンプの違いはあるか

2014年01月11日 | オーディオの今は
写真上左2つは 100万超えの高級セパレートアンプ (LUXMAN:M-600A 税込定価¥525,000 と C-600f 税込定価:¥525,000)。 上右は3万円代の入門機といわれるアンプ2種 (DENON:PMA390IV 税別¥39,800と YAMAHA:A-S300 税込価格¥40,950)。 下は比較試聴の様子 (レポートから拝借)。
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とある電子工作ページを見ていたら、下記表題の記事があり、その無料レポートを送ってもらいました。 予想通りというか、予想以上の内容だった。 正解率 67% というのは結構いい数字ではないかと思います。 ざっくりいうと、10人のうち7人が聴き分けられたが、3人は聴き分けられなかったということですね。 会場は三鷹市芸術文化センター 音楽練習室とのこと。
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「オーディオ好き10人が市民ホールを一日借りきって、100万円超の高級セパレートと3万円のプリメインアンプをブラインド比較」(音工房Z 大山美樹音)
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40~50年前の1~2万円のアンプは、それ以上の価格帯のアンプに比べて 明らかに音質面で劣っていましたが、今どきのアンプは安くても結構といい音がします。 40~50年前とは違って 歪んだり、割れる、ザラザラする音、ノイズが乗る、といったことはまずありません。 それだけ多くの内部素子の性能が押し並べて向上し、差を付けられなくなってきているのです。

私のオーディオの師匠の言葉 __「100万円、200万円 のアンプでも中身は数千円だよ」__ も事実ではあります。 どんなに高価なアンプでも、アンプメーカーが素子を自社で製造していることはなく、全て社外の半導体メーカーから調達しています。

また それら半導体メーカーは、”特定のアンプメーカーだけに独占的に販売” することはなく、外販でいくらでも販売していますから、誰でも購入できます。 そうしなければ 素子の総販売数は伸びないからです。 逆にいうと、数百万のアンプが数万台も売れることはなく、数万円のアンプが最も多く売れるのです。

もしも独占販売すると カスタム品となり、恐ろしく高い素子となりますから、アンプメーカーは数千万円でないと売り出せないでしょうし、そんなアンプを買う物好きがどれほど存在するか … それよりも既存の素子を採用して似たような音質のアンプを作った方が採算が取れるに決まっています。 これは経済原則ですから、どのメーカーもこの原則から外れることはありません。
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そして いわゆる「オーディオ専門誌」では 相変わらず試聴記事が毎月のように載っていますが、毎度登場する いわゆる「オーディオ評論家」といわれる方々はそれなりに専門家であるからか、とても長い評論をお書きになっています。

昔はそれらを時々参考にしていましたが、あまり共感することがなかったことが多いものですから、最近は読まなくなりました。 読んでも右の耳から左の耳に抜けるごとく、読んだ先から記憶に残らないからです。 そういう意味では、"易者の口上" のようなものかも知れません。

オーディオ専門誌は、ある意味 マニアに “こういうオーディオ製品を買いたいなぁ” という希望を抱かせ、メーカーには製作したオーディオ製品広告や記事を載せて マニアに知らしめるという効果がありますから、趣味品愛好家には欠かせない媒体です。 逆にそんな雑誌がないと、マニアは趣味品を探すのが面倒なことになりますから それなりに存在意義があります。

ただ ある程度の経験者には参考程度の意味しかなく、中に書かれている内容を金科玉条のように信じないことが肝要ですね。 いや 信じても一向に構わないのですが、盲目的に信じると いくらカネがあっても足りませんから お気をつけ下さい。
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前述のように 昔は価格帯によってある程度 “音質の差” があったと思いますが、今はその ”差” が小さくなってきているのではないでしょうか? また メーカーのイメージでも “差というか違い” があります __ あのメーカーのアンプはああいう傾向、このメーカーのアンプはこういう傾向 といった類いのものです。

また 筐体や ツマミ類、外観デザインも その差の一部です。 他 最近は表示にも凝っているアンプが増えてきていますから、それらをトータルしたユーザーの満足度といったものが “差 なり 違い” というものになるかと思います。

結論からいうと、音質面だけ追求するなら実用上 数万円アンプで十分です。 ただし 他人に見せびらかして自慢したい人には、それでは物足りないかも。 だから、音質以外の付加価値、見た目、大きさや重さ その他が必要なのです。

そして もう1ついえることは、趣味品が選ばれる理由は主観 (または直感) ですから、他人がどうのこうのと口を挟むものごとではありません。 「オレはこれが気に入ってるんだよ」といわれれば、「そうですか」というしかありません。 間違っても、「それはオカシイですよ。 その理由は …」といってはなりません。
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レポート最後にある、「0円で音が100倍良くなる技術は、ウォーミングアップ (電源を入れて温めること) です。 最低でも1時間程度、理想的には2時間ぐらいは電源を入れてから音出しをするとアンプは最高のパフォーマンスを発揮すると思います」は、いい助言です。

レポートを電子メールで送付してもらわなくとも、下記の参加者のブログに詳しい実験顛末記が書かれています。 ご興味のある方はアクセスして読んでみてはいかがでしょうか。

http://01.audioblogs.net/zblogs/blog/2012/09/26/衝撃~100万円 vs 3万円のアンプ対決/
(ただし レポートと違って正解率が 51% となっているのはどういう理由か不明ですが 大きな問題ではないかも …)

以上

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