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シャンテ サラのたわ言・戯れ言・ウンチクつれづれ記

"独断と偏見" で世相・経済からコミックまで 読んで楽しい 面白い内容を目指します。 

何十年振りかの LP 再生は?

2022年11月19日 | オーディオの今は
左は拙宅のレコード・プレーヤー DUAL 1249 で LP 再生中、右は1249 → カートリッジアンプ (TRIODE 社製 TRX-EQ6) → プリアンプ → メインアンプに接続するシステム。 かけている LP はヨーヨーマの弾くチェロ小品集・ 左上がそのジャケ写真 (録音機材 Sony PCM1600 使用と表示あり 当時はそれがデジ録の売りでした 82年 CBS)。
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先日 久しぶりにレコードを再生しようと、半世紀前の70年代に購入した西独製 DUAL 1249 の埃を払い接続したら、(機械系の) ターンテーブルは回るのですが音がウンともスンとも出ません。 何年も未使用だったので電気系が目を覚ましてないのかも?と思って色々と調べると、なんと プレーヤー出力のピンコードの金属部分が „真っ黒“ です。

何年も接続せずにほったらかしだったので、(ベルトは劣化せずによく持っていると驚嘆しますが) ピンコードが酸化・湿気で錆びてしまったのです。 あわわわ …
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デュアル 1249 __「有名な西独製のオートマチックプレーヤーである。 メカニカルな動作だが、故障も少なく信頼性が高い。 ダイナミックバランスのトーンアームは、見た眼には決して優れたパフォーマンスが感じられまいが、実際使ってみると 期待以上のパフォーマンスが得られる。 いい機種なのである。 DDでこそないが、亜鉛ダイキャストの重量感 (公称 3.4kg)。 ターンテーブルをベルトドライブしているオートプレーヤー。 亜鉛ダイキャストの重いターンテーブルを使ったプレーヤーは、聴感上の音質がどういうわけか優れている。 外形が最小限度に切りつめられたコンパクトさも好ましい」(菅野沖彦 ステレオサウンド 43号・1977年6月)
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先ず 接点復活スプレーで „シュッとブッかけて“ 1日置いてみましたが、変わりません。

化学処理でだめなら „(得意の?) 腕力の機械的処理“ でと、紙やすりを持ち出してきて 60番・100番の荒い順で指で擦り落とすか、小型ドライバーに紙やすりを巻きつけて RCA ピン先を力任せにゴシゴシと酸化・湿気部分の黒錆び落としです。 細かい作業で指先が痛くなり真っ黒にもなるので 日を置いて2~3日かけてやりました。
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また 手持ちカートリッジが下記のような大ブルの MC 型しかないので、行きつけの市内オーディオ店に出向いて手頃な1万前後の MM カートリッジを探すと、店員が薦めるのは1万を切る 国産オーディオ・テクニカ製の VM カートリッジです。

それでもいいかと一瞬思ったのですが、半世紀前の記憶では安物品しか作ってなかったメーカー・イメージなので買う気が起こらず、並んでいるデンマーク・オルトフォン社製の 2M Red という MM カートリッジを購入しました (エントリーモデルのようです)。


左から オルトフォン社製の 2M Red、手持ちの MC20、SL20E は骨董品の MC 型。
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オルトフォン社の HP から __ 史上最高の MM カートリッジ「2M シリーズ」では、磁気回路の要となるマグネットをカンチレバーの直線上に配置、左右均一に配置された pole pin との距離を絶妙な位置で固定、円柱状のマグネットを使用することでスタイラスチップの動きを余すところなく忠実に信号へと変換。 このオルトフォン独自の完成された moving magnet の磁気回路が 2M シリーズすべてに採用されています。

2M Red は最高の磁気回路に接合式楕円針を搭載した、妥協のないハイコストパフォーマンスのエントリーモデルです。 周波数帯域:20Hz~22,000Hz 適正針圧:1.8g
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音は想像通りのもので、埃によるパチ・ノイズが出たり、音質的には CD に到底敵いません。 しかし レコード面をふいて埃を拭い、アームを盤面上に持っていって針を落とす、という一連の儀式をして実際に音が出ると „何ともいえない感激・達成感“ に浸れます。

しかも 今 何曲目をトレースしているかが視覚的・直感的に分かりますから、いかにも盤面をダイヤモンド針がなぞって音を拾っているのが眼で認識できます。 プレーヤーが数万円、カートリッジが1万~数万円でも 大抵のユーザーには納得の価格帯でしょう。

CD や SACD、DVD、Blu-Ray Disk の再生は、プラスチック・トレーを出すボタンを押し → CD を載せ → トレーを引っ込め → 再生ボタンを押す、これだけです。 お手軽というか „味気ない“ ともいえます。 プレーヤー本体の中にメディアが引っ込んだら、何曲目を再生しているかは表示のデジタル数字を見なければ解りません (完全にデジタルの世界で、HD かメモリー素子のようなものです)。
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CD プレーヤー (CDP) の価格はピンキリで、数百万~数千円まで幅広いですが、出てくる音質は数十万~数万クラスのアンプでは区別できないと思います。 数百万の CDP の音質を認識し納得するには数百万以上のアンプでないと、またスピーカーも数百万以上のものが必要でしょう (それは極々マイナーなマニアでメーカーの利益に全く貢献しません)。

私は父の遺産の日本ビクター製の 50万の超弩級 CDP から、10万の国産 CDP、2,500円の中国製格安 CDP まで5~6台保有していますが、その差はどうなのか?と訊かれるとなんと答えたらいいか迷います ( „気は心“ だよね、とだけはいえますが … 笑って下さい)。

CDP もブロック分けして、回転部・レーザー発光受信部・アーム部などが取り替えできる機構にし、しかもレーザー光が今 CD 面のどの辺に照射しているか 視覚的に見える構造にしていたら、LP 時代と同じようなマニアックなユーザーが „それなりのおこずかいを投じる“ 趣味品になっていたかも知れません。 しかし 開発元のソニー・フィリップス (※) はそうしませんでした … CD 開発陣に „オーディオ・マニアがいなかった“ のです。

彼らは CDP を一体型・密閉型の HD のように開発してしまいました。 以後の DA コンバーターの急激な値下がり (十年前購入の DAC 単体は光入力・RCA 出力で 1,500円の格安でしたが まともに機能します) と共に、CDP も価格競争の世界に入ってしまい、中国製か東南アジア製の超安物品が雲霞 (うんか) のように出回り、高価格帯の従来の老舗 (しにせ) オーディオ・メーカーの立つ瀬がなくなりました。 今 2社 (※) は CDP の開発設計を止め、発売もしていません (早くいうと儲からない格安家電品になったからです)。

さらに ネット配信で音楽を聴き流す人々が増え、音楽データの缶詰である CD の存在意義も問われる時代になりつつあります。 ジャズとクラシック・マニアの世界はまだそこまで行ってないようですが …

今日はここまでです。

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