
左は「3か月分の給料が未払い いろんなところから借金をしています。 未払いのままなら私はおしまいです」(※1から)、右は12月20日 ロイターニュースから「あらゆる場所で働く 今ほど苦労したことはありません」(VW 労働者プラカードの訳)。
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仕事がないと稼げなくなり、不満が溜まり 腹いせに殺傷事件を起こす … こういう風潮が中国に充満しているのでしょうか?
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職を探す人「クソ! もう話がつきそうだったのに、仕事がなくなったよ! 誰でも怒るでしょう、メシの種がなくなったんだ。 (採用担当者を) 刺してやろうと思ったよ!」__
『相次ぐ “殺傷事件”… 背景に社会不満』(12月20日 日テレNEWS ※1)
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世界2位の経済国 中国の影響は世界に及びます。 2023年の世界全体の名目 GDP は $105,478B で、国別では米国 $27,720B (世界シェア 26%)、中国 $17,758B (同 17%)、ドイツ $4,527B (4%)、日本 $4,219B (4%) の順です。 出典は世界経済のネタ帳 (https://ecodb.net/ranking/imf_ngdpd.html) です。 大元のデータは IMF です。
米国は工業国でもあり資源国ですから 大雑把にいうと、世界から資源を輸入する必要は殆どないのですが、中国は米国ほどの資源国ではありませんから 世界中から (エネルギーや食料などの) 資源を輸入します。
電子機器の輸出も大きいですが、それを製造するために大量の半導体を輸入しています。 最先端半導体については 米国が制限していますが、老獪な中国は輸入を一部継続しているようです。
中国が不況になると 資源のみならず、多くの工業品などの輸入も減ります。 資源国のブラジルや中東産油国の中国への輸出、中国経済に依存しているドイツも輸出が減るのが予想できます。「2023年のドイツの最大の貿易相手国は中国で、中国への輸出が 973億ユーロ (-8.8%)、輸入が 1,557億ユーロ (-19.2%) と、輸出入ともに大幅減」(JETRO 2024年2月29日 https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/02/c7d66ce6c4218596.html)
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ドイツ企業の 60% が「2024年の中国経済は2023年より悪化した」と回答。 2025年見通しは、同 33% が「経済状況はさらに悪化する」と予想 …『在中国ドイツ企業に広がる “先行き悲観” の深刻度』(12月18日 東洋経済 ※2)
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ドイツの2023年の名目 GDP は増えているものの、最近聞こえてくるのは悪い話しばかりです。 9月 (世界第2位の自動車メーカー) フォルクスワーゲン (VW) がドイツ国内の少なくとも3つの工場を閉鎖し、数万人の従業員を解雇する計画を示し、ストライキや抗議行動が続いていました。
「2019年の VW グループの販売台数 1095万が、2023年には 936万台に減った。 中国部門は2023年の販売数の約 33% を占めており、2020年からの4年間で 中国での販売数は 43万台減った」(10月31日 JB Press)
12月20日 とりあえず ドイツ国内の工場閉鎖を見送る方針となり、3.5万人の人員削減は回避されましたが、いずれ削減は回避できなくなると予想されます。 自動車産業の裾野は広く、影響は多くの産業に及びますから、ドイツ国内の産業は時限爆弾を抱えたような状態になると思います (危機の先送り?)。
ここ数年 ヨーロッパ各国が EV (電気自動車) に大きく舵を切ったのですが、様々な事情 (充電インフラの未整備・長時間の充電時間・政府補助金の削減) により EV 人気が落ち、かつ地元 EV よりも安価な中国製 EV がなだれ込んできているのも VW が業績を落としている理由だろうと想像します。
ドイツ経済は EC 内で大きな割合を占めていますから、ドイツ経済の不調は EC 経済の不調に直結します。 つまり 中国経済の不振が玉突き的に世界各国に影響しているといえます。 この流れはそう簡単に変わらないと推理します。
今日はここまでです。