
2006年6月6日投稿分__
私の「トリスタン」初体験は、73年カラヤン/ベルリン・フィルとの NHK ホールでの「一幕の前奏曲と愛の死」、歌無しでした。 それまで殆ど聴いたことはありませんでしたが、ワーグナーの深遠な世界を覗くことができました。
特にベルリン・フィルの低弦が力強く、どっしりした演奏にはびっくりしました。 その演奏会を思い起こさせてくれるのが、この71・72年録音の EMI 盤です。 三幕冒頭でも、この地の底から聞こえてくるような低弦を再体験できます。 レコードも優秀録音で、バイロイト・ライヴ録音のベーム盤 ('66 DG) と並ぶ評価だったと記憶しています。
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ベーム盤でイゾルデを歌ったニルソン Birgit Nilsson (S) は、ショルティ指揮ウィーン・フィル盤でも歌いましたが、ベーム盤の評価が高いですね。 カラヤン盤でイゾルデを歌ったデルネシュ (S) は、60年代からカラヤンとワーグナーで共演を重ねていましたが、その後メゾに転向しました。 ワーグナーのドラマチックソプラノを歌いすぎて 喉を痛めたのではないかと思います (残念ですが)。 後年「ヘンゼルとグレーテル」の映像盤で子供達の母親を演じて登場します__コワい母親役です (‘81 ショルティ指揮ウィーン・フィル Unitel)。
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トリスタンのヴィッカース Jon Vickers (カラヤン盤)、ヴィントガッセン Wolfgang Windgassen (ベーム盤) とも、ニルソンの前では影がうすくなってしまうようです。 それほどニルソンは「はまり役」だったのでしょう。 現代のイゾルデ歌手は大勢いますが、ニルソンに匹敵する評判は聞きません。 彼女は2005年のクリスマスに87年の生涯を閉じました。
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イタオペの千両役者ドミンゴは、とうとう「トリスタンとイゾルデ」をも録音しました。 大歌手で「オテロ」と「トリスタン」を録音したのは、他にヴィッカースしかいないのではないでしょうか? 別の「トリスタンとイゾルデ」演奏については、また別のブログで。
以上
私の「トリスタン」初体験は、73年カラヤン/ベルリン・フィルとの NHK ホールでの「一幕の前奏曲と愛の死」、歌無しでした。 それまで殆ど聴いたことはありませんでしたが、ワーグナーの深遠な世界を覗くことができました。
特にベルリン・フィルの低弦が力強く、どっしりした演奏にはびっくりしました。 その演奏会を思い起こさせてくれるのが、この71・72年録音の EMI 盤です。 三幕冒頭でも、この地の底から聞こえてくるような低弦を再体験できます。 レコードも優秀録音で、バイロイト・ライヴ録音のベーム盤 ('66 DG) と並ぶ評価だったと記憶しています。
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ベーム盤でイゾルデを歌ったニルソン Birgit Nilsson (S) は、ショルティ指揮ウィーン・フィル盤でも歌いましたが、ベーム盤の評価が高いですね。 カラヤン盤でイゾルデを歌ったデルネシュ (S) は、60年代からカラヤンとワーグナーで共演を重ねていましたが、その後メゾに転向しました。 ワーグナーのドラマチックソプラノを歌いすぎて 喉を痛めたのではないかと思います (残念ですが)。 後年「ヘンゼルとグレーテル」の映像盤で子供達の母親を演じて登場します__コワい母親役です (‘81 ショルティ指揮ウィーン・フィル Unitel)。
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トリスタンのヴィッカース Jon Vickers (カラヤン盤)、ヴィントガッセン Wolfgang Windgassen (ベーム盤) とも、ニルソンの前では影がうすくなってしまうようです。 それほどニルソンは「はまり役」だったのでしょう。 現代のイゾルデ歌手は大勢いますが、ニルソンに匹敵する評判は聞きません。 彼女は2005年のクリスマスに87年の生涯を閉じました。
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イタオペの千両役者ドミンゴは、とうとう「トリスタンとイゾルデ」をも録音しました。 大歌手で「オテロ」と「トリスタン」を録音したのは、他にヴィッカースしかいないのではないでしょうか? 別の「トリスタンとイゾルデ」演奏については、また別のブログで。
以上